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第6話*恋人になりたい
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輪島との絆が深まり、楽しい毎日は過ぎていった。
そして今日は『秋の全国高校生筋肉バトル』が開催された日だった。その筋肉行事は無事に終わり、今、泊まる旅館に着いた。
部屋は、六人余裕で寝れる大きな和室。
この部屋の畳の匂い、結構好きだな。
筋肉行事のあとだからか、部員のみんなはいつもより気分が高め。特に俺が一番高いかも。
だってだって、輪島がかっこよすぎてやばかったから――。
しかも、優勝した!
「輪島、まじでかっこよかったぞ! 特にあれ、あの左右に重りがついてる棒……」
「バーベルか?」
「そう、それ! それを軽々と持ち上げた時の輪島はすごくかっこよかったぞ」
何キロまで輪島が持てたのかは覚えていないが、他の出場者が全員持ち上げることのできなかった重さのを、軽々と持ち上げていた。
輪島は頬を染めながらニヤッとした。
俺もつられて同じ顔になる。
今日の行事は、高校生の筋肉界隈では大きなイベントだったらしい。上位者になると特別な特典があるらしく。〝セキュリティーマッスル〟という名の、将来安定安心を約束された大企業に就職できるという内容だ。それを目的として参加する人も多く、本当にもう、全国各地からあらゆる強者が行事に集まってきて、みんな筋肉がすごかった。
俺と中谷は予選落ちした。予選は一週間前ぐらいにやったから、落ちてからはマネージャーとなって、予選通過したエムエルキン部員たちを支えようと思った。だけど、特にやることはなく。でも今日は応援を頑張った。応援席で、中谷と一緒に作った部員それぞれの名前を書いた旗を、全力でパタパタして、大きな声で応援していた。来年は予選通過してみたいかも――。
今日は、バベル?を持ち上げるやつの他にも、筋肉の美しさや、筋肉を引き立たせる姿勢の上手さを競っていた。
他の部員も大活躍していたけど、正直、輪島の活躍しか覚えていない。
全員同じ黒いタンクトップを着ている出場者たち。その中での輪島は、特に黒いタンクトップが似合っていて、タンクトップがなじみ、体の一部になっているようだった。周りに混ざることなく、いつもよりも光を放っていて、美しいのひとことではおさまらないその外見。
姿勢対決では、ひとつひとつの姿勢がしなやかで、激しく流れる川と、川にたたずむ凛として全くビクともしない、ごつごつして立派な岩のような雰囲気を両方演じているようだった。ちょっと今の川と岩の例え方、上手くできた。
部屋で休み、鍋料理や魚や豆腐や……美味しいご飯を食べたあとはみんなで温泉に入った。広くて誰もいなくて貸切状態。しばらくすると、俺と中谷以外はサウナの部屋に「ととのえる」と呪文のような言葉を唱えながら入っていった。俺たちは、のぼせそうだったから先にあがり、浴衣に着替えてしばらく扇風機の前で休憩し、脱衣所から出た。
「ねぇ、矢萩くん。お土産屋さんに寄っていい?」
「いいぞ!」
ふたりでお店の中に入ると、それぞれ別々に店内をさまよう。さまよっているとTシャツコーナーにあった一枚のTシャツが目に入り、俺は立ち止まった。
黒い生地の中に『筋肉最強』と白い文字で書かれたTシャツ。
――これ、輪島に似合いそうだな。輪島のためにあるTシャツだな。
買おうか? でも、輪島の好みじゃなかったらどうしよう。本当に毎回、輪島のことになると色々考えすぎちゃうな。
「これ、輪島くんっぽいTシャツだね!」
もじもじしていると店の袋を持った中谷が後ろにいた。
「だろ? 輪島に似合うと思うんだけど、好みじゃなかったら、ただの迷惑だなって思って」
「似合うと思うし、矢萩くんからもらうものなら、何でもうれしいと思うよ!」
「なんでうれしいと思った?」
あっ、今の俺の話し方、ちょっと輪島に似てた。
「だって、輪島くんは矢萩くんのこと大好きだから」
――中谷には、輪島から「好き」って言われたことは内緒にしていたはず。
「その話、輪島から聞いたの?」
「いや、もう部員みんなにバレてるよ!」
「まじで!? いつから?」
「僕が気づいたのは、お姫様抱っこの時かな。僕から矢萩くんをさらっていった時」
そうだったのか。まぁ、バレてても別に大丈夫か。それよりも――
「……どうしよう、Tシャツ、お揃いで買ってプレゼントしようかな!」
「うん、いいと思う。僕も今、青木先輩とお揃いの、可愛いダンベルキーホルダー買ったんだ!」
中谷は照れくさそうに微笑んだ。
「中谷と、青木先輩は……あの、その……」
「付き合い始めたよ!」
「そうなんだ! 付き合い始めたって、最近?」
「そう、秦くんから、少女漫画を元にしたアドバイスをもらって実行したら上手くいったの」
「そっか……付き合っているんだ」
そういえば俺と輪島は、お互いに好きとは言い合ったけど、恋人ではない。今の関係って、もしかして曖昧な感じなのか?
――いいな、俺も、輪島の恋人になりたい。
「ふたりはまだなんだ?」
「うん、付き合ってはいない」
ふたりが話をしていると、店の前を秦が通り過ぎようとしていた。
「ちょうど秦くんだ! 矢萩くんも相談してみたら?」
そうしよっかな――。
「秦!」
俺は秦を呼んだ。秦はひょこひょこ店の中に入ってきた。
「秦に相談あるんだけど、いいか?」
「はい、僕が乗れる相談でしたら……」
「ありがとう、ちょっと待ってて、Tシャツ買ってくる」
筋肉最強Tシャツをふたつ持つと、財布が部屋にあることを思い出す。
「中谷、部屋に戻ったらすぐに返すからお金借りていい?」
「いいよ! プレゼント渡すの楽しみだね!」
中谷は財布から五千円札を出すと、俺の手に乗せてくれた。
「ありがとう。プレゼント、優勝おめでとう会の時に渡そうかな?」
「いいね!」
「俺がプレゼント買ったこと、内緒な!」
輪島はどんな反応してくれるんだろうとか、渡すのドキドキするなとか……色々考えながら俺はレジに行き、支払う。そしてついに輪島とお揃いのTシャツを買った。買ったことがバレないように、温泉に入る前に着ていた服が入っている袋の中に忍ばせた。
そして今日は『秋の全国高校生筋肉バトル』が開催された日だった。その筋肉行事は無事に終わり、今、泊まる旅館に着いた。
部屋は、六人余裕で寝れる大きな和室。
この部屋の畳の匂い、結構好きだな。
筋肉行事のあとだからか、部員のみんなはいつもより気分が高め。特に俺が一番高いかも。
だってだって、輪島がかっこよすぎてやばかったから――。
しかも、優勝した!
「輪島、まじでかっこよかったぞ! 特にあれ、あの左右に重りがついてる棒……」
「バーベルか?」
「そう、それ! それを軽々と持ち上げた時の輪島はすごくかっこよかったぞ」
何キロまで輪島が持てたのかは覚えていないが、他の出場者が全員持ち上げることのできなかった重さのを、軽々と持ち上げていた。
輪島は頬を染めながらニヤッとした。
俺もつられて同じ顔になる。
今日の行事は、高校生の筋肉界隈では大きなイベントだったらしい。上位者になると特別な特典があるらしく。〝セキュリティーマッスル〟という名の、将来安定安心を約束された大企業に就職できるという内容だ。それを目的として参加する人も多く、本当にもう、全国各地からあらゆる強者が行事に集まってきて、みんな筋肉がすごかった。
俺と中谷は予選落ちした。予選は一週間前ぐらいにやったから、落ちてからはマネージャーとなって、予選通過したエムエルキン部員たちを支えようと思った。だけど、特にやることはなく。でも今日は応援を頑張った。応援席で、中谷と一緒に作った部員それぞれの名前を書いた旗を、全力でパタパタして、大きな声で応援していた。来年は予選通過してみたいかも――。
今日は、バベル?を持ち上げるやつの他にも、筋肉の美しさや、筋肉を引き立たせる姿勢の上手さを競っていた。
他の部員も大活躍していたけど、正直、輪島の活躍しか覚えていない。
全員同じ黒いタンクトップを着ている出場者たち。その中での輪島は、特に黒いタンクトップが似合っていて、タンクトップがなじみ、体の一部になっているようだった。周りに混ざることなく、いつもよりも光を放っていて、美しいのひとことではおさまらないその外見。
姿勢対決では、ひとつひとつの姿勢がしなやかで、激しく流れる川と、川にたたずむ凛として全くビクともしない、ごつごつして立派な岩のような雰囲気を両方演じているようだった。ちょっと今の川と岩の例え方、上手くできた。
部屋で休み、鍋料理や魚や豆腐や……美味しいご飯を食べたあとはみんなで温泉に入った。広くて誰もいなくて貸切状態。しばらくすると、俺と中谷以外はサウナの部屋に「ととのえる」と呪文のような言葉を唱えながら入っていった。俺たちは、のぼせそうだったから先にあがり、浴衣に着替えてしばらく扇風機の前で休憩し、脱衣所から出た。
「ねぇ、矢萩くん。お土産屋さんに寄っていい?」
「いいぞ!」
ふたりでお店の中に入ると、それぞれ別々に店内をさまよう。さまよっているとTシャツコーナーにあった一枚のTシャツが目に入り、俺は立ち止まった。
黒い生地の中に『筋肉最強』と白い文字で書かれたTシャツ。
――これ、輪島に似合いそうだな。輪島のためにあるTシャツだな。
買おうか? でも、輪島の好みじゃなかったらどうしよう。本当に毎回、輪島のことになると色々考えすぎちゃうな。
「これ、輪島くんっぽいTシャツだね!」
もじもじしていると店の袋を持った中谷が後ろにいた。
「だろ? 輪島に似合うと思うんだけど、好みじゃなかったら、ただの迷惑だなって思って」
「似合うと思うし、矢萩くんからもらうものなら、何でもうれしいと思うよ!」
「なんでうれしいと思った?」
あっ、今の俺の話し方、ちょっと輪島に似てた。
「だって、輪島くんは矢萩くんのこと大好きだから」
――中谷には、輪島から「好き」って言われたことは内緒にしていたはず。
「その話、輪島から聞いたの?」
「いや、もう部員みんなにバレてるよ!」
「まじで!? いつから?」
「僕が気づいたのは、お姫様抱っこの時かな。僕から矢萩くんをさらっていった時」
そうだったのか。まぁ、バレてても別に大丈夫か。それよりも――
「……どうしよう、Tシャツ、お揃いで買ってプレゼントしようかな!」
「うん、いいと思う。僕も今、青木先輩とお揃いの、可愛いダンベルキーホルダー買ったんだ!」
中谷は照れくさそうに微笑んだ。
「中谷と、青木先輩は……あの、その……」
「付き合い始めたよ!」
「そうなんだ! 付き合い始めたって、最近?」
「そう、秦くんから、少女漫画を元にしたアドバイスをもらって実行したら上手くいったの」
「そっか……付き合っているんだ」
そういえば俺と輪島は、お互いに好きとは言い合ったけど、恋人ではない。今の関係って、もしかして曖昧な感じなのか?
――いいな、俺も、輪島の恋人になりたい。
「ふたりはまだなんだ?」
「うん、付き合ってはいない」
ふたりが話をしていると、店の前を秦が通り過ぎようとしていた。
「ちょうど秦くんだ! 矢萩くんも相談してみたら?」
そうしよっかな――。
「秦!」
俺は秦を呼んだ。秦はひょこひょこ店の中に入ってきた。
「秦に相談あるんだけど、いいか?」
「はい、僕が乗れる相談でしたら……」
「ありがとう、ちょっと待ってて、Tシャツ買ってくる」
筋肉最強Tシャツをふたつ持つと、財布が部屋にあることを思い出す。
「中谷、部屋に戻ったらすぐに返すからお金借りていい?」
「いいよ! プレゼント渡すの楽しみだね!」
中谷は財布から五千円札を出すと、俺の手に乗せてくれた。
「ありがとう。プレゼント、優勝おめでとう会の時に渡そうかな?」
「いいね!」
「俺がプレゼント買ったこと、内緒な!」
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