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最終章 性の行方(高校1年編)
5-18 リーチ
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翌日の試合は大分動きが軽くなった気がする。とはいえ、まだ心も体も100%とはほど遠い。モヤモヤ感はまだ残っている。だが幾分かましにはなった。
相手は県ベスト8常連の学校だ。当然向こうは1学年上の選手主体のチームである。その相手に対しチームは我慢強く戦った。試合直後からチームは相手に攻められるが、なんとかみんなで守備をしてしのいでいた。そんな中で後半の半ばにカウンターの場面で俺はボールを受けた。この場面では、味方は俺と裕翔の2人に対し、相手のDFは3人の2対3の局面である。俺はその最大のチャンスで、相手を2人かわした。これで2対1となる。そして、最後の1人が、俺に食いつこうとしたタイミングで俺は裕翔にラストパスを出し、裕翔はキーパーと対峙するも冷静に仕留め決勝点をゲットした。久々の俺の活躍らしい活躍でチームも勝利を収めた。
試合後は一輝が笑顔で、
「よかったよ。表情も大分戻ってきたね」
と言ってくれた。これで目標のベスト4まであと一勝となった。
翌日学校にいくとサッカー部の活躍はまたも学年で話題になった。今回の大会は変則的な日程であり、次の試合は2週間後の日曜日に行われる。大分前から日程は決まっていたため分かってはいたが、だったら先週末の2試合は今週末に分散させてほしいという感じだ。全校集会でも今回の活躍が取り上げられ、"勝てば史上初のベスト4"という話を校長からされた。
うちの中学のサッカー部は今までも県内では数多くの好成績を収めてきたが、高校では訳が違う。高校サッカーは強豪校といわれる学校が各地から選手を集め、その全国大会はプロへの登竜門とも言われるように、中体連の大会よりもはるかに権威があるし、かつ上がるのも難しい。また、特に進学校であり、1学年下の代で戦う我が校が後輩の力もなしに自分の学年だけでベスト4なんて行けば本当に名誉あることだ。
サッカー好きの校長からそんな説明もされ、次の試合は日曜日ということもあり、クラスメイトとかも観に行くと言ってくれている。
だが、肝心の涼介はやっぱり来ないようだということが事前に分かってしまった。
ある日の休み時間に、涼介の彼女についての話題が聞こえてきた。失恋した今でも俺は彼への想いは変わらない。そうした彼の話題には誰よりも敏感である。
「涼介次は彼女といつデートいくの?」
「来週の日曜だわ。動物園にいくつもり」
彼が来ないことは分かっていたが、やはりショックである。前々から約束をしていたのにという気持ちがあるが、いわば"絶縁"した奴との約束を、彼女よりも優先させるわけはない。仕方がない。
でもその話を事前に聞けて良かったかもしれない。そうでなければ、当日まで彼が来てくれるという微かな希望を抱き続けモヤモヤしたかもしれない。これでキッパリ余計なことは考えず、自分のプレーに集中出来るなと思った。
相手は県ベスト8常連の学校だ。当然向こうは1学年上の選手主体のチームである。その相手に対しチームは我慢強く戦った。試合直後からチームは相手に攻められるが、なんとかみんなで守備をしてしのいでいた。そんな中で後半の半ばにカウンターの場面で俺はボールを受けた。この場面では、味方は俺と裕翔の2人に対し、相手のDFは3人の2対3の局面である。俺はその最大のチャンスで、相手を2人かわした。これで2対1となる。そして、最後の1人が、俺に食いつこうとしたタイミングで俺は裕翔にラストパスを出し、裕翔はキーパーと対峙するも冷静に仕留め決勝点をゲットした。久々の俺の活躍らしい活躍でチームも勝利を収めた。
試合後は一輝が笑顔で、
「よかったよ。表情も大分戻ってきたね」
と言ってくれた。これで目標のベスト4まであと一勝となった。
翌日学校にいくとサッカー部の活躍はまたも学年で話題になった。今回の大会は変則的な日程であり、次の試合は2週間後の日曜日に行われる。大分前から日程は決まっていたため分かってはいたが、だったら先週末の2試合は今週末に分散させてほしいという感じだ。全校集会でも今回の活躍が取り上げられ、"勝てば史上初のベスト4"という話を校長からされた。
うちの中学のサッカー部は今までも県内では数多くの好成績を収めてきたが、高校では訳が違う。高校サッカーは強豪校といわれる学校が各地から選手を集め、その全国大会はプロへの登竜門とも言われるように、中体連の大会よりもはるかに権威があるし、かつ上がるのも難しい。また、特に進学校であり、1学年下の代で戦う我が校が後輩の力もなしに自分の学年だけでベスト4なんて行けば本当に名誉あることだ。
サッカー好きの校長からそんな説明もされ、次の試合は日曜日ということもあり、クラスメイトとかも観に行くと言ってくれている。
だが、肝心の涼介はやっぱり来ないようだということが事前に分かってしまった。
ある日の休み時間に、涼介の彼女についての話題が聞こえてきた。失恋した今でも俺は彼への想いは変わらない。そうした彼の話題には誰よりも敏感である。
「涼介次は彼女といつデートいくの?」
「来週の日曜だわ。動物園にいくつもり」
彼が来ないことは分かっていたが、やはりショックである。前々から約束をしていたのにという気持ちがあるが、いわば"絶縁"した奴との約束を、彼女よりも優先させるわけはない。仕方がない。
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