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第6章:大地を揺らす影
第20話:ひび割れた大地
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湖を後にして数日。
リオたちは乾いた谷を越え、赤茶けた大地に足を踏み入れた。
風は重く、空気は熱い。
地平線まで岩山が続き、緑はほとんど見当たらない。
「……なんだか、不気味」
ミナが眉をひそめる。
「空気が淀んでる。風が流れていない」
リサも箱を抱きしめ、不安そうに周囲を見回した。
「灰の街と似てる……何かが“止まってる”みたい」
その時、大地が低く唸った。
ごごご、と岩が震え、砂が舞い上がる。
「地震……?」
リオが身構える。
だが、揺れは不自然に一点へ集中していた。
谷の奥から、影がせり上がってくる。
それは岩と同じ色をした巨人のような存在。
無数のひび割れが体を走り、その隙間から黒い靄が漏れ出していた。
「……なに、あれ……」
カイが息を呑む。
巨人は目を持たなかった。
だが、その影の奥から、不気味な声が響いた。
『――歩むな』
ただ一言。
しかし、その低い声は大地そのものが告げているかのように重く響いた。
リオは拳を握りしめ、仲間の前に立った。
「……影の大地の精霊……?」
アウラが胸の奥で小さく呟く。
『いいえ。これは精霊ではない。――精霊を蝕む“影”だ』
巨人の影が広がり、大地全体が黒に覆われていく。
仲間たちは飲み込まれそうな圧に息を呑んだ。
リオは掌に焔を宿し、決意を込めて叫んだ。
「だったら――僕たちが止める!」
リオたちは乾いた谷を越え、赤茶けた大地に足を踏み入れた。
風は重く、空気は熱い。
地平線まで岩山が続き、緑はほとんど見当たらない。
「……なんだか、不気味」
ミナが眉をひそめる。
「空気が淀んでる。風が流れていない」
リサも箱を抱きしめ、不安そうに周囲を見回した。
「灰の街と似てる……何かが“止まってる”みたい」
その時、大地が低く唸った。
ごごご、と岩が震え、砂が舞い上がる。
「地震……?」
リオが身構える。
だが、揺れは不自然に一点へ集中していた。
谷の奥から、影がせり上がってくる。
それは岩と同じ色をした巨人のような存在。
無数のひび割れが体を走り、その隙間から黒い靄が漏れ出していた。
「……なに、あれ……」
カイが息を呑む。
巨人は目を持たなかった。
だが、その影の奥から、不気味な声が響いた。
『――歩むな』
ただ一言。
しかし、その低い声は大地そのものが告げているかのように重く響いた。
リオは拳を握りしめ、仲間の前に立った。
「……影の大地の精霊……?」
アウラが胸の奥で小さく呟く。
『いいえ。これは精霊ではない。――精霊を蝕む“影”だ』
巨人の影が広がり、大地全体が黒に覆われていく。
仲間たちは飲み込まれそうな圧に息を呑んだ。
リオは掌に焔を宿し、決意を込めて叫んだ。
「だったら――僕たちが止める!」
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