買い食いしてたら、あっというまにお兄様になりました

シンさん

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謎計画攻撃開始

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「アリス、ぜんぜん駄目よ!お祭りまではよかったのよ。けれど、そこから接触が無さすぎるわ。」

「それは私にはどうしようも無いです。相手はこの国の王様ですから…なのでこの計画はやめ…」
「こうなったら!まわりも巻き込むわ!この城でお兄様の婚約者を探してない人はいないくらい、それほど皆あせっているんですもの、少しくらいは協力してくれると思うの」

姫の部屋にいる専属侍女さん(やはり若い女性ではない)もウンウンと深く頷いている。

で、手始めに……

王様の雑務をやらされる事になりました!!
『アラン』として。

アリスという存在を否定されてないのであれば、『アラン』じゃなくて『アリス』でよくないですか?

アランだと、身の危険が!
でも謎計画だと、

『男だと思ってたアランが、実は女なんじゃないか…って疑ってハッキリ女だとわかった時点から、私に好きになってもらえるよう王様に頑張ってもらう…』

みたいなのでしたね。

既に女としての本体に出会ってしまってる
時点でノープランでしょ!

「アラン、明日からお兄様のお仕事、
しっかり補佐するのよ。いい報告があるまで絶対王宮から出さないから、そのつもりでやりなさい。」
「カシコマリマシタ……」
さすがあの王の妹。迫力が違う……。


次の日…
姫に命令されるまま、雑務をしている。

「これを片付けておけ。その後は、この書類を種別にわけて、俺の机に置いていけ。」

「畏まりました。」

1日目から仕事の量多くない?

というか、私がスパイだったりしたらどうするんだろう…
とりあえず、気に入られないようにしないと!!

「ぼう、とするな。」

「えっ!?あ、申し訳ありません!」


その後も怒られないように、言われた通りにがんばった。

やっとお昼……お昼がこんなに待ち遠しいと思った事はない!

「……僕はお昼を食べてきます。終わったらすぐに戻って……」
「昼の用意はある。食べたらすぐにテール公爵に会いに行く。護衛としてアランも来い」

なんてこった。

まさか2人でご飯…そして、盾として使われるとは…。


盾に雑務…他の人より酷じゃない?みんな
婚約者がどうのと言ってるけど、王様が恐いから一緒にいたくない…って思ってる気がする…。

最終的に私にまわってくるシステム。

「遅い。」

「申し訳ございません!盾になるにあたって、準備を少々…」

「盾?」

「いえ、何でもありません!」

人の事を盾に使ってるでしょ…とか言えない。

またしても私が馬車に乗るわけですけれども、ここで確認しておかなければ!

「ファビアン様、1つ質問してもよろしいでしょうか?」

「なんだ?」

「…なぜ馬車に乗る護衛が僕になるのでしょうか?特に強くもないのに、危険ではありませんか?」

「他の者と乗るのは面倒だからだ」

「めんどう?」

って、また聞き返してしまった!!
質問は1つと言っておいて…しかも口の利き方!

「他の者はそんな風に聞き返してくる事も
ない。『王様』とは話すが『俺』とは話す気がないらしい。」

「なるほど。」

そりゃ王様に嫌われちゃったら仕事しにくくなるから、みんな軽々しく話せないんですね。

……ちょっと待って…今軽く『なるほど』とか言ってしまった気がする。

「フ…」

今笑った……
まずい、あまり気に入られないようにしないと…夜伽問題が迫ってきてしまう……

「アリスとは仲がいいのか?」

「はい、とても…」

なぜそんな事を……

「少しの間だけ、借りる事は出来ないだろうか。」

「………へ?」

「…ちょっと面倒な事になりそうでな。」

「えっと、妹を貸すとなれば、少しでもいいので何をするのか内容を……」

「俺は女が好きなんだ…と、思わせたい奴がいる」

ん?
それは、本当に女が好きなんだぞ!っという事ですか?

それとも、本当は男が好きだけど女が好きだという事をアピールしたいと…どっちでしょうか……。

「…アリスをよろしくおねがいします。」

嫌だなんて言えるわけがないのです。
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