423 / 459
423 決戦4
しおりを挟む
外に出ると、グロゴールがふらつきながらも立っていた。
「しぶとい野郎だ!」
右手に持つRPG-7を構え、グロゴールに照準。横っ腹に向けて発射してやった。
百メートルも離れていないので余裕で命中。爆発を起こした。
「カインゼルさん!」
「サイルス様が向かっておる! わしらもだ!」
三次元マップを開き、動体反応を見ると、凄まじい速さで移動しているのがあった。これ、五十キロは出てんじゃね?
元の世界ならオリンピックで金メダルどころか人間かと疑われるレベルだな。
右手の発射器を捨てて左手に持つRPG-7を構え、まだ倒れないグロゴールのケツに放ってやった。ファックなユー!
左股に当たってしまったが、ケツ辺りの鱗は弱いようで肉を抉っていた。
痛みで倒れたところにサイルスさん登場。凄まじい速度でジャンプ。なんかとんでもない一撃を右の膝裏に打ち込んだ。
うん。ゴブリンの王に勝った理由がよくわかる。グロゴールでなければ一刀両断にしていたことだろう。あなた、どんだけよ?
そこに鱗はなく、皮膚も厚くはない。アルズライズやラダリオンの攻撃で弱っていたのだろう。切断、とまでいかなかったが、半分まで斬ってしまった。
と、そこに大火球が襲いかかった。
「……ミ、ミシニーか……?」
こんなことできるのはミシニーしかいない。てか、あいつの魔法もチート級だな。山黒なら黒焦げにできんじゃねーか?
だが、グロゴールを黒焦げにすることはできず、転がって体を覆う火を消してしまった。本当にしぶといな!
「タカト! 伏せろ!」
咄嗟に地面に伏せると、弾頭が飛んでいく音がいくつもして連続で爆発する。
何発当たったかわからんが、もう十発以上は食らわせ、ラダリオンによるショットガン攻撃。これでなんの効果もなければ逃げるしかないだろうな。
「ダメだ! 効果がない! グロゴールが逃げるぞ!」
アルズライズの叫びに飛び起き上がる。
爆煙の向こうでグロゴールが逃げていくのが見えた。
「傷口を狙え! 少しでも体力を削るんだ!」
片方の羽もなくし、右脚もなくなっている。それでも死なないとかほんと命のパラメーターが狂ってるよな。人間が勝てるレベルじゃねーだろうがよ!
「ミシニー! 生きているか!」
全魔力を使って大火球を放ったのか、両手を地面につけて息を切らしていた。鼻血も出ているじゃないか!
急いで駆けつけ、回復薬中を飲ませた。
「……た、助かった。さすがに無茶しすぎたよ……」
「早速で悪いが、また無茶してもらいたい。やれるか?」
もう打つ手は限られている。グロゴールを足止めするにはミシニーの力が必要なのだ。
「やれるさ。当たり前だろう」
ふらつきながら立とうとするミシニーを背負った。
「土魔法は使えるか?」
アポートポーチからバッフの魔石を出してミシニーに渡した。
「……なるほど。お前の発想には驚くよ」
「すぐに理解できたミシニーにも驚くよ」
アハハと二人で笑い出す。
「アルズライズ。RPG-7は持っているか?」
どこかにいるアルズライズに通信する。
「持ってない。すべて撃ち尽くした」
「最後の一つがホームにある。取り寄せろ。そしたらグロゴールを転ばせろ」
「任せろ」
軽いミシニーを背負っているとはいえ、グロゴールに荒らされた地を走るのは辛い。なにもしなければ逃げられてしまうよ。
カインゼルさんたちが足止めをしようと奮闘してはいるが、段々と離されていく。ラダリオンを呼ぶべきだったか?
いや、ラダリオンは万が一の保険だ。なにかあったときのために残しておきたい。今ならオレたちで倒せるんだから踏ん張れ、だ。
RPG-7が発射され、爆発。グロゴールが転んだ。
「ナイスだ、アルズライズ! ミシニー、やれるな?」
「当たり前だ。任せろ!」
オレの肩を踏み台にしてジャンプ。風を操ってグロゴールとの距離を縮め、両手から魔力を放ち、土を操り十五メートルくらいのゴーレムを創り出した。
元の世界でやったワ○ダと巨像を思い出す。
のっそりと動きながらも立ち上がろうとするグロゴールに覆い被さり、その重みで倒した。
「タカト! 足止めしたぞ!」
「ナイスだ、ミシニー!」
ミシニーの腰から抜いていた四本のラットスタットを左のマルチシールドにセット。アポートポーチからラットスタットを四本取り寄せて右のマルチシールドにセットした。
「チートタイム、スタート!」
ダッシュしてグロゴールに迫り、顔面の前に回り込んだら両腕を前に突き出してマルチシールドを伸ばした。
マルチシールドに取りつけた八本のラットスタットがグロゴールの左右の目に突き刺さる。
「人間ナメんじゃねーぞ畜生がっ!」
全開の魔力をラットスタットに送る。
「ラットスタットコレダー!」
カッ! と視界を覆うほどの光が爆発。衝撃と生暖かいものが襲ってきた。
しばらく耐えていると、チートタイムが終了。全身から力が抜けて膝から崩れ落ちてしまった。
激しい動きをしなかったからさほどダメージはなく、天を見上げていたらミシニーの顔が入ってきた。
「勝ったぞ」
ミシニーの満面の笑みに、長いため息を吐いた。
「……そっか。それはなによりだ……」
そう言って意識が遠退いた。
「しぶとい野郎だ!」
右手に持つRPG-7を構え、グロゴールに照準。横っ腹に向けて発射してやった。
百メートルも離れていないので余裕で命中。爆発を起こした。
「カインゼルさん!」
「サイルス様が向かっておる! わしらもだ!」
三次元マップを開き、動体反応を見ると、凄まじい速さで移動しているのがあった。これ、五十キロは出てんじゃね?
元の世界ならオリンピックで金メダルどころか人間かと疑われるレベルだな。
右手の発射器を捨てて左手に持つRPG-7を構え、まだ倒れないグロゴールのケツに放ってやった。ファックなユー!
左股に当たってしまったが、ケツ辺りの鱗は弱いようで肉を抉っていた。
痛みで倒れたところにサイルスさん登場。凄まじい速度でジャンプ。なんかとんでもない一撃を右の膝裏に打ち込んだ。
うん。ゴブリンの王に勝った理由がよくわかる。グロゴールでなければ一刀両断にしていたことだろう。あなた、どんだけよ?
そこに鱗はなく、皮膚も厚くはない。アルズライズやラダリオンの攻撃で弱っていたのだろう。切断、とまでいかなかったが、半分まで斬ってしまった。
と、そこに大火球が襲いかかった。
「……ミ、ミシニーか……?」
こんなことできるのはミシニーしかいない。てか、あいつの魔法もチート級だな。山黒なら黒焦げにできんじゃねーか?
だが、グロゴールを黒焦げにすることはできず、転がって体を覆う火を消してしまった。本当にしぶといな!
「タカト! 伏せろ!」
咄嗟に地面に伏せると、弾頭が飛んでいく音がいくつもして連続で爆発する。
何発当たったかわからんが、もう十発以上は食らわせ、ラダリオンによるショットガン攻撃。これでなんの効果もなければ逃げるしかないだろうな。
「ダメだ! 効果がない! グロゴールが逃げるぞ!」
アルズライズの叫びに飛び起き上がる。
爆煙の向こうでグロゴールが逃げていくのが見えた。
「傷口を狙え! 少しでも体力を削るんだ!」
片方の羽もなくし、右脚もなくなっている。それでも死なないとかほんと命のパラメーターが狂ってるよな。人間が勝てるレベルじゃねーだろうがよ!
「ミシニー! 生きているか!」
全魔力を使って大火球を放ったのか、両手を地面につけて息を切らしていた。鼻血も出ているじゃないか!
急いで駆けつけ、回復薬中を飲ませた。
「……た、助かった。さすがに無茶しすぎたよ……」
「早速で悪いが、また無茶してもらいたい。やれるか?」
もう打つ手は限られている。グロゴールを足止めするにはミシニーの力が必要なのだ。
「やれるさ。当たり前だろう」
ふらつきながら立とうとするミシニーを背負った。
「土魔法は使えるか?」
アポートポーチからバッフの魔石を出してミシニーに渡した。
「……なるほど。お前の発想には驚くよ」
「すぐに理解できたミシニーにも驚くよ」
アハハと二人で笑い出す。
「アルズライズ。RPG-7は持っているか?」
どこかにいるアルズライズに通信する。
「持ってない。すべて撃ち尽くした」
「最後の一つがホームにある。取り寄せろ。そしたらグロゴールを転ばせろ」
「任せろ」
軽いミシニーを背負っているとはいえ、グロゴールに荒らされた地を走るのは辛い。なにもしなければ逃げられてしまうよ。
カインゼルさんたちが足止めをしようと奮闘してはいるが、段々と離されていく。ラダリオンを呼ぶべきだったか?
いや、ラダリオンは万が一の保険だ。なにかあったときのために残しておきたい。今ならオレたちで倒せるんだから踏ん張れ、だ。
RPG-7が発射され、爆発。グロゴールが転んだ。
「ナイスだ、アルズライズ! ミシニー、やれるな?」
「当たり前だ。任せろ!」
オレの肩を踏み台にしてジャンプ。風を操ってグロゴールとの距離を縮め、両手から魔力を放ち、土を操り十五メートルくらいのゴーレムを創り出した。
元の世界でやったワ○ダと巨像を思い出す。
のっそりと動きながらも立ち上がろうとするグロゴールに覆い被さり、その重みで倒した。
「タカト! 足止めしたぞ!」
「ナイスだ、ミシニー!」
ミシニーの腰から抜いていた四本のラットスタットを左のマルチシールドにセット。アポートポーチからラットスタットを四本取り寄せて右のマルチシールドにセットした。
「チートタイム、スタート!」
ダッシュしてグロゴールに迫り、顔面の前に回り込んだら両腕を前に突き出してマルチシールドを伸ばした。
マルチシールドに取りつけた八本のラットスタットがグロゴールの左右の目に突き刺さる。
「人間ナメんじゃねーぞ畜生がっ!」
全開の魔力をラットスタットに送る。
「ラットスタットコレダー!」
カッ! と視界を覆うほどの光が爆発。衝撃と生暖かいものが襲ってきた。
しばらく耐えていると、チートタイムが終了。全身から力が抜けて膝から崩れ落ちてしまった。
激しい動きをしなかったからさほどダメージはなく、天を見上げていたらミシニーの顔が入ってきた。
「勝ったぞ」
ミシニーの満面の笑みに、長いため息を吐いた。
「……そっか。それはなによりだ……」
そう言って意識が遠退いた。
0
あなたにおすすめの小説
レベル1のフリはやめた。貸した力を全回収
ソラ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ち、ソラ。
彼はレベル1の無能として蔑まれ、魔王討伐を目前に「お前のようなゴミはいらない」と追放を言い渡される。
だが、傲慢な勇者たちは知らなかった。
自分たちが人間最高峰の力を維持できていたのは、すべてソラの規格外のステータスを『借りていた』からだということを。
「……わかった。貸していた力、すべて返してもらうよ」
契約解除。返還されたレベルは9999。
一瞬にして力を失い、ただの凡人へと転落しパニックに陥る勇者たち。
対するソラは、星を砕くほどの万能感を取り戻しながらも、淡々と宿を去る。
静かな隠居を望むソラだったが、路地裏で「才能なし」と虐げられていた少女ミィナを助けたことで、運命が変わり始める。
「借金の利息として、君を最強にしてあげよう」
これは、世界そのものにステータスを貸し付けていた最強の『貸与者』が、不条理な世界を再定義していく物語。
(本作品はAIを活用して構成・執筆しています)
リストラされた42歳、確率の向こう側へ。~なぜか俺の選択肢がすべて正解になる件~
RIU
ファンタジー
「君には今月いっぱいで席を空けてもらいたい」 42歳、独身、社畜。会社のために尽くしてきた柏木誠は、理不尽な理由でリストラされた。 絶望の中、雨の神社で野良猫を助けた彼は、不思議な光と共に【確率固定】という異能――「無意識に正解を選び続ける豪運」を手に入れる。
試しに買った宝くじは10億円当選。 復讐心に燃える元上司を袖にし、元天才投資家の美女をパートナーに迎えた柏木は、その豪運で現代社会を無双していく。
「俺の選択に間違いはない。なぜなら、確率の方が俺に合わせるからだ」
枯れたおじさんが資産と余裕を手に入れ、美女たちに頼られながら、第2の人生を謳歌する痛快サクセスストーリー!
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで魔物の大陸を生き抜いていく〜
西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」
主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。
生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。
その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。
だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。
しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。
そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。
これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。
※かなり冗長です。
説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
魔法が使えない落ちこぼれ貴族の三男は、天才錬金術師のたまごでした
茜カナコ
ファンタジー
魔法使いよりも錬金術士の方が少ない世界。
貴族は生まれつき魔力を持っていることが多いが錬金術を使えるものは、ほとんどいない。
母も魔力が弱く、父から「できそこないの妻」と馬鹿にされ、こき使われている。
バレット男爵家の三男として生まれた僕は、魔力がなく、家でおちこぼれとしてぞんざいに扱われている。
しかし、僕には錬金術の才能があることに気づき、この家を出ると決めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる