ヴァンパイア狂想曲

水無月

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第4話

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やらかした、と言ったな?
あれは嘘だ。とは言っても契約はした。
俺も思春期のオトコなんだよ良いじゃん分かれよ!

実際、若菜は魅力的だった。
毎日俺に弁当作ってきてくれるし、いつでも隣に居てくれる。
見た目もスタイルも俺のどストライク。
落ちないほうが俺にとってはおかしい。

「・・・ル?」

問題は血を吸われる時の性的な衝動がヤバイって事。
さっきも吸われたけど、俺の手はもう無意識に若菜の胸をわし掴みしてた。
若菜も若菜でそれを拒否しないどころか、艶っぽい甘い声を出して俺のナニを手で扱うもんだから・・・。
最終的にはソレで賢者タイムに突入したお陰で事なきを得たけど。
思い出しただけで冗談じゃない所が冗談じゃない状態になってしまうレベルの快感だった。

「カケルッ!」
「ふぁおう!?」

ビックリした!

「急に叫ぶなよ若菜」
「ずっと呼んでましたけど何か~?」
「マジでか」

どうやら胸の感触やら若菜の手の感触を思い出して悶々として、若菜の呼び声に気づいていなかったらしい。

「どした?」
「あのお屋敷取り壊されちゃうから住む所一緒に探して」

おい。
なんかとんでもないこと言ってないか?

「お前は俺に何を期待してるんだ・・・?」
「一緒に考えてくれるでしょ?」

無条件にそう信じてくれるのは嬉しいんだけど。
住居?そんなの一介の学生にどうにかなるわけがないだろう。
・・・あ。

「よし、巡に聞いてみよう」
「巡って誰!?浮気!?」

恐ろしい剣幕で怒り始めた。
コイツ・・・同じクラスのヤツを覚えてないのか?

「俺の席のトコにいるだろ・・・男じゃねえか」
「・・・いたっけ?悪いけどカケルの事しか覚えてないや」

時々コイツの気持ちが重い。
正直なんで若菜クラスの女が俺なんかに執着するのか分からない。
例え血の相性が良いとしてもだ。
若菜がその気で誘えば大抵の男なら喜んで血を差し出すはずだ。
だってコイツ可愛いんだもん!

でも可愛いから大概は許されるハズだ。
可愛いは正義とはよく言ったもんだ。

「とりあえず、話をしに行こう。力になってくれるかも知れないし」
「ん。分かった」

俺達は教室へ向かったが、巡は知らない女の子と話をしていた。
誰だっけ・・・。
見たことはあるけど名前は分からんな。
まあいいや。
二人の話が終わるまで待っておこう・・・と、そう思った時には巡は俺達に気づいていた。

「や、翔」
「おう。少し話があんだけど大丈夫なのか?」
「大丈夫だよ。もう良いよね?悪いけど君とはそんな関係にはなれそうもないよ」

巡がそう告げると、誰だか分からない女子は走って教室から出ていってしまった。
・・・涙が光った気がした。
巡は割りとこういう事を冷徹とも言える態度で言ったりする。

「それで話って?」
「ああ・・・若菜の事なんだけどさ。どっか安くていい感じのアパートみたいなトコないか?」
「うーん・・・今住んでるトコはどうしたの?」
「取り壊されちゃうんだー。翔に相談したら、巡君に聞いてみようって」
「んー。少し調べて見るけど、ちょっと厳しいかな・・・保証人とか入居費用とかの問題があるよね?」
「「・・・あっ」」
「うわぁ・・・君らって・・・」

そうじゃん!入居費用も無いし保証人もいないじゃん!

「もう翔の家に居候でいいんじゃないかな」
「それだわ」
「イヤ駄目だろ、倫理的に」

100%ヤッちゃう自信があるから!
皆には見えないから分からないんだろうけど、正直言って隣に居るだけでいい匂いするしヤバイんだって!色々柔らかいし!

「けってーい」

ナンデッ!?

「オイ待て、俺の家って・・・」
「んー?どうせ私はカケルからは離れないしカケルも私の事好きだよね?」
「お、おう」
「じゃあ大丈夫!WIN-WINだよっ」

恥ずかしげもなくこんな事を言ってくださる。
いやまあ男冥利に尽きるとは言えるが。

「いやあ、翔も愛されてるねえ」
「そりゃ愛してるよ~。私はカケルが居ないともう生きていけないカラダだし~?」
「お、おま・・・」
「え・・・二人ってもうそんな関係なの?」
「いやちg・・・」
「もちろん!」

間違ってはいないのに全く事実じゃない!
日本語ってやべえ難しい!

こんな感じで同棲生活が決定した。
その後は特筆すべきことは無かった。

単に俺の家に若菜が引っ越してきて、俺の健全防衛軍を虐殺している。
なんかもう全滅してもよくね?

そんな気がしている。
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