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335 巨人の村(仮)
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さあ、ゴブリン駆除だ!
とはいかず、ヨシュアたちのことやゴルグたちのことがあるので、まだマイセンズにいけなかった。
まずはヨシュアたちは泥レンガ作りを続けてもらい、ゴルグを連れて巨人村(仮)に向かった。
巨人の村(仮)は、アシッカの町から北西方向にあり、近くに小川があるそうだ。
小川では水の確保が難しいのでは? と思ったが、巨人は井戸を掘るのも得意なのだとか。コラウスの井戸のほとんどは巨人が掘ったんだってさ。
食料調達のために町まできているので、道も踏み潰され、雪も払われているのでパイオニアで走れる。重機……はあるけど、気軽に買えない世界では重宝な種族だよ。
「しかし、この腕輪は凄いよな。まさかタカトと同じ背丈になるとは」
パイオニアに乗ったゴルグが景色やスピードにはしゃいでいると思ったら、突然、腕輪のことに話を振ってきた。
「そうだな。ラダリオン用とは聞かされてたんだが、まさか他の巨人にも効果があるとは思わなかったよ」
まあ、あのときはラダリオンだけで、まさか巨人の村に住むとは思わなかった。念のためと、ロミーにつけさせたらびっくり。ちゃんと小さくなったのだ。
「これがもっとあれば巨人の暮らしが楽になるんだがな」
「こればっかりは運だから仕方がないよ」
ゴルグにはガチャのことは教えてある。こいつとはなんだかんだと一年の付き合いになる。もう友達と言っていいからな、あるていどの秘密は共有しておこうと思ったのだ。
巨人の村(仮)は空堀で囲まれており、四分の一くらい壁ができていた。
「兄貴!」
パイオニアから降り、元のサイズに戻ると、髭もじゃの男に声をかけるゴルグ。兄貴? お前、兄弟いたの? と思ったら、ロミーの兄なんだってさ。妹とまったく似てねーな。
今日、ここにきたのは物資を運んできたのと、ゴブリン駆除が目的だ。
まだ村は小さく、十人もいないが、いずれここに何家族かが移住してくる計画だ。
巨人もそのサイズから子を養うにはそれなりの家庭(稼ぎか?)でないと、子を産むこともできないそうだ。
ゴルグのとこはロミーの親父さんが街で働いているので、援助してもらってたそうだ。家具作りの腕もよかったってのもあるらしいがな。
ゴルグが兄貴さんたちと近況を話し合っている間に、ホームから物資を運び出した。
どれもこちらの世界のものだから十五日縛りもない。剣や槍、斧とかもバイルズ武具店のガズに頼んだもの。腕輪の力、様々だ。
すべてを出したらゴルグに持ってもらって巨大化させた。
五回くらいやっていると、ゴルグが膝をついてしまった。どうした!?
「……よ、よくわからんが、突然力が抜けたんだ……」
がくりと倒れてしまった。
ゴルグにも回復薬中を二粒渡してあるので、他の巨人に腰のポーチから小瓶を取り出してもらい、一粒飲ませた。
しばらく動けなかったが、十分くらいで起き上がれるようになった。
「お前、持病とかあったのか?」
「いや、病気一つしなかった。これは、もしかすると魔力切れかもしれん」
魔力切れ? あ! 確かに魔力が切れたとき、立ち眩みしたな。
「もしかして、腕輪は魔力を使っているのか?」
ラダリオンは何十回と小さくなったりしてたが、魔力切れなんて起こさなかった。だが、よくよく考えたらラダリオンは暴食が治ってからもよく食べていた。あれは、魔力を使ってたからか?
「そんな都合のいいことはないと思ってたが、まさか魔力をエネルギーにしていたとはな」
なんで腕輪だけ魔力なんだよ? 滅びた科学技術はどこにいった?
「てか、ゴルグは魔法が使えたんだな」
魔力があるってことは魔法が使えるってこと、だよね?
「緑の魔法だがな」
緑の魔法? また初めて聞く魔法が出てきたな! どんなだ?
「木を成長させたり木のことがよくわかったりするぐらいのチンケなもんだよ」
「木ってことは植物か。なら、作物とか成長させられそうだな」
「そうでもないさ。巨人が畑に入ったら作物を踏み潰すのがオチだ」
あーそりゃそうか。畑は人間サイズだしたな。リンゴとか木になるものたら巨人でも育てられそうだが、まだこの世界でリンゴを見たことがない。絵に描いたリンゴだ。
回復薬中では魔力回復はそれほどされないのか、一時間くらい立ち上がれなかった。
その間、他の巨人が一回ずつ腕輪を使って物資を巨大化させた。
「ゴルグ。昼まで休んでいろ。その間にゴブリンを引き寄せるから」
暖かくなってまたゴブリンが出てきた。洞窟から出てきた様子はないから元からいたのか、逃げ出したのが隠れていたんだろう。
「ああ。あまり集めすぎないでくれよ。おれ、ゴブリンの臭い苦手なんだよな」
「あれは誰でも苦手だよ。オレだって慣れないしな」
ワキガのような臭い。好むヤツがいたら見てみたいよ。
「まあ、狂乱化するほどはいないから安心しろ。精々、百匹ていどだ。夕方までには片付けられるよ」
ゴルグには春までいて欲しいので、ゴブリン駆除で稼いでいて欲しい。洞窟に入ったら長いこと入ってそうな予感がするからな。
「ああ、わかった。気をつけろよ」
了解と答え、森へ向かった。
とはいかず、ヨシュアたちのことやゴルグたちのことがあるので、まだマイセンズにいけなかった。
まずはヨシュアたちは泥レンガ作りを続けてもらい、ゴルグを連れて巨人村(仮)に向かった。
巨人の村(仮)は、アシッカの町から北西方向にあり、近くに小川があるそうだ。
小川では水の確保が難しいのでは? と思ったが、巨人は井戸を掘るのも得意なのだとか。コラウスの井戸のほとんどは巨人が掘ったんだってさ。
食料調達のために町まできているので、道も踏み潰され、雪も払われているのでパイオニアで走れる。重機……はあるけど、気軽に買えない世界では重宝な種族だよ。
「しかし、この腕輪は凄いよな。まさかタカトと同じ背丈になるとは」
パイオニアに乗ったゴルグが景色やスピードにはしゃいでいると思ったら、突然、腕輪のことに話を振ってきた。
「そうだな。ラダリオン用とは聞かされてたんだが、まさか他の巨人にも効果があるとは思わなかったよ」
まあ、あのときはラダリオンだけで、まさか巨人の村に住むとは思わなかった。念のためと、ロミーにつけさせたらびっくり。ちゃんと小さくなったのだ。
「これがもっとあれば巨人の暮らしが楽になるんだがな」
「こればっかりは運だから仕方がないよ」
ゴルグにはガチャのことは教えてある。こいつとはなんだかんだと一年の付き合いになる。もう友達と言っていいからな、あるていどの秘密は共有しておこうと思ったのだ。
巨人の村(仮)は空堀で囲まれており、四分の一くらい壁ができていた。
「兄貴!」
パイオニアから降り、元のサイズに戻ると、髭もじゃの男に声をかけるゴルグ。兄貴? お前、兄弟いたの? と思ったら、ロミーの兄なんだってさ。妹とまったく似てねーな。
今日、ここにきたのは物資を運んできたのと、ゴブリン駆除が目的だ。
まだ村は小さく、十人もいないが、いずれここに何家族かが移住してくる計画だ。
巨人もそのサイズから子を養うにはそれなりの家庭(稼ぎか?)でないと、子を産むこともできないそうだ。
ゴルグのとこはロミーの親父さんが街で働いているので、援助してもらってたそうだ。家具作りの腕もよかったってのもあるらしいがな。
ゴルグが兄貴さんたちと近況を話し合っている間に、ホームから物資を運び出した。
どれもこちらの世界のものだから十五日縛りもない。剣や槍、斧とかもバイルズ武具店のガズに頼んだもの。腕輪の力、様々だ。
すべてを出したらゴルグに持ってもらって巨大化させた。
五回くらいやっていると、ゴルグが膝をついてしまった。どうした!?
「……よ、よくわからんが、突然力が抜けたんだ……」
がくりと倒れてしまった。
ゴルグにも回復薬中を二粒渡してあるので、他の巨人に腰のポーチから小瓶を取り出してもらい、一粒飲ませた。
しばらく動けなかったが、十分くらいで起き上がれるようになった。
「お前、持病とかあったのか?」
「いや、病気一つしなかった。これは、もしかすると魔力切れかもしれん」
魔力切れ? あ! 確かに魔力が切れたとき、立ち眩みしたな。
「もしかして、腕輪は魔力を使っているのか?」
ラダリオンは何十回と小さくなったりしてたが、魔力切れなんて起こさなかった。だが、よくよく考えたらラダリオンは暴食が治ってからもよく食べていた。あれは、魔力を使ってたからか?
「そんな都合のいいことはないと思ってたが、まさか魔力をエネルギーにしていたとはな」
なんで腕輪だけ魔力なんだよ? 滅びた科学技術はどこにいった?
「てか、ゴルグは魔法が使えたんだな」
魔力があるってことは魔法が使えるってこと、だよね?
「緑の魔法だがな」
緑の魔法? また初めて聞く魔法が出てきたな! どんなだ?
「木を成長させたり木のことがよくわかったりするぐらいのチンケなもんだよ」
「木ってことは植物か。なら、作物とか成長させられそうだな」
「そうでもないさ。巨人が畑に入ったら作物を踏み潰すのがオチだ」
あーそりゃそうか。畑は人間サイズだしたな。リンゴとか木になるものたら巨人でも育てられそうだが、まだこの世界でリンゴを見たことがない。絵に描いたリンゴだ。
回復薬中では魔力回復はそれほどされないのか、一時間くらい立ち上がれなかった。
その間、他の巨人が一回ずつ腕輪を使って物資を巨大化させた。
「ゴルグ。昼まで休んでいろ。その間にゴブリンを引き寄せるから」
暖かくなってまたゴブリンが出てきた。洞窟から出てきた様子はないから元からいたのか、逃げ出したのが隠れていたんだろう。
「ああ。あまり集めすぎないでくれよ。おれ、ゴブリンの臭い苦手なんだよな」
「あれは誰でも苦手だよ。オレだって慣れないしな」
ワキガのような臭い。好むヤツがいたら見てみたいよ。
「まあ、狂乱化するほどはいないから安心しろ。精々、百匹ていどだ。夕方までには片付けられるよ」
ゴルグには春までいて欲しいので、ゴブリン駆除で稼いでいて欲しい。洞窟に入ったら長いこと入ってそうな予感がするからな。
「ああ、わかった。気をつけろよ」
了解と答え、森へ向かった。
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