男の性春

はりお

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第一章 性の覚醒め(小学校6年編)

1-15 最後の思い出④(スキー旅行・3日目)

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そして翌日3日目となり、今日から本格的なスキー実習が始まる。この日ははずっとゲレンデのコースを回るのだ。
相変わらず俺はずっと達也と一緒に行動する。リフトは結構幅が狭いため、小学生同士とは言え結構狭くて、達也とベッタリできた。寒いと言いながら体を寄せ、くっつけてきたり、頬を触られたりする。嬉しいが心臓にはよくない。ただ、何度もリフトに乗る間、色々な話を達也とはできた。その中で、昨晩の達也の部屋でした恋話のことを詳しく教えてもらった。
どうやら隆は直美と付き合っているらしい。2年前に両想いって分かって以降一度自然消滅していたのだが、今年度の学芸会が終わった後に直美から再度告白されたとか。そして、孝宏は瑞希のことがずっと好きだったということを教えてくれた。俺はそういう情報に疎いから知らなかったのだが、瑞希も孝宏に好意があったにも関わらず、半ば強引に福田に盗られたようで、表面上仲良くしているが相当孝宏は福田を嫌っているらしい。あげくの果てに自分の好きな人とやったことを言いふらされて、相当腹が立っているようだ。
そして、達也は俺にも聞いてきた。
「壮太は美穂とぶっちゃけどうなんだよ?」
「どうって?」
「とぼけんなよ。俺は知ってるぞ。お前ら男女の県トップの学校行くし、美男美女だしお似合いだと思うよ」
「達也2学期の始業式の日めっちゃニヤニヤしてたけど、そのこと知ってたの?」
「ああ、あの時ちょうど美穂に相談受けてたんだよね。壮太のこと好きだって。バレンタインも貰ったんでしょ?」
「…そうだよ。」
「返事どうすんの?」
「気持ちはありがたいけど、俺はそういう感情は持てないから断るつもり。どのタイミングで言えばいいかは迷ってる」
「え?何で、もったいない。美穂はみんなの憧れじゃん。とりあえず付き合っとけばいいじゃん」
「自分が好きでもないのに付き合うのはそれはそれで失礼でしょ」
「まあそうだけど…」
そんな自分の話はどうでもいい。俺が気になってることを聞いてやった。
「達也はどうなんだよ?この前好きな女の子いないって言ってたけど」
「ココだけの話だけど、実は1組の梨花りかからバレンタイン貰ったんだ」
それを聞いた瞬間かなり動揺した。梨花も結構人気のある可愛らしい女子だ。
「…どうすんだよ?」
「どうしようかな。俺は全然梨花のこと知らなかったけど、せっかくだからって気もしてる」
「彼女欲しいの?」
「そりゃ欲しくない?」
「好きじゃないのに付き合うってどういうこと?セックスがしたいの?」
俺は突っかかってしまった。
「壮太ストレートに聞いてくるね。別にセックスだけじゃないよ。彼女ってもの欲しいじゃん。まあセックスもしてみたいけどね。」
ショックだった。この言葉で達也がノンケであることが分かった。いや、ノンケでない可能性のほうが圧倒的に少ないことは分かってたが、それでも密かに期待を抱いてしまっていた。
「まあでも壮太がそんなに言うなら考えるよ。」
その言葉で少し救われた。大いに考え直して欲しい。
「でも壮太も美穂と付き合うこともっと考えたほうがいいよ。美穂相当壮太に惚れてるみたいだよ」
美穂には悪いが俺が好きなのはお前なんだと言ってやりたい。絶対に言えないのだが。
ちなみにバレンタインの時に俺が他2人からも本命チョコを貰ったという話をしたら達也は相当驚いていた。「こんな壮太とベッタリしてたら、色んな女子敵に回しちゃうな」とか冗談で言ってきたが、達也に言われるのはきつい。向こうは何も悪くないのだが、そのたびに悲しくなる。
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