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先ほどまで自信満々に見えた公爵令嬢モードは、みるみるうちに顔を青ざめさせ、そのしなやかで健康的な肢体すべてすらしぼんでいくようだった。
彼女の薔薇色の唇から高らかに放たれた言葉は、しかしまさかもう一度口の中へと戻せるはずもない。
そして致命的なまでにその言葉は的外れだった。
モードの歳下の婚約者である第四王子ヘンリーのため息が、すっかり凍りついた場の空気を震わせた。
そうしてヘンリーが次いで口にした言葉に、モードはますます震えあがることしかできないのだった。
「モード……だから言っただろう。イズー嬢はたしかに魅了の加護を持ってはいるが、それをきちんと抑制するための魔道具を常に携帯していると」
「で、でもねヘンリー! イズー嬢のイヤリングに嵌った宝石は間違いなく――」
「モード。そうだね。イズー嬢のイヤリングに使われている宝石は他者を魅了し、その効能を増幅させる性質がある。それはたしかだ。けれどもイズー嬢のそれは魔法で効能を変えてある。魅了の効能を抑制するようにね。つまり、イズー嬢に対する君の――嫌疑はまったくの勘違いだ」
嫌疑。王子が口にするには少々強い言葉だった。けれどもその言葉がヘンリーの胸中を示す必要などないほどに、彼が立腹していることはその鋭い視線と顔つきから明らかだった。
モードはただ青ざめた顔で「でも」とか「そんな」といった言葉をうわごとのように並べ立てるのみで、上手い言い訳どころか、ろくな言い訳も思いつかない様子だった。
そこにヘンリーのため息が再び落ちる。
「モード。だから言っただろう。イズー嬢に対する君の疑いすべては単なる勘違いだって。だというのにわざわざ彼女を呼び立てて糾弾するだなんて……君には失望したよ。私は、君はもっと思慮深い女性だと思っていた」
「ま、待ってヘンリー……!」
「すまないイズー嬢。この謝罪は後日正式に」
「あの、だから……ヘンリー……あのね……」
「……モード。私はしばらく君とは距離を置きたい。君を徒に傷つけるのは私の本意ではないからね。これは私のわがままだが、君のためでもある。――さあ行くよモード。すまなかったね、イズー嬢」
すっかり顔を青白くさせたモードは、もはやなんらの句も継げない様子だった。
引っ立てられる罪人のごとく、モードはヘンリーに連れられてその場から去った。
残された――イズーは、ただ呆気に取られることしかできなかった。
その証拠に、モードに呼び出されて糾弾されているあいだすら、イズーはひとこともしゃべらなかったのだから。
そしてイズーが弁明する機会もなく、ヘンリーが代わりにモードの勘違いを指摘したので、やはりイズーが言葉を挟む余地はなかった。
イズーは隣国からこの王立学園に留学中の貴族令嬢だ。
イズーは先ほどヘンリーが説明した通りに、他者を理由なく魅了する厄介な加護を持っている。これは一種の先祖返りで、イズーの祖先には愛欲の女神がいるとされているがゆえの、イズー自身にはどうすることもできない生来からの体質だった。
イズーがわざわざ隣国の学園に留学しているのも、母国で魅了にまつわる「トラブル」を起こしてしまったからだった。
「トラブル」の内容は実にシンプルで、イズーが魔道具のイヤリングを身につけるという「特別待遇」が気に入らなかった生徒に、イヤリングを奪われた結果の事故。
イズーに瑕疵はなかったものの、噂とは生き物のようなもので、そして簡単に尾ひれがつく。これ以上婚姻に差しさわりがあるといけないということで、仕方なくそのほとぼりが冷めるまで留学に出されている――というのが、イズー側の事情だった。
留学先としてこの国が選ばれたのは、イズーの婚約者が領地を持っているということも大きい。
クアーク男爵子息アラスター・ドランスフィールド。未だ婚前ゆえに同居こそしてはいないが、同じ学び舎に通う者として異邦人たるイズーに色々と便宜を図ってくれている、心優しい婚約者だ。
そうして隣国からの留学生であるイズーに心配りをしてくれていたのは、アラスターだけではない。
第四王子ヘンリー。ヘンリーはイズーたちより歳下ではあったが、その差を感じたことがないていどに彼は思慮深く大人びていた。そしてイズーとヘンリーは友人という間柄だった。
正確にはペンフレンドというもので、手紙を介してヘンリーのことはそれとなく知ってはいたものの、直接会って言葉を交わしたのはイズーが留学してからのことであった。
イズーが、王位継承権からは遠いものの、一国の王子と手紙を介した交友関係を持っていた理由は、ひとえにイズーの婚約者たるアラスターがヘンリーの乳兄弟という関係だからだ。
そしてヘンリーは今でこそ健康そうに歩き回ってはいるものの、昔は虚弱な体質でよく熱を出しては寝込んでいた。
そんなヘンリーの「ご友人」にイズーが選ばれたのは、乳兄弟であるアラスターの婚約者という立場があったからだ。
それは床に臥せってばかりな上に、内気な性格のヘンリーの将来を心配して「少しでも異性に慣れさせよう」との思惑の結果だった。ヘンリーが実の兄のように慕っている、乳兄弟であるアラスターの婚約者であれば、間違いが起こる可能性も少ないだろうと周囲は考えたらしい。
もちろんイズーはすべてを承知の上で「ご友人」の役を引き受けた。
ヘンリーからの手紙の文面はあらかじめ王室から検閲を受けているだろうが、それでもその文章は彼が思慮深く聡明な少年であることを物語っていた。
もちろんイズーにはアラスターという婚約者がいたから、友情以上のものをヘンリーに感じたことはなかった。それはまた、ヘンリーも同じだっただろう。
そうしてヘンリーはイズーが「トラブル」に巻き込まれて留学することになった際にも、色々と「ご友人」として心配してくれた。イズーの婚約者であるアラスターと同様に。
……しかしもしかしたら、それがヘンリーの婚約者であるモードからのあらぬ嫌疑を呼んだのかもしれないと、イズーは思った。
公爵令嬢モードは、王妹であった祖母の意向から外国の全寮制の女学校に長いこといたと聞き及んでいる。ヘンリーとは長らく物理的な距離があったのだ。ヘンリーの妃に内定してからモードは帰国したとイズーは聞いている。
もしかしたら、そういった事情もあってモードは疑心暗鬼に駆られてイズーにあらぬ疑いをかけたのかもしれない。
イズーもヘンリーも気をつけてはいたものの、もしかしたら周囲の目からふたりは親しくしすぎていると映ったかもしれない。
だがすべては起こってしまったこと。イズーからすれば、終わったこと――。
これ以上、イズーからヘンリーとモードの関係に口をはさむ隙はないだろう。
イズーはそう思って、この――モードにとって非常に不名誉な――出来事はだれにも言うまいと心に決めた。
だがその翌日には、なぜかヘンリーとモードが不仲であるとの噂が学園内で流行り病のごとく跳梁しているのを耳にして、イズーは思った。
――これって、わたしのせい?
彼女の薔薇色の唇から高らかに放たれた言葉は、しかしまさかもう一度口の中へと戻せるはずもない。
そして致命的なまでにその言葉は的外れだった。
モードの歳下の婚約者である第四王子ヘンリーのため息が、すっかり凍りついた場の空気を震わせた。
そうしてヘンリーが次いで口にした言葉に、モードはますます震えあがることしかできないのだった。
「モード……だから言っただろう。イズー嬢はたしかに魅了の加護を持ってはいるが、それをきちんと抑制するための魔道具を常に携帯していると」
「で、でもねヘンリー! イズー嬢のイヤリングに嵌った宝石は間違いなく――」
「モード。そうだね。イズー嬢のイヤリングに使われている宝石は他者を魅了し、その効能を増幅させる性質がある。それはたしかだ。けれどもイズー嬢のそれは魔法で効能を変えてある。魅了の効能を抑制するようにね。つまり、イズー嬢に対する君の――嫌疑はまったくの勘違いだ」
嫌疑。王子が口にするには少々強い言葉だった。けれどもその言葉がヘンリーの胸中を示す必要などないほどに、彼が立腹していることはその鋭い視線と顔つきから明らかだった。
モードはただ青ざめた顔で「でも」とか「そんな」といった言葉をうわごとのように並べ立てるのみで、上手い言い訳どころか、ろくな言い訳も思いつかない様子だった。
そこにヘンリーのため息が再び落ちる。
「モード。だから言っただろう。イズー嬢に対する君の疑いすべては単なる勘違いだって。だというのにわざわざ彼女を呼び立てて糾弾するだなんて……君には失望したよ。私は、君はもっと思慮深い女性だと思っていた」
「ま、待ってヘンリー……!」
「すまないイズー嬢。この謝罪は後日正式に」
「あの、だから……ヘンリー……あのね……」
「……モード。私はしばらく君とは距離を置きたい。君を徒に傷つけるのは私の本意ではないからね。これは私のわがままだが、君のためでもある。――さあ行くよモード。すまなかったね、イズー嬢」
すっかり顔を青白くさせたモードは、もはやなんらの句も継げない様子だった。
引っ立てられる罪人のごとく、モードはヘンリーに連れられてその場から去った。
残された――イズーは、ただ呆気に取られることしかできなかった。
その証拠に、モードに呼び出されて糾弾されているあいだすら、イズーはひとこともしゃべらなかったのだから。
そしてイズーが弁明する機会もなく、ヘンリーが代わりにモードの勘違いを指摘したので、やはりイズーが言葉を挟む余地はなかった。
イズーは隣国からこの王立学園に留学中の貴族令嬢だ。
イズーは先ほどヘンリーが説明した通りに、他者を理由なく魅了する厄介な加護を持っている。これは一種の先祖返りで、イズーの祖先には愛欲の女神がいるとされているがゆえの、イズー自身にはどうすることもできない生来からの体質だった。
イズーがわざわざ隣国の学園に留学しているのも、母国で魅了にまつわる「トラブル」を起こしてしまったからだった。
「トラブル」の内容は実にシンプルで、イズーが魔道具のイヤリングを身につけるという「特別待遇」が気に入らなかった生徒に、イヤリングを奪われた結果の事故。
イズーに瑕疵はなかったものの、噂とは生き物のようなもので、そして簡単に尾ひれがつく。これ以上婚姻に差しさわりがあるといけないということで、仕方なくそのほとぼりが冷めるまで留学に出されている――というのが、イズー側の事情だった。
留学先としてこの国が選ばれたのは、イズーの婚約者が領地を持っているということも大きい。
クアーク男爵子息アラスター・ドランスフィールド。未だ婚前ゆえに同居こそしてはいないが、同じ学び舎に通う者として異邦人たるイズーに色々と便宜を図ってくれている、心優しい婚約者だ。
そうして隣国からの留学生であるイズーに心配りをしてくれていたのは、アラスターだけではない。
第四王子ヘンリー。ヘンリーはイズーたちより歳下ではあったが、その差を感じたことがないていどに彼は思慮深く大人びていた。そしてイズーとヘンリーは友人という間柄だった。
正確にはペンフレンドというもので、手紙を介してヘンリーのことはそれとなく知ってはいたものの、直接会って言葉を交わしたのはイズーが留学してからのことであった。
イズーが、王位継承権からは遠いものの、一国の王子と手紙を介した交友関係を持っていた理由は、ひとえにイズーの婚約者たるアラスターがヘンリーの乳兄弟という関係だからだ。
そしてヘンリーは今でこそ健康そうに歩き回ってはいるものの、昔は虚弱な体質でよく熱を出しては寝込んでいた。
そんなヘンリーの「ご友人」にイズーが選ばれたのは、乳兄弟であるアラスターの婚約者という立場があったからだ。
それは床に臥せってばかりな上に、内気な性格のヘンリーの将来を心配して「少しでも異性に慣れさせよう」との思惑の結果だった。ヘンリーが実の兄のように慕っている、乳兄弟であるアラスターの婚約者であれば、間違いが起こる可能性も少ないだろうと周囲は考えたらしい。
もちろんイズーはすべてを承知の上で「ご友人」の役を引き受けた。
ヘンリーからの手紙の文面はあらかじめ王室から検閲を受けているだろうが、それでもその文章は彼が思慮深く聡明な少年であることを物語っていた。
もちろんイズーにはアラスターという婚約者がいたから、友情以上のものをヘンリーに感じたことはなかった。それはまた、ヘンリーも同じだっただろう。
そうしてヘンリーはイズーが「トラブル」に巻き込まれて留学することになった際にも、色々と「ご友人」として心配してくれた。イズーの婚約者であるアラスターと同様に。
……しかしもしかしたら、それがヘンリーの婚約者であるモードからのあらぬ嫌疑を呼んだのかもしれないと、イズーは思った。
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イズーもヘンリーも気をつけてはいたものの、もしかしたら周囲の目からふたりは親しくしすぎていると映ったかもしれない。
だがすべては起こってしまったこと。イズーからすれば、終わったこと――。
これ以上、イズーからヘンリーとモードの関係に口をはさむ隙はないだろう。
イズーはそう思って、この――モードにとって非常に不名誉な――出来事はだれにも言うまいと心に決めた。
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