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閑話5
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「祥子さん、明日はお休みですし今日は顔の、お肌のお手入れを重点的にさせて頂きたいんですが、いいですよね?」
「……あのね、郁真くん。気持ちはとっても嬉しいし、前にやってもらった時も凄く肌の調子が良くなって感謝してるし、やってもらえたら確かにわたしは喜ぶし嬉しいしありがたいと思ってつい甘えちゃうのよ。でもね、」
「わぁ……まさかそんなに喜んでもらえてたなんて……こちらこそありがとうございます」
「聞いて」
「はい」
「でもね、いつもいつもいつもいっつもっ、わたしがなにかして貰ってばっかりだし、わたしばっかり甘えてるし郁真くんの自由な時間を奪ってて嫌なの」
「そんなことな」
「あるのよ!郁真くん、わたしにばっか構ってて大丈夫なの?大学の宿題とか、お友達と遊びに行くとか、サークル活動とか、ちゃんと大学生生活満喫できてる?趣味の時間とかちゃんと取ってる?」
「それは」
「それにっ、わたしに合わせて早起きしてご飯もお弁当も作ってくれて、掃除も洗濯もして、夜ご飯だって作ってくれて、毎日毎日こうして色々良くしてくれてるのは本当の本当にありがたいし嬉しいけどでもっ、やり過ぎよ!郁真くんの負担が大きすぎるわ!」
「そ」
「そうなの!わたしなにもしてないじゃない!奥さんなのに!全然!ちっとも!奥さんらしいことできてないわ!」
「そ」
「そんなことあります!このままじゃ郁真くんがお嫁さんだわ!わたしが奥さんなのに!旦那さんになったらなにすればいいの!?」
「……あの、祥子さん」
「なにかしら?」
「お酒……とか、なんか、飲んでます?」
「飲みましたけど、なにか?」
「…………」
「いけないの?だめなの?いいじゃない別に。わたしが買ったんだもの。でもね、だからね、もう寝る時間なの。お酒も飲んだからすぐ寝るの。だから郁真くんも今日はもう寝るの。なんにもしなくていいのよ?それで、明日はお休みなの。だから郁真くんもお休みしなきゃだめなの。あれ?郁真くん頭痛いの?寝なきゃっ、早く寝なきゃだめよ郁真くんっ。いい子だから早く一緒に寝ましょ」
「……っ……っ……!」
「郁真くん郁真くん、だめよこんなとこで寝ちゃ、風邪引いちゃうわ。おふとん、おふとん行きましょ」
「……ぐっ……ぅ……!」
「郁真くん郁真くん、そこにドアはないわよ?誰もいないでしょう?こっち、こっちよ郁真くん。うんしょ、うんしょっ……」
「……………も、もう……勘弁してください…………」
「……」
「ん……ぇ、……ひゃあ!い、郁真くん!?あ、あれ、もう朝……?」
「……おはようございます、祥子さん」
「お、おはよう……珍しいわね、郁真くんが隣にいるなんて……しかも寝間着……」
「………………たまには、ほら、お休みですし、ね」
「そ、そうね……うん。いいと思うわ。郁真くんいつも働きすぎだもの。甘えてしまってるわたしも悪いとは思うのだけどね……ごめんなさい。いつもありがとう」
「いいえ、俺が好きでしてるだけですから……ところで、昨日お酒飲んだの覚えてます?」
「え?あー……ええ、飲んだわね」
「いつ、どこで、どれくらい飲んだんですか?」
「えっ?前に買ったのが残ってたから寝る前に少し飲んだだけよ。お酒飲むとわりとすぐ寝れるみたいだから」
「外で飲む機会ってありますか?」
「ええっと、あっても基本的に断ってるわね。元々そんなに好きでもないし、寝て迷惑かけるのが目に見えてる……もの…………」
「そうですか……一先ず安心しました」
「い、郁真くん……つかぬことをお伺いしますが、わたし、大人しく寝てましたわよ……ね?」
「……今後も飲酒は控えてもらえるとお互いに助かると思います。もし飲むにしてもせめて近くに俺がいる時に、予告があるとなお有り難いです」
「……それって……つまり、わたし……えっ?ほんとに?き、記憶ないのだけど……ええっ!?なに!?なにしちゃったの!?なにがあったの!?」
「……あのね、郁真くん。気持ちはとっても嬉しいし、前にやってもらった時も凄く肌の調子が良くなって感謝してるし、やってもらえたら確かにわたしは喜ぶし嬉しいしありがたいと思ってつい甘えちゃうのよ。でもね、」
「わぁ……まさかそんなに喜んでもらえてたなんて……こちらこそありがとうございます」
「聞いて」
「はい」
「でもね、いつもいつもいつもいっつもっ、わたしがなにかして貰ってばっかりだし、わたしばっかり甘えてるし郁真くんの自由な時間を奪ってて嫌なの」
「そんなことな」
「あるのよ!郁真くん、わたしにばっか構ってて大丈夫なの?大学の宿題とか、お友達と遊びに行くとか、サークル活動とか、ちゃんと大学生生活満喫できてる?趣味の時間とかちゃんと取ってる?」
「それは」
「それにっ、わたしに合わせて早起きしてご飯もお弁当も作ってくれて、掃除も洗濯もして、夜ご飯だって作ってくれて、毎日毎日こうして色々良くしてくれてるのは本当の本当にありがたいし嬉しいけどでもっ、やり過ぎよ!郁真くんの負担が大きすぎるわ!」
「そ」
「そうなの!わたしなにもしてないじゃない!奥さんなのに!全然!ちっとも!奥さんらしいことできてないわ!」
「そ」
「そんなことあります!このままじゃ郁真くんがお嫁さんだわ!わたしが奥さんなのに!旦那さんになったらなにすればいいの!?」
「……あの、祥子さん」
「なにかしら?」
「お酒……とか、なんか、飲んでます?」
「飲みましたけど、なにか?」
「…………」
「いけないの?だめなの?いいじゃない別に。わたしが買ったんだもの。でもね、だからね、もう寝る時間なの。お酒も飲んだからすぐ寝るの。だから郁真くんも今日はもう寝るの。なんにもしなくていいのよ?それで、明日はお休みなの。だから郁真くんもお休みしなきゃだめなの。あれ?郁真くん頭痛いの?寝なきゃっ、早く寝なきゃだめよ郁真くんっ。いい子だから早く一緒に寝ましょ」
「……っ……っ……!」
「郁真くん郁真くん、だめよこんなとこで寝ちゃ、風邪引いちゃうわ。おふとん、おふとん行きましょ」
「……ぐっ……ぅ……!」
「郁真くん郁真くん、そこにドアはないわよ?誰もいないでしょう?こっち、こっちよ郁真くん。うんしょ、うんしょっ……」
「……………も、もう……勘弁してください…………」
「……」
「ん……ぇ、……ひゃあ!い、郁真くん!?あ、あれ、もう朝……?」
「……おはようございます、祥子さん」
「お、おはよう……珍しいわね、郁真くんが隣にいるなんて……しかも寝間着……」
「………………たまには、ほら、お休みですし、ね」
「そ、そうね……うん。いいと思うわ。郁真くんいつも働きすぎだもの。甘えてしまってるわたしも悪いとは思うのだけどね……ごめんなさい。いつもありがとう」
「いいえ、俺が好きでしてるだけですから……ところで、昨日お酒飲んだの覚えてます?」
「え?あー……ええ、飲んだわね」
「いつ、どこで、どれくらい飲んだんですか?」
「えっ?前に買ったのが残ってたから寝る前に少し飲んだだけよ。お酒飲むとわりとすぐ寝れるみたいだから」
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