えっ!…ワシだけ??チートが使えるのワシだけ?? 〜ワシだけ特別だったらしい^^;

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55話

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第55話:星海の試練

神殿の奥へと進む田中たちを迎えたのは、無数の光の粒が漂う幻想的な空間だった。床は星空そのもののように輝き、頭上には天の川のような光が広がっていた。神殿はまるで宇宙そのものを模しているかのような美しさで、仲間たちはその壮大さに言葉を失った。

「ここが星海の神殿の核心部か…」ガルスが唸るように言った。

ミアは辺りを見回しながら、「でも、この先に何が待っているんだろう?ただの美しい場所とは思えない」と警戒心を抱く。

田中は少し離れた位置にある巨大な石碑に目を留めた。その石碑には古代文字が刻まれており、薄い光を放っていた。彼が近づくと、再び彼の身体が反応し、石碑全体が眩い光で包まれた。

「田中さん、また…」リアンナが驚いた声を上げる。

その瞬間、空間全体が揺れ始め、石碑の光が天井へと伸びていった。その光は一つの巨大な星座を描き出し、星座の中央に現れたのは、星でできた巨大な獣の姿だった。それは龍のように見えながらも、どこか人智を超えた神秘的な存在感を持っていた。

星獣との邂逅

「我は星海の守護者、セレスティア。」
星で構成された龍が低く、威厳のある声で話し始める。その声は空間全体に響き渡り、田中たちの心に直接語りかけているようだった。

「ここに至りし者よ。お前たちはこの地で試練を受ける資格を得た。しかし、試練を乗り越えられるのは一人のみ。誰が試練に挑むのかを選べ。」

田中は一歩前に出た。「俺が挑む。」

「田中さん!」リアンナが思わず叫ぶが、田中は優しい微笑みで彼女を制した。「大丈夫だ。これは俺にしかできない。」

セレスティアが一瞬彼を見つめた後、静かに頷く。「よかろう。お前の力、覚悟、そして心を見せてみよ。」

試練の開始

田中の足元に星々が渦巻き、彼の身体は光に包まれて消えた。気がつくと、彼は無限の宇宙空間のような場所に立っていた。周囲には星々が漂い、その中に一つの巨大な黒い穴が存在していた。その中心からは強大な力が渦巻き、田中を飲み込もうとしていた。

「これが試練か…!」

黒い穴から無数の光の矢が放たれ、田中を狙う。彼は剣を構え、次々とその矢を弾き返したが、その数は増え続けていた。

「これでは埒が明かない…」田中は内なる力を呼び起こし、自分の剣にその力を宿らせた。剣は黄金の輝きを放ち、田中は一気に黒い穴へと突進した。

心の試練

しかし、黒い穴の中に飛び込んだ田中が見たものは、自分自身だった。かつての弱かった自分、失敗を恐れ、人を頼ってばかりいた自分が、そこに立っていた。

「お前は、本当にこの力を使いこなせるのか?」

幻影の自分が問いかけてくる。田中は剣を下ろし、静かに目を閉じた。

「確かに俺は一人では弱い。仲間たちがいてくれたからここまで来られた。だが、だからこそ俺はこの力を無駄にはしない。この力は俺一人のものではなく、みんなのための力だ。」

その言葉と共に、幻影の自分は光となって消え去り、黒い穴も消失した。

帰還と覚醒

試練を終えた田中が仲間たちの前に戻ると、彼の姿には変化が起きていた。剣はさらに洗練された形状になり、彼の全身からは穏やかでありながら圧倒的な力を感じさせるオーラが漂っていた。

「田中さん…!」リアンナは息を飲みながら彼を見つめた。

セレスティアが再び姿を現し、彼に向かって言った。「お前は試練を乗り越えた。その力はお前にのみ与えられるものだ。その力で、この世界を導け。」

田中は深く頷き、「もちろんだ。この力を無駄にはしない。」と答えた。

セレスティアは満足そうに頷き、その姿を光に変えて消えた。神殿の扉が再び開き、彼らの前には新たな道が現れた。

田中の新たな力とともに、仲間たちはさらなる冒険へと歩み出した。この先に待ち受けるものが何であれ、彼らは共に立ち向かう覚悟を決めていた。

次なる試練と、星海を超えた未知の世界が、彼らを待っている。

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