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13話 妖しい男
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暴走精霊の光の残滓が全て消えた。
「終わったか……」
友は呟きつつ、視線を空に向ける。
今、友がいるのは暴走精霊が作っていた『精霊の結界』の中だ。
モノクロの世界の中に居る。
結界の主が力を失った今、結界は解かれるはずだ。
しかし、世界に変化はない。
(…………どういうことだ?)
負の感情に囚われた精霊を祓うことは、今まで何度も行なっている。
精霊を倒しても結界が継続する現象は、初めてのことだった。
友は慌ててルフィーに視線を向ける。
珍しく慌てた顔をしているルフィーが飛んできていた。
桜と少女を抱えてきたルフィーは、桜たちを下ろすと、友に近付く。
「ルフィー、『精霊の結界』が解けないんだけど?」
「わかってる」
「原因は――」
「わかんない、でも理由は一つよ」
ルフィーは周囲を見渡す。
友も警戒しながら辺りを見る。
「力の持ち主がいるってことね」
変化はない。
動く者は、友と桜。そしてルフィーと少女だけだった。
しかし、音がした。
連続して鳴る、何かを叩く音。
(……拍手?)
友は音の出所を探す。
桜と少女を守るように前に出て、首を巡らせる。
ルフィーも音源を探していたが、友の肩を叩いた。
「ユウ! あそこ!」
ルフィーが指し示す方向に目を向けると、地面に黒い球が浮いていた。
黒い球を見ていると変化を始めた。
薄く広がり黒い円と変わり、地面に広がる。
大人が両腕を横に伸ばしたくらいの大きさだった。
固唾を飲んで見ていると、黒い円に紫色の線が走り始めた。
線は一つではない。
複数の線が走り、幾何学模様が描かれる。
(まるで、魔方陣みたいな……)
三角形が二つ重なった図形と、それを彩る様々な文字と線。
「やあ、お見事」
男の声がした。
拍手の音も続いている。
魔方陣と化した黒い円が、浮かび上がった。
友は、目を剥いた。
黒い革靴、黒いスラックスが魔方陣の下に生えている。
魔方陣が上がるに従い、徐々に全容が見えた。
現れたのはスーツを着た男だった。
喪服のように、黒いスーツ。
黒いシャツに黒いネクタイ。
肩より長い黒髪に艶はなく、サングラスを付けている。
黒い革手袋をはめ、ただ拍手を繰り返していた。
現れたのは、全てが黒に包まれた背の高い、細身の男だった。
友は身構えながら、男の挙動を注視する。
しかし、黒衣の男は意に介さず、穏やかに微笑みながら、拍手を続けた。
「あんたは、何者だ?」
埒があかないと踏んだ友は、男に問いかける。
男は拍手を止めた後、乱れてもいないネクタイを整える仕草を見せ、そして口を開いた。
「改めて、お見事です。ヴォジャノーイを歯牙にもかけず退治する。やあ、お見事」
一見優雅に腰を曲げ、頭を下げる仕草。
芝居が過ぎる挙動に、友は小馬鹿にされているように感じた。
友は即座に対応できるように、両足を肩幅に広げ腰を落とす。
そして不快を告げるように、眉間に皺を寄せながら、黒衣の男に尋ねた。
「ヴォジャノーイって?」
「おや、ご存じない? ここより西の大陸に住まう水の精霊ですよ?」
「言葉の響きからすると、ロシアとかそこら辺か?」
「そうですね。髭のある蛙だったり、緑色の髪の老人だったりと伝承される姿は様々ですよ」
「あいにく、知らない」
「おやおや。水へと人間を引き込んで食べる恐ろしい精霊ですが、知らないとは。浅学ですね」
男は喋々しく頭を振り、嘆息して見せた。
全ての挙動が芝居じみていて、何もかもが胡散臭い。
知らず苛立ちが募っていく。
「あたしだって、そんなマイナーな精霊知らないわよ」
ルフィーが友の横に立ちながら、尖った声を男に投げた。
「おお、麗しき『風の王』でも知らないことがあるとは、いやはや」
「ふん。で、あんたは何者なわけ?」
横顔を伺うと、ルフィーの顔にも険がある。
男に警戒をしている、男の態度を不快に思っている
「お初にお目に掛かります、『風の王』よ。よもや、御身がこのような田舎に御座すとは」
「……割と長いこといるけどね」
ルフィーがそっと、手を伸ばし、友の右腕に指を触れる。
「あたしを知ってるってことは、あんた精霊?」
「どうでしょうね。どう思われますか?」
目の前の男に気付かれないように、小さくゆっくりとルフィーは友に精霊力を流し始めた。
ルフィーはやや大袈裟に鼻を鳴らし、推測を口にする。
「仮に精霊だとして。まともな知性があって、受肉してる。他の『王』なのかしらね」
「おや? 『風の王』よ、他の『王』はご存じない?」
「他の『王』と会う機会なんて、普通はないからね。受肉した姿なんて、もっと知らないわよ」
「ふむ……、なるほど。それで、ですか」
精霊力が友の身体に満ちる。
友はルフィーの腕を突く。
「何か、言いたそうね。言ってみたら?」
「いいえ、いいえ。これ以上会話していると、そちらの少年が何をしてくるか」
男はサングラスを指で上にずらし、友に向けて笑顔を向けた。
穏やかな微笑みではなく、狂気じみた笑みだった。
目が、何一つ笑っていない。
むしろギラギラとした瞳を向けていた。
ルフィーが身体を横に動かし、友に向ける男の視線を遮る。
「うちのユウに興味があんの? 男同士は止めて欲しいんだけど」
「いえいえ。そのような趣味はございませんよ?」
ルフィーの身体で男から友の姿は見えない。
友は、静かに『風王の剣』の刃を作り出す。
「ただ、その少年、気にはなります」
男は手を一度大きく叩く。
桜、そして傍らの少女がびくりと肩を震わせた。
「『風の王』の加護があるとはいえ、一介の精霊使いが持つ力とは――」
空気が張り詰めた。
不穏を感じ取った友は、ルフィーの脇から飛び出す。
剣を振り上げながら、男に肉薄する。
男が腕を伸ばしていた。
軽く握った手、人差し指と親指で何かを挟んでいる。
「――思えませんから」
周囲に響く乾いた音。
「ぐうっ!?」
友の手に痺れが走る。
握っていた『風王の剣』の剣身が砕かれた。
(はあっ!? ありえねえ!?)
驚く友の前に、男の手があった。
先ほどと同じように、親指と人差し指の間に何かが挟まれていた。
(球?)
パチンコ玉のような小さな球があった。
これが友の剣を砕いたのだろうか。友が考える間もなく、男は手を下げた。
「怯えなくとも大丈夫ですよ。今日のところは、これで帰ります」
スーツのポケットに手を入れた男は、喉を鳴らすように笑った。
そして、靴の爪先を上げて、地面を叩く。
男が現れたときと同じように、黒い魔方陣が地面に広がった。
「近いうちに、また」
男はサングラスを指で押し上げ、直接友を、ルフィー、桜を見た。
そして最後に、少女に視線を向ける。
口を大きく開き、口角を上げた。
嗤っている。
少女は怯えたように、桜の背に隠れた。
男は、更に愉悦を深める。
「いいですねぇ。実に良い」
友やルフィーに向ける視線とも違う、異様な熱の入った視線だった。
当然のように疑問が浮かぶ。
男の言うように、友の精霊使いとしての異質さがある訳でない。
かと言ってルフィーのように最上位の精霊、その力を示した訳でもない。
しかし、少女は『精霊の結界』に捕らえられたことも事実だ。
普通の少女ではない、それは容易に推測できる。
(あの子に、何かあるのか?)
友が少女に視線を向けている中、男は指を鳴らした。
慌てて男に顔を向け直すと、男の身体が魔方陣に沈んでいるところだった。
「では、おさらばです」
「……お前は、何者なんだ?」
「さて。怪しい男で良いのでは?」
徐々に沈む男は、顔しか残されていない。
ただ笑みを浮かべる男の顔に、知らず背筋が冷える。
得体の知れない余裕と、伝わる狂気。
「ではでは、またお会いできることを愉しみにしています。どうぞ、よしなに」
男が沈み、そして魔方陣が消え去る。
風も止み、気味の悪い静寂のみが残った。
「終わったか……」
友は呟きつつ、視線を空に向ける。
今、友がいるのは暴走精霊が作っていた『精霊の結界』の中だ。
モノクロの世界の中に居る。
結界の主が力を失った今、結界は解かれるはずだ。
しかし、世界に変化はない。
(…………どういうことだ?)
負の感情に囚われた精霊を祓うことは、今まで何度も行なっている。
精霊を倒しても結界が継続する現象は、初めてのことだった。
友は慌ててルフィーに視線を向ける。
珍しく慌てた顔をしているルフィーが飛んできていた。
桜と少女を抱えてきたルフィーは、桜たちを下ろすと、友に近付く。
「ルフィー、『精霊の結界』が解けないんだけど?」
「わかってる」
「原因は――」
「わかんない、でも理由は一つよ」
ルフィーは周囲を見渡す。
友も警戒しながら辺りを見る。
「力の持ち主がいるってことね」
変化はない。
動く者は、友と桜。そしてルフィーと少女だけだった。
しかし、音がした。
連続して鳴る、何かを叩く音。
(……拍手?)
友は音の出所を探す。
桜と少女を守るように前に出て、首を巡らせる。
ルフィーも音源を探していたが、友の肩を叩いた。
「ユウ! あそこ!」
ルフィーが指し示す方向に目を向けると、地面に黒い球が浮いていた。
黒い球を見ていると変化を始めた。
薄く広がり黒い円と変わり、地面に広がる。
大人が両腕を横に伸ばしたくらいの大きさだった。
固唾を飲んで見ていると、黒い円に紫色の線が走り始めた。
線は一つではない。
複数の線が走り、幾何学模様が描かれる。
(まるで、魔方陣みたいな……)
三角形が二つ重なった図形と、それを彩る様々な文字と線。
「やあ、お見事」
男の声がした。
拍手の音も続いている。
魔方陣と化した黒い円が、浮かび上がった。
友は、目を剥いた。
黒い革靴、黒いスラックスが魔方陣の下に生えている。
魔方陣が上がるに従い、徐々に全容が見えた。
現れたのはスーツを着た男だった。
喪服のように、黒いスーツ。
黒いシャツに黒いネクタイ。
肩より長い黒髪に艶はなく、サングラスを付けている。
黒い革手袋をはめ、ただ拍手を繰り返していた。
現れたのは、全てが黒に包まれた背の高い、細身の男だった。
友は身構えながら、男の挙動を注視する。
しかし、黒衣の男は意に介さず、穏やかに微笑みながら、拍手を続けた。
「あんたは、何者だ?」
埒があかないと踏んだ友は、男に問いかける。
男は拍手を止めた後、乱れてもいないネクタイを整える仕草を見せ、そして口を開いた。
「改めて、お見事です。ヴォジャノーイを歯牙にもかけず退治する。やあ、お見事」
一見優雅に腰を曲げ、頭を下げる仕草。
芝居が過ぎる挙動に、友は小馬鹿にされているように感じた。
友は即座に対応できるように、両足を肩幅に広げ腰を落とす。
そして不快を告げるように、眉間に皺を寄せながら、黒衣の男に尋ねた。
「ヴォジャノーイって?」
「おや、ご存じない? ここより西の大陸に住まう水の精霊ですよ?」
「言葉の響きからすると、ロシアとかそこら辺か?」
「そうですね。髭のある蛙だったり、緑色の髪の老人だったりと伝承される姿は様々ですよ」
「あいにく、知らない」
「おやおや。水へと人間を引き込んで食べる恐ろしい精霊ですが、知らないとは。浅学ですね」
男は喋々しく頭を振り、嘆息して見せた。
全ての挙動が芝居じみていて、何もかもが胡散臭い。
知らず苛立ちが募っていく。
「あたしだって、そんなマイナーな精霊知らないわよ」
ルフィーが友の横に立ちながら、尖った声を男に投げた。
「おお、麗しき『風の王』でも知らないことがあるとは、いやはや」
「ふん。で、あんたは何者なわけ?」
横顔を伺うと、ルフィーの顔にも険がある。
男に警戒をしている、男の態度を不快に思っている
「お初にお目に掛かります、『風の王』よ。よもや、御身がこのような田舎に御座すとは」
「……割と長いこといるけどね」
ルフィーがそっと、手を伸ばし、友の右腕に指を触れる。
「あたしを知ってるってことは、あんた精霊?」
「どうでしょうね。どう思われますか?」
目の前の男に気付かれないように、小さくゆっくりとルフィーは友に精霊力を流し始めた。
ルフィーはやや大袈裟に鼻を鳴らし、推測を口にする。
「仮に精霊だとして。まともな知性があって、受肉してる。他の『王』なのかしらね」
「おや? 『風の王』よ、他の『王』はご存じない?」
「他の『王』と会う機会なんて、普通はないからね。受肉した姿なんて、もっと知らないわよ」
「ふむ……、なるほど。それで、ですか」
精霊力が友の身体に満ちる。
友はルフィーの腕を突く。
「何か、言いたそうね。言ってみたら?」
「いいえ、いいえ。これ以上会話していると、そちらの少年が何をしてくるか」
男はサングラスを指で上にずらし、友に向けて笑顔を向けた。
穏やかな微笑みではなく、狂気じみた笑みだった。
目が、何一つ笑っていない。
むしろギラギラとした瞳を向けていた。
ルフィーが身体を横に動かし、友に向ける男の視線を遮る。
「うちのユウに興味があんの? 男同士は止めて欲しいんだけど」
「いえいえ。そのような趣味はございませんよ?」
ルフィーの身体で男から友の姿は見えない。
友は、静かに『風王の剣』の刃を作り出す。
「ただ、その少年、気にはなります」
男は手を一度大きく叩く。
桜、そして傍らの少女がびくりと肩を震わせた。
「『風の王』の加護があるとはいえ、一介の精霊使いが持つ力とは――」
空気が張り詰めた。
不穏を感じ取った友は、ルフィーの脇から飛び出す。
剣を振り上げながら、男に肉薄する。
男が腕を伸ばしていた。
軽く握った手、人差し指と親指で何かを挟んでいる。
「――思えませんから」
周囲に響く乾いた音。
「ぐうっ!?」
友の手に痺れが走る。
握っていた『風王の剣』の剣身が砕かれた。
(はあっ!? ありえねえ!?)
驚く友の前に、男の手があった。
先ほどと同じように、親指と人差し指の間に何かが挟まれていた。
(球?)
パチンコ玉のような小さな球があった。
これが友の剣を砕いたのだろうか。友が考える間もなく、男は手を下げた。
「怯えなくとも大丈夫ですよ。今日のところは、これで帰ります」
スーツのポケットに手を入れた男は、喉を鳴らすように笑った。
そして、靴の爪先を上げて、地面を叩く。
男が現れたときと同じように、黒い魔方陣が地面に広がった。
「近いうちに、また」
男はサングラスを指で押し上げ、直接友を、ルフィー、桜を見た。
そして最後に、少女に視線を向ける。
口を大きく開き、口角を上げた。
嗤っている。
少女は怯えたように、桜の背に隠れた。
男は、更に愉悦を深める。
「いいですねぇ。実に良い」
友やルフィーに向ける視線とも違う、異様な熱の入った視線だった。
当然のように疑問が浮かぶ。
男の言うように、友の精霊使いとしての異質さがある訳でない。
かと言ってルフィーのように最上位の精霊、その力を示した訳でもない。
しかし、少女は『精霊の結界』に捕らえられたことも事実だ。
普通の少女ではない、それは容易に推測できる。
(あの子に、何かあるのか?)
友が少女に視線を向けている中、男は指を鳴らした。
慌てて男に顔を向け直すと、男の身体が魔方陣に沈んでいるところだった。
「では、おさらばです」
「……お前は、何者なんだ?」
「さて。怪しい男で良いのでは?」
徐々に沈む男は、顔しか残されていない。
ただ笑みを浮かべる男の顔に、知らず背筋が冷える。
得体の知れない余裕と、伝わる狂気。
「ではでは、またお会いできることを愉しみにしています。どうぞ、よしなに」
男が沈み、そして魔方陣が消え去る。
風も止み、気味の悪い静寂のみが残った。
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