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次の日
またしても姫の計画スタートです。

「私達が持てる力、全てを尽くして女性らしく仕上げますので、お任せください。誰よりも美しくしてみせます。」

全てを尽くさなければ女性らしくならない…
やんわり傷つく。


けどさ、女性らしくしちゃったら、王様に
『退場!』って言われるんじゃないの?
若い女を側に置かない説が正しければ……

アリスはアランの双子だからクリアされたけど……。

どうやら姫の計画は、にしたてて、一目惚れさせる。というものらしい。

私が昨日、『一目惚れ』とか…くだらない事を言ってしまってものだから…

そもそも、別人に見えるようにしたとしても、一目惚れみたいな事はおきない!
おきたとしても、私は全力で逃げる!結婚とお世継ぎ問題なんて知ったこっちゃない!

「アリス様、いかがですか?」

全身鏡に映った私、顔はまぁまぁ女の子っぽくはみえる……でも体が貧相……。
昨日、王様に男の子認定受けてますから!!

「これ…胸に何かつめないと、女じゃないと思われるよ。」

「大丈夫です!これをつめましょう!」

すごい、パッド3枚いれるんだ…
ニコニコしているけど、枚数分だけ切なくなるという事に気がつこう、何をしなくても女性らしい女性たちよ……


「姫様、こちらでいかがでしょうか。」

私を作り上げた女性たちの達成感。ものすごい笑顔。

「まぁ、素晴らしいわ!素敵よ!これなら
お兄様も一目で恋に落ちてしまうわね」

「……………」

「では、さっそく会いに行きましょう。それから、今の貴女の名前はアリアよ。」

「はい…」

アランにアリスにアリア、

今日、名前が3つになりました。
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