候爵令嬢は楽して生きたい

オカピ

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1章

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一瞬何を言われたか理解できなかった

処刑…
私殺されるの?

それを理解した瞬間体が冷たくなって神様の声が遠くに聞こえた。

『この度の件は誠に申し訳ありませんでした!本来であれば私が責任を持ち何らかの形で魔力を渡すべきなのですがとある事情でそれができません』

神様が泣きそうな震えた声で言う。

「…べつにおこってないよ」

なんて答えたら良いか分からなくてそんな事しか言えなかった。

『ごめんなさい。
ですがまだ取り返しは付きます。
シャルロットさんに魔力を持たせる事ができる方法があるんです』

「ほんと!?」

この言葉に少しばかり希望を抱く。

『ええ、本当ですよ。では話を続けますね、その魔力を持たせる方法とはミトラス侯爵領の最西端ちょうど侯爵邸があるあたりですね。そこの近くの森の中にあるまだ誰にも発見されていない洞窟の中に魔術神が気まぐれで作った魔石がありますからそれを取り込んでください。洞窟の場所はいま頭の中に送りますね』

「…うっ」

唐突に頭の中に暗い洞窟の映像が流れ込んでくる。

場所は本当に侯爵邸に近い様で大人の足なら歩いて20分くらいのところだった。

『ただ…魔石はバカ息子ハッいえ魔術神が気まぐれでいくつもこの世界にばら撒いてしまったんですけれど本当はこんな代物は世界に、人間に与えて良いような物じゃないんです。なので厳重に保管されています』

やがて神様は消え入りそうな小さな声ででもハッキリと

『…竜が保管していて倒さない限り魔石はでてこないんです』
            と言った。

何分経ったんだろう、いや実際はそんなに経っていないかもしれないただ沈黙が長く感じただけだ。

「わたしりゅうたおせないよ」

ポロポロと涙が溢れる。

『…ごめんなさいどうする事もできないです。ごめんなさい』

わかってる。
私が今ここで泣いたとしても神様を困らせるだけだ。

だって彼女は私に何もできないのだから、ほんの少しの魔力すら分け与える事ができないのだから。

でも困らせると分かっていても涙を止める事ができない。

『シャルロットさんのお父様とお母様は最後まで必死に抗議していたのですがそもそも魔力が無い子を産んだのが悪いと言われシャルロットさんが処刑された後ご両親も処刑されます』

あの人達はシャルロットの事大好きだからな
私に対して抗議なんてしなければ処刑されずにすんだかもしれないのに…

『もう時間がありません!!
最後にお父様の方の分家の人達は貴方達一家を良く思っておりません。
処刑だって元はと言えば分家の方々が言い出したことです!!いいですか覚えておいてください分家の方は貴方達の敵です』
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