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37_靴はちゃんと玄関で脱ぎましょう
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「・・・・・・・・」
広い座敷の、静かな空気に、何となく居心地が悪いものを感じながら、私は鬼久頭代の帰りを待っていた。
鬼久頭代はまだ御政堂ですることがあったらしく、私を外に連れ出した後は、また御政堂の中に戻ってしまった。
代わりに久宮隊長が私を、鬼峻隊の屯所まで連れてきてくれた。
私は座敷に通され、正座する。久宮隊長は、お茶まで持ってきてくれた。
「ありがとうございます」
「燿茜は、きっと戻ってくるのが遅いから、寝てていいよ。布団、持ってこようか?」
「いえ、大丈夫です。このまま、待っています」
久宮隊長が言った通り、鬼久頭代の帰りは遅かった。
うつらうつらと船を漕ぎはじめた頃、襖が開く音で目が覚める。
「起こしたか」
鬼久頭代と久宮隊長が、座敷に入ってきた。
二人はベルトから外した刀を脇に置くと、私の向かいに正座する。
「どうでしたか?」
「怪我人はいるが、死者はいない」
「そうですか、よかった・・・・」
「事情聴取も終わった。ある程度のことは、閻魔の花嫁から聞いている」
「凛帆様は、なんと仰っていました?」
「一人で閻魔の道に入ったところ、爆発の音を聞いてとっさに閻魔堂の後ろに隠れた、と言っていた。・・・・凛帆様は、御嶌のことは話さなかった。女中が閻魔の道に入れば罰を受けることになる。庇ったんだろう」
「・・・・・・・・」
「口裏を合わせておいたよ。刑門部には、知られないほうがいいんだよね?」
「はい、ありがとうございます」
畳に指をついて、深く頭を下げる。
「それで、何があった?」
私は二人に、自分が見聞きしたことを、覚えている限りすべて話した。
「・・・・そうか。やっぱり、閻魔堂に入ろうとしていたのか・・・・」
話を聞き終えて、久宮隊長は重たい息を吐き出した。
「だとしたら、やっぱり狙いは閻魔様の奪取か?」
「今の段階では、断定できない。閻魔に関わるという点だけは、確かだが」
難しい顔を突き合わせても、今の段階では情報不足で、何も断定できないだろう。
二人は肩から力を抜いて、私を見る。
「だけど、びっくりしたよ。まさか鬼道で、鬼と戦う女の子がいるなんてさ」
「とても戦えたなんて言えません。私は、逃げるのに精一杯で、あの時お二人が間に入ってくれなかったら、きっと死んでいたと思います」
「だとしても、すごいことだよ。なあ、燿茜」
鬼久頭代は水を向けられ、視線を動かした。
「・・・・確かに、御嶌の察知能力と、鬼道の力は強い」
褒められて、鼓動が速くなる。
「御嶌がいなければ、凛帆様が人質に取られていたかもしれない。閻魔の花嫁を守ったことは、誇るべきだ」
「いえ、そんな・・・・」
言葉が見つからなかった。
よく考えると、千代以外の誰かに褒められたのは本当に久しぶりのことだ。私の力が、本当にどれだけ役に立ったのかは自分ではわからないけれど、誰かの力になれたのかもしれないという感覚が、本当に嬉しかった。
「・・・・でも、不思議な事件だよな。最初に爆発したの、久遠家の貢物だったんだろ?」
久遠家の名前を聞いて、私はハッとする。
「爆発したのは、久遠家の貢物だったんですか?」
思わず、口を挟んでしまった。久宮隊長はまずいという顔をする。
「翔肇・・・・」
「ごめん、つい、気が抜けちゃってて」
部外者の私に、情報を漏らしたことを咎められているのだろう。
「・・・・まったく」
「本当にごめん」
「・・・・まあ、問題はないか。御嶌は口が堅い。勇啓様と凛帆様のことも、噂にはならなかった」
鬼久頭代は、ある程度私のことを信頼してくれているようだ。そのことも、私は嬉しく感じる。
「久遠様の貢物について、質問してもいいでしょうか?」
「・・・・今さら隠しても、無意味だろうな。何が知りたい?」
「爆発したのはもしかして、礼花が入っていた箱なんですか?」
「そうだ。壺の底が二重になっていて、火薬が仕掛けられていた。爆発したのは三つの箱で、宴会の最中、誰かがあの中にまぎれ、火をつけたようだ」
「あれだけ高価な品を、犠牲にしたということでしょうか?」
「いや、破片が残っていたから鑑定させたが、偽物だということだった。久遠崔落は知らなかったようで、呆然としていた」
「偽物・・・・」
「だが、久遠家がこれほどわかりやすい罠を仕掛けるとは思えない。それは今後の調査で明らかになっていくだろう」
「・・・・そうですね。逃げた男はどうなりましたか?」
「御政堂の中をくまなく探したが、見つからなかった。塀の一角に縄梯子が欠けてあったから、それを使って、御政堂の外に脱出したんだろう」
足を負傷した状況で、包囲網を突破するなんて、すごいことだ。
「特に、新たな情報はなかったね」
久宮隊長は考え込んでしまった。
「すみません。なにか、手がかりをつかめればよかったんですが」
「いやいや、君が謝ることじゃないよ」
「これから、どうするんですか?」
「刑門部が京月の通りを封鎖して、町から誰も出られないようにしたから、襲撃犯も外には出られなくなったはずだ。我々は聞き込みをする」
「聞き込みかあ・・・・今日は徹夜だな」
久宮隊長は、深く肩を落とす。
それから鬼久頭代は、私に目を向けた。
「御嶌。今日はもう遅い。翔肇に送らせるから、御政堂に戻れ」
「一人で大丈夫です」
「そういうわけにはいかない。翔肇」
「行こうか、逸禾ちゃん」
そう言って、久宮隊長が立ち上がった時、廊下から、耳を塞ぎたくなるような大きな声が近づいてきた。
「よーせん! よーせん!」
同時に、床板を踏み抜きそうな勢いで鳴る足音も、近づいてくる。
鬼久頭代と久宮隊長は、そろって眉を顰めていた。
「あいつ、また、あんな大声出して――――」
「よーせんっ!」
襖が、勢いよく開かれた。
「なんかすっげえことになってるな!」
そして軍服を着た鬼が、どしどしと座敷の中に入ってくる。
「明獅。声が大きいぞ」
「今、どうなってんの? 御主とか、長老達は大丈夫だった?」
「大丈夫だ。・・・・お前はどこにいたんだ?」
「じっとしてるのが限界だったから、御政堂のまわりを走ってた」
「まったく・・・・肝心な時にいないんだから」
明獅――――鬼峻隊の二番隊隊長、百目鬼明獅さんだろうか。
百目鬼隊長の足元に視線を落として、ぎょっとする。
百目鬼隊長は、靴を履いたままだった。
「明獅。まずは靴を脱げ」
「靴・・・・? あっ」
百目鬼隊長は、自分の足元に視線を落として、靴を脱ぎ忘れていることに気づいたらしい。百目鬼隊長はすぐに靴を脱いで、それを座敷の隅に置こうとした。
「そこに置くんじゃない。玄関に持っていけ」
「戻るの面倒だ」
百目鬼隊長はそう言って、玄関に戻ろうとしなかった。代わりに靴を両手に提げたまま、数秒間、どうするか考えていた。
そしてなぜか、靴を重ねて――――自分の頭に乗せる。
「・・・・なんで、頭に乗せた?」
「玄関まで戻るの、面倒だし。かといって、両手が塞がるのも嫌だから」
「だからって、なんで頭に乗せるんだよ! 汚いだろ!」
「それよりも、具体的に御政堂で何が起こったのかを教えてくれよ。諒影に聞こうとしたんだけど、忙しいって追い返されたんだ」
私が、その突飛な行動に面食らっていると、視線に気づいたのか、百目鬼隊長の目が私のほうに向いた。
百目鬼隊長は、目を丸くする。
「・・・・あれ、なんかいるぞ」
「なんかは失礼だろ、なんかは!」
「誰なんだ?」
「目撃者だ。事情を聞いていた」
「ふーん」
百目鬼隊長は、頭に靴を乗せたまま、ずかずかと近づいてきて、私の前に、どかっと胡坐をかいた。
それから、私の顔をじっと見つめる。無遠慮な視線に、冷や汗が止まらなくなった。
「何が起こったんだ? 教えてくれ!」
百目鬼隊長の目は、輝いている。
「いえ、私も一部始終しか知らないんです・・・・」
「御嶌、相手にしなくていいぞ」
「ええぇ・・・・」
「翔肇、御嶌を連れていけ。明獅、事情を説明してやるから、少し落ち着くんだ」
「わかった!」
「逸禾ちゃん、こっち」
久宮隊長に手招きされて、私は立ち上がる。すでに百目鬼隊長の関心は、私にはないようだった。
広い座敷の、静かな空気に、何となく居心地が悪いものを感じながら、私は鬼久頭代の帰りを待っていた。
鬼久頭代はまだ御政堂ですることがあったらしく、私を外に連れ出した後は、また御政堂の中に戻ってしまった。
代わりに久宮隊長が私を、鬼峻隊の屯所まで連れてきてくれた。
私は座敷に通され、正座する。久宮隊長は、お茶まで持ってきてくれた。
「ありがとうございます」
「燿茜は、きっと戻ってくるのが遅いから、寝てていいよ。布団、持ってこようか?」
「いえ、大丈夫です。このまま、待っています」
久宮隊長が言った通り、鬼久頭代の帰りは遅かった。
うつらうつらと船を漕ぎはじめた頃、襖が開く音で目が覚める。
「起こしたか」
鬼久頭代と久宮隊長が、座敷に入ってきた。
二人はベルトから外した刀を脇に置くと、私の向かいに正座する。
「どうでしたか?」
「怪我人はいるが、死者はいない」
「そうですか、よかった・・・・」
「事情聴取も終わった。ある程度のことは、閻魔の花嫁から聞いている」
「凛帆様は、なんと仰っていました?」
「一人で閻魔の道に入ったところ、爆発の音を聞いてとっさに閻魔堂の後ろに隠れた、と言っていた。・・・・凛帆様は、御嶌のことは話さなかった。女中が閻魔の道に入れば罰を受けることになる。庇ったんだろう」
「・・・・・・・・」
「口裏を合わせておいたよ。刑門部には、知られないほうがいいんだよね?」
「はい、ありがとうございます」
畳に指をついて、深く頭を下げる。
「それで、何があった?」
私は二人に、自分が見聞きしたことを、覚えている限りすべて話した。
「・・・・そうか。やっぱり、閻魔堂に入ろうとしていたのか・・・・」
話を聞き終えて、久宮隊長は重たい息を吐き出した。
「だとしたら、やっぱり狙いは閻魔様の奪取か?」
「今の段階では、断定できない。閻魔に関わるという点だけは、確かだが」
難しい顔を突き合わせても、今の段階では情報不足で、何も断定できないだろう。
二人は肩から力を抜いて、私を見る。
「だけど、びっくりしたよ。まさか鬼道で、鬼と戦う女の子がいるなんてさ」
「とても戦えたなんて言えません。私は、逃げるのに精一杯で、あの時お二人が間に入ってくれなかったら、きっと死んでいたと思います」
「だとしても、すごいことだよ。なあ、燿茜」
鬼久頭代は水を向けられ、視線を動かした。
「・・・・確かに、御嶌の察知能力と、鬼道の力は強い」
褒められて、鼓動が速くなる。
「御嶌がいなければ、凛帆様が人質に取られていたかもしれない。閻魔の花嫁を守ったことは、誇るべきだ」
「いえ、そんな・・・・」
言葉が見つからなかった。
よく考えると、千代以外の誰かに褒められたのは本当に久しぶりのことだ。私の力が、本当にどれだけ役に立ったのかは自分ではわからないけれど、誰かの力になれたのかもしれないという感覚が、本当に嬉しかった。
「・・・・でも、不思議な事件だよな。最初に爆発したの、久遠家の貢物だったんだろ?」
久遠家の名前を聞いて、私はハッとする。
「爆発したのは、久遠家の貢物だったんですか?」
思わず、口を挟んでしまった。久宮隊長はまずいという顔をする。
「翔肇・・・・」
「ごめん、つい、気が抜けちゃってて」
部外者の私に、情報を漏らしたことを咎められているのだろう。
「・・・・まったく」
「本当にごめん」
「・・・・まあ、問題はないか。御嶌は口が堅い。勇啓様と凛帆様のことも、噂にはならなかった」
鬼久頭代は、ある程度私のことを信頼してくれているようだ。そのことも、私は嬉しく感じる。
「久遠様の貢物について、質問してもいいでしょうか?」
「・・・・今さら隠しても、無意味だろうな。何が知りたい?」
「爆発したのはもしかして、礼花が入っていた箱なんですか?」
「そうだ。壺の底が二重になっていて、火薬が仕掛けられていた。爆発したのは三つの箱で、宴会の最中、誰かがあの中にまぎれ、火をつけたようだ」
「あれだけ高価な品を、犠牲にしたということでしょうか?」
「いや、破片が残っていたから鑑定させたが、偽物だということだった。久遠崔落は知らなかったようで、呆然としていた」
「偽物・・・・」
「だが、久遠家がこれほどわかりやすい罠を仕掛けるとは思えない。それは今後の調査で明らかになっていくだろう」
「・・・・そうですね。逃げた男はどうなりましたか?」
「御政堂の中をくまなく探したが、見つからなかった。塀の一角に縄梯子が欠けてあったから、それを使って、御政堂の外に脱出したんだろう」
足を負傷した状況で、包囲網を突破するなんて、すごいことだ。
「特に、新たな情報はなかったね」
久宮隊長は考え込んでしまった。
「すみません。なにか、手がかりをつかめればよかったんですが」
「いやいや、君が謝ることじゃないよ」
「これから、どうするんですか?」
「刑門部が京月の通りを封鎖して、町から誰も出られないようにしたから、襲撃犯も外には出られなくなったはずだ。我々は聞き込みをする」
「聞き込みかあ・・・・今日は徹夜だな」
久宮隊長は、深く肩を落とす。
それから鬼久頭代は、私に目を向けた。
「御嶌。今日はもう遅い。翔肇に送らせるから、御政堂に戻れ」
「一人で大丈夫です」
「そういうわけにはいかない。翔肇」
「行こうか、逸禾ちゃん」
そう言って、久宮隊長が立ち上がった時、廊下から、耳を塞ぎたくなるような大きな声が近づいてきた。
「よーせん! よーせん!」
同時に、床板を踏み抜きそうな勢いで鳴る足音も、近づいてくる。
鬼久頭代と久宮隊長は、そろって眉を顰めていた。
「あいつ、また、あんな大声出して――――」
「よーせんっ!」
襖が、勢いよく開かれた。
「なんかすっげえことになってるな!」
そして軍服を着た鬼が、どしどしと座敷の中に入ってくる。
「明獅。声が大きいぞ」
「今、どうなってんの? 御主とか、長老達は大丈夫だった?」
「大丈夫だ。・・・・お前はどこにいたんだ?」
「じっとしてるのが限界だったから、御政堂のまわりを走ってた」
「まったく・・・・肝心な時にいないんだから」
明獅――――鬼峻隊の二番隊隊長、百目鬼明獅さんだろうか。
百目鬼隊長の足元に視線を落として、ぎょっとする。
百目鬼隊長は、靴を履いたままだった。
「明獅。まずは靴を脱げ」
「靴・・・・? あっ」
百目鬼隊長は、自分の足元に視線を落として、靴を脱ぎ忘れていることに気づいたらしい。百目鬼隊長はすぐに靴を脱いで、それを座敷の隅に置こうとした。
「そこに置くんじゃない。玄関に持っていけ」
「戻るの面倒だ」
百目鬼隊長はそう言って、玄関に戻ろうとしなかった。代わりに靴を両手に提げたまま、数秒間、どうするか考えていた。
そしてなぜか、靴を重ねて――――自分の頭に乗せる。
「・・・・なんで、頭に乗せた?」
「玄関まで戻るの、面倒だし。かといって、両手が塞がるのも嫌だから」
「だからって、なんで頭に乗せるんだよ! 汚いだろ!」
「それよりも、具体的に御政堂で何が起こったのかを教えてくれよ。諒影に聞こうとしたんだけど、忙しいって追い返されたんだ」
私が、その突飛な行動に面食らっていると、視線に気づいたのか、百目鬼隊長の目が私のほうに向いた。
百目鬼隊長は、目を丸くする。
「・・・・あれ、なんかいるぞ」
「なんかは失礼だろ、なんかは!」
「誰なんだ?」
「目撃者だ。事情を聞いていた」
「ふーん」
百目鬼隊長は、頭に靴を乗せたまま、ずかずかと近づいてきて、私の前に、どかっと胡坐をかいた。
それから、私の顔をじっと見つめる。無遠慮な視線に、冷や汗が止まらなくなった。
「何が起こったんだ? 教えてくれ!」
百目鬼隊長の目は、輝いている。
「いえ、私も一部始終しか知らないんです・・・・」
「御嶌、相手にしなくていいぞ」
「ええぇ・・・・」
「翔肇、御嶌を連れていけ。明獅、事情を説明してやるから、少し落ち着くんだ」
「わかった!」
「逸禾ちゃん、こっち」
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