8 / 8
(8)
しおりを挟む
「お客さま!」
「高上さん!」
店員さんの声と、山下さんの声が重なる。
わたしはと言えば――羞恥にまみれていた。
恥ずかしさMAX。いたたまれなさMAX。そんな状態である。
うわ、ヤバイ。恥ずかしい。さわぎになっちゃってるぞ~~~。
わたしは顔が熱くなるの感じつつ、しかしほぼ大の字になってテラスの床に転がっていた。
……そして遠くから聞こえてくる、たいへん聞き覚えのある声。
「かえちゃん!」
……え?
わたしは寝っ転がった姿勢のまま、固まった。
え? 京吾?
京吾じゃん? なんでここにいるの?
わたしの脳はクエスチョンマークで埋めつくされた。
「きょ、きょーご……」
「だいじょうぶ?!」
「いや、なんでここに……」
駆けつけた京吾はごく自然な動作でわたしを抱き起こす。
わたしは京吾の腕を背で感じつつ、やはり羞恥にまみれていた。
他のお客さんの視線がわたしに刺さる。
突如現れた京吾に、どうしていいかわからないのはわたしだけではないらしく、山下さんは目を丸くしてこちらを見ていた。
けれども顔を真っ赤にしているわたしとは対照的に、京吾はそんな視線は気にはならないらしい。
京吾は、わたしだけをまっすぐに見ていた。
「まだコンサートが始まるまで時間があったから様子見にきたんだよ。そしたらかえちゃんが倒れたから……」
「あっ、コケただけだから。イスに脚引っかけて。コケただけだから」
若干カタコト調でわたしは思いついた単語をあわてて口に出した。
だからだいじょうぶだよ、と伝えたかったのだが、それは正しく京吾に届いたかは定かではない。
とにかくこれはわたしのどんくささが引き起こしたことなのだ――ということをわたしは必死に口にしていた。
「……やっぱり、一度病院に行ったほうがいいと思いますよ」
わたしと話しているあいだは軽薄そうな笑みを浮かべていた山下さんまでもが、至極心配げな表情をこちらに向けてくる。
は、恥ずかしい……。
なんか本当にすいません、としか言えない。
「頭だいじょうぶ?」
「ダイジョブ」
「痛くない?」
「イタクナイ」
そんな言葉を交わしつつ、わたしは立ち上がってワンピースのすそを払った。
本当にホコリが気になっていたのは三割くらい。残りの七割は恥ずかしさを隠すための動作だった。
「おさわがせしてすいません」と店員さんに頭を下げるが、店員さんはそれよりもわたしの頭の具合が気になるようだった。
……なんかもう、本当にすいません!
すべて、すべてわたしがどんくさいのが悪いんです!
だから、気にする必要なんてないんです!
心でそう叫ぶも、実際のわたしは満身創痍で、今すぐその場から飛んで逃げたい気持ちでいっぱいだった。
「す、すいません山下さん……」
「いや、構いませんよ。高上さんに王子様がいることもわかりましたし」
「おっ……?!」
山下さんに向き直って頭を下げれば、彼はイイ笑顔でそんなことを言い出した。
思わず隣に立つ京吾の様子をうかがう。
京吾も、山下さんの発言にびっくりしているようだった。その頬にみるみる朱色が差して、恥ずかしそうにしている。
けれども、京吾は顔をそむけたり、目を伏せたりはしなかった。
まっすぐに、山下さんを見ている。
「薄いとは言え、縁あった相手です。こんなにも心配してくれるお相手がいるようで安心しましたよ。いや、愛されてらっしゃる」
前半は真剣に、後半はからかいの色を含めて、山下さんはちらりと京吾に視線をやった。
京吾は、やはりその頬を赤らめていたが、やっぱり山下さんから視線をそらすことはなかった。
「ええ、僕はかえちゃんのこと――だれよりも愛していますから」
はっきりと言い切った京吾の言葉を聞いて、わたしは頭が爆発しそうになった。
わたしの頬もみるみる熱を持って、きっと京吾に負けず劣らず赤くなっていることだろう。
それはわかったけれど、でも、今はそれを隠したいとは思わなかった。
「……お幸せに」
山下さんは、そうにっこりとわらって、会計票を手にさわやかに去って行った。
今までに見たなかで、一番屈託のない笑みだった。
それを見て、わたしは山下さんが「運命」で良かった、と思った。
わたしのオメガ性は、山下さんの笑顔にときめいたけれども、もう彼の「つがい」になりたいという欲求はなくなっていた。
それは恐らく、きっと、今隣に京吾がいるから。
わたしの居場所はここなのだと、ようやくわたしの本能も理解してくれたらしい。
「そうだ京吾、コンサート!」
我に返ったわたしは勢い良く京吾のほうを向いてそう言った。
けれども京吾はわたしよりずっと冷静に言い返す。
「リハまではまだ時間あるよ」
「あ、そうなの……?」
「うん」
「そうなんだ」と力を抜いたあとで、なんとなく身の置き場がないような気になった。
たぶん、恥ずかしいのだ。
山下さんに向かってわたしを愛していると言い切った、京吾の態度がうれしくて――でも、慣れていないわたしは、それがどことなく恥ずかしいのだ。
「あ、じゃあ、なにか頼んでいったら? ちょうど席も空いたし!」
「うーん……じゃあ、そうしようかな。――すいませーん」
店員さんに声をかけて京吾はわたしと同じアイスティーを注文した。
わたしは改めて向かいあった京吾に、山下さんとの顛末を語ることにした。
それから、恐らく先ほど頭を打ったことで、記憶が戻ったらしいということも。
「頭を打ったのが原因だったんだ?」
「そうみたい」
「かえちゃんはそそっかしいから、気をつけないと」
「ハイ、おっしゃる通りでございます……」
わたしが山下さんのことを黙っていた理由についても、京吾は納得したものの、やはりどこか呆れた顔を見せる。
「まあ世の中は公務員の不祥事に対して厳しいから、わからなくもないけどね。でも、僕には言ってくれてもよかったんじゃないかな」
「うう……」
ため息をついてアイスティーを飲む京吾に、わたしは返す言葉もなかった。
居心地悪くうつむいていたわたしだったが、京吾からの視線を感じて顔を上げる。
京吾は、こちらを真剣な眼差しで見つめていた。
やっぱり、京吾はカッコイイ。
ここでそのまま口に出したら間違いなく彼の顔が歪みそうなことを、わたしはぼんやりと考える。
「隠し事をされるのは、怖いよ」
「ご、ごめんなさい……」
「……まあ、これで懸案事項は解消されたわけだし……。――かえちゃん」
「はい?」
京吾はアイスティーのグラスに差されているストローを指でいじりながら、笑う。
「――次の発情期は、覚悟してね?」
京吾の言葉に、わたしは「はい……」と答えるしかなかった。
頬は限界まで熱くなっていたが、不快な感覚ではなかった。
頭の中で様々な事象がぐるぐると渦を巻く。
けれども、それは全部幸福でいっぱいで、わたしは京吾の向かいに座ったまま、その幸せをめいっぱい噛みしめた。
「あと、ちゃんと病院には行こうね?」
「アッ、ハイ」
「高上さん!」
店員さんの声と、山下さんの声が重なる。
わたしはと言えば――羞恥にまみれていた。
恥ずかしさMAX。いたたまれなさMAX。そんな状態である。
うわ、ヤバイ。恥ずかしい。さわぎになっちゃってるぞ~~~。
わたしは顔が熱くなるの感じつつ、しかしほぼ大の字になってテラスの床に転がっていた。
……そして遠くから聞こえてくる、たいへん聞き覚えのある声。
「かえちゃん!」
……え?
わたしは寝っ転がった姿勢のまま、固まった。
え? 京吾?
京吾じゃん? なんでここにいるの?
わたしの脳はクエスチョンマークで埋めつくされた。
「きょ、きょーご……」
「だいじょうぶ?!」
「いや、なんでここに……」
駆けつけた京吾はごく自然な動作でわたしを抱き起こす。
わたしは京吾の腕を背で感じつつ、やはり羞恥にまみれていた。
他のお客さんの視線がわたしに刺さる。
突如現れた京吾に、どうしていいかわからないのはわたしだけではないらしく、山下さんは目を丸くしてこちらを見ていた。
けれども顔を真っ赤にしているわたしとは対照的に、京吾はそんな視線は気にはならないらしい。
京吾は、わたしだけをまっすぐに見ていた。
「まだコンサートが始まるまで時間があったから様子見にきたんだよ。そしたらかえちゃんが倒れたから……」
「あっ、コケただけだから。イスに脚引っかけて。コケただけだから」
若干カタコト調でわたしは思いついた単語をあわてて口に出した。
だからだいじょうぶだよ、と伝えたかったのだが、それは正しく京吾に届いたかは定かではない。
とにかくこれはわたしのどんくささが引き起こしたことなのだ――ということをわたしは必死に口にしていた。
「……やっぱり、一度病院に行ったほうがいいと思いますよ」
わたしと話しているあいだは軽薄そうな笑みを浮かべていた山下さんまでもが、至極心配げな表情をこちらに向けてくる。
は、恥ずかしい……。
なんか本当にすいません、としか言えない。
「頭だいじょうぶ?」
「ダイジョブ」
「痛くない?」
「イタクナイ」
そんな言葉を交わしつつ、わたしは立ち上がってワンピースのすそを払った。
本当にホコリが気になっていたのは三割くらい。残りの七割は恥ずかしさを隠すための動作だった。
「おさわがせしてすいません」と店員さんに頭を下げるが、店員さんはそれよりもわたしの頭の具合が気になるようだった。
……なんかもう、本当にすいません!
すべて、すべてわたしがどんくさいのが悪いんです!
だから、気にする必要なんてないんです!
心でそう叫ぶも、実際のわたしは満身創痍で、今すぐその場から飛んで逃げたい気持ちでいっぱいだった。
「す、すいません山下さん……」
「いや、構いませんよ。高上さんに王子様がいることもわかりましたし」
「おっ……?!」
山下さんに向き直って頭を下げれば、彼はイイ笑顔でそんなことを言い出した。
思わず隣に立つ京吾の様子をうかがう。
京吾も、山下さんの発言にびっくりしているようだった。その頬にみるみる朱色が差して、恥ずかしそうにしている。
けれども、京吾は顔をそむけたり、目を伏せたりはしなかった。
まっすぐに、山下さんを見ている。
「薄いとは言え、縁あった相手です。こんなにも心配してくれるお相手がいるようで安心しましたよ。いや、愛されてらっしゃる」
前半は真剣に、後半はからかいの色を含めて、山下さんはちらりと京吾に視線をやった。
京吾は、やはりその頬を赤らめていたが、やっぱり山下さんから視線をそらすことはなかった。
「ええ、僕はかえちゃんのこと――だれよりも愛していますから」
はっきりと言い切った京吾の言葉を聞いて、わたしは頭が爆発しそうになった。
わたしの頬もみるみる熱を持って、きっと京吾に負けず劣らず赤くなっていることだろう。
それはわかったけれど、でも、今はそれを隠したいとは思わなかった。
「……お幸せに」
山下さんは、そうにっこりとわらって、会計票を手にさわやかに去って行った。
今までに見たなかで、一番屈託のない笑みだった。
それを見て、わたしは山下さんが「運命」で良かった、と思った。
わたしのオメガ性は、山下さんの笑顔にときめいたけれども、もう彼の「つがい」になりたいという欲求はなくなっていた。
それは恐らく、きっと、今隣に京吾がいるから。
わたしの居場所はここなのだと、ようやくわたしの本能も理解してくれたらしい。
「そうだ京吾、コンサート!」
我に返ったわたしは勢い良く京吾のほうを向いてそう言った。
けれども京吾はわたしよりずっと冷静に言い返す。
「リハまではまだ時間あるよ」
「あ、そうなの……?」
「うん」
「そうなんだ」と力を抜いたあとで、なんとなく身の置き場がないような気になった。
たぶん、恥ずかしいのだ。
山下さんに向かってわたしを愛していると言い切った、京吾の態度がうれしくて――でも、慣れていないわたしは、それがどことなく恥ずかしいのだ。
「あ、じゃあ、なにか頼んでいったら? ちょうど席も空いたし!」
「うーん……じゃあ、そうしようかな。――すいませーん」
店員さんに声をかけて京吾はわたしと同じアイスティーを注文した。
わたしは改めて向かいあった京吾に、山下さんとの顛末を語ることにした。
それから、恐らく先ほど頭を打ったことで、記憶が戻ったらしいということも。
「頭を打ったのが原因だったんだ?」
「そうみたい」
「かえちゃんはそそっかしいから、気をつけないと」
「ハイ、おっしゃる通りでございます……」
わたしが山下さんのことを黙っていた理由についても、京吾は納得したものの、やはりどこか呆れた顔を見せる。
「まあ世の中は公務員の不祥事に対して厳しいから、わからなくもないけどね。でも、僕には言ってくれてもよかったんじゃないかな」
「うう……」
ため息をついてアイスティーを飲む京吾に、わたしは返す言葉もなかった。
居心地悪くうつむいていたわたしだったが、京吾からの視線を感じて顔を上げる。
京吾は、こちらを真剣な眼差しで見つめていた。
やっぱり、京吾はカッコイイ。
ここでそのまま口に出したら間違いなく彼の顔が歪みそうなことを、わたしはぼんやりと考える。
「隠し事をされるのは、怖いよ」
「ご、ごめんなさい……」
「……まあ、これで懸案事項は解消されたわけだし……。――かえちゃん」
「はい?」
京吾はアイスティーのグラスに差されているストローを指でいじりながら、笑う。
「――次の発情期は、覚悟してね?」
京吾の言葉に、わたしは「はい……」と答えるしかなかった。
頬は限界まで熱くなっていたが、不快な感覚ではなかった。
頭の中で様々な事象がぐるぐると渦を巻く。
けれども、それは全部幸福でいっぱいで、わたしは京吾の向かいに座ったまま、その幸せをめいっぱい噛みしめた。
「あと、ちゃんと病院には行こうね?」
「アッ、ハイ」
0
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
溺愛のフリから2年後は。
橘しづき
恋愛
岡部愛理は、ぱっと見クールビューティーな女性だが、中身はビールと漫画、ゲームが大好き。恋愛は昔に何度か失敗してから、もうするつもりはない。
そんな愛理には幼馴染がいる。羽柴湊斗は小学校に上がる前から仲がよく、いまだに二人で飲んだりする仲だ。実は2年前から、湊斗と愛理は付き合っていることになっている。親からの圧力などに耐えられず、酔った勢いでついた嘘だった。
でも2年も経てば、今度は結婚を促される。さて、そろそろ偽装恋人も終わりにしなければ、と愛理は思っているのだが……?
歩く15億の花嫁~契約婚約から始まるオフィス・シンデレラ~
YOR
恋愛
恋愛経験ゼロの女性×三人の男たち。じっくりと心の変化を描く、じれキュン・スローストーリー。
亡き祖父の遺言により、巨大財閥の氷の御曹司・神谷瑛斗の「担保」として婚約させられた水野奈月。
自分を守るために突きつけたのは、前代未聞のルールだった。「18時以降は、赤の他人です」
「氷」の独占欲:冷酷な次期当主、神谷瑛斗。
「太陽」の甘い罠:謎めいた従兄弟、黒瀬蓮。
「温もり」の執着:庶民の幼馴染、健太。
「影」の策略:瑛斗を狂信的に愛する、佐伯涼子。
四人の想いと財閥の闇が渦巻く、予測不能な権力争い。
戦場のようなオフィスで、恋を知らない不器用な女性が、最後に選ぶ「本当の愛」とは――。
【物語の歩み(Time Line)】
第1日目: 絶望の契約。15億3000万で売られた夜。(第1話〜第2話)
第2日目: 神谷家への移住。(第3話〜第6話)
第3日目: 嵐の初出勤。(次回予告:健太との再会、そして瑛斗による強奪)(第7話〜第18話予定)
――奈月の日常が崩壊してから、まだたったの三日。
第4日目: これからどうなるかお楽しみに(第19話〜)
ちょっとだけ、軽く大人な恋愛描写含みます。苦手な方は、ご注意ください。
※完全にフィクションです。登場企業とは一切関係ありません。
隣人の幼馴染にご飯を作るのは今日で終わり
鳥花風星
恋愛
高校二年生のひよりは、隣の家に住む幼馴染の高校三年生の蒼に片思いをしていた。蒼の両親が海外出張でいないため、ひよりは蒼のために毎日ご飯を作りに来ている。
でも、蒼とひよりにはもう一人、みさ姉という大学生の幼馴染がいた。蒼が好きなのはみさ姉だと思い、身を引くためにひよりはもうご飯を作りにこないと伝えるが……。
元婚約者からの嫌がらせでわたくしと結婚させられた彼が、ざまぁしたら優しくなりました。ですが新婚時代に受けた扱いを忘れてはおりませんよ?
3333(トリささみ)
恋愛
貴族令嬢だが自他ともに認める醜女のマルフィナは、あるとき王命により結婚することになった。
相手は王女エンジェに婚約破棄をされたことで有名な、若き公爵テオバルト。
あまりにも不釣り合いなその結婚は、エンジェによるテオバルトへの嫌がらせだった。
それを知ったマルフィナはテオバルトに同情し、少しでも彼が報われるよう努力する。
だがテオバルトはそんなマルフィナを、徹底的に冷たくあしらった。
その後あるキッカケで美しくなったマルフィナによりエンジェは自滅。
その日からテオバルトは手のひらを返したように優しくなる。
だがマルフィナが新婚時代に受けた仕打ちを、忘れることはなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる