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公爵家・過去編
8.公爵家の実情と当主の現状と恋情
イーデン王国の希少な高位貴族。
筆頭公爵家の栄誉を賜る名門グラント公爵家。
今代の当主は生真面目で実直なダリウス。
公爵位を継ぐに相応しい実直な彼は、イーデン国王の覚えもめでたく、領地経営にも手腕を発揮。おかげで有り余る財力と類い稀な地位、さらには端正な顔立ち等々。
グラント公爵ダリウスの富貴さまを上げ出したらキリがない。
社交界一の美味な貴族。それがグラント公爵ダリウス。
結婚相手としても申し分のないグラント公爵ダリウスは絶好のカモ。なにせ、これまで公爵夫人を迎えた形跡もない。
今や気づけば御歳45。
まさに、人生の岐路へと立たされている。
というのも……。
◇
誰よりも名門グラント公爵家の存続を憂いた者がいる。それは他でもないイーデン国王フレデリック。一向に結婚しないグラント公爵ダリウスを、国王自らが内々に〈王宮〉へと呼び付ける。
「ダリウス……おまえは今や幾つだと思っている? そろそろ後継となる嫡子くらいはもうけろ。そうでなければグラント公爵家の存続の為に、余が自ら婚姻相手を用意する羽目になる。それでも良いのか?」
半ば呆れながらも、そこは一国の王。居丈高に仰せ。
「国王陛下……それを言うならば、王太子殿下こそ国の存続の為に妃を迎えた方が良いのでは? 国王陛下は我が子に甘過ぎます。いつまでフェリクス殿下を遊ばせておくつもりですか? 王妃様も嘆いておられましょう」
論破するグラント公爵ダリウスは、相手が一国の王でも動じない。むしろ、揚げ足取り。
以前より、国王フレデリックの良き相談相手を務めるグラント公爵ダリウス。しかも歳上。唯一の無礼講が許されている彼は、国王フレデリックと二人きりの時は、平然と減らず口をかます。
ただ、グラント公爵ダリウスの言い分も一理ある。
イーデン王家は沢山の子宝には恵まれず、世継ぎ王子が1人のみ。
愛息の王太子フェリクスだけがイーデン国王夫妻の宝。おかげで、我が子が可愛くて仕方がないイーデン国王フレデリックは、愛息子フェリクスの意思を尊重し、未だに自由にさせている。かなりの親バカ。馬鹿親?
グラント公爵ダリウスの正論に、ぐうの音も出ないイーデン国王フレデリック。
「王太子殿下が無事に王太子妃となられる御令嬢を迎えになられたその時にこそ……私も考えましょう」
きっぱりと告げては素っ気なくかわすグラント公爵ダリウス。
根負けしたのはイーデン国王フレデリック。
「ダリウス……この際だ。直系であれば嫡女でも構わない。妻を娶り……そなたの血を受け継ぐ子をもうけて欲しい。相手は自由に選べ。公爵夫人となる者が誰であれ、余程の悪女でない限りは、余も口を挟まない。ダリウス……頼むから子を成して欲しい。そなたの代で名門公爵家を終わらせるな」
しまいには泣きつくイーデン国王フレデリック。これではどちらの身分が上だかわからない。
対し、深く溜息をつくのはグラント公爵ダリウス。
ここまで説明すればお気付きだろう?
高位貴族のグラント公爵ダリウスだが、彼の爵位であれば当然必要とされるものが欠けている。
そう、後継となる実子がいないのだ。
今だに今代公爵夫人を担う嫁がいない。
これはかなりの大問題。
◇
此処で少々、彼の生い立ちうんぬんを語ろう。
グラント公爵ダリウス。
幼少期から名門公爵家の後継として、父である先代当主に厳しく躾けられた。だが、それに反抗することもなく順当に育つ。
いわゆる、事なかれ主義のダリウスには、反抗する方が面倒臭い。既に達観する出来た子供で、悪く言えば可愛げがない。
先代グラント公爵の超が付くほどの厳格さが、感情に乏しい嫡子ダリウスを作り上げてしまった。
次代を担う嫡子に冷静な思考以外は必要とされていない。感情は余計なものとして排除される。
先代グラント公爵当主の教えは、家門を発展させ、国に貢献することこそが家臣の務めと心得よ。子供の情操教育などは二の次。
貴族としての理念や矜持、領地経営等々に優れてさえいれば良し。我儘な馬鹿息子に育つよりは、非情でも嫡子として優れていれば「問題ない」との認識。
それでも名門の家柄と富める財貨、おまけに容姿も美丈夫とくれば、他家貴族からの婚姻はひっきりなし。地位と財力がもの言う。
その中で「さる名家の御令嬢」との婚約が結ばれようとしていた矢先、突如、婚約は白紙撤回。父であるグラント公爵は激怒。
原因は、実直さを絵に描いたような嫡子ダリウスの思いもよらない行為によるものだった。
これまでのグラント公爵家の嫡子ダリウスは、人前で感情を見せることのない人間味に欠ける人物。その生真面目な嫡子ダリウスが、予想もしなかった想いを初めて抱く。
奥底に眠る新たな感情が芽生えた瞬間かもしれない。
初めての恋に落ちたのだ。
相手は身分もなければ貴族でもない。ただの歌姫。その彼女へと恋に落ちた嫡子ダリウスがいる。
◇
辺境の地に咲いた一輪の花。
誰よりも美しい歌姫キャロライン。
甘く切ない……紡がれる旋律。
心地よいメロディーは心を揺さぶり、魂さえ揺さぶる。
稀代の歌姫キャロラインの美声に心を奪われる嫡子ダリウス。鼓動が速まり、胸が熱く込み上げる。
これまで実直に生きてきた彼だからこそ、初めて抱いた「恋情」という新たな想いを無下にはしたくない。
実直だからこそ、一度でもタガが外れてしまえば激しい想いに抗うことなく、後押しされ、迷う事なく突っ走る。
絹糸のような輝く金色の髪を長く垂らし、まるで女神の如く美しい歌姫キャロライン。
感情の赴くままに心を震わせて歌う姿は、見る者を魅了する。しまいには感極まり、静かに涙まで流す稀代の歌姫キャロライン。
「綺麗だ……とても、綺麗だ……」
心からそう思うダリウス。
それからのグラント公爵家の嫡子ダリウスは、連日に渡り、歌姫キャロラインが立つ劇場へと通いつめる。
そして運命が交差する。
一瞬だが、舞台に立つキャロラインと視線が重なった嫡子ダリウス。その刹那、深く恋に落ちる。
おかげで嫡子ダリウスは歌姫キャロラインの心を射止めるべく、美しい白百合の花束を埋め尽くすほどに贈り続ける。
「世の中には……これほどまでに美しいものがあるとは知らなかった。美しい歌姫キャロライン……僕は貴女が欲しい。どうしようもなく君が欲しくて狂いそうだ」
好きだ……と告げるつもりが、「欲しい」と言ってしまったダリウス。率直な想いが歌姫キャロラインの心を打つ。
欲しい……それは愛の告白と同じ。
深く心へと染み渡る。自然と口から出たのであれば、それこそ本音。それこそが真実。心の奥底から出た言葉に偽りはない。
「……私もです。心より私を求めてくれたお方は貴方様だけです。私も貴方様が欲しい……お慕いしております、ダリウス様」
逢瀬を重ね、盛り上がる二人の走り出した恋情は誰にも止められない。だが、厳格なグラント公爵家が許すはずがない。だからこそ、街の小さな教会で二人だけの婚姻の誓いを交わし、小さな宿で結ばれた二人。
その後に別れが訪れるなど思いもしない。
今が幸せだから……。
筆頭公爵家の栄誉を賜る名門グラント公爵家。
今代の当主は生真面目で実直なダリウス。
公爵位を継ぐに相応しい実直な彼は、イーデン国王の覚えもめでたく、領地経営にも手腕を発揮。おかげで有り余る財力と類い稀な地位、さらには端正な顔立ち等々。
グラント公爵ダリウスの富貴さまを上げ出したらキリがない。
社交界一の美味な貴族。それがグラント公爵ダリウス。
結婚相手としても申し分のないグラント公爵ダリウスは絶好のカモ。なにせ、これまで公爵夫人を迎えた形跡もない。
今や気づけば御歳45。
まさに、人生の岐路へと立たされている。
というのも……。
◇
誰よりも名門グラント公爵家の存続を憂いた者がいる。それは他でもないイーデン国王フレデリック。一向に結婚しないグラント公爵ダリウスを、国王自らが内々に〈王宮〉へと呼び付ける。
「ダリウス……おまえは今や幾つだと思っている? そろそろ後継となる嫡子くらいはもうけろ。そうでなければグラント公爵家の存続の為に、余が自ら婚姻相手を用意する羽目になる。それでも良いのか?」
半ば呆れながらも、そこは一国の王。居丈高に仰せ。
「国王陛下……それを言うならば、王太子殿下こそ国の存続の為に妃を迎えた方が良いのでは? 国王陛下は我が子に甘過ぎます。いつまでフェリクス殿下を遊ばせておくつもりですか? 王妃様も嘆いておられましょう」
論破するグラント公爵ダリウスは、相手が一国の王でも動じない。むしろ、揚げ足取り。
以前より、国王フレデリックの良き相談相手を務めるグラント公爵ダリウス。しかも歳上。唯一の無礼講が許されている彼は、国王フレデリックと二人きりの時は、平然と減らず口をかます。
ただ、グラント公爵ダリウスの言い分も一理ある。
イーデン王家は沢山の子宝には恵まれず、世継ぎ王子が1人のみ。
愛息の王太子フェリクスだけがイーデン国王夫妻の宝。おかげで、我が子が可愛くて仕方がないイーデン国王フレデリックは、愛息子フェリクスの意思を尊重し、未だに自由にさせている。かなりの親バカ。馬鹿親?
グラント公爵ダリウスの正論に、ぐうの音も出ないイーデン国王フレデリック。
「王太子殿下が無事に王太子妃となられる御令嬢を迎えになられたその時にこそ……私も考えましょう」
きっぱりと告げては素っ気なくかわすグラント公爵ダリウス。
根負けしたのはイーデン国王フレデリック。
「ダリウス……この際だ。直系であれば嫡女でも構わない。妻を娶り……そなたの血を受け継ぐ子をもうけて欲しい。相手は自由に選べ。公爵夫人となる者が誰であれ、余程の悪女でない限りは、余も口を挟まない。ダリウス……頼むから子を成して欲しい。そなたの代で名門公爵家を終わらせるな」
しまいには泣きつくイーデン国王フレデリック。これではどちらの身分が上だかわからない。
対し、深く溜息をつくのはグラント公爵ダリウス。
ここまで説明すればお気付きだろう?
高位貴族のグラント公爵ダリウスだが、彼の爵位であれば当然必要とされるものが欠けている。
そう、後継となる実子がいないのだ。
今だに今代公爵夫人を担う嫁がいない。
これはかなりの大問題。
◇
此処で少々、彼の生い立ちうんぬんを語ろう。
グラント公爵ダリウス。
幼少期から名門公爵家の後継として、父である先代当主に厳しく躾けられた。だが、それに反抗することもなく順当に育つ。
いわゆる、事なかれ主義のダリウスには、反抗する方が面倒臭い。既に達観する出来た子供で、悪く言えば可愛げがない。
先代グラント公爵の超が付くほどの厳格さが、感情に乏しい嫡子ダリウスを作り上げてしまった。
次代を担う嫡子に冷静な思考以外は必要とされていない。感情は余計なものとして排除される。
先代グラント公爵当主の教えは、家門を発展させ、国に貢献することこそが家臣の務めと心得よ。子供の情操教育などは二の次。
貴族としての理念や矜持、領地経営等々に優れてさえいれば良し。我儘な馬鹿息子に育つよりは、非情でも嫡子として優れていれば「問題ない」との認識。
それでも名門の家柄と富める財貨、おまけに容姿も美丈夫とくれば、他家貴族からの婚姻はひっきりなし。地位と財力がもの言う。
その中で「さる名家の御令嬢」との婚約が結ばれようとしていた矢先、突如、婚約は白紙撤回。父であるグラント公爵は激怒。
原因は、実直さを絵に描いたような嫡子ダリウスの思いもよらない行為によるものだった。
これまでのグラント公爵家の嫡子ダリウスは、人前で感情を見せることのない人間味に欠ける人物。その生真面目な嫡子ダリウスが、予想もしなかった想いを初めて抱く。
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相手は身分もなければ貴族でもない。ただの歌姫。その彼女へと恋に落ちた嫡子ダリウスがいる。
◇
辺境の地に咲いた一輪の花。
誰よりも美しい歌姫キャロライン。
甘く切ない……紡がれる旋律。
心地よいメロディーは心を揺さぶり、魂さえ揺さぶる。
稀代の歌姫キャロラインの美声に心を奪われる嫡子ダリウス。鼓動が速まり、胸が熱く込み上げる。
これまで実直に生きてきた彼だからこそ、初めて抱いた「恋情」という新たな想いを無下にはしたくない。
実直だからこそ、一度でもタガが外れてしまえば激しい想いに抗うことなく、後押しされ、迷う事なく突っ走る。
絹糸のような輝く金色の髪を長く垂らし、まるで女神の如く美しい歌姫キャロライン。
感情の赴くままに心を震わせて歌う姿は、見る者を魅了する。しまいには感極まり、静かに涙まで流す稀代の歌姫キャロライン。
「綺麗だ……とても、綺麗だ……」
心からそう思うダリウス。
それからのグラント公爵家の嫡子ダリウスは、連日に渡り、歌姫キャロラインが立つ劇場へと通いつめる。
そして運命が交差する。
一瞬だが、舞台に立つキャロラインと視線が重なった嫡子ダリウス。その刹那、深く恋に落ちる。
おかげで嫡子ダリウスは歌姫キャロラインの心を射止めるべく、美しい白百合の花束を埋め尽くすほどに贈り続ける。
「世の中には……これほどまでに美しいものがあるとは知らなかった。美しい歌姫キャロライン……僕は貴女が欲しい。どうしようもなく君が欲しくて狂いそうだ」
好きだ……と告げるつもりが、「欲しい」と言ってしまったダリウス。率直な想いが歌姫キャロラインの心を打つ。
欲しい……それは愛の告白と同じ。
深く心へと染み渡る。自然と口から出たのであれば、それこそ本音。それこそが真実。心の奥底から出た言葉に偽りはない。
「……私もです。心より私を求めてくれたお方は貴方様だけです。私も貴方様が欲しい……お慕いしております、ダリウス様」
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