男たちの性春

はりお

文字の大きさ
22 / 90
B.翼の性春

B-7 体育祭

しおりを挟む
学年が変わってクラス替えがあった。直也とは離れてしまったが、この新しいクラスにはサッカー部も多く楽しく過ごせている。ただ、クラスは下ネタが結構流行っており、僕もよく体を触られたりする。
そんな新たなスクールライフがはじまって間もなく、5月に体育祭が行われた。この学校では全学年混合で学校を6チームに分けて対抗戦をする。この学校の一大イベントであり、僕も燃える。僕がサッカー以外で輝ける数少ない舞台だ。それに、僕は応援団に入っている。昨年サッカー部の先輩が応援団長をやっていてかっこよかった。
壮太くんは、去年は体育祭にあんま力を入れていなかったみたいだが、今年はやる気なようだ。僕は陸上競技の長距離走で彼と当たることになる。陸上部は参加不可の中、一個上のバスケ部の人と壮太くんのどっちかが優勝するという下馬評だが、僕は自分が勝てると思っている。特に今回壮太くんに勝ったらとあるお願いをしようと思っている。そんな大したお願いではないが、勝ったら地元の夏休祭りに一緒に行くように頼むつもりだ。去年小学校の同級生が彼女と行ってインスタに上げてた光景が何とも羨ましかった。今年は僕も好きな人と行きたいと思ったが、少しキモいかなと思ったため勝ったときのお願いとすることにした。

当日のレース前、
「壮太くんの言うことは基本何でも聞きますが、今日は僕が勝つのでよろしくです。勝ったらお願い事1つ聞いてもらいます」
と僕が言ったら、
「いいよ。」
とあっさり言われた。
「そのかわり俺が勝ったら明後日サッカー付き合って」
と壮太くんが続けた。体育祭の翌月曜の代休にサッカーをしてくれということだ。本当に壮太くんはサッカー好きだなという感じだ。
「えー、流石に疲れます。2日くらい休みたいです」
と口では言ったが、内心壮太くんと会えるなら喜んで行きますって思っていた。
レースは最初優勝候補の2人と僕の三つ巴の展開であったが、最後は僕と壮太くんの一騎打ちになり、結局先輩の意地を見せつけられ僕は惜しくも負けてしまった。結構ショックだった。普通にスタミナ勝負なら壮太くんに勝てると思っていた。僕のひそかな野望も潰えてしまった。まあ正直負けたとはいえ壮太くんなら頼めば一緒にお祭りくらい行ってくれると思うが、そこは僕なりのけじめである。少なくとも今年一緒に行くということはしない。

レース後の壮太くんはとても満足気であった。退場するときも終始笑顔で、退場門で待っていた同級生の人に抱きつきに行っていた。相手は嫌がる素振りを見せていたが、それでもその人と一緒に話している時の壮太くんの顔がやたら楽しそうで、そんな笑顔僕と話している時にはしてくれないため結構妬いた。なんだか、その相手の人は可愛らしい感じである。ゲイキャラの壮太くんは"この人のこと好きなのかな?"とか少し思った。だがよく見るとその相手の容姿は僕に似ている気がする。"なら僕ではだめ?"なんて思ったりもした。まあ、壮太くんはネタでやっているのだろうが、あの反応的にガチでその人のことが好きなんじゃないかとわずかながら疑いもした。
そのことが気になったため、代休のサッカーの時に僕は壮太くんに聞いてしまった。
「秀太さん以外にも好きな人いるんですね。嫌がられてましたけど。ちょっと相手僕に似てませんでした?」
すると、
「あ、あの退場門でしゃべってた子のこと?」
「はい」
「うーん、少し雰囲気似てるかもだけど、翼は可愛くはないよね」
またひどいことを言われ、
「壮太くんひどい」
と結構本気で言ってしまった。
「冗談だよ。そもそも俺はゲイじゃないし」
壮太くんはきっぱり言った。まあそうだよなという感じだ。
「で、翼が勝ったら俺に何をお願いしようとしてたの?」
「それは秘密です」
「え?いいじゃん。教えてよ」
と言われたが僕ははぐらかした。また何か約束したら一緒にそういうところに行きたい。それまでは我慢だ。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

処理中です...