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本編後の小話 全18話 現在10話
青と水色
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エドワードはとても優しい。
きっと、私みたいな女にあわせてくれる男性はいないと思う。
いつも触れられたりすると緊張したり怖がってるから、それを感じ取ってくれる。わざと意地悪な時もあるけど。
『婚前なのだから、それでいい』
とマーガレット様は言ってくれたけど…。
確かにそうだけど、エドワードの事を考えるとそれじゃ駄目だと思うの。『婚約者はニーナ』って何年も想っててくれてたんだし…。
こんな悩みをかかえる日がくるなんて思わなかったわ。
コンコン
「俺だ。入ってもいいか?」
「ええ。」
ケイトが内側からドアを開けると、入れかわりでエドワードが入ってきた。
「ケイト、お茶はいい。すぐに出ていく。少し外で待っていてくれ。」
「畏まりました。」
「エドワード?」
とても真剣な顔をしているわ。
「指輪を取りに来た。」
「…そういえば、奪っていっちゃったしね。」
あの時の自分を思い出すと、とても恥ずかしくなった。
隣に座るエドワードは何故か水色の指輪を取り出した。
「エドワードのはこっち…」
「ニーナ、明日の夜、俺の部屋に来て。この青い指輪をもって。」
「…え?」
「俺は水色を持って待ってるから。」
…それは、今までにみたいに遊びに行くというのではないよね。
「…っわかった。」
「そう、ありがとう。では、俺はこれで。お休み」
「…っ!」
頬に軽く口付けて、エドワードは部屋から出ていった。
・・・・
はぁ…来るかどうか。
ニーナも嫌という訳ではないのは解る。けど、踏ん切りがつかないんだろう。意地っ張りだし、女性扱いされるのになれてないというか…。
水色の硝子玉のついた指輪。
明日、青の指輪と交換出来るといいけど…。
きっと、私みたいな女にあわせてくれる男性はいないと思う。
いつも触れられたりすると緊張したり怖がってるから、それを感じ取ってくれる。わざと意地悪な時もあるけど。
『婚前なのだから、それでいい』
とマーガレット様は言ってくれたけど…。
確かにそうだけど、エドワードの事を考えるとそれじゃ駄目だと思うの。『婚約者はニーナ』って何年も想っててくれてたんだし…。
こんな悩みをかかえる日がくるなんて思わなかったわ。
コンコン
「俺だ。入ってもいいか?」
「ええ。」
ケイトが内側からドアを開けると、入れかわりでエドワードが入ってきた。
「ケイト、お茶はいい。すぐに出ていく。少し外で待っていてくれ。」
「畏まりました。」
「エドワード?」
とても真剣な顔をしているわ。
「指輪を取りに来た。」
「…そういえば、奪っていっちゃったしね。」
あの時の自分を思い出すと、とても恥ずかしくなった。
隣に座るエドワードは何故か水色の指輪を取り出した。
「エドワードのはこっち…」
「ニーナ、明日の夜、俺の部屋に来て。この青い指輪をもって。」
「…え?」
「俺は水色を持って待ってるから。」
…それは、今までにみたいに遊びに行くというのではないよね。
「…っわかった。」
「そう、ありがとう。では、俺はこれで。お休み」
「…っ!」
頬に軽く口付けて、エドワードは部屋から出ていった。
・・・・
はぁ…来るかどうか。
ニーナも嫌という訳ではないのは解る。けど、踏ん切りがつかないんだろう。意地っ張りだし、女性扱いされるのになれてないというか…。
水色の硝子玉のついた指輪。
明日、青の指輪と交換出来るといいけど…。
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