結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください

シンさん

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王子とその婚約者2

「何か知ってるんだろう?でなければ『妹』など言うはずもない。この国に…俺には弟はいても妹はいない。1人もだ。」

そんな事知らないわよ。貴方に全く興味ないもの…。
けど何?これじゃ『妹がいます』って言ってるようなものじゃない。

「王子に『妹』がいない事くらい存じております。」

嘘だけど…

「なら何故『妹』と?」

いつもの胡散臭いポーカーフェイスはどうしたの!

「先程も申し上げたように、誰でも想像できる事を言ったまでです。真偽など知りませんわ。」

「…そうだな。すまない。」

「いえ、こちらこそ大変失礼な事を…」

エドワードには妹がいるの?陛下に隠し子?なら大々的になんて捜索できないわよね。
もしかして、その子を探しているの?

婚約者のニーナ・サナスではなくて、ニーナという名の妹がいて、その子の事を探してる…という事なのかしら…。

顔のわからない『婚約者』ではなくて、本当は『妹』を探している……

本当によくわからなくなってきたわ。
誰を見つけたいの…?何がしたいの?

…ステーシーが言ってた『ニーナを探している』って、妹の事かもしれないよね。姿絵と私があまりにも違いすぎるもの。けどわざわざロックウェルが確認に来たのは何故?
まさか妹の姿も見た事がないとか?そうだったら酷すぎるでしょ。この人。

「…………」
「…………」

今日シャロンをよばなかったのは、のかもしれないよね。
妹の存在を知られるかもしれないから。

恋人でさえ知ってはいけない事…。
これは危険だわ。
もし知ってしまった時はどうなるの?何らかの罪をきせられて監禁…。牢獄へ…。
婚約者として見つかっても監禁の可能性…。
冗談じゃないわ…これじゃ捕まる要素が増えただけじゃない!
妹がいるのかはわからないけど、エドワードのあの表情から察すると、『いる』わ。

…でも、婚約者として探すよりもそちらが優先なのであれば、ニーナの捜索の手はゆるむのかしら…

チラっとクリフを見ると、厳しい目で私を見ている。私を無理やり招待しておいて、その視線は失礼だよね。もう少し学びなさい。
客人への持て成しを。王子と2人で!


お互い話す事もなく、エドワードの目的は達したという事で、すぐにおひらき。
私は伯爵家へ送られた。


凄く怖い事を思ったのだけど、ニーナは
『妹で婚約者』なんじゃないよね…。

それだったら兄と私は結婚するという事…?ゾッとするわ…。

まぁ、そんな馬鹿な話はありえないけど。私はニーナ・サナスだもの。万が一にも長女が名も知れない母親の子だなんて事があれば、社交界で餌食にされてるわ。噂話と笑いの集中豪雨よ。


はぁ…知ってはいけない事を知ってしまっただけだったわ。


早くここを出ていこう。
居場所が知られているなんて不利よ。

もちろんボナースの事を解決してからね。
明日からボナースと家探しと職さがししないと。


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