男の性春

はりお

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第二章 男の楽園(中学校1年編)

2-1 男の楽園

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4月になって俺は中学生になり入学式を迎えた。校門をくぐったとき、晴れて県内1位の男子校の一員になれた高揚感と、これから中高6年間どんな青春が待っているのかというワクワク感でいっぱいとなった。
一学年は300人で全部で7クラスであり、そのうちの3組に俺の名前はあった。教室に入ると俺の席は真ん中の列の前から2番目であった。周りを見渡す限り男しかいない。小学校は半数近く女子がいたことを考えるととても慣れない光景である。まだ、みんな緊張しているため、シーンとしている。俺の塾の校舎からは3人この学校に合格したが、全員バラバラのクラスとなったため知り合いがいないこともあり、俺も緊張している。
始業時刻の8:30に先生が来た。先生は若い美人の女の先生だ。入ってきた瞬間心なしかみんなの緊張が少し緩んだように感じる。この人には見覚えがあった。塾のイベントで学校紹介みたいなのがあり、そのときに東大出身の数学の女性教諭として紹介されていた。この先生をみて一目惚れしていた塾の友達は残念ながら落ちてしまったが。男子校でも女性教諭は結構いるらしい。
「みなさん、入学式まで時間があるので、近くの人と自己紹介してください」
俺は隣の席のあおくんと、右前の席の真司しんじくんと話をした。蒼くんはサッカー部に入部希望らしく、俺もそうであることを伝えたら喜んでいた。蒼くんはハーフ系の容姿でかなりイケメンだ。身長はそこまで高くないがセンターバックをやっているらしい。真司くんは野球部に入るらしい。この子の顔も結構整っているけど、なんかおちゃらけた感じだ。
「中田先生めっちゃ美人じゃね」
と真司くんはいきなり鼻を伸ばして喜んでいた。適当に頷いたが、俺はそういう目では見れない。
ふと周りを見渡してみても美男子が多い気がする。小学校がクラスに18人しか男子がいなかったのに対し、このクラスは40人以上いるから、そりゃイケメンの数が多くて当たり前なのだが、平均的に見てもこの学校の生徒は顔面偏差値も高い気がする。
そうこうしているうちに、入学式の時間になった。やはり男だらけだ。見渡す限りにダボダボの学ランを着た初々しさの残る男子がいる。また、ブラスバンドの演奏をする上級生も皆男。男女比が1:1とは到底思えないような光景で異質だった。だが、俺には必ずしも女子がいなくても何ら困らない。俺はゲイなのだ。こんな男たち中で俺はどんな青春時代を過ごせるのかと、不思議な思いとワクワク感でいっぱいになりながら、入学式の時間を過ごした。
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