買い食いしてたら、あっというまにお兄様になりました

シンさん

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人身御供2

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ようやくパーティーも終わり、部屋が割り当てられてるけど……
婚約者である私は、冷酷王と一緒なのです。

「もう服を着替えてもいい。この部屋なら女装する必要もない」
「…はい。ファビアン様は…ゆっくり風呂でも…」
入ってもらわないと困る!

「お前が先にはいれ。俺はやることがある」

「はい……」

「マアサのお兄様はどうだ?大変か?」

「いえ、女の子らしくて可愛い姫様です。ですが私もそろそら飽きられるのではないかと…皆さん1週間ほどでいなくなる…と聞いてますので。」

「お前は『お兄様』でいろ。今日もそうだが、何かと使えそうだ。」

何かと…とは、何かな……?

「……光栄です。」

逃げ道が閉ざされた。正装しただけなのに、女装とまちがわれて、『何かと使えるお兄様』になりました。

「はぁ」
もうお風呂入ってさっぱりしよう。
疲れた…。お兄様って給金でるのかな…。この護衛だって命懸けなんだしさ。
それにしても、お金持ちのお風呂ってすごいなぁ。なに、このバスタブ…。
真っ白。ツルツル。
おおっ!そうだっ!
アワアワにしてやる。憧れてたんだ!
1度やってみたかったんだ!山ほど石鹸使っちゃえ!
「フフーンフーン…」
楽しい!

……しまったっ!
王様がこの後に入るんだった!!泡だらけにしてしまった!

「うわぁあっ!?」

バチャーン

滑った……。
「けほっけほっ、うぅ~」
鼻に入った…

バンッ
「っどうした!!」
「え?ああ…ちょっと滑りまして。」
「……お前…どれだけ遊べばそんな泡だらけに出来るんだ…。」
「……」
「どうした?顔色が悪いぞ。」
「大丈夫です!何でもありません!」

まずい、体見られたら終わりだ!!

「大丈夫ならいい。出る時に湯だけはりなおせ。」
「畏まりました!」
私が返事をする前に、王様はお風呂から出ていった。

アワアワにしててよかった。
いや、それをしたから転けたんだけど…。
にしても、少しも女の子と疑われないという…。
ちょっと切ないぞ。


お風呂あがり…またしても大事件です!
私の着替えは何処にあるの…?
まさか、このすべすべした少し透けたシャツ…。
これだけ…?

姫様…。
お兄様7日目で、断罪の予感がします。とりあえず、着るしかない。

布団に…すぐさま布団にもぐれば問題ない!
チラっと覗くと、王様は書類を真剣に見てるし、ダッシュで行けば何とかなる!!はず。
いまだ!!

ベッドまで一直線!バレてたら死ぬ、殺される!

……まずい。私は1番怖いことをわすれてた!!

アラン…男色の王…大ピンチ!


何でベッド2つないの!婚約者なら、まだ一緒に寝たりしないぞっ!

でも、国が違えば…ですな。
しかも王様は私を男と思ってらっしゃる。
ベッド1つでも問題ないということに…。
男だからこそ問題ある!

…女だと隠すために布団にもぐったけど、先にベッドに入るべきじゃなかった。まず王様がさき…。

もう寝たふりしよ…っと。とても疲れていて、眠たかったって事にしよう。まさか寝てるアランを触ったりしないはず!


ふり…とか言って、ソッコー寝てました。




「俺より先に寝るとは、こいついい度胸してるな…。」

普通は王である俺と同じベッドに寝る奴もいない…。失礼だ…とか、思わなかったのか。

べつに構いはしないが。
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