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雫2(残酷表現があります)
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「子爵、正直に話し」
「うわぁぁぁっ!!助けてくれーー!!」
「キャーー!!」
俺の声を書き消すように、地下から叫び声が聞こえた。
ガチャっと勢いよく部屋のドアが開き、使用人が血相を変えて入ってきた。
「旦那様っ!お逃げ下さい!!」
「一体何があった。」
「獣が逃げ出しましたっ!!」
「っ!?」
それを聞いた子爵は真っ青になった。
「キャー!!」
「銃をもってこいっ!早くっ!!」
使用人達の叫びが普通じゃない。
「子爵、獣とは何だ…?」
熊や狼なら、わざわざ『獣』なんて言い方はしないはずだ。
ガタガタ震える子爵に、俺の言葉は届いていなかった。
「侯爵とマイセン様はこの部屋を出ないで下さい…。侯爵、銃を持ってますよね?」
「ああ。」
「いつでも撃てるようにしておいてください。俺は事件の証拠その1を仕止めてきます。」
フレッドが冷たい表情で部屋を出て行った。
・・・・
侯爵を置いて部屋を離れるのは危険なので、
側にある窓から手練れの3人を引き入れた。
「その部屋に侯爵がいるから、護っててくれますか。俺は様子を見てきます。」
叫び声のする方へ進むと、顔と服に血しぶきをあびた男が這って逃げてくる。
「そこのお前、何があった?」
「…っもう、すぐそこに……助けて!!食われるっ!!」
雨で湿気た空気と死臭に加えて、血の臭いが地下から上がってくる。
使用人の言う方向に歩いて行くと、口元を血で染めた、首の回りに長い毛をはやした大きな獣が歩いてきた。
あれは、ライオンっていう猛獣だ。
サーカスから逃げ出した獣がいると聞いたけど、襲われたり食い殺されたという報告が1件もなかった。だから、誰かに売ったのだと思ったけど…、やっぱりここか。
侯爵から隠すために急いで別の場所に移そうとして失敗。使用人を噛み殺してここまで来た。…ってところかな。
「…ごめんね。君が悪い訳じゃないけれど、殺すよ。」
子供と獣を戦わせて、それを観戦する狂人の集う場所が、子爵邸の地下。
獣に食い千切られた子供達の肉片を全て洗い流せる訳がない。掃除しきれなかった肉に蛆がわいて、それを掃除して…。その繰り返し。
この死臭はそうやってこびりついたもの。
俺が獣に近付いていくと、ガルルルと威嚇して凄い速さで駆けてきてジャンプした。
俺はそれを剣で真っ直ぐ貫いた。
ドサッと倒れた獣の首を、スパンと切り落とした。
「……ごめん。」
俺は獣の首を持ってそのまま地下へおりた。そこは、小さな円形の闘技場のようになっていて、まわりには人が座る椅子がぎっしり並べられていた。
たった今、食い殺されたメイドがいる。
それとは別に、まだ掃除しきれていない、腐った体の中身がチラホラ落ちている。
…侯爵にはとてもじゃないけど見せられない。
「うわぁぁぁっ!!助けてくれーー!!」
「キャーー!!」
俺の声を書き消すように、地下から叫び声が聞こえた。
ガチャっと勢いよく部屋のドアが開き、使用人が血相を変えて入ってきた。
「旦那様っ!お逃げ下さい!!」
「一体何があった。」
「獣が逃げ出しましたっ!!」
「っ!?」
それを聞いた子爵は真っ青になった。
「キャー!!」
「銃をもってこいっ!早くっ!!」
使用人達の叫びが普通じゃない。
「子爵、獣とは何だ…?」
熊や狼なら、わざわざ『獣』なんて言い方はしないはずだ。
ガタガタ震える子爵に、俺の言葉は届いていなかった。
「侯爵とマイセン様はこの部屋を出ないで下さい…。侯爵、銃を持ってますよね?」
「ああ。」
「いつでも撃てるようにしておいてください。俺は事件の証拠その1を仕止めてきます。」
フレッドが冷たい表情で部屋を出て行った。
・・・・
侯爵を置いて部屋を離れるのは危険なので、
側にある窓から手練れの3人を引き入れた。
「その部屋に侯爵がいるから、護っててくれますか。俺は様子を見てきます。」
叫び声のする方へ進むと、顔と服に血しぶきをあびた男が這って逃げてくる。
「そこのお前、何があった?」
「…っもう、すぐそこに……助けて!!食われるっ!!」
雨で湿気た空気と死臭に加えて、血の臭いが地下から上がってくる。
使用人の言う方向に歩いて行くと、口元を血で染めた、首の回りに長い毛をはやした大きな獣が歩いてきた。
あれは、ライオンっていう猛獣だ。
サーカスから逃げ出した獣がいると聞いたけど、襲われたり食い殺されたという報告が1件もなかった。だから、誰かに売ったのだと思ったけど…、やっぱりここか。
侯爵から隠すために急いで別の場所に移そうとして失敗。使用人を噛み殺してここまで来た。…ってところかな。
「…ごめんね。君が悪い訳じゃないけれど、殺すよ。」
子供と獣を戦わせて、それを観戦する狂人の集う場所が、子爵邸の地下。
獣に食い千切られた子供達の肉片を全て洗い流せる訳がない。掃除しきれなかった肉に蛆がわいて、それを掃除して…。その繰り返し。
この死臭はそうやってこびりついたもの。
俺が獣に近付いていくと、ガルルルと威嚇して凄い速さで駆けてきてジャンプした。
俺はそれを剣で真っ直ぐ貫いた。
ドサッと倒れた獣の首を、スパンと切り落とした。
「……ごめん。」
俺は獣の首を持ってそのまま地下へおりた。そこは、小さな円形の闘技場のようになっていて、まわりには人が座る椅子がぎっしり並べられていた。
たった今、食い殺されたメイドがいる。
それとは別に、まだ掃除しきれていない、腐った体の中身がチラホラ落ちている。
…侯爵にはとてもじゃないけど見せられない。
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