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第四章 夢中になる少年(中学校3年編)
4-10 大切な後輩
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部屋に2人で戻ったが、その時もまだ翼は取り乱していた。また、俺も帰る途中で吉田くんに声をかけてもらったが、その話がまったく頭に入ってないくらいにはまだ冷静さを失っていた。部屋のみんなも悔しい表情は収まっていなかったが、翼のことを励ましてくれた。裕翔も自分が足つらなければプレッシャーのかかる1人目はやっていたという気持ちがあって自分を責めている。何も翼は悪くないと。蒼も準々決勝は出番がなかったが、ずっとベンチで声をかけてくれていた。ここでも、懸命にみんなを励ましてくれた。
そういう姿を見て俺はまた自分が情けなくなる。
この晩はその宿舎に泊まり、翌日の準決勝、決勝まで見て帰る。その日の風呂は各々入った。
夜の寝る時間になってもまだみんな引きずっていた。もちろんPKを外した翼がそれは一番である。ここで、俺は何か彼に声をかけなきゃいけないなと思った。ただ、周りにはあまり聞かれたくないため、彼の布団に向かった。
「ごめん、ちょっとキモいかもだけど、布団の中入っていい?」
翼は驚いた様子である。
「別に変なことするわけじゃないよ。ちょっと話したいだけ」
そう言って俺は彼の布団の中に入った。
「翼ごめんね。俺のために1人目に名乗り出てくれたんでしょ」
「…まあ、それは…ありますけど。正直。でも、決める自信はありました」
「俺が下手なの知ってるもんね。前は俺が外して迷惑かけたもんね。本当にごめんね。」
「謝んないでください。外した僕が悪いんです。」
「でも本当に助かった。というかそれまでもずっと俺のこと助けてくれた。翼がいなかったら俺も活躍できなかったし、チームもこんなに勝ち上がれなかったよ。贔屓目無しに絶対。本当にありがとう。中学に入っても一緒にプレーできて良かった。この学校入ってくれてありがとう。高校でもよろしくね」
これは俺の本心である。彼のような相棒は他にいない。というか、攻撃的なポジションだから俺の方が目立ってるかもしれないが、チームで一番上手いのは誰か?と言われれば翼のほうが上手い。彼はジュニアユース行ってればプロになれたかもしれない。そう考えるとPK1人目で蹴ったのは何らおかしくない。
彼は俺の言葉を聞いてまた泣きそうになってしまった。ちょっとまた泣かせたら悪いなと思い、俺は翼をくすぐった。くすぐったのは自分の言葉に照れたのもあるが。
「ちょっと壮太くんやめてくださいよ」
翼にようやく笑顔が見えた。その笑顔を見て俺は手をゆっくりと止めた。
俺は自分の布団に戻ろうと思っていたが、試合で疲れていたのもあって、俺は彼の笑みをみているうちに眠りについてしまった。
翌朝目が覚めると2人で同じ布団で寝ていたのにすぐ気づいたが、その頃にはもうみんな起きており、蒼や裕翔にめちゃくちゃイジられた。
「お前らやけに仲良いというか、異常に翼が壮太を崇拝してるって思ってたけど、そういう関係だったんだな」
誤解であるため、俺は必死に説明をしたが、
「バレちゃいましたね。戦国時代でいう僕は壮太くんの小姓みたいなもんなので、体も捧げてます。あ、昨日デカいのでやられ…お尻が痛いっ…」
と翼が痔で痛めたような表情をしながら冗談を言っている。まあ翼に元気が出てきたみたいで安心した。その後、帰りのバスでも、地元までの電車でも翼とは一緒にいた。疲れたのもありあまり会話は多くはしなかったが、2人とも切り替えることができたと思う。まずは翼には中学生の間、自分の代で頑張ってほしい。
そういう姿を見て俺はまた自分が情けなくなる。
この晩はその宿舎に泊まり、翌日の準決勝、決勝まで見て帰る。その日の風呂は各々入った。
夜の寝る時間になってもまだみんな引きずっていた。もちろんPKを外した翼がそれは一番である。ここで、俺は何か彼に声をかけなきゃいけないなと思った。ただ、周りにはあまり聞かれたくないため、彼の布団に向かった。
「ごめん、ちょっとキモいかもだけど、布団の中入っていい?」
翼は驚いた様子である。
「別に変なことするわけじゃないよ。ちょっと話したいだけ」
そう言って俺は彼の布団の中に入った。
「翼ごめんね。俺のために1人目に名乗り出てくれたんでしょ」
「…まあ、それは…ありますけど。正直。でも、決める自信はありました」
「俺が下手なの知ってるもんね。前は俺が外して迷惑かけたもんね。本当にごめんね。」
「謝んないでください。外した僕が悪いんです。」
「でも本当に助かった。というかそれまでもずっと俺のこと助けてくれた。翼がいなかったら俺も活躍できなかったし、チームもこんなに勝ち上がれなかったよ。贔屓目無しに絶対。本当にありがとう。中学に入っても一緒にプレーできて良かった。この学校入ってくれてありがとう。高校でもよろしくね」
これは俺の本心である。彼のような相棒は他にいない。というか、攻撃的なポジションだから俺の方が目立ってるかもしれないが、チームで一番上手いのは誰か?と言われれば翼のほうが上手い。彼はジュニアユース行ってればプロになれたかもしれない。そう考えるとPK1人目で蹴ったのは何らおかしくない。
彼は俺の言葉を聞いてまた泣きそうになってしまった。ちょっとまた泣かせたら悪いなと思い、俺は翼をくすぐった。くすぐったのは自分の言葉に照れたのもあるが。
「ちょっと壮太くんやめてくださいよ」
翼にようやく笑顔が見えた。その笑顔を見て俺は手をゆっくりと止めた。
俺は自分の布団に戻ろうと思っていたが、試合で疲れていたのもあって、俺は彼の笑みをみているうちに眠りについてしまった。
翌朝目が覚めると2人で同じ布団で寝ていたのにすぐ気づいたが、その頃にはもうみんな起きており、蒼や裕翔にめちゃくちゃイジられた。
「お前らやけに仲良いというか、異常に翼が壮太を崇拝してるって思ってたけど、そういう関係だったんだな」
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「バレちゃいましたね。戦国時代でいう僕は壮太くんの小姓みたいなもんなので、体も捧げてます。あ、昨日デカいのでやられ…お尻が痛いっ…」
と翼が痔で痛めたような表情をしながら冗談を言っている。まあ翼に元気が出てきたみたいで安心した。その後、帰りのバスでも、地元までの電車でも翼とは一緒にいた。疲れたのもありあまり会話は多くはしなかったが、2人とも切り替えることができたと思う。まずは翼には中学生の間、自分の代で頑張ってほしい。
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