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432 地道に勝る儲けなし
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四日で出歩き隊はほぼ殲滅したと言っていいだろう。残りは巣に隠れるヤツだけだ。
正確な数はわからんが、おそらく三百匹は駆除できたと思う。マイセンズの砦でもゴブリン駆除真っ最中だから途中で数えるのを止めたんだよ。
「報酬金額が一千三百万円を突破したか」
ガチャが六回引けるから四万二千匹も駆除したってことだ。
地下に潜ったときより順調に稼げていると思うのは気のせいだろうか? いや、気のせいと思いたい。あの苦労が無駄だなんて思いたくないよ!
てか、山脈側のゴブリンってマイセンズとは関係ないゴブリンだよな? ってことは山脈にもゴブリンが大量にいるってことにならないか?
なんだ、この絶望感は? ここはゴブリンにとって楽園か? 群生地か? なんならオレにとってのボーナスステージか? もう意味わかんねーよ。
「デト。今日は休みにする。報酬から酒と食べ物を買っていいぞ。ただ、領民に醜態は晒すな。いずれお前たちの故郷となるんだからな」
モリスの民移住計画のことは教えてある。今いるヤツらを中核として育て、次からくる者らには秘密にする。集まりすぎると必ず裏切り者は出るし、管理し切れない。今いる者らを結束させて秘密を守らせるのだ。
「はい。モリスの誇りは貶めません」
誇りやプライドは一歩間違えたら厄介だが、今はそれを利用するしかない。あとは伯爵やヨシュアに任せるしかない。オレはゴブリンを駆除しないといけないんだからな。
男爵にも奴隷傭兵団を休ませる旨を伝える。報告は大切だからな。
食料も渡し、デトたちのことを容認させる。根回しは大切だからな。
「オレは巣を潰してくるから」
「誰かつけさせますか?」
「いや、大丈夫だ。最強の護衛を連れていくからな」
ホームに入り、休ませているイチゴを連れ出した。
イチゴを動かすと一日八個のマナックを必要とする。戦闘ともなれば倍は消費するだろう。マナックは約三万個はあるが、マンダリンまで動かしたら一年としないで使い切ってしまうだろう。魔王と戦う人と出会うまでは節約だ。
……エルフが滅びたの、もしかしてエネルギー不足が原因か……?
あの都市を維持できる魔力ってどんだけだよ? あの倉庫にあったの一日分とかじゃないよな? そうだったら……うん。想像もつかんわ。考えるの止め止め。
「イチゴ。警戒とオレの護衛を頼む」
「ラー」
護衛はイチゴに任せるので、オレは身軽な装備で山に入った。
冬なので草は枯れているが日陰は雪が積もっていて歩き難い。去年も山の中をさ迷っていたっけ。
だが、去年よりは体力が向上している。歩き難くくとも歩きはスピーディー。あっと言う間に巣に到着した。
雪で隠れているが、ゴブリンの気配からそこに穴があることがわかる。
去年は手榴弾を放り入れていたが、今年は違う。今のオレには魔法と言う超常の力があるのだ。
今のオレは並の魔法使いくらいになっており、魔力増幅の腕輪をしている。と言われてもどれほどのものかわからない。なら、試して確かめるしかないじゃない、だ。
自分の魔力量と言うものはわからない。慣れた人なら経験でわかるんだろうが、初心者にわかるわけもない。使いすぎたら気分が悪くなって疲れたってわかるくらいだ。
まずは巣の上に立ち、ゴブリンに向けてウォータージェットを放った。
チートタイムみたいなとんでもない威力ではないが、一メートルの土を撃ち抜き、ゴブリンを貫くくらいには威力があった。
「いや、エゲつないよ! 銃より威力があるよ!」
一メートルも撃ち抜くとかデタラメだな。しかも、疲れた様子はない。剣をおもいっきり一振りした感じだ。
まあ、何十回も振ったら疲れるだろうが、三、四回くらいじゃ息切れもしない。竜の血、どんだけなんだよ……。
「ウォーターブレットとかやれるか?」
試したくなるが、まずはウォータージェットがどれだけできるかを確かめることが先決だ。あれもこれもでは身につかない。反復練習が近道なのだ──と、テニスをやっていた友達が言ってたっけ。
ゴブリンはそう深い穴にいるわけじゃないので、剣をおもいっきり振るくらいの感覚でゴブリンを撃ち殺せていけた。
巣の群生地でもないので、次に移動するまでの疲れかウォータージェットを撃った疲れかはわからないが、休まず昼まで続けられた。
三十近くの巣を潰し、百匹以上を駆除できた。
「約五十万円の稼ぎか。ほんと、地道に勝る儲けはないな」
手榴弾を使っていたら十万円以上使っていたはず。それが昼飯食えば回復するんだからありがたい限りだ。
ホームに入ると、珍しく誰もいなかった。
「館が忙しいみたいだな」
あちらも雪が解けてきたようで、ゴブリンの目撃情報も出てきたそうだ。
請負員として動ける者が職員とロンダリオさんたちの弟子みたいな少年少女、あとドワーフが一人だけ。館を回せないと言うのでミサロも手伝いに出ているのだ。
それでも中央ルームのテーブルには昼飯が用意されてんだからミサロって三人くらいいるんじゃないかと思うよ。
「一人の食事も久しぶりだな」
なんだかんだと誰かはいた。一人だった頃を思い出し、誰かがいてくれるありがたみを痛感させられた。
「よし。午後もがんばるか」
この幸せを続かせるために、な。
正確な数はわからんが、おそらく三百匹は駆除できたと思う。マイセンズの砦でもゴブリン駆除真っ最中だから途中で数えるのを止めたんだよ。
「報酬金額が一千三百万円を突破したか」
ガチャが六回引けるから四万二千匹も駆除したってことだ。
地下に潜ったときより順調に稼げていると思うのは気のせいだろうか? いや、気のせいと思いたい。あの苦労が無駄だなんて思いたくないよ!
てか、山脈側のゴブリンってマイセンズとは関係ないゴブリンだよな? ってことは山脈にもゴブリンが大量にいるってことにならないか?
なんだ、この絶望感は? ここはゴブリンにとって楽園か? 群生地か? なんならオレにとってのボーナスステージか? もう意味わかんねーよ。
「デト。今日は休みにする。報酬から酒と食べ物を買っていいぞ。ただ、領民に醜態は晒すな。いずれお前たちの故郷となるんだからな」
モリスの民移住計画のことは教えてある。今いるヤツらを中核として育て、次からくる者らには秘密にする。集まりすぎると必ず裏切り者は出るし、管理し切れない。今いる者らを結束させて秘密を守らせるのだ。
「はい。モリスの誇りは貶めません」
誇りやプライドは一歩間違えたら厄介だが、今はそれを利用するしかない。あとは伯爵やヨシュアに任せるしかない。オレはゴブリンを駆除しないといけないんだからな。
男爵にも奴隷傭兵団を休ませる旨を伝える。報告は大切だからな。
食料も渡し、デトたちのことを容認させる。根回しは大切だからな。
「オレは巣を潰してくるから」
「誰かつけさせますか?」
「いや、大丈夫だ。最強の護衛を連れていくからな」
ホームに入り、休ませているイチゴを連れ出した。
イチゴを動かすと一日八個のマナックを必要とする。戦闘ともなれば倍は消費するだろう。マナックは約三万個はあるが、マンダリンまで動かしたら一年としないで使い切ってしまうだろう。魔王と戦う人と出会うまでは節約だ。
……エルフが滅びたの、もしかしてエネルギー不足が原因か……?
あの都市を維持できる魔力ってどんだけだよ? あの倉庫にあったの一日分とかじゃないよな? そうだったら……うん。想像もつかんわ。考えるの止め止め。
「イチゴ。警戒とオレの護衛を頼む」
「ラー」
護衛はイチゴに任せるので、オレは身軽な装備で山に入った。
冬なので草は枯れているが日陰は雪が積もっていて歩き難い。去年も山の中をさ迷っていたっけ。
だが、去年よりは体力が向上している。歩き難くくとも歩きはスピーディー。あっと言う間に巣に到着した。
雪で隠れているが、ゴブリンの気配からそこに穴があることがわかる。
去年は手榴弾を放り入れていたが、今年は違う。今のオレには魔法と言う超常の力があるのだ。
今のオレは並の魔法使いくらいになっており、魔力増幅の腕輪をしている。と言われてもどれほどのものかわからない。なら、試して確かめるしかないじゃない、だ。
自分の魔力量と言うものはわからない。慣れた人なら経験でわかるんだろうが、初心者にわかるわけもない。使いすぎたら気分が悪くなって疲れたってわかるくらいだ。
まずは巣の上に立ち、ゴブリンに向けてウォータージェットを放った。
チートタイムみたいなとんでもない威力ではないが、一メートルの土を撃ち抜き、ゴブリンを貫くくらいには威力があった。
「いや、エゲつないよ! 銃より威力があるよ!」
一メートルも撃ち抜くとかデタラメだな。しかも、疲れた様子はない。剣をおもいっきり一振りした感じだ。
まあ、何十回も振ったら疲れるだろうが、三、四回くらいじゃ息切れもしない。竜の血、どんだけなんだよ……。
「ウォーターブレットとかやれるか?」
試したくなるが、まずはウォータージェットがどれだけできるかを確かめることが先決だ。あれもこれもでは身につかない。反復練習が近道なのだ──と、テニスをやっていた友達が言ってたっけ。
ゴブリンはそう深い穴にいるわけじゃないので、剣をおもいっきり振るくらいの感覚でゴブリンを撃ち殺せていけた。
巣の群生地でもないので、次に移動するまでの疲れかウォータージェットを撃った疲れかはわからないが、休まず昼まで続けられた。
三十近くの巣を潰し、百匹以上を駆除できた。
「約五十万円の稼ぎか。ほんと、地道に勝る儲けはないな」
手榴弾を使っていたら十万円以上使っていたはず。それが昼飯食えば回復するんだからありがたい限りだ。
ホームに入ると、珍しく誰もいなかった。
「館が忙しいみたいだな」
あちらも雪が解けてきたようで、ゴブリンの目撃情報も出てきたそうだ。
請負員として動ける者が職員とロンダリオさんたちの弟子みたいな少年少女、あとドワーフが一人だけ。館を回せないと言うのでミサロも手伝いに出ているのだ。
それでも中央ルームのテーブルには昼飯が用意されてんだからミサロって三人くらいいるんじゃないかと思うよ。
「一人の食事も久しぶりだな」
なんだかんだと誰かはいた。一人だった頃を思い出し、誰かがいてくれるありがたみを痛感させられた。
「よし。午後もがんばるか」
この幸せを続かせるために、な。
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