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虫よけ
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恋人役はまたしても盾!!
うん、だいたい想像ついてた。
オリエント侯爵の邸
兄妹2人ともが王様が大好き(恋愛対象!!)
私はそれを寄せ付けない為の盾。
言い換えれば、虫よけ!!
「お前はファビアンの何だ!」
私の前に座っているルイスという男が、敵意むき出しで聞いてきた。
呼び捨て…という事は、結構仲良しなのか。
「恋人です」
私がそう答えると、ルイスの隣に座っていた妹のルカの機嫌も悪くなった。
「嘘よ!貴女みたいな女男が、恋人なわけないじゃない!」
ちょっと待ってもらおうか!!
『男女』ならゆるす!
『女男』はゆるさない!
私のイライラは頂点に達している事を、ここらで王にもこの兄妹にもわからせてやる……。
「ルイス様、女性が好きなファビアン様を怒ってるのかしら?」
「べつにそういう事ではない!」
「ルカ様、私のような男女を好きな趣味の悪いファビアン様を否定しているのかしら?」
「…そんな事は言ってないじゃない!」
あなた達は『王様を否定してますよ!』攻撃!
「私を好きな陛下は駄目だと、そう仰るの?」
男色の王(たぶん)に見初められなかった、魅力のないルイスが悪い!
そんな王を好きになった、ルカが悪い!
「ファビアン様、やはり私は貴方に相応しくないのです。」
私は下を向いて、隣に腰かける王様に言った。
「いや、そんな事はない。アリス、気にするな。」
「でも…こうも強く言われては、自信を無くしてしまいます。ファビアン様の事を考えれば、別れた方がいいと思います」
「………」
『なんだと』……と言いたい顔をしてらっしゃる!
ふふふ、これで仲の良い設定が壊れる。
何とか頑張りなさい。
私と本当の恋人なのだと思わせる演技!
ん?
どういう訳か、王様が私の手を握ってきた。
数々の男の拳を受け止めてきたが、握られるのはほぼない。
「俺はお前以外と生涯を共にする気はない。」
おっと、思ったより演技派っ!
「いえ、私は身を引きます。」
こちらだって、負けません。
王様と姫様からうけた数々の苦しみを、ここで少し返してやる!
「いや、そんな事は許さない。」
「私達がよくても、まわりは許しませんわ」
さすが王様、裏と表の顔を常に切り換える男。
手強い!
けれど、ここで使えないとわかれば、アリスだけでも即卒業できるはず!
「今日でお別れ致しましょう。本来、貴族でもないのに、身の丈をわきまえず…」
ん?若干怒ってらっしゃる?
まずい……調子にのりすぎた。
虫よけとして使っている間は、攻撃しても
大丈夫だとふんだ私がバカだった
王様としてのプライドに傷をつけてしまった!
これは…不敬!殺される!
「ファビアン様。私のこと本当に好きですか?」
取り戻さないと!!
私が『拗ねてそんな事言っちゃったけど、本当はすごく好き』…みたいな演技を!!
「私…自信がないのです。ルカ様の仰るように、見た目も男の子みたいですし…足を引っ張る存在になってしまうのでは…と。」
これで、何とかのりきれないだろうか…。
アランの双子の妹ですよ!
「気にするな。アリスが1番可愛い。」
アリス=アランが1番…という事…
「嬉しいです。」
よし、ここらで王様に寄っかかってみよう!
この演出!
文句はないはず!
アランにこうされてるんだと、脳内変換してください!
これで大丈夫、うまくいってる…?
「証明して見せろ。」
「証明…?どういう事だ。」
王様の表情には全く焦りがないけど、私は心臓バクバクしております!
何をもって証明になるの?
フリだから、何かプレゼント的な物も持ってないし。
「口づけして見せろ。」
は?
「何を言うの!お兄様っ!!」
ソーダソーダ!
ルカ様、もっと言ってやれー!!
「アリス」
「…ん?」
肩を抱きよせられて、ホッペにチュっとされた。
「……」
「これ以上、お前達の前で見せるつもりはない。アリスは恥ずかしがりな女性だから、こんなくだらない事をして俺が嫌われても困るんでな。」
「……」
それから私は、3人の会話など一切入ってこなかった。
たとえホッペでも、ゆるさん!!
うん、だいたい想像ついてた。
オリエント侯爵の邸
兄妹2人ともが王様が大好き(恋愛対象!!)
私はそれを寄せ付けない為の盾。
言い換えれば、虫よけ!!
「お前はファビアンの何だ!」
私の前に座っているルイスという男が、敵意むき出しで聞いてきた。
呼び捨て…という事は、結構仲良しなのか。
「恋人です」
私がそう答えると、ルイスの隣に座っていた妹のルカの機嫌も悪くなった。
「嘘よ!貴女みたいな女男が、恋人なわけないじゃない!」
ちょっと待ってもらおうか!!
『男女』ならゆるす!
『女男』はゆるさない!
私のイライラは頂点に達している事を、ここらで王にもこの兄妹にもわからせてやる……。
「ルイス様、女性が好きなファビアン様を怒ってるのかしら?」
「べつにそういう事ではない!」
「ルカ様、私のような男女を好きな趣味の悪いファビアン様を否定しているのかしら?」
「…そんな事は言ってないじゃない!」
あなた達は『王様を否定してますよ!』攻撃!
「私を好きな陛下は駄目だと、そう仰るの?」
男色の王(たぶん)に見初められなかった、魅力のないルイスが悪い!
そんな王を好きになった、ルカが悪い!
「ファビアン様、やはり私は貴方に相応しくないのです。」
私は下を向いて、隣に腰かける王様に言った。
「いや、そんな事はない。アリス、気にするな。」
「でも…こうも強く言われては、自信を無くしてしまいます。ファビアン様の事を考えれば、別れた方がいいと思います」
「………」
『なんだと』……と言いたい顔をしてらっしゃる!
ふふふ、これで仲の良い設定が壊れる。
何とか頑張りなさい。
私と本当の恋人なのだと思わせる演技!
ん?
どういう訳か、王様が私の手を握ってきた。
数々の男の拳を受け止めてきたが、握られるのはほぼない。
「俺はお前以外と生涯を共にする気はない。」
おっと、思ったより演技派っ!
「いえ、私は身を引きます。」
こちらだって、負けません。
王様と姫様からうけた数々の苦しみを、ここで少し返してやる!
「いや、そんな事は許さない。」
「私達がよくても、まわりは許しませんわ」
さすが王様、裏と表の顔を常に切り換える男。
手強い!
けれど、ここで使えないとわかれば、アリスだけでも即卒業できるはず!
「今日でお別れ致しましょう。本来、貴族でもないのに、身の丈をわきまえず…」
ん?若干怒ってらっしゃる?
まずい……調子にのりすぎた。
虫よけとして使っている間は、攻撃しても
大丈夫だとふんだ私がバカだった
王様としてのプライドに傷をつけてしまった!
これは…不敬!殺される!
「ファビアン様。私のこと本当に好きですか?」
取り戻さないと!!
私が『拗ねてそんな事言っちゃったけど、本当はすごく好き』…みたいな演技を!!
「私…自信がないのです。ルカ様の仰るように、見た目も男の子みたいですし…足を引っ張る存在になってしまうのでは…と。」
これで、何とかのりきれないだろうか…。
アランの双子の妹ですよ!
「気にするな。アリスが1番可愛い。」
アリス=アランが1番…という事…
「嬉しいです。」
よし、ここらで王様に寄っかかってみよう!
この演出!
文句はないはず!
アランにこうされてるんだと、脳内変換してください!
これで大丈夫、うまくいってる…?
「証明して見せろ。」
「証明…?どういう事だ。」
王様の表情には全く焦りがないけど、私は心臓バクバクしております!
何をもって証明になるの?
フリだから、何かプレゼント的な物も持ってないし。
「口づけして見せろ。」
は?
「何を言うの!お兄様っ!!」
ソーダソーダ!
ルカ様、もっと言ってやれー!!
「アリス」
「…ん?」
肩を抱きよせられて、ホッペにチュっとされた。
「……」
「これ以上、お前達の前で見せるつもりはない。アリスは恥ずかしがりな女性だから、こんなくだらない事をして俺が嫌われても困るんでな。」
「……」
それから私は、3人の会話など一切入ってこなかった。
たとえホッペでも、ゆるさん!!
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