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王家・王女の恋心編
〈余談話〉何処ぞの王国の国王の末路
今回、無謀にもシエンナ王家の可憐な王女セレニアに横恋慕した「何処ぞの王国の中年な国王」は、小さな小さな南の王国の君主。わりと新興国だったりする。
豊かな海と熱い陽射しが降り注ぐせいで、国王も国の民も陽気で大らか。悪く言えば奔放。色事にも奔放ときている。
そう、奔放過ぎるのだ。
代々の国王が色事に飽くがないせいで〈後宮〉までもが常時完備。国王がそうだから国の民にも「一夫多妻OK」と宣う不埒な国王。
気に入る娘がいれば、その場で手籠にしてしまうほどのろくでなし。そんな国王がブラリと立ち寄ったシエンナ王国で、国の祭事に沸き立つ市井を視察する可憐な王女セレニアを目にしてしまう。
「なんという清らかで可憐な王女だ。我の妃の1人に欲しい。我の後宮へと迎え入れよう」
自国の〈後宮〉にはわんさか側女がいるにもかかわらず、一国の高貴な王女に一目惚れ。
居ても立っても居られない国王は帰国後。王女セレニアを娶る為、すぐに見合い話を持ち掛ける。
豊富に取れる王国の資源“金塊”をこれ見よがしに積み上げ、見合い話の書状と共に送りつけてくる始末。節操がない。
◇
案の定。
これにブチ切れたのが妹姫セレニアを溺愛するシエンナ王国王太子スティーヴン。それともう1人。
シエンナ王家へと輿入れした妹姫フラヴィアを愛するイーデン国王フレデリック。愛する妹姫フラヴィアに生写しの姪セレニアも慈しんでいる。
実は親交のある2人。
共通意識は「妹姫は可愛い」と惚気るところ。
そのおかげで、何処ぞの王国の中年な国王へと容赦なく制裁。豊富な海の幸と金塊で他国と国交を貿易するその国の退路を断ってしまう。
幾ら豊富な資源の金塊があっても、買ってくれる相手国がいなければ、ただの石ころも同じ。小さな小さな王国なだけに国内だけではたかが知れている。
そう、事は簡単。
イーデン王国とシエンナ王国は両国ともに大国。中でもイーデン王国は1番の強大国。
「我が国を敵に回したくなければ、何処ぞの王国との関係は断つことだ」
各国へと一筆だけ書き、送り付けるイーデン国王フレデリック。
シエンナ王国王太子スティーヴンに至っては、自らが何処ぞの王国の国王の寝所にまで忍び込み、首元へと刃を滑らせる始末。こう見えて猛者な王太子スティーヴン。
「身の程を弁えない愚か者よ、聞け。シエンナ王国の高貴な王女に手を出せば……次こそは貴様の命の保障はない。首と胴が繋がっていたければ大人しくしていろ。2度は言わない」
それだけ告げれば、「警告」とばかりに、装飾のいっさい施されていない短剣を枕元へと突き刺したまま消える。
「いつでも貴様の寝首は掻ける」
その突き刺さる短剣には、そうしたメッセージが含まれている。敢えて残していく王太子スティーヴン。
その後。
物騒な侵入者に恐れ慄く「何処の王国の中年な国王」は、これにて見合い話を撤回。しかも、いつ現れるとも知れない侵入者に寝首を掻かれる恐怖にも怯えているとか。
当然、裏事情を知らない王女セレニア。
相手国側から見合い話が撤回され一安心。これで愛する人の元へと飛び込める。
今の彼女は幸せ街道まっしぐら。
豊かな海と熱い陽射しが降り注ぐせいで、国王も国の民も陽気で大らか。悪く言えば奔放。色事にも奔放ときている。
そう、奔放過ぎるのだ。
代々の国王が色事に飽くがないせいで〈後宮〉までもが常時完備。国王がそうだから国の民にも「一夫多妻OK」と宣う不埒な国王。
気に入る娘がいれば、その場で手籠にしてしまうほどのろくでなし。そんな国王がブラリと立ち寄ったシエンナ王国で、国の祭事に沸き立つ市井を視察する可憐な王女セレニアを目にしてしまう。
「なんという清らかで可憐な王女だ。我の妃の1人に欲しい。我の後宮へと迎え入れよう」
自国の〈後宮〉にはわんさか側女がいるにもかかわらず、一国の高貴な王女に一目惚れ。
居ても立っても居られない国王は帰国後。王女セレニアを娶る為、すぐに見合い話を持ち掛ける。
豊富に取れる王国の資源“金塊”をこれ見よがしに積み上げ、見合い話の書状と共に送りつけてくる始末。節操がない。
◇
案の定。
これにブチ切れたのが妹姫セレニアを溺愛するシエンナ王国王太子スティーヴン。それともう1人。
シエンナ王家へと輿入れした妹姫フラヴィアを愛するイーデン国王フレデリック。愛する妹姫フラヴィアに生写しの姪セレニアも慈しんでいる。
実は親交のある2人。
共通意識は「妹姫は可愛い」と惚気るところ。
そのおかげで、何処ぞの王国の中年な国王へと容赦なく制裁。豊富な海の幸と金塊で他国と国交を貿易するその国の退路を断ってしまう。
幾ら豊富な資源の金塊があっても、買ってくれる相手国がいなければ、ただの石ころも同じ。小さな小さな王国なだけに国内だけではたかが知れている。
そう、事は簡単。
イーデン王国とシエンナ王国は両国ともに大国。中でもイーデン王国は1番の強大国。
「我が国を敵に回したくなければ、何処ぞの王国との関係は断つことだ」
各国へと一筆だけ書き、送り付けるイーデン国王フレデリック。
シエンナ王国王太子スティーヴンに至っては、自らが何処ぞの王国の国王の寝所にまで忍び込み、首元へと刃を滑らせる始末。こう見えて猛者な王太子スティーヴン。
「身の程を弁えない愚か者よ、聞け。シエンナ王国の高貴な王女に手を出せば……次こそは貴様の命の保障はない。首と胴が繋がっていたければ大人しくしていろ。2度は言わない」
それだけ告げれば、「警告」とばかりに、装飾のいっさい施されていない短剣を枕元へと突き刺したまま消える。
「いつでも貴様の寝首は掻ける」
その突き刺さる短剣には、そうしたメッセージが含まれている。敢えて残していく王太子スティーヴン。
その後。
物騒な侵入者に恐れ慄く「何処の王国の中年な国王」は、これにて見合い話を撤回。しかも、いつ現れるとも知れない侵入者に寝首を掻かれる恐怖にも怯えているとか。
当然、裏事情を知らない王女セレニア。
相手国側から見合い話が撤回され一安心。これで愛する人の元へと飛び込める。
今の彼女は幸せ街道まっしぐら。
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