38 / 187
王子とその婚約者2
「何か知ってるんだろう?でなければ『妹』など言うはずもない。この国に…俺には弟はいても妹はいない。1人もだ。」
そんな事知らないわよ。貴方に全く興味ないもの…。
けど何?これじゃ『妹がいます』って言ってるようなものじゃない。
「王子に『妹』がいない事くらい存じております。」
嘘だけど…
「なら何故『妹』と?」
いつもの胡散臭いポーカーフェイスはどうしたの!
「先程も申し上げたように、誰でも想像できる事を言ったまでです。真偽など知りませんわ。」
「…そうだな。すまない。」
「いえ、こちらこそ大変失礼な事を…」
エドワードには妹がいるの?陛下に隠し子?なら大々的になんて捜索できないわよね。
もしかして、その子を探しているの?
婚約者のニーナ・サナスではなくて、ニーナという名の妹がいて、その子の事を探してる…という事なのかしら…。
顔のわからない『婚約者』ではなくて、本当は『妹』を探している……
本当によくわからなくなってきたわ。
誰を見つけたいの…?何がしたいの?
…ステーシーが言ってた『ニーナを探している』って、妹の事かもしれないよね。姿絵と私があまりにも違いすぎるもの。けどわざわざロックウェルが確認に来たのは何故?
まさか妹の姿も見た事がないとか?そうだったら酷すぎるでしょ。この人。
「…………」
「…………」
今日シャロンをよばなかったのは、よべなかったのかもしれないよね。
妹の存在を知られるかもしれないから。
恋人でさえ知ってはいけない事…。
これは危険だわ。
もし知ってしまった時はどうなるの?何らかの罪をきせられて監禁…。牢獄へ…。
婚約者として見つかっても監禁の可能性…。
冗談じゃないわ…これじゃ捕まる要素が増えただけじゃない!
妹がいるのかはわからないけど、エドワードのあの表情から察すると、『いる』わ。
…でも、婚約者として探すよりもそちらが優先なのであれば、ニーナの捜索の手はゆるむのかしら…
チラっとクリフを見ると、厳しい目で私を見ている。私を無理やり招待しておいて、その視線は失礼だよね。もう少し学びなさい。
客人への持て成しを。王子と2人で!
お互い話す事もなく、エドワードの目的は達したという事で、すぐにおひらき。
私は伯爵家へ送られた。
凄く怖い事を思ったのだけど、ニーナは
『妹で婚約者』なんじゃないよね…。
それだったら兄と私は結婚するという事…?ゾッとするわ…。
まぁ、そんな馬鹿な話はありえないけど。私はニーナ・サナスだもの。万が一にも長女が名も知れない母親の子だなんて事があれば、社交界で餌食にされてるわ。噂話と笑いの集中豪雨よ。
はぁ…知ってはいけない事を知ってしまっただけだったわ。
早くここを出ていこう。
居場所が知られているなんて不利よ。
もちろんボナースの事を解決してからね。
明日からボナースと家探しと職さがししないと。
そんな事知らないわよ。貴方に全く興味ないもの…。
けど何?これじゃ『妹がいます』って言ってるようなものじゃない。
「王子に『妹』がいない事くらい存じております。」
嘘だけど…
「なら何故『妹』と?」
いつもの胡散臭いポーカーフェイスはどうしたの!
「先程も申し上げたように、誰でも想像できる事を言ったまでです。真偽など知りませんわ。」
「…そうだな。すまない。」
「いえ、こちらこそ大変失礼な事を…」
エドワードには妹がいるの?陛下に隠し子?なら大々的になんて捜索できないわよね。
もしかして、その子を探しているの?
婚約者のニーナ・サナスではなくて、ニーナという名の妹がいて、その子の事を探してる…という事なのかしら…。
顔のわからない『婚約者』ではなくて、本当は『妹』を探している……
本当によくわからなくなってきたわ。
誰を見つけたいの…?何がしたいの?
…ステーシーが言ってた『ニーナを探している』って、妹の事かもしれないよね。姿絵と私があまりにも違いすぎるもの。けどわざわざロックウェルが確認に来たのは何故?
まさか妹の姿も見た事がないとか?そうだったら酷すぎるでしょ。この人。
「…………」
「…………」
今日シャロンをよばなかったのは、よべなかったのかもしれないよね。
妹の存在を知られるかもしれないから。
恋人でさえ知ってはいけない事…。
これは危険だわ。
もし知ってしまった時はどうなるの?何らかの罪をきせられて監禁…。牢獄へ…。
婚約者として見つかっても監禁の可能性…。
冗談じゃないわ…これじゃ捕まる要素が増えただけじゃない!
妹がいるのかはわからないけど、エドワードのあの表情から察すると、『いる』わ。
…でも、婚約者として探すよりもそちらが優先なのであれば、ニーナの捜索の手はゆるむのかしら…
チラっとクリフを見ると、厳しい目で私を見ている。私を無理やり招待しておいて、その視線は失礼だよね。もう少し学びなさい。
客人への持て成しを。王子と2人で!
お互い話す事もなく、エドワードの目的は達したという事で、すぐにおひらき。
私は伯爵家へ送られた。
凄く怖い事を思ったのだけど、ニーナは
『妹で婚約者』なんじゃないよね…。
それだったら兄と私は結婚するという事…?ゾッとするわ…。
まぁ、そんな馬鹿な話はありえないけど。私はニーナ・サナスだもの。万が一にも長女が名も知れない母親の子だなんて事があれば、社交界で餌食にされてるわ。噂話と笑いの集中豪雨よ。
はぁ…知ってはいけない事を知ってしまっただけだったわ。
早くここを出ていこう。
居場所が知られているなんて不利よ。
もちろんボナースの事を解決してからね。
明日からボナースと家探しと職さがししないと。
あなたにおすすめの小説
白い結婚のまま、旦那様は薔薇のような美人に夢中になりました
柴田はつみ
恋愛
伯爵令嬢リディアは、美貌で有名な侯爵レオンハルトに嫁いだ。
けれど結婚して二年、夫婦は一度も結ばれないまま――白い結婚だった。
それでも旦那様は優しかった。
冷たいわけではない。気づかいの言葉も、穏やかな笑顔もくれる。
だからリディアは、愛されてはいなくても、いつか少しは夫婦になれるのではないかと信じていた。
そんなある日、彼女は知ってしまう。
旦那様が薔薇の君と呼ばれる絶世の美女に心を奪われていることを。
彼が触れなかったのは私にだけだったのだと。
都合のいい奥方として、役に立っていたと悟る
静かに離縁を決意したリディアは、実家へ戻ったあと、女子学院で働き始める。
すると侯爵夫人時代には当たり前だった実務のすべてが、外では驚くほど必要とされていた。
感謝され、認められ、自分の足で立ち始めた彼女は、少しずつ見違えるほど美しくなっていく
夫は私を愛していないそうなので、遠慮なく離婚します。今さら引き止められても遅いです
藤原遊
恋愛
王妃付き護衛騎士である夫に、「お前を愛したことはない」と告げられた。
理由は単純。
愛などなくても、仕事に支障はないからだという。
──そうですか。
それなら、こちらも遠慮する必要はありませんね。
王妃の機嫌、侍女たちとの関係、贈り物の選定。
夫が「当然のように」こなしていたそれらは、すべて私が整えていたもの。
離婚後、少しずつ歯車は狂い始める。
気づいたときにはもう遅い。
積み上げてきた信用は、静かに崩れていく。
一方で私は、王妃のもとへ。
今さら引き止められても、遅いのです。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
幼馴染しか見えない婚約者と白い結婚したので、夜明け前にさよならしました
ゆぷしろん
恋愛
公爵令嬢レティシアは、家同士の都合で伯爵アルフレッドに嫁ぐ。
けれど夫は結婚後もずっと幼馴染のシルヴィばかりを優先し、婚礼の夜から夫婦として触れ合おうともしなかった。名ばかりの妻として伯爵家を支え、領地経営まで立て直しても、彼にとってレティシアは“都合のいい伯爵夫人”でしかない。
やがて結婚一周年の夜、アルフレッドが自分を手放す気はない一方で、幼馴染を屋敷に迎え入れようとしている会話を聞いてしまったレティシアは、ついに決意する。
――もう、この結婚には見切りをつけよう。
夜明け前、彼女は離縁の準備を整え、伯爵邸を出奔。
身を寄せた北の港町で薬舗を手伝いながら、自分の力で生きる穏やかな日々を手に入れていく。そこで出会ったのは、身分ではなく一人の女性として彼女を尊重してくれる青年医師ノアだった。
一方、都合よく尽くしてくれる妻を失ったアルフレッドは、ようやく自分が何を失ったのかを思い知ることになる。
幼馴染ばかりを優先する婚約者との白い結婚に終止符を打ち、傷ついた公爵令嬢が新天地で本当の幸せを掴む、離縁から始まる逆転ラブストーリー。
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。
織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。
父であるアーヴェント大公に疎まれている――
噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。