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番の腕輪
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第二王子!?
そんな人がどうして私と結婚相手になるの?
「私は貴方と結婚する気はありません。早くブレスを外してください!!」
「外せません」
「言う通りにしないと、この腕輪を壊すわよ」
「とうぞ。やってみてください」
「遠慮なく!」
腕輪を掴んで魔力を送り、砂金に戻そうとしたけれど上手くいかない。
私の魔力が中和されて、無効化されてる?
ダイヤモンドでも、炭素の結合を解いて簡単に砕ける。この腕輪を壊すくらいわけないのに。
「この腕輪はどんな力も介しません。外れるのは、俺かリュシルのどちらかが、この世を去った時です」
「……わかったわ」
ポケットから小さなナイフを取り出して、私は中指に傷をつけた。
強力な『制約の魔法』の発動条件は、痛みと血液。
「都へ帰って。二度と私の前に姿を現さないで」
これで、レナードと会う事はない。私を裏切ったガスパールも、その私の気持ちも考えずに結婚させようとする無神経さも許せない。
「……」
制約の魔法をかけたのに、何故か私は逢魔が刻の森では無く王都の広場にいて、目の前にはレナードがいる。
「お互い、この腕輪を付けている限り、離れる事は出来ません。俺を転送すれば、貴女も自動的に移動します。」
……何それ。
「……結婚なんて、絶対に嫌よ。」
森でたった1人で過ごしてきたのは、王の命令だった。私には『国一番の魔法使い』という肩書はあるけれど、貴族じゃない。だから、ガスパールとの結婚を許してもらえなかった。
けど、逢魔が刻の森の番人をすれば、ガスパールと結婚してもいいと言われた。だから、必死で我慢してたのに、最初から結婚させる気なんてなかったのね。
婚約者だった男の孫と結婚しろだなんて、人をなんだと思ってるのよ!
「もし、腕輪が体から離れたら、死ななくてもなんとかなる?」
「え?」
腕輪がはずれないなら、私の腕ごと切り落としてやるわ。
ナイフを大きくして、それを振り下ろした。普通の女の力では切り落とす事は出来なくても、私には出来る。
「うっ…」
「っ!?」
私の腕に刃が当たる直前に、レナードがナイフの刃を掴んで止めた。
「何をしてるの!?貴方に多少魔力があっても、私を止められるわけないでしょ!!」
レナードの指が3本、綺麗な石畳の上に落ちている。
「腕を切り落としても、腕輪の効力はなくなりません」
「だからって、ナイフを握って止めようとするなんて、馬鹿じゃないの!?」
「……リュシルが傷付くのは見ていられないので」
今会ったばかりの女に、何を言ってるのかしら、この男は。
「国一番の魔法使いが、使い物にならなくなったら困るからでしょ」
指を拾ってそこに魔力を流し込んで、記憶の魔法を使ってみた。
「人体修復は苦手なの。血管や神経を繋ぐのがめんどうだから。貴方の指の記憶に任せるわ。戻るべき場所を覚えていたら、指はくっつくから」
レナードには魔力があるのだから、体はその流れを覚えてるし、失敗はしない。
「そのまま放っておけば、俺は死ぬかもしれないのに、わざわざ助けるんですね」
「指が3本落ちたくらいで死なないわよ。それに、人殺しにはなりたくないもの……」
そんな人がどうして私と結婚相手になるの?
「私は貴方と結婚する気はありません。早くブレスを外してください!!」
「外せません」
「言う通りにしないと、この腕輪を壊すわよ」
「とうぞ。やってみてください」
「遠慮なく!」
腕輪を掴んで魔力を送り、砂金に戻そうとしたけれど上手くいかない。
私の魔力が中和されて、無効化されてる?
ダイヤモンドでも、炭素の結合を解いて簡単に砕ける。この腕輪を壊すくらいわけないのに。
「この腕輪はどんな力も介しません。外れるのは、俺かリュシルのどちらかが、この世を去った時です」
「……わかったわ」
ポケットから小さなナイフを取り出して、私は中指に傷をつけた。
強力な『制約の魔法』の発動条件は、痛みと血液。
「都へ帰って。二度と私の前に姿を現さないで」
これで、レナードと会う事はない。私を裏切ったガスパールも、その私の気持ちも考えずに結婚させようとする無神経さも許せない。
「……」
制約の魔法をかけたのに、何故か私は逢魔が刻の森では無く王都の広場にいて、目の前にはレナードがいる。
「お互い、この腕輪を付けている限り、離れる事は出来ません。俺を転送すれば、貴女も自動的に移動します。」
……何それ。
「……結婚なんて、絶対に嫌よ。」
森でたった1人で過ごしてきたのは、王の命令だった。私には『国一番の魔法使い』という肩書はあるけれど、貴族じゃない。だから、ガスパールとの結婚を許してもらえなかった。
けど、逢魔が刻の森の番人をすれば、ガスパールと結婚してもいいと言われた。だから、必死で我慢してたのに、最初から結婚させる気なんてなかったのね。
婚約者だった男の孫と結婚しろだなんて、人をなんだと思ってるのよ!
「もし、腕輪が体から離れたら、死ななくてもなんとかなる?」
「え?」
腕輪がはずれないなら、私の腕ごと切り落としてやるわ。
ナイフを大きくして、それを振り下ろした。普通の女の力では切り落とす事は出来なくても、私には出来る。
「うっ…」
「っ!?」
私の腕に刃が当たる直前に、レナードがナイフの刃を掴んで止めた。
「何をしてるの!?貴方に多少魔力があっても、私を止められるわけないでしょ!!」
レナードの指が3本、綺麗な石畳の上に落ちている。
「腕を切り落としても、腕輪の効力はなくなりません」
「だからって、ナイフを握って止めようとするなんて、馬鹿じゃないの!?」
「……リュシルが傷付くのは見ていられないので」
今会ったばかりの女に、何を言ってるのかしら、この男は。
「国一番の魔法使いが、使い物にならなくなったら困るからでしょ」
指を拾ってそこに魔力を流し込んで、記憶の魔法を使ってみた。
「人体修復は苦手なの。血管や神経を繋ぐのがめんどうだから。貴方の指の記憶に任せるわ。戻るべき場所を覚えていたら、指はくっつくから」
レナードには魔力があるのだから、体はその流れを覚えてるし、失敗はしない。
「そのまま放っておけば、俺は死ぬかもしれないのに、わざわざ助けるんですね」
「指が3本落ちたくらいで死なないわよ。それに、人殺しにはなりたくないもの……」
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