400 / 459
400 乗り物狂
しおりを挟む
てか、黒焦げでなんなのかわからんな!
大量にガソリンを散布し、RPG-7によっていい感じに焼かれてしまった。知らない者が見たらタダの黒い岩だよ。
仕方がない。全体を写るように収め、まだ辛うじてわかる顔を写した。
「カインゼルさん。ローダーを輪切りにするんでオレの後ろにいてください」
せめて中身でもカメラに収めておくとしよう。魔石も取らなくちゃならんしな。
ってことでチートタイムスタート。水がそこにあるから簡単に集められ、とりあえず五等分のローダーにしておいた。
あと、血を抜いて湖に放り投げた。湖水浴することもないし。
輪切りにしたのがどんな役に立つか知らんが、パシャパシャとカメラに収めていった。
「タカト。魔石があったぞ」
こんなもんかなと思っていると、カインゼルさんがボーリングの球くらいの茶色魔石を持ってきた。
「さすがにデカいですね」
いや、特異体のロースランですらマスクメロンくらいだったから小さいか。ローダーのサイズからしたら……。
「そうだな。国宝級にデカいが、デカすぎて使い道がないな」
持たせてもらったらリンクスより重かった。これ、二十キロはあんじゃね?
「まあ、魔王と戦っている者がいるそうなのでそちらに渡しますよ」
イチゴやマンダリンを整備できる部屋を拡張してもらわなきゃならない。これならマンダリンの整備ルームくらいは造れるだろうよ。
「使徒なのか?」
「どうなんですかね? その人は、オレをこの世界に放り込んだ女神ではなく、下位の女神が送り込んだみたいですよ」
なんでダメ女神が魔王と戦うほうを担当しなかったんだろう? あっちのほうが重要だと思うんだがな? 楽だからとリミット様から奪ったとかか?
「勇者、と言うことか?」
「んー。勇者とは言ってなかったから違うんじゃないですかね? 強い人みたいですけど」
勇者なら勇者と言うはずだ。別に隠す必要もないんだからな。それに、ダメ女神も強い者に、と言っていた。勇気などなくても勝てる人なんだろうよ。
「そうか。女神様はこの世界を守ってくださっているのだな」
やらされてるのはオレらですけどね。
「充分カメラに収めたので戻りましょう」
まだサイルスさんたちが戻ってくるまで時間はあるが、ここら辺にいるゴブリンどもが集まってきている。
この状況で相手はしてられない。また現れたら堪ったもんじゃないからな。
「わしに運転させてくれ」
「これはプランデットがないと難しいですよ。アルズライズですら乗れるまでに一日はかかりましたからね」
乗れただけで激しい動きも細かい動きもできてない。移動させるので精一杯だったよ。
「それはおもしろい。益々乗りたくなった」
ガチの乗り物好きだよな、カインゼルさんは。
「まあ、いずれ乗ってもらうものですし、構いませんよ。ただ、ブラックリンは出力が高いのでマンダリンに乗ってください」
さすがにブラックリンはプランデットがないと無理だ。手動でやるなら数ヶ月は必要だろうよ。
ちょっと待っててもらい、魔石をホームに運び込んでマンダリンを出してきた。
簡単な説明をしてカインゼルさんがマンダリンに跨がった。
乗り物好きは伊達じゃない。元々才能があったのか、三十分も練習したら飛び上がることができた。
オレとイチゴもブラックリンに乗り込み、カインゼルさんのあとを追った。
ぎこちない飛び方ではあるが、徐々に慣れてきたようでスピードも出てきた。
「カインゼルさん! そのまま地底湖に続く洞窟まで飛んでください!」
この調子なら今日中にアルズライズやビシャくらいの腕前になりそうだ。サイルスさんたちがくるまでいって戻ってこれるだろうよ。
そのまま仮拠点の建物を飛び越え、発着場まで飛んだ。
「あそこを覚えておいてください! 旋回!」
「わかった!」
さすがに着陸は無理そうだから発着場の前で旋回。仮拠点に向かった。
「万が一のときはオレが受け止めます! 慌てず降りてください!」
先に降りてカインゼルさんが降りてくるのを待ち受けた。
速度を落としながら降下するが、風が吹いてきてマンダリンが揺れてしまった。
これは不味いと判断してチートタイムスタート。飛び上がってマンダリンの後部座席に座り、プランデットを連動させて着陸させた。
「すまん。ドジってしまった」
「構いませんよ。着地は難しいですからね」
飛ばすより降ろすほうが難しい。初めてで飛ばせたカインゼルさんがどうかしているのだ。
「まずは地上から一メートルくらいで停止させられるようにして、ゆったり降りる練習をしたほうがいいですね」
「そうだな。さすがに無茶をしすぎた。ちゃんと練習してから飛ばすよ」
懲りない人だよ。まあ、長年兵士をして戦争までいってんだからこんなことでへこたれしたりしないか。オレも見習わんとな。
「まずはサイルスさんと話し合ってからですからね」
「わかっとるよ」
名残惜しそうなカインゼルさん。乗り物好きから乗り物狂になりそうだな。
「サイルスさんが地上に出たようですね」
反応がしたほうを見たら、サイルスさんやエルフたちの姿があった。
「すまん。遅れたか?」
「いえ、大丈夫です。まずは仮拠点に向かいましょう」
サイルスさんたちを連れて建物の中に入った。
大量にガソリンを散布し、RPG-7によっていい感じに焼かれてしまった。知らない者が見たらタダの黒い岩だよ。
仕方がない。全体を写るように収め、まだ辛うじてわかる顔を写した。
「カインゼルさん。ローダーを輪切りにするんでオレの後ろにいてください」
せめて中身でもカメラに収めておくとしよう。魔石も取らなくちゃならんしな。
ってことでチートタイムスタート。水がそこにあるから簡単に集められ、とりあえず五等分のローダーにしておいた。
あと、血を抜いて湖に放り投げた。湖水浴することもないし。
輪切りにしたのがどんな役に立つか知らんが、パシャパシャとカメラに収めていった。
「タカト。魔石があったぞ」
こんなもんかなと思っていると、カインゼルさんがボーリングの球くらいの茶色魔石を持ってきた。
「さすがにデカいですね」
いや、特異体のロースランですらマスクメロンくらいだったから小さいか。ローダーのサイズからしたら……。
「そうだな。国宝級にデカいが、デカすぎて使い道がないな」
持たせてもらったらリンクスより重かった。これ、二十キロはあんじゃね?
「まあ、魔王と戦っている者がいるそうなのでそちらに渡しますよ」
イチゴやマンダリンを整備できる部屋を拡張してもらわなきゃならない。これならマンダリンの整備ルームくらいは造れるだろうよ。
「使徒なのか?」
「どうなんですかね? その人は、オレをこの世界に放り込んだ女神ではなく、下位の女神が送り込んだみたいですよ」
なんでダメ女神が魔王と戦うほうを担当しなかったんだろう? あっちのほうが重要だと思うんだがな? 楽だからとリミット様から奪ったとかか?
「勇者、と言うことか?」
「んー。勇者とは言ってなかったから違うんじゃないですかね? 強い人みたいですけど」
勇者なら勇者と言うはずだ。別に隠す必要もないんだからな。それに、ダメ女神も強い者に、と言っていた。勇気などなくても勝てる人なんだろうよ。
「そうか。女神様はこの世界を守ってくださっているのだな」
やらされてるのはオレらですけどね。
「充分カメラに収めたので戻りましょう」
まだサイルスさんたちが戻ってくるまで時間はあるが、ここら辺にいるゴブリンどもが集まってきている。
この状況で相手はしてられない。また現れたら堪ったもんじゃないからな。
「わしに運転させてくれ」
「これはプランデットがないと難しいですよ。アルズライズですら乗れるまでに一日はかかりましたからね」
乗れただけで激しい動きも細かい動きもできてない。移動させるので精一杯だったよ。
「それはおもしろい。益々乗りたくなった」
ガチの乗り物好きだよな、カインゼルさんは。
「まあ、いずれ乗ってもらうものですし、構いませんよ。ただ、ブラックリンは出力が高いのでマンダリンに乗ってください」
さすがにブラックリンはプランデットがないと無理だ。手動でやるなら数ヶ月は必要だろうよ。
ちょっと待っててもらい、魔石をホームに運び込んでマンダリンを出してきた。
簡単な説明をしてカインゼルさんがマンダリンに跨がった。
乗り物好きは伊達じゃない。元々才能があったのか、三十分も練習したら飛び上がることができた。
オレとイチゴもブラックリンに乗り込み、カインゼルさんのあとを追った。
ぎこちない飛び方ではあるが、徐々に慣れてきたようでスピードも出てきた。
「カインゼルさん! そのまま地底湖に続く洞窟まで飛んでください!」
この調子なら今日中にアルズライズやビシャくらいの腕前になりそうだ。サイルスさんたちがくるまでいって戻ってこれるだろうよ。
そのまま仮拠点の建物を飛び越え、発着場まで飛んだ。
「あそこを覚えておいてください! 旋回!」
「わかった!」
さすがに着陸は無理そうだから発着場の前で旋回。仮拠点に向かった。
「万が一のときはオレが受け止めます! 慌てず降りてください!」
先に降りてカインゼルさんが降りてくるのを待ち受けた。
速度を落としながら降下するが、風が吹いてきてマンダリンが揺れてしまった。
これは不味いと判断してチートタイムスタート。飛び上がってマンダリンの後部座席に座り、プランデットを連動させて着陸させた。
「すまん。ドジってしまった」
「構いませんよ。着地は難しいですからね」
飛ばすより降ろすほうが難しい。初めてで飛ばせたカインゼルさんがどうかしているのだ。
「まずは地上から一メートルくらいで停止させられるようにして、ゆったり降りる練習をしたほうがいいですね」
「そうだな。さすがに無茶をしすぎた。ちゃんと練習してから飛ばすよ」
懲りない人だよ。まあ、長年兵士をして戦争までいってんだからこんなことでへこたれしたりしないか。オレも見習わんとな。
「まずはサイルスさんと話し合ってからですからね」
「わかっとるよ」
名残惜しそうなカインゼルさん。乗り物好きから乗り物狂になりそうだな。
「サイルスさんが地上に出たようですね」
反応がしたほうを見たら、サイルスさんやエルフたちの姿があった。
「すまん。遅れたか?」
「いえ、大丈夫です。まずは仮拠点に向かいましょう」
サイルスさんたちを連れて建物の中に入った。
0
あなたにおすすめの小説
レベル1のフリはやめた。貸した力を全回収
ソラ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ち、ソラ。
彼はレベル1の無能として蔑まれ、魔王討伐を目前に「お前のようなゴミはいらない」と追放を言い渡される。
だが、傲慢な勇者たちは知らなかった。
自分たちが人間最高峰の力を維持できていたのは、すべてソラの規格外のステータスを『借りていた』からだということを。
「……わかった。貸していた力、すべて返してもらうよ」
契約解除。返還されたレベルは9999。
一瞬にして力を失い、ただの凡人へと転落しパニックに陥る勇者たち。
対するソラは、星を砕くほどの万能感を取り戻しながらも、淡々と宿を去る。
静かな隠居を望むソラだったが、路地裏で「才能なし」と虐げられていた少女ミィナを助けたことで、運命が変わり始める。
「借金の利息として、君を最強にしてあげよう」
これは、世界そのものにステータスを貸し付けていた最強の『貸与者』が、不条理な世界を再定義していく物語。
(本作品はAIを活用して構成・執筆しています)
リストラされた42歳、確率の向こう側へ。~なぜか俺の選択肢がすべて正解になる件~
RIU
ファンタジー
「君には今月いっぱいで席を空けてもらいたい」 42歳、独身、社畜。会社のために尽くしてきた柏木誠は、理不尽な理由でリストラされた。 絶望の中、雨の神社で野良猫を助けた彼は、不思議な光と共に【確率固定】という異能――「無意識に正解を選び続ける豪運」を手に入れる。
試しに買った宝くじは10億円当選。 復讐心に燃える元上司を袖にし、元天才投資家の美女をパートナーに迎えた柏木は、その豪運で現代社会を無双していく。
「俺の選択に間違いはない。なぜなら、確率の方が俺に合わせるからだ」
枯れたおじさんが資産と余裕を手に入れ、美女たちに頼られながら、第2の人生を謳歌する痛快サクセスストーリー!
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで魔物の大陸を生き抜いていく〜
西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」
主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。
生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。
その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。
だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。
しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。
そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。
これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。
※かなり冗長です。
説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
魔法が使えない落ちこぼれ貴族の三男は、天才錬金術師のたまごでした
茜カナコ
ファンタジー
魔法使いよりも錬金術士の方が少ない世界。
貴族は生まれつき魔力を持っていることが多いが錬金術を使えるものは、ほとんどいない。
母も魔力が弱く、父から「できそこないの妻」と馬鹿にされ、こき使われている。
バレット男爵家の三男として生まれた僕は、魔力がなく、家でおちこぼれとしてぞんざいに扱われている。
しかし、僕には錬金術の才能があることに気づき、この家を出ると決めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる