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347 テレッテー!
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シエイラと職員を連れていく途中で報酬が爆上がりした。
「ゴブリンが洞窟から飛び出してきたようだ。急ぐぞ」
あと五百メートルってところか? ここまで銃声が聞こえる。
「野郎は先にいけ! カインゼルさんの指示に従え!」
職員は五人。うち三人は男であり、冒険者上がりだ。このくらいでバテることはなく、わかりましたと返事して走っていった。
「シエイラ、タリア。オレらは違う場所に向かうぞ。目を閉じてろ」
チートタイムをスタートさせ、二人を脇に抱えて道を逸れた。
あと四百メートルもないが、洞窟から出たところですべてが駆除されているわけではない。
カインゼルさんたちは洞窟から見て、右側に陣取り、弾丸から逃れたゴブリンは左側に逃げた。
そちらにはゴブリンを片付ける穴が掘ってある。
油圧ショベルと言う文明の利器を使い、二十五メートルプールくらいの広さで、深さは五メートルある。
まあ、直角に掘っているわけじゃないし、油圧ショベルが登り降りできるようにスロープになっているから難なく上がってこれるだろうがな。
一分二十三秒使って穴の縁までやってきた。
予想通り、難なく上がってこようとするゴブリンども。させるかと縁に盛った土を蹴っ飛ばし、ゴブリンに振りかけてやった。
「シエイラ、タリア、撃て!」
二人にはスコーピオンじゃなくAPC9-Kを渡してある。
プライムデーで買ったにも関わらずなかなかの値段がしたが、銃雑誌に米陸軍が要人警護用に使っていると書いてあった。町中で使うにはいいかな? と、試しに三丁ばかり買ってみて、女性職員に持たせることにしたのだ。
マガジンは一人四本しか持たせてないが、これだけゴブリンが密集しているなら二十匹は倒せるだろうし、グロック19も装備している。十万円くらいは余裕で稼げるだろうよ。
「慌てなくていい。よく狙って撃て。逃したのはオレが駆除するから」
リュックサックを降ろし、縛りつけていたベネリM4を外し、弾が入った箱を出してダンプポーチに放り込んだ。
シエイラもだが、タリアも肝が据わっている。荒くれ者を相手してると度胸がつくのかね? 額に汗を浮かべながらも上がってくるゴブリンを撃っていた。
とは言え、ゴブリンが予想以上に多い。オレも二人が逃したものを撃ち殺していった。
──テレッテー!
はぁ? なんだ?
──二万五千匹突破だよー! 約四分の一を倒しました~。本番はこれから。気合いを入れていけー!
クソ。だろうとは思っていたが、まだ四分の一かよ。つーか、洞窟には一万匹以上いんのかよ! なんだよ! 地下世界でも広がってんのか! 地底編とか勘弁してくれ!
怒りに任せて暴れたいが、ゴブリンの勢いは止まらない。クソ! 千どころか二千は飛び出してきてんじゃねーかよ!
「マスター! 弾切れです!」
「リュックサックに予備のグロックが入っている。シエイラはそれを使え! タリアはオレのを使え」
撃ちと弾込めが忙しいので、タリアには後ろに回ってグロックとマガジンを抜いてもらった。
このままでは弾切れが先だと、チートタイムスタート。十五秒間、周囲から水を集めて穴に放り込んでやった。
「しばらくここを頼む」
すぐにホームに入り、万が一の備えで玄関先に置いておいたMINIMIをつかんで外に出た。
たった五秒もホームに入ってなかったのに、ゴブリンは二メートル先まで近づいていた。ほんとお前ら生命力ありすぎだよ!
「銃とマガジンをリュックサックに入れろ! 弾切れになったら退避する!」
ダメだ。数が多すぎて駆除し切れない。逃げたのはあとでエルフたちに狩らせたらいい。
二百発を撃ち切り、またチートタイムをスタート。
リュックサックを持ったシエイラとMINIMIを持ったタリアを脇に担いで退避した。
三十秒使ってカインゼルさんたちと合流。まだ洞窟からゴブリンが飛び出しており、まだ使ってない416Dをつかんでカインゼルさんたちに混ざった。
それから二十分くらい撃ち続け、弾が心もとなくなってきた頃、やっと洞窟から飛び出してくる勢いが減ってきた。
──テレッテー!
それに変えた理由ってなによ? まだピローンのほうが心休まるわ!
──二万六千匹突破だよ~! 大量駆除でなにより。その働きに応えて明日一日だけ特別割引セールを開催してあげましょう。全品四割引き! 予算の許す限り買って買って買いまくれー!
ハァー。そういう勢いで決めるの止めてくれ。こっちの計画していたことが台無しだよ。
「撃ち方止め! 撃ち方止め! 撃つのを止めろ!」
女神のアナウンスはオレだけににしかされなかったみたいなの、撃ち方を止めさせた。
「明日一日請負員カードで買えるものが四割引きになった。逃げたのに構わず、生き残ったのを確実に殺せ! 取り残して報酬が減っても責任は取らないぞ!」
「よし! 剣で倒すぞ! 魔法が使えるエルフは穴に向かえ! 残りは確実に心臓を刺して殺せ! 片付けもあるんだから急ぐぞ!」
オレに続いてカインゼルさんも叫んでくれ、皆を動かしてくれた。
「シエイラ、タリアはどうする?」
銃で殺すのと剣で殺すのは違う。肉を刺すって、慣れてないと結構気持ち悪いものだ。
「やります。稼ぎ時ですからね」
「わたしもやります」
「わかった。ちょっと待ってろ」
ホームからマチェットを持ってきて二人に渡した。
「オレは洞窟を見てくる。アリサの隊はついてきてくれ」
「はい。お供します」
止め刺しにいかなかったアリサの隊を連れて洞窟の中に入り、生き残ったゴブリンを殺していった。
「ゴブリンが洞窟から飛び出してきたようだ。急ぐぞ」
あと五百メートルってところか? ここまで銃声が聞こえる。
「野郎は先にいけ! カインゼルさんの指示に従え!」
職員は五人。うち三人は男であり、冒険者上がりだ。このくらいでバテることはなく、わかりましたと返事して走っていった。
「シエイラ、タリア。オレらは違う場所に向かうぞ。目を閉じてろ」
チートタイムをスタートさせ、二人を脇に抱えて道を逸れた。
あと四百メートルもないが、洞窟から出たところですべてが駆除されているわけではない。
カインゼルさんたちは洞窟から見て、右側に陣取り、弾丸から逃れたゴブリンは左側に逃げた。
そちらにはゴブリンを片付ける穴が掘ってある。
油圧ショベルと言う文明の利器を使い、二十五メートルプールくらいの広さで、深さは五メートルある。
まあ、直角に掘っているわけじゃないし、油圧ショベルが登り降りできるようにスロープになっているから難なく上がってこれるだろうがな。
一分二十三秒使って穴の縁までやってきた。
予想通り、難なく上がってこようとするゴブリンども。させるかと縁に盛った土を蹴っ飛ばし、ゴブリンに振りかけてやった。
「シエイラ、タリア、撃て!」
二人にはスコーピオンじゃなくAPC9-Kを渡してある。
プライムデーで買ったにも関わらずなかなかの値段がしたが、銃雑誌に米陸軍が要人警護用に使っていると書いてあった。町中で使うにはいいかな? と、試しに三丁ばかり買ってみて、女性職員に持たせることにしたのだ。
マガジンは一人四本しか持たせてないが、これだけゴブリンが密集しているなら二十匹は倒せるだろうし、グロック19も装備している。十万円くらいは余裕で稼げるだろうよ。
「慌てなくていい。よく狙って撃て。逃したのはオレが駆除するから」
リュックサックを降ろし、縛りつけていたベネリM4を外し、弾が入った箱を出してダンプポーチに放り込んだ。
シエイラもだが、タリアも肝が据わっている。荒くれ者を相手してると度胸がつくのかね? 額に汗を浮かべながらも上がってくるゴブリンを撃っていた。
とは言え、ゴブリンが予想以上に多い。オレも二人が逃したものを撃ち殺していった。
──テレッテー!
はぁ? なんだ?
──二万五千匹突破だよー! 約四分の一を倒しました~。本番はこれから。気合いを入れていけー!
クソ。だろうとは思っていたが、まだ四分の一かよ。つーか、洞窟には一万匹以上いんのかよ! なんだよ! 地下世界でも広がってんのか! 地底編とか勘弁してくれ!
怒りに任せて暴れたいが、ゴブリンの勢いは止まらない。クソ! 千どころか二千は飛び出してきてんじゃねーかよ!
「マスター! 弾切れです!」
「リュックサックに予備のグロックが入っている。シエイラはそれを使え! タリアはオレのを使え」
撃ちと弾込めが忙しいので、タリアには後ろに回ってグロックとマガジンを抜いてもらった。
このままでは弾切れが先だと、チートタイムスタート。十五秒間、周囲から水を集めて穴に放り込んでやった。
「しばらくここを頼む」
すぐにホームに入り、万が一の備えで玄関先に置いておいたMINIMIをつかんで外に出た。
たった五秒もホームに入ってなかったのに、ゴブリンは二メートル先まで近づいていた。ほんとお前ら生命力ありすぎだよ!
「銃とマガジンをリュックサックに入れろ! 弾切れになったら退避する!」
ダメだ。数が多すぎて駆除し切れない。逃げたのはあとでエルフたちに狩らせたらいい。
二百発を撃ち切り、またチートタイムをスタート。
リュックサックを持ったシエイラとMINIMIを持ったタリアを脇に担いで退避した。
三十秒使ってカインゼルさんたちと合流。まだ洞窟からゴブリンが飛び出しており、まだ使ってない416Dをつかんでカインゼルさんたちに混ざった。
それから二十分くらい撃ち続け、弾が心もとなくなってきた頃、やっと洞窟から飛び出してくる勢いが減ってきた。
──テレッテー!
それに変えた理由ってなによ? まだピローンのほうが心休まるわ!
──二万六千匹突破だよ~! 大量駆除でなにより。その働きに応えて明日一日だけ特別割引セールを開催してあげましょう。全品四割引き! 予算の許す限り買って買って買いまくれー!
ハァー。そういう勢いで決めるの止めてくれ。こっちの計画していたことが台無しだよ。
「撃ち方止め! 撃ち方止め! 撃つのを止めろ!」
女神のアナウンスはオレだけににしかされなかったみたいなの、撃ち方を止めさせた。
「明日一日請負員カードで買えるものが四割引きになった。逃げたのに構わず、生き残ったのを確実に殺せ! 取り残して報酬が減っても責任は取らないぞ!」
「よし! 剣で倒すぞ! 魔法が使えるエルフは穴に向かえ! 残りは確実に心臓を刺して殺せ! 片付けもあるんだから急ぐぞ!」
オレに続いてカインゼルさんも叫んでくれ、皆を動かしてくれた。
「シエイラ、タリアはどうする?」
銃で殺すのと剣で殺すのは違う。肉を刺すって、慣れてないと結構気持ち悪いものだ。
「やります。稼ぎ時ですからね」
「わたしもやります」
「わかった。ちょっと待ってろ」
ホームからマチェットを持ってきて二人に渡した。
「オレは洞窟を見てくる。アリサの隊はついてきてくれ」
「はい。お供します」
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