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20_どうしても行かなければならない理由_凛帆視点
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私と結衣花は、白鳥の庭園にやってきた。
塀の抜け道から中に侵入し、誰もいないことを確かめてから、持ってきた提灯に火を灯す。
庭園の草花は、今は闇の中に沈んでいる。かなり不気味な景色だ。
「・・・・り、凛帆様・・・・なんか怖いんですけど・・・・」
暗闇を前にして、結衣花はかなり怯えていて、ぴったりと私に身体を寄せてくる。
「ゆ、幽霊なんて、でませんよね・・・・」
「で、出るわけないじゃない!」
本当は私も怖かったけれど、結衣花の手前、強がって見せた。
提灯の光を頼りに、庭園の奥に進んでいく。怯える結衣花がくっついてきて、歩きづらかったけれど、幸い、誰にも見つからずに、目的地にたどり着くことができた。
「この木ね・・・・」
目の前には、檜の木が柱のように立っている。
「ここが、凛帆様のお友達が言っていた、約束の場所なんですか?」
「ええ、そうよ」
私は提灯を結衣花に渡してから、檜の根の間に膝をついた。
「それで、私の手元を照らしてね」
「私が掘りますよ」
「ううん、私にやらせて」
結衣花は言われたとおりに、提灯を前に突き出して、私の手元を照らしてくれた。
私はその光を頼りに、持ってきた鏝で、檜の、二股に分かれた根の間を掘りはじめた。
雲が晴れ、月が顔を出す。すると地上は、青い月明かりで満たされた。
「これなら、提灯は必要なさそうね」
見廻りの人に見つかる可能性があるから、できるなら提灯の火は消しておきたかった。月明かりが代わりをしてくれるのなら、灯りは必要ないと思い、私は提灯の火を吹き消す。
「り、凛帆様ぁ・・・・」
すると結衣花は不安がって、今にも泣き出しそうな顔になった。
「ごめん、もう少しだけ待って」
早くしなければと私は腕を動かし、必死で穴を掘る。手の平は泥だらけになり、汗を拭った時に、泥が額についた感覚があったけれど、構ってはいられなかった。
「・・・・!」
鏝の先が、固い何かに当たった感触があった。
私は手を止め、それの表面を覆っていた土を払い落とす。
土の中に埋められていたのは、装飾が施された、古い箱だった。
「凛帆様、それって――――」
箱を持ち上げて、蓋を開ける。
――――箱の中には、封筒が入っていた。
「――――私の、友達の手紙よ」
結衣花の目は丸くなる。
「・・・・人質として、鬼国に連れてこられた公家の女の子のことを、結衣花は覚えてる?」
「・・・・もしかして、お友達って扶海様のことだったんですか?」
「ええ、そう」
扶海のことを思い出して、私の声は意識しないうちに、暗く翳っていた。
「扶海は読書が好きな、優しい子だった。鬼国に連れてこられたばかりの時は、毎日泣いていて、目がいつも赤かった。・・・・まだ小さいのに、親から引き離されて、知らない大人達の中で暮らさなきゃならないなんて、きっと怖かったんだと思う。北鬼の出身だっていう理由だけで、虐める人もいたしね」
「凛帆様が庇って、それから仲良くなったんでしたね」
「うん、そう。心を開いてもらえるまで時間がかかったけど、扶海が笑ってくれるようになった時は嬉しかった。私には姉妹がいなかったから、扶海のことを、妹のように思ってたわ。扶海も、私とずっと一緒にいたいと言ってくれた」
「凛帆様と扶海様、本当に仲が良かったですからね」
「ええ・・・・。でも、鬼国と北鬼の間で、人質が交換されることになって、扶海は北鬼に帰ることになった」
「・・・・・・・・」
「扶海は帰れると喜んでたけど、一方で私達と会えなくなることを寂しがっていた。私も扶海と別れるのはつらかったけど、家族のところに戻るのが一番だってことは、頭ではわかってた。別れの日が近づくと、扶海は北鬼のことをよく話してくれるようになったわ。北鬼の名所や食べ物のこと――――この白鳥の庭園についても、教えてくれた」
私は、雪の傘を被った木々を見上げる。
「白鳥の庭園では美しい草花が咲き誇っていて、まるで極楽浄土のようだと言っていた。でも扶海は、冬の景色のほうが好きだったんだって。・・・・真っ白な銀世界に美しさを感じるって言ってたし、凍える雪の下で、じっと春を待つ草花の姿に、人質として連れてこられた、自分の境遇を重ねていたのかも」
「・・・・・・・・」
「別れる時、いつか和平が実現して、両国を自由に行き来することができるようになったのなら、この場所で会おうと約束した。扶海は、京月を案内してくれると、言ってくれたわ。・・・・その願いは、叶わなかったけどね」
私は俯いて、自分の手の平に視線を落とす。
泥だらけの指先はかじかみ、真っ赤になっていたけれど、私はいつの間にか、寒さも痛みも忘れていた。
「・・・・扶海様は、流行り病で亡くなられたんですよね?」
「・・・・ええ、そう聞いてる」
亡くなった、という言葉を噛みしめる。
扶海の死は、誰のせいでもない。だけど扶海がなくなったと聞いたとき、悲しくて、苦しくて――――そして、悔しかった。なにか、彼女のためにしてあげられることがなかったのかと、今でも思っている。
「・・・・扶海様が見た景色を見るために、桜女中の格好をしてまで、この場所に来たんですか?」
「それだけじゃない。扶海が、もし自分になにかあって、会えなかった時は、白鳥の庭園の檜の木の下に、手紙を埋めておくと言っていたことを、思い出したの」
私は胸に抱いた手紙を、強く抱きしめる。
「それに、扶海が見た景色を、私も見てみたかったの。・・・・まさか襲撃に巻き込まれるなんて、思ってなかったけど」
私は顔を上げ、月夜に浮かび上がる美しい庭園の光景を、目に焼き付けた。
――――扶海はもう、この世にいない。友達といっても、敵国の人間が葬儀に呼ばれるはずもなく、私は扶海の葬儀に参加することもできなかった。
だからせめて、扶海が見ていた景色を見たくて、桜女中の着物を借りて、御政堂を抜けだすことにした。
途中で礼門部省の役人に捕まって、随伴の女中に加えられた時は驚いたけれど、目的地が白鳥の庭園だと知って、運命を感じた。
でもその結果、襲撃に巻き込まれてしまった。
夢中で白鳥の庭園から逃げ出して、一息ついたところで、武官が斬られる瞬間を目撃してしまう。
昔、侍医に怪我の治療や、応急処置の仕方を教わったことがあったから、無我夢中で手当てをしたけれど、最後まで見届けることはできずに、御政堂まで走って戻った。
――――後で、応急処置をしたのが、北鬼の御主のご子息だったことを知った。あの時の驚きは、今でもはっきり覚えている。
あれ以来、結衣花は以前にも増して、心配性になってしまった。
閻魔の婚礼が終われば、私は鬼国に帰らなければならない。もし、あの言葉の通り、扶海が私に手紙を残してくれているのなら、その手紙を手に入れる機会は、北鬼国にいる今しかなかった。
「・・・・冬に来るのは無理だから、せめて春の景色が見られれば、って思ってたの。まさか、季節外れの雪が降るなんてね」
まるで私の声に応えるように、粉雪のような雪が降ってきた。
月明かりに照らされて、雪はまるで羽のように軽やかに、空を埋め尽くす。幻想的で、どこか切ない光景だった。
「・・・・きっと扶海様が凛帆様に、自分が見た景色を見せてくれたんですよ」
「・・・・そうね。そう思いたいわ」
御政堂に戻らなければならない。
でも、後少しだけ、この景色を見ていたいと思った。
塀の抜け道から中に侵入し、誰もいないことを確かめてから、持ってきた提灯に火を灯す。
庭園の草花は、今は闇の中に沈んでいる。かなり不気味な景色だ。
「・・・・り、凛帆様・・・・なんか怖いんですけど・・・・」
暗闇を前にして、結衣花はかなり怯えていて、ぴったりと私に身体を寄せてくる。
「ゆ、幽霊なんて、でませんよね・・・・」
「で、出るわけないじゃない!」
本当は私も怖かったけれど、結衣花の手前、強がって見せた。
提灯の光を頼りに、庭園の奥に進んでいく。怯える結衣花がくっついてきて、歩きづらかったけれど、幸い、誰にも見つからずに、目的地にたどり着くことができた。
「この木ね・・・・」
目の前には、檜の木が柱のように立っている。
「ここが、凛帆様のお友達が言っていた、約束の場所なんですか?」
「ええ、そうよ」
私は提灯を結衣花に渡してから、檜の根の間に膝をついた。
「それで、私の手元を照らしてね」
「私が掘りますよ」
「ううん、私にやらせて」
結衣花は言われたとおりに、提灯を前に突き出して、私の手元を照らしてくれた。
私はその光を頼りに、持ってきた鏝で、檜の、二股に分かれた根の間を掘りはじめた。
雲が晴れ、月が顔を出す。すると地上は、青い月明かりで満たされた。
「これなら、提灯は必要なさそうね」
見廻りの人に見つかる可能性があるから、できるなら提灯の火は消しておきたかった。月明かりが代わりをしてくれるのなら、灯りは必要ないと思い、私は提灯の火を吹き消す。
「り、凛帆様ぁ・・・・」
すると結衣花は不安がって、今にも泣き出しそうな顔になった。
「ごめん、もう少しだけ待って」
早くしなければと私は腕を動かし、必死で穴を掘る。手の平は泥だらけになり、汗を拭った時に、泥が額についた感覚があったけれど、構ってはいられなかった。
「・・・・!」
鏝の先が、固い何かに当たった感触があった。
私は手を止め、それの表面を覆っていた土を払い落とす。
土の中に埋められていたのは、装飾が施された、古い箱だった。
「凛帆様、それって――――」
箱を持ち上げて、蓋を開ける。
――――箱の中には、封筒が入っていた。
「――――私の、友達の手紙よ」
結衣花の目は丸くなる。
「・・・・人質として、鬼国に連れてこられた公家の女の子のことを、結衣花は覚えてる?」
「・・・・もしかして、お友達って扶海様のことだったんですか?」
「ええ、そう」
扶海のことを思い出して、私の声は意識しないうちに、暗く翳っていた。
「扶海は読書が好きな、優しい子だった。鬼国に連れてこられたばかりの時は、毎日泣いていて、目がいつも赤かった。・・・・まだ小さいのに、親から引き離されて、知らない大人達の中で暮らさなきゃならないなんて、きっと怖かったんだと思う。北鬼の出身だっていう理由だけで、虐める人もいたしね」
「凛帆様が庇って、それから仲良くなったんでしたね」
「うん、そう。心を開いてもらえるまで時間がかかったけど、扶海が笑ってくれるようになった時は嬉しかった。私には姉妹がいなかったから、扶海のことを、妹のように思ってたわ。扶海も、私とずっと一緒にいたいと言ってくれた」
「凛帆様と扶海様、本当に仲が良かったですからね」
「ええ・・・・。でも、鬼国と北鬼の間で、人質が交換されることになって、扶海は北鬼に帰ることになった」
「・・・・・・・・」
「扶海は帰れると喜んでたけど、一方で私達と会えなくなることを寂しがっていた。私も扶海と別れるのはつらかったけど、家族のところに戻るのが一番だってことは、頭ではわかってた。別れの日が近づくと、扶海は北鬼のことをよく話してくれるようになったわ。北鬼の名所や食べ物のこと――――この白鳥の庭園についても、教えてくれた」
私は、雪の傘を被った木々を見上げる。
「白鳥の庭園では美しい草花が咲き誇っていて、まるで極楽浄土のようだと言っていた。でも扶海は、冬の景色のほうが好きだったんだって。・・・・真っ白な銀世界に美しさを感じるって言ってたし、凍える雪の下で、じっと春を待つ草花の姿に、人質として連れてこられた、自分の境遇を重ねていたのかも」
「・・・・・・・・」
「別れる時、いつか和平が実現して、両国を自由に行き来することができるようになったのなら、この場所で会おうと約束した。扶海は、京月を案内してくれると、言ってくれたわ。・・・・その願いは、叶わなかったけどね」
私は俯いて、自分の手の平に視線を落とす。
泥だらけの指先はかじかみ、真っ赤になっていたけれど、私はいつの間にか、寒さも痛みも忘れていた。
「・・・・扶海様は、流行り病で亡くなられたんですよね?」
「・・・・ええ、そう聞いてる」
亡くなった、という言葉を噛みしめる。
扶海の死は、誰のせいでもない。だけど扶海がなくなったと聞いたとき、悲しくて、苦しくて――――そして、悔しかった。なにか、彼女のためにしてあげられることがなかったのかと、今でも思っている。
「・・・・扶海様が見た景色を見るために、桜女中の格好をしてまで、この場所に来たんですか?」
「それだけじゃない。扶海が、もし自分になにかあって、会えなかった時は、白鳥の庭園の檜の木の下に、手紙を埋めておくと言っていたことを、思い出したの」
私は胸に抱いた手紙を、強く抱きしめる。
「それに、扶海が見た景色を、私も見てみたかったの。・・・・まさか襲撃に巻き込まれるなんて、思ってなかったけど」
私は顔を上げ、月夜に浮かび上がる美しい庭園の光景を、目に焼き付けた。
――――扶海はもう、この世にいない。友達といっても、敵国の人間が葬儀に呼ばれるはずもなく、私は扶海の葬儀に参加することもできなかった。
だからせめて、扶海が見ていた景色を見たくて、桜女中の着物を借りて、御政堂を抜けだすことにした。
途中で礼門部省の役人に捕まって、随伴の女中に加えられた時は驚いたけれど、目的地が白鳥の庭園だと知って、運命を感じた。
でもその結果、襲撃に巻き込まれてしまった。
夢中で白鳥の庭園から逃げ出して、一息ついたところで、武官が斬られる瞬間を目撃してしまう。
昔、侍医に怪我の治療や、応急処置の仕方を教わったことがあったから、無我夢中で手当てをしたけれど、最後まで見届けることはできずに、御政堂まで走って戻った。
――――後で、応急処置をしたのが、北鬼の御主のご子息だったことを知った。あの時の驚きは、今でもはっきり覚えている。
あれ以来、結衣花は以前にも増して、心配性になってしまった。
閻魔の婚礼が終われば、私は鬼国に帰らなければならない。もし、あの言葉の通り、扶海が私に手紙を残してくれているのなら、その手紙を手に入れる機会は、北鬼国にいる今しかなかった。
「・・・・冬に来るのは無理だから、せめて春の景色が見られれば、って思ってたの。まさか、季節外れの雪が降るなんてね」
まるで私の声に応えるように、粉雪のような雪が降ってきた。
月明かりに照らされて、雪はまるで羽のように軽やかに、空を埋め尽くす。幻想的で、どこか切ない光景だった。
「・・・・きっと扶海様が凛帆様に、自分が見た景色を見せてくれたんですよ」
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