誤爆師の逆転譚: 最弱からの伝説

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11話

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第11話 - 「霧の中の古代精霊」

魔導の森の奥地。そこは生き物すら近づかないとされる禁忌の領域だった。樹々は異様なまでに高く伸び、空を覆い尽くすように霧が漂っている。カイたち一行は慎重に進むが、迷いの感覚がどんどん強くなっていく。

「……これはただの霧じゃないな。魔力で構成された罠だ」
レオンが周囲を警戒しながらつぶやいた。

カイも同じ感覚を抱いていた。この霧は視界を奪うだけではない。時間や空間の感覚さえ狂わせる力を持っていた。リズが困惑した表情で言う。
「このままだと迷い続けてしまうわ……どうすれば……?」


---

誤爆の可能性

カイは立ち止まり、霧の中に手を伸ばした。指先にかすかな抵抗感があり、霧がただの自然現象ではないことを確信する。

「たぶん、この霧そのものが古代精霊の一部なんだ」

「は?」
レオンが眉をひそめる。

「つまり、闇影の獣と同じように、この霧はただの障害じゃなくて敵の攻撃手段なんだ。なら……俺の誤爆で突破できるかもしれない」

その言葉に、レオンが冷笑する。
「おいおい、また誤爆で“たまたま”上手くいくってのか? そんな博打、俺は付き合えないぞ」

「でも、他に手段はないよ!」
リズが声を荒げる。

カイは二人の間に割って入った。
「俺も確信があるわけじゃない。でも、誤爆の力を霧にぶつけてみる。それが唯一の方法だと思う」

渋々納得したレオンとリズが見守る中、カイは杖を握りしめた。そして、誤爆スキルを発動する――。


---

戦いの始まり

魔力が放たれると、光弾は期待通りに軌道を外れ、周囲の霧の一部にぶつかった。その瞬間、霧が激しく反応し、まるで生き物のようにうごめき始めた。

「やっぱり……!」

霧がカイたちを中心に渦を巻き、黒い影が現れた。それは古代精霊そのものだった。長い触手のような腕と、光を吸い込むような目を持つその姿は、不気味そのものだ。

「……いよいよお出ましか」
レオンが身構えた。

精霊は強力な魔力波を放ち、森全体が揺れる。カイたちは各自の役割を理解し、すぐに戦闘体制を整えた。


---

仲間との連携

リズが精霊の動きを封じるため矢を放ち、レオンは高威力の攻撃魔法で対抗する。しかし、精霊の動きは速く、攻撃はなかなか当たらない。

「ダメだ、こいつ速すぎる!」
レオンが苛立ちながら叫ぶ。

カイは、再び誤爆スキルを発動した。光弾が精霊の横を通り過ぎ、近くの樹に当たる。その結果、樹が崩れ落ち、その衝撃で精霊が一瞬怯む。

「効いてる! 誤爆で奴の注意を引ける!」
カイは続けざまに魔力を放ち、精霊の動きを乱し始めた。

リズがその隙を見逃さず、特殊な矢を精霊の核心部に放つ。その攻撃が見事に命中し、精霊が苦しむような声を上げた。


---

誤爆の覚醒

しかし、精霊は最後の力を振り絞り、カイに向かって直接攻撃を仕掛けてきた。その触手が高速で迫る中、カイは瞬時に誤爆スキルを発動させた。

光弾は精霊の触手に直撃し、そのエネルギーが予期せぬ形で反射し、精霊自身を攻撃する結果となった。精霊の身体が崩壊し、霧が一気に晴れ渡る。

「……やったのか?」
レオンが息を切らしながら確認する。

「……ああ、倒した」
カイは疲労感を抱えながらも、微笑んだ。


---

次回予告

古代精霊の討伐に成功したカイたち。しかし、森の奥で発見した謎の魔導具が、さらなる危機を呼び起こす。

「誤爆の力が導く先、それは救世か破滅か――」

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