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もういいから今日は帰ってくれ、と太郎くんともども店長に追い出されたオレは、そのまま現在の住処である太郎くんの家に向かった。
太郎くんの部屋は当たり前のように新築高級分譲マンションの上階角部屋だ。
「尚人、オレにも言ってほしい」
「え?」
リビングに入るや、振り返った太郎くんがそう言った。きりりと真剣な顔でかっこいい。
けど、それって。
「一万円でちんこ舐めてくれるの?」
無言で頷く太郎くん。そうか。
「じゃあひとまず手洗いうがいね。すぐする?シャワーは?」
「いらない」
「そっか」
二人で洗面所に行き、手を洗ってうがいもする。
オレは洗ってない手でちんこ触られるのはいやだ。屋外プレイでもウェットティッシュは必須だろ。
いそいそとリビングに戻り、太郎くんにはソファーに座ってもらう。その正面に立って。
ええっと、どうだったっけ。なにぶん大分前のことだからうろ覚えだ。あ、そうだ。前は先にお金をもらってたんだけど、相手は太郎くんだからいいか。
「太郎くん」
片手でトップスの裾をへそ辺りまで持ち上げて、目の前の男前を見下ろす。
「ちんこ舐めてほしいな」
「…………」
「あれ?」
太郎くんはきょとんと座ったままでオレは困惑した。
「おかしいな、前はこう言ったら勝手にズボン下ろしてくれたんだけど」
「ああなるほど、むしゃぶりつく場面だったのか」
太郎くんも納得したようで頷いた。
「とりあえず今日は自分で脱いでくれる?」
「はあい」
ボトムを下げてパンツもぽいぽいと脱ぐ。
ところが下半身を晒して立つオレを見て、またも首を傾げる太郎くん。
「それじゃ舐められないよ。勃たせて」
「わかった」
右手で萎えたものを持ち上げ、ゆるゆると扱く。
背後のテーブルに後ろ手をついて体重を乗せて、見せつけるように手を動かして、はあと甘く息をつく頃にはぴんとしっかり勃ち上がった。
「できた」
「ん」
差し出された手を掴み、ソファーの座面に引き上げられる。太郎くんを跨いでその眼前にオレの勃起したものがくる体勢。ちらりと見上げてきた太郎くんの視線がからかうように笑んでいて、一瞬でカッと脳みそが熱くなる。
「あ」
伸ばされた舌先がぺろっと先端を舐める。
「ふふ。しょっぱい」
太郎くんはオレの腰と背中に手を添えると、ぺろぺろとキャンディのように舐めだした。熱くぬめった感触に腰が震える。
「あ、あ、あぁんっ」
「んー」
先端の小さな穴に吸いつかれ、雁首を舌先で抉られ、裏筋をべろりと舐め上げられる。
それからオレのものは大きな口にまるごと食べられてしまい、オレは太郎くん越しにソファーの背凭れにしがみついた。太郎くんが先走り混じりの唾液を飲み下す度に喉奥が蠢いてたまらない。
「あ…っ、も、イっちゃ…!」
すぐに切羽詰まった声を上げてしまう。途端にぱかっと口を開けられた。
「うえっ、なんでぇ?」
「元は取らせてもらわないと」
膝に力が入りにくく、ぐらりと揺れたところを「おっと」と抱き止められる。ソファーに仰向けに転がされて、太郎くんはまたオレの股間に顔を伏せた。
「ん……ッ」
ちゅうっと双玉を吸われてきゅっと目を瞑る。
左右それぞれ口の中で転がされた後、また竿を口に含まれ唾液まみれにされる。
「ん、ん、んんっ」
高みはすぐそこだ。もう頂上は見えている。あとちょっと、というところでまたもや。
「あ、やっ、太郎くん…!」
「うん」
ぺろぺろと舐められて、離される。
ちゅるちゅると吸われて、離される。
「も、太郎くんんんん!」
「ははは、ごめんごめん」
思わず恨めしい声を上げれば、太郎くんは笑いながら軽く謝ってきた。
「ところでこれ口だけ?手は使っちゃダメ?」
「だめじゃ、ないよ、あっ!」
「ふーん。一度イったら終わり?」
「ん……っ!そのときによって、いろいろっ」
「へえー」
ぺろぺろぺろぺろ。太郎くんの肉厚な舌があちこちくすぐるように舐めて、あ、もうほんと無理でる…っ!
―――がぶり。
「ひぎっ!?」
「あーさすがにちょっと萎えたか。そうだよな」
「ひ、ひ…っ!…た、太郎くん…!?」
「うん、ごめんごめん」
ごくごく軽くだったが、太郎くんはいきなりそこを甘噛みしてきた。
急所に歯を立てられるという恐怖に心臓がばくばくして、目が白黒する。いや心臓はその前からどくどくしてたけど。
ちょっと勢いをなくしてしまったそれに太郎くんはまた「ごめんね」と悪びれなく謝って、深く口に含んで――。
「んひ……っ!?」
じゅじゅじゅっと力任せに吸引された。
「あっ、だめだめ、太郎くん…っ!!」
容赦なく吸い上げながら、んぐんぐと喉を動かされる。オレはばたばたと足を動かして、でも強引に押さえつけられて刺激される。たまらなくて腰も腿もがくがく震えはじめるが、なんでだろう。気持ちいいは大きいのに絶頂の入口が掴めない。
「やだ太郎くん…っ!ひ、あああぁ…ッ!?」
悲鳴と同時に、ただただ勢いだけで熱いものが尿道をびゅるるっと通り抜けていった。
あまりの衝撃で快楽なんてどこへやら。
「あ、あ……っ?」
どさりと背中をソファーに落としたオレは目をぐるぐるさせながら荒い呼吸を繰り返す。太郎くんはごくんと喉を鳴らして口の中のものを嚥下した。
大きく上下する尖った喉仏を呆然と見上げて、そして。
「うああ…っ、ぐ、太郎く、んっ!?」
あろうことか太郎くんは力をなくしたオレのそれを指先で持ち上げて、さらにちゅむっと吸いついた。遠慮の欠片もない調子でじゅぷじゅぷとはしたない音をさせて頭を前後させる。
「ちょっ、と、もう無理まって、…うっ!」
オレはびくっと左足を跳ね上げながら、必死に太郎くんの頭を押さえて腰を引くけれど。
「やだ強いっ、おねがい止まって……!」
「嫌」
「うあ、あああぁっ!!」
舌先でぐりぐりと尿道口を抉られ、歯も使って扱かれて悲鳴を上げる。痛いの一歩手前のあまりに強すぎる刺激に驚いたように再び膨張したそれ。
涙がでる。なんで突然こんな。
「もうやだやめてっ、ちんこ壊れちゃうよおお!」
腹筋が痙攣したみたいにでたらめに波打って、太郎くんの口撃から逃れようと暴れたオレはようやく離れることに成功する。
「――うあっ!!」
ちゅぷんと抜けたその瞬間、彼の整った顔の前でびゅくびゅくっ!と盛大に白濁が弾けた。
太郎くんの部屋は当たり前のように新築高級分譲マンションの上階角部屋だ。
「尚人、オレにも言ってほしい」
「え?」
リビングに入るや、振り返った太郎くんがそう言った。きりりと真剣な顔でかっこいい。
けど、それって。
「一万円でちんこ舐めてくれるの?」
無言で頷く太郎くん。そうか。
「じゃあひとまず手洗いうがいね。すぐする?シャワーは?」
「いらない」
「そっか」
二人で洗面所に行き、手を洗ってうがいもする。
オレは洗ってない手でちんこ触られるのはいやだ。屋外プレイでもウェットティッシュは必須だろ。
いそいそとリビングに戻り、太郎くんにはソファーに座ってもらう。その正面に立って。
ええっと、どうだったっけ。なにぶん大分前のことだからうろ覚えだ。あ、そうだ。前は先にお金をもらってたんだけど、相手は太郎くんだからいいか。
「太郎くん」
片手でトップスの裾をへそ辺りまで持ち上げて、目の前の男前を見下ろす。
「ちんこ舐めてほしいな」
「…………」
「あれ?」
太郎くんはきょとんと座ったままでオレは困惑した。
「おかしいな、前はこう言ったら勝手にズボン下ろしてくれたんだけど」
「ああなるほど、むしゃぶりつく場面だったのか」
太郎くんも納得したようで頷いた。
「とりあえず今日は自分で脱いでくれる?」
「はあい」
ボトムを下げてパンツもぽいぽいと脱ぐ。
ところが下半身を晒して立つオレを見て、またも首を傾げる太郎くん。
「それじゃ舐められないよ。勃たせて」
「わかった」
右手で萎えたものを持ち上げ、ゆるゆると扱く。
背後のテーブルに後ろ手をついて体重を乗せて、見せつけるように手を動かして、はあと甘く息をつく頃にはぴんとしっかり勃ち上がった。
「できた」
「ん」
差し出された手を掴み、ソファーの座面に引き上げられる。太郎くんを跨いでその眼前にオレの勃起したものがくる体勢。ちらりと見上げてきた太郎くんの視線がからかうように笑んでいて、一瞬でカッと脳みそが熱くなる。
「あ」
伸ばされた舌先がぺろっと先端を舐める。
「ふふ。しょっぱい」
太郎くんはオレの腰と背中に手を添えると、ぺろぺろとキャンディのように舐めだした。熱くぬめった感触に腰が震える。
「あ、あ、あぁんっ」
「んー」
先端の小さな穴に吸いつかれ、雁首を舌先で抉られ、裏筋をべろりと舐め上げられる。
それからオレのものは大きな口にまるごと食べられてしまい、オレは太郎くん越しにソファーの背凭れにしがみついた。太郎くんが先走り混じりの唾液を飲み下す度に喉奥が蠢いてたまらない。
「あ…っ、も、イっちゃ…!」
すぐに切羽詰まった声を上げてしまう。途端にぱかっと口を開けられた。
「うえっ、なんでぇ?」
「元は取らせてもらわないと」
膝に力が入りにくく、ぐらりと揺れたところを「おっと」と抱き止められる。ソファーに仰向けに転がされて、太郎くんはまたオレの股間に顔を伏せた。
「ん……ッ」
ちゅうっと双玉を吸われてきゅっと目を瞑る。
左右それぞれ口の中で転がされた後、また竿を口に含まれ唾液まみれにされる。
「ん、ん、んんっ」
高みはすぐそこだ。もう頂上は見えている。あとちょっと、というところでまたもや。
「あ、やっ、太郎くん…!」
「うん」
ぺろぺろと舐められて、離される。
ちゅるちゅると吸われて、離される。
「も、太郎くんんんん!」
「ははは、ごめんごめん」
思わず恨めしい声を上げれば、太郎くんは笑いながら軽く謝ってきた。
「ところでこれ口だけ?手は使っちゃダメ?」
「だめじゃ、ないよ、あっ!」
「ふーん。一度イったら終わり?」
「ん……っ!そのときによって、いろいろっ」
「へえー」
ぺろぺろぺろぺろ。太郎くんの肉厚な舌があちこちくすぐるように舐めて、あ、もうほんと無理でる…っ!
―――がぶり。
「ひぎっ!?」
「あーさすがにちょっと萎えたか。そうだよな」
「ひ、ひ…っ!…た、太郎くん…!?」
「うん、ごめんごめん」
ごくごく軽くだったが、太郎くんはいきなりそこを甘噛みしてきた。
急所に歯を立てられるという恐怖に心臓がばくばくして、目が白黒する。いや心臓はその前からどくどくしてたけど。
ちょっと勢いをなくしてしまったそれに太郎くんはまた「ごめんね」と悪びれなく謝って、深く口に含んで――。
「んひ……っ!?」
じゅじゅじゅっと力任せに吸引された。
「あっ、だめだめ、太郎くん…っ!!」
容赦なく吸い上げながら、んぐんぐと喉を動かされる。オレはばたばたと足を動かして、でも強引に押さえつけられて刺激される。たまらなくて腰も腿もがくがく震えはじめるが、なんでだろう。気持ちいいは大きいのに絶頂の入口が掴めない。
「やだ太郎くん…っ!ひ、あああぁ…ッ!?」
悲鳴と同時に、ただただ勢いだけで熱いものが尿道をびゅるるっと通り抜けていった。
あまりの衝撃で快楽なんてどこへやら。
「あ、あ……っ?」
どさりと背中をソファーに落としたオレは目をぐるぐるさせながら荒い呼吸を繰り返す。太郎くんはごくんと喉を鳴らして口の中のものを嚥下した。
大きく上下する尖った喉仏を呆然と見上げて、そして。
「うああ…っ、ぐ、太郎く、んっ!?」
あろうことか太郎くんは力をなくしたオレのそれを指先で持ち上げて、さらにちゅむっと吸いついた。遠慮の欠片もない調子でじゅぷじゅぷとはしたない音をさせて頭を前後させる。
「ちょっ、と、もう無理まって、…うっ!」
オレはびくっと左足を跳ね上げながら、必死に太郎くんの頭を押さえて腰を引くけれど。
「やだ強いっ、おねがい止まって……!」
「嫌」
「うあ、あああぁっ!!」
舌先でぐりぐりと尿道口を抉られ、歯も使って扱かれて悲鳴を上げる。痛いの一歩手前のあまりに強すぎる刺激に驚いたように再び膨張したそれ。
涙がでる。なんで突然こんな。
「もうやだやめてっ、ちんこ壊れちゃうよおお!」
腹筋が痙攣したみたいにでたらめに波打って、太郎くんの口撃から逃れようと暴れたオレはようやく離れることに成功する。
「――うあっ!!」
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