買い食いしてたら、あっというまにお兄様になりました

シンさん

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密偵2

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今日も仕事が多い!

お兄様という存在なだけだった私が、
なぜこんなに働いてるの!しかも密偵疑惑
つきなのに!

「おい。」
「はいっ!すみません、これもう少しかかりそうなので」
「それはもういい。今日は街に出る。支度しろ」
「はい!」
「早くしろ」

今日の予定に外出するなんてあったっけ。

「お待たせしましたっ。」
「…何故そんな格好をしているんだ?」
「え?護衛ですから…」
「視察に行くと言ってる訳ではない。遊びにいきたいのろう?」

それはお忍び?という、何だか面白そうなやつ!

「すぐに着替えて参ります!」

久しぶりに外に出れるー!

「お待たせしました!!」
「…そんな服しかないのか?」

そんな服とはどんな服でしょうか、王様。

「その上下…どうみても少年みたいだぞ。」
「ズボンとシャツ、これが私の普段着です。」
「もっと可愛い服を着ないのか?マアサは可愛いものじゃないと着ないとまで言うぞ…」

無意識にケンカ売ってるのかな…この人。

『男みたい』とよく私に言ってるのに、可愛い服って…。

「私を男だと思って下さい。であれば、服などこれでいいでしょう。」
「…そうだな。」

まさかそんなに簡単には納得するなんて!!

「もう少し、『そんな事はない』とか言ってもいいと思うんですけど…」
「自分で言ったんだろう。」

そうですけども!

「王様、どこから出れば見つからないのですか?」
「いくつか抜け道がある。そこから出ていく。」

秘密の道…脱出用とかの…。ホントにあるんだ。

そこから城を出て、歩く事30分。


「ここでいいのか?」
「はい!」

来たのは私が買い食いするのに1番好きな通り。

「おじさん!チョコちょうだい!!」
「お、アリス!久しぶりだな。お前城で働いてんだって~、気を付けろよ。おまえも女なんだからな。」
「…うん。」

隣に王様がいるから、男色とか言わないでね!おじさんっ!!

「なんだ、アリス。お前、ついに男が出来たのか。」
「違うっ!そんなんじゃないの!」
「クククッ」
「おじさん、からかってるの…。」
「すまんすまん、1個おまけしてやっから。」
「ほんと!?やったーー!」

「……店主。この棚にあるのを全て買う。包んでくれ。」

「は……」
「へ……」

何いってんのこの人…っ!

「おじさん、ウソだから!この人の言う事は真に受けなくていいから。」
「そりゃそうだ。兄ちゃん脅かすなよ!」

この人の場合、多分ウソじゃない。

「ありがとう!」
「おお!生きて帰ってこいよー!」
「はーい!またくるねー!」


「…なぜ全て買わなかった。それに、金なら俺が払う。」
「そーじゃないんです!」
「…では何だ?」
「何が食べたいか選んで、それを買って食べるんです。全部買っちゃったら、結局何も選べてない。面白くないんです!因みに、お金も自分で払います。」
「…そうか。すまん。よくわからなくて…。」
「いえ、わからなくて当たり前ですよ。生活水準が違うんですから。」
「……」
「あっ!あの店はクッキーが美味しいんですよ。行きましょう。」
「…ああ。」
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