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本編後ストーリー
予想通り2
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「そんな物があるのか…?」
俺もだが、クリフはそれ以上に驚いているし、青ざめている。これをクリフが知らないという事は、何処かで話を止めている者がいる。しかも1人や2人の話ではない。この国の資金源の1つといえる観光地を所持する侯爵の力は強い。迂闊に踏み込めないからだ。
「ニーナの危険度は、どれくらいだ?5段階で…」
「もし、裏側の街関連であれば、軽く5を越えます。……陛下、ニーナ様はシロブ語を話せますか?」
「おそらく使える。」
クリフが頭をかかえて言った。
「何か思い当たる節でもあるのか?」
「ニナとしてパーティーに連れていった時、『クール様とニナ様は聞いたこともない言葉で話していた…』と、衛兵が言っていた」
「それが『シロブ語』なのか?」
「共通言語でないにしても、彼女にしてみれば母国語だ。カタサ族と話せるのに、シロブ族と話せないと思うか?クール様の側で育った子だぞ。話せないはずがない。……俺達は話せないぞ」
「陛下、先住民はシロブ語しか話せません」
もう、首を突っ込んでるのは間違いない……
「はぁ……」
どうすればそんなにも事件に巻き込まれるような場所に居合わせるんだ。俺の婚約者は。
「馬で出る。クリフ、レオンに騎馬隊を少数で編成するように言ってくれ」
「まさか先に行くつもりかっ!?」
「当たり前だろっ!!放っておけばニーナが殺されるっ!」
「それだけは許す事は出来ない。エドワード、お前は国王だからだ」
「…っそれでも行く。悪いな、いくら言われてもこれは譲らない」
俺もだが、クリフはそれ以上に驚いているし、青ざめている。これをクリフが知らないという事は、何処かで話を止めている者がいる。しかも1人や2人の話ではない。この国の資金源の1つといえる観光地を所持する侯爵の力は強い。迂闊に踏み込めないからだ。
「ニーナの危険度は、どれくらいだ?5段階で…」
「もし、裏側の街関連であれば、軽く5を越えます。……陛下、ニーナ様はシロブ語を話せますか?」
「おそらく使える。」
クリフが頭をかかえて言った。
「何か思い当たる節でもあるのか?」
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「それが『シロブ語』なのか?」
「共通言語でないにしても、彼女にしてみれば母国語だ。カタサ族と話せるのに、シロブ族と話せないと思うか?クール様の側で育った子だぞ。話せないはずがない。……俺達は話せないぞ」
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もう、首を突っ込んでるのは間違いない……
「はぁ……」
どうすればそんなにも事件に巻き込まれるような場所に居合わせるんだ。俺の婚約者は。
「馬で出る。クリフ、レオンに騎馬隊を少数で編成するように言ってくれ」
「まさか先に行くつもりかっ!?」
「当たり前だろっ!!放っておけばニーナが殺されるっ!」
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