突然結婚したわたしの話

あせき

文字の大きさ
11 / 15

閑話4

しおりを挟む
「祥子さん運動って好きですか?」

「え?そうね、嫌いじゃないけど進んではしない、かしら?」

「好きなスポーツとかはありますか?」

「うーん、とくには……急にどうしたの?」

「ただ気になっただけです。まだまだ祥子さんのこと知らないことばかりですから」

「……郁真くんはどう?」

「これと言って好きなスポーツも得意なスポーツもありませんけど、団体競技は嫌いです。あ、でも筋トレとジョギングは毎日欠かさずしてますよ」

「えっ、いつの間に……」

「だいたい朝ですね。筋トレは夜にもしますけど」

「朝……朝といえば郁真くん、わたしの目覚ましいつになったら返してくれるの?」

「え、要ります?」

「要ります。あとスマホを隠すのもやめて頂戴」

「だってアラームが鳴るじゃないですか」

「目覚まし時計の代わりですからね。起きるために鳴らしてるのよ?」

「俺が起こすから要りませんよね?」

「そういう問題じゃないでしょう?」

「まぁまぁ、いいじゃないですか」

「よくないわ!」

「そうですか?」

「そうよ。だって毎日毎日郁真くんに起こしてもらうのも悪いじゃない。それにたまにはわたしだって……早起きして、郁真くんの朝食くらい用意したいわ。……い、いちおう、お、奥さん、だもの……」

「…………」

「そりゃあね?郁真くんはお料理上手だし、わたしと違って早起きも得意かもしれないけど……わたしだって目覚まし掛けて準備すればちゃんとできるのよ?って郁真くん?郁真くん、大丈夫?どうかしたの?頭痛いの?」

「……………………無理…………」

「無理って何事!?きゅ、救急車呼んだほうがいい?あ、それは平気?いやでも喋れないくらい辛いようにしか見えないわよ!?」

「………………」

「い、郁真くん?」

「…………よし」

「だ、大丈夫?」

「……ご心配をお掛けしました。かれこれ三年以上付き合ってる持病のせいなので気にしないでください。今は特効薬もあるので問題ありません」

「そ、そうだったの……郁真くん、身体弱かったのね……」

「そんなことはないですが、そういうことにしておいてもいいですね」

「えっ、どういうこと?」

「とりあえず、祥子さんお手製の朝食は今度の土曜にお願いしてもいいですか?俺、楽しみにしてます」

「えっ、え、ええ!任せて頂戴!」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

橘若頭と怖がり姫

真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。 その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。 高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end** ◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です! https://estar.jp/novels/26513389

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...