男の性春

はりお

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最終章 性の行方(高校1年編)

5-6 終わって欲しくなかった夏

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高1の夏休みは中高生活で最後の自由な時間と言われている。高2になると部活や文化祭準備で忙しく、高3は受験となるからだ。そこで、真司らクラスの友達や部活の友達と遊びに行ったりなど積極的に友人と出かけた。また今回の休みは翼と吉田くんの住んでる街に訪れたりもした。
また、夏休み中盤頃に涼介にどうしても会いたくなってしまったため、また今回も洋画を2人で見に行ったりもした。この夏休みは今までで一番楽しめていたと思う。
とはいえ、高校生は夏休み明けにも実力テストが行われるため、勉強もそこそこやった。夏期講習では美穂と違うタームだったため、安心して塾にも行くことができていた。

そんな夏休みが明けて登校する日の朝、学校の最寄り駅で晴人にあった。何となく彼が垢抜けた気がしていっそう可愛く、かっこよくなっていた。そんな晴人に惹かれていた矢先に、教室でバスケ部のやつから彼に関するちょいエロなエピソードを聞いた。
「おう壮太、面白い話教えてやるよ」
「何?」
「バスケ部の合宿の最終日晴人が早く寝たからスボンとパンツ下ろして丸出しにしてやったんだけど、朝になったら朝勃ちしたんだぜ。生々しかったわ」
それを聞いていて羨ましさもあったが、素直に興奮した。俺は不覚にも勃ってきてしまった。
一緒にその話を聞いていた真司とかが詳細を聞く。
「それで、晴人のハルトはどんな感じだった?」
「普通にデカかったよ。特に勃った時の膨張率が凄かった」
「皮は?」
「勃起したら完全に剥けた」
「あいつ、可愛い顔して大人なんだな」
とかいってみんな笑っていた。ただ、彼が起きる前にズボンもパンツも戻したため本人は気づいてないようだ。それを本人が知ったらと想像するととてもエロい。この話だけで抜けそうだと思っていたが、実際その晩は以前見た彼のモッコリと合わせて抜いてしまった。

夏休みからずっと俺にはいいことばかりであったが、文化祭でまた問題が起きた。塾の通常授業でまた美穂と一緒になったが、彼女が学校の友達と文化祭に来ると言ってきた。彼女の学校の生徒は毎年たくさん来ているし、来るだけなら駄目と言う理由がない。
「一緒に行く友達が、そっちの高2の人と付き合ってるみたいで途中から私1人になっちゃうんだよね。一緒に回ってくれない?」
と頼まれた。俺は文化祭中シフトがあると答えて逃げようと思ったが、隣にいた真司が、
「こいつサッカー部の試合以外何もないから暇ですよ」
と答えやがった。冗談じゃない。来年は文化祭の運営の代であるため、楽しめるのは今年までだ。美穂が嫌いとかではなく、自由に回れないのも嫌だ。それに、中2の時と同様にみんなになんて言われるかわからない。しかも、今回男女2人っきりとなればなおさらだ。

当日は仕方がないから翼を呼んだ。事前に事情を説明したが、
「え、美穂ちゃん久しぶりにちょっとは会いたいですけど、ずっとはいやです。女の子相手だと気を遣うじゃないですか」
「そこを頼む。マジで頼みごと聞くから」
「まあ壮太くんが変なことしないか監視は必要ですね。この貸し高く付きますよ」
といって当日は翼も一緒に回ってくれた。美穂には事前に言っていなかったため驚いていたが、サプライズといってごまかした。
翼は案外女の子とも流暢に話している。俺はそんな2人を先に並んで歩かせ、少し後ろでついていくという形で目立たないようにした。後で翼は間違いなく女の子と歩いていたことを同期にイジられるだあろう。俺はひどい先輩だ。
翼のおかげでなんとかなり、日も暮れそうになった。最後この文化祭ではイケメンコンテストが行われる。イケメンコンテストには裕翔が出ている。蒼も出ようと思ったらしいが、出場すると女子高生から逆ナンされるときいて、彼女NGが出たらしい。実は俺も候補者には入っていたようだ。どのみち出る気はなかったが。
主観だが裕翔は出場者の中でもぶっちぎりでイケメンだと思う。いや、他にもイケメンはいるのだが、スタイルとかを含め一番モデルっぽいのが彼だ。
結果は思った通り先輩を押さえて優勝した。俺は翼と美穂と一緒に見ていた。
「裕翔さんもイケメンだと思いますけど、僕にとっては壮太くんが一番カッコいいっす」
翼がそう言うと、
「私もそう思う。裕翔くんって子、モデルみたいだけど、壮太の方がいい。壮太は性格もいいしね」
美穂が言った。翼がそれに頷いている。
美穂はそんなことを言ってくるが、キッパリ振ったにもかかわらず、まだ俺のことを想ってくれているのだろうか。
美穂が帰った後、翼からも言われた。
「前言ってた壮太くんにバレンタインに告白した1人って美穂ちゃんだったんすか?壮太くんあんま話に入ってこなかったけど、今日も壮太くんの話ばっかしてましたよ」
「ああ、そうだよ」
「えー、じゃあ何で振ったんすか?美男美女でお似合いなのに」
「美穂のためにも他の人のほうが絶対いい。翼どうよ?今日楽しそうだったじゃん」
「いや、僕なんて眼中にないですよ。彼氏欲しいって言ってましたし、今も絶対壮太くんのこと好きだと思いますよ」
「…」
美穂は他にいくらでもいい人と付き合えるだろう。今も本当に慕われているのかは分からないが、俺みたいなゲイなんかである必要はない。彼女のためにも早く良い彼氏を作ってほしい。
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