ドスケベ・オンライン

Merle

文字の大きさ
24 / 67

男根会の夜 2/2

しおりを挟む
「――ちょっと待った!」

 そう声を上げたのはゲキの隣に立つ青年、二位のジャンだった。

「おう、どうしたよ?」

 ゲキは驚いた様子もなく、むしろ楽しげな目をジャンに向ける。
 ジャンは顎を上げて、自分よりも縦にも横にも大きいゲキの目を真っ向から睨み上げる。

「俺はこの結果に納得していない」
「そらぁ……俺のちんぽより、てめぇのちんぽのほうが優勝に相応しい、ってか?」
「そうだ」
「かっはっ! そりゃいい、面白ぇ!」

 ゲキは仰け反って大笑したかと思うと、一転、頭突きをする勢いで顔をジャンに急接近させた。

「――で、納得してねぇんなら、どうするよ?」
「勿論、決闘だ」
「ハッ、お約束だな。だが悪くねぇ」
「おっと、言っておくが決闘だ。横から審査だ採点だなんてお遊び、望んじゃいないからな」
「お遊びね。それにしちゃ、てめぇもノリノリだったと思うんだが?」
「遊びが嫌いとは言っちゃいないさ。けど、遊びで俺に勝ったつもりでいられるのは我慢ならないんだ」
「っかぁ! 若ぇなぁ!」
「あんたも言うほどおっさんじゃないだろ……っと、御託はもういい。始めるぞ」
「へいへい……じゃあ、やろうかね」

 ゲキとジャン、二人の間で話がまとまる。周囲も空気を読んで、というか時ならぬ余興の始まりに大盛り上がりして、観客席の椅子を片付けて決闘の場所を整えた。空いた空間を決闘する二人以外の全員でぐるりと囲んだ、ランバージャックデスマッチの形式だ。
 うおおぉ、きゃあぁ――と、男女の入り混じった歓声が包むなか、二人の男が対峙する。作法は無論、裸一貫一本勝負だ。
 お互いに全裸で、両手は腰の後ろで組む。使って良いのは男性器のみ、狙っていいのも男性器のみ。先に膝をついたほうが負け、のルールだ。すなわち、男の一本ちんぽ勝負だ。

「さて……いいぜ、いつでも来な」

 ゲキが後ろ手を組んだ仁王立ちポーズで軽くその場跳びして、黒金の刀黒ちんぽでザッと虚空を唐竹割りにする。

「その余裕、さっきから少しムカつくんだよね」

 ジャンも同じポーズから腰を素早く左右に捻って、物干し竿長ちんぽを真一文字にヒュンと振り抜く。
 縦と横とに切られた二竿のちんぽが、開戦の合図となった。

「うおおぉッ!!」

 声を上げて先制攻撃を放ったのは、ジャンのほうだ。
 素早く距離を詰めると、ゲキの正面で一瞬震えるように腰を捻った。

 ――パンッ!
 素早く振り抜かれたジャンのちんぽがゲキの黒ちんぽを横から叩き、乾いた音を響かせた。

「まずはジャブか」

 おぉ、と小さく響めく観客のうち、一人がそんなことを呟く。

「へぇ、なかなか」

 ちんぽに攻撃を受けたゲキは、しかし、顔に笑みを浮かべて余裕綽々だ。

「上から目線かよ……!」

 ゲキは苛立たしげに吐き捨てると、今度は反対側からちんぽを一閃。バシッ、と平手打ちのような音を響かせる。
 身体の動きは最小限だが、素早く、かつの効いた腰の捻りは、振り抜かれるちんぽに鞭のような鋭さを与えていた。

「はっ! ふっ! ふんっ!」

 鋭い呼気と共に連続して左右から放たれるジャブに、観客の興奮もいや増していく。

「こやつ、これほどのジャブを放てるとは……!」
「こいつぁ世界の器か?」

 ノリノリで解説したり感嘆したりしている。

「ふっ! ふっ! ……くっ!」

 ゲキに対して一方的にジャブの連打を浴びせていたジャンだが、その顔に浮かんだ苛立ちはますます深まっていた。
 一見するとジャンが一方的に攻撃していて、ゲキは反撃の隙を見いだせずに打たれっぱなしになっているようだったが、その実は違う。
 ジャンのジャブは全て、ゲキのちんぽの竿しか打っていなかった。
 長さリーチを活かした撓らせるフリッカージャブも、ちんぽの弱点であるに当たらないのでは効果半減だ。

竿受けロッドブロックか。さすがチャンピオンだぜ」

 観客の一人がいま初めて使われた造語でゲキを讃える。それが聞こえていたわけでもないだろうに、ジャンは舌打ちしたのと同時に、ぱっと飛び退った。

「おっ? もう終わりかい?」

 ゲキが余裕たっぷりに笑えば、ジャンは鼻を鳴らして強きに言い返す。

「ああ、終わりだよ――遊びはな!」

 言い放ったが早いか、ジャンの裸体が宙を舞った。
 立ち幅跳びの選手が如き大跳躍が、一度は離れた彼我の間を一瞬で埋める。

「食らえッ!!」

 空中から袈裟懸けに繰り出される打ち下ろしの長ちんぽチョッピングチンポ
 そのとき、受けて立つゲキの顔にあったのは猛獣の嗤い。

「はっはぁッ!!」

 ゲキの巨躯が一瞬、不自然に固まった。アバターの描画が処理落ちしたのだ。
 わずか一瞬のことながら、ゲキの挙動はこのゲームが想定している限界速度を超えたのだ。
 処理落ちの残像が消えた次の瞬間、ゲキの巨体は横回転しながら直上に、さながら昇竜の如くに舞い上がっていた。そして、跳びかかったはずのジャンは頭から吹き飛ばされていた。
 限界を超えた加速で斬り上げられた忍刀黒ちんぽが強襲してくる大身槍長ちんぽを迎え撃ち、その衝撃でジャンの身体諸共、吹き飛ばしたのだった。
 高々と宙を舞ったジャンの身体は観衆の輪を跳び越えて、ドォッと頭から床に叩きつけられる。その音と衝撃で、驚愕に固まっていた観客たちは我に返って、わぁっと歓声を張り上げた。
 勝敗は言うまでもなかった。

    ●    ●    ●

「いやぁ、負けました。完敗です」
「おまえさんもなかなかだったぜ」

 決闘を終えて、両者は互いの勝利と健闘を称え合う。
 お互い、遺恨はない。ジャンも敬語になっている。
 周囲を見渡せば、いまは済し崩し的に宴会となっていて、会場のそこかしこに腰を下ろした会員たちが、インベントリから出した料理と酒を広げてどんちゃん騒いでいる。
 ゲキとジャンも片手に酒杯を持ち、何度目かの乾杯を交わす。

「それにしても、最後のアッパーカットは圧巻でした」
「ありゃまあ、とっておきだからな。本来は拳を突き上げるんだが、上手く当たって良かったよ」
「本来の挙動に修正を加えて、あの精度と威力ですか……本来の戦い方をされていたら、俺、破裂してましたかね」
「どうだかな。それに、本来の戦い方じゃなかったのは俺だけじゃねぇだろ」
「……そうでしょうか?」
「あれはもっとリーチのある得物を使う動きだった。おまえさん、一回距離を取ったけど、あれが本来の間合いだったんじゃねぇか?」
「……お見通しですか。参りました」
「参らなくていいさ。まあ、また機会があったら決闘バトろうぜ。こっちでも、こっちでも、よ」

 ゲキはそう言って、右手の拳を軽く突き出してから、その拳で自分の逸物をこつんと叩いた。
 ちなみに、二人とも全裸のままだ。
 というか、宴会している全員、男女もPC、NPCの別なく、全裸だ。そして、もう宴会は二次会に入っていて、そこかしこで乱交が始まっている。
 古株のドワーフ女性NPCが、今回三位の同族ドワーフNPCと、四位の人間PCに上下の口を塞がれてオゥオゥ嗚咽しながら善がっていれば、最近入ったばかりの女性【彫紋師】PCが観客だった男性らに取り囲まれて、恍惚の表情でオホォンホォと吠えている。
 最早、会場内でセックスしていないのはゲキとジャンの二人だけになっていた。むしろ、乱交をおっ始めてもなお、二人の会話の邪魔しないように空気を読んでいた会員たちは誠の紳士淑女であろうとも。

「さて……決闘は次の機会として、そろそろ俺らも混ざろうかね」

 ゲキが顎をしゃくって、乱交する仲間たちを見やる。

「いえ」

 と首を振るジャン。
 拒否されると思わなくて眉を上げたゲキに、ジャンはにやりと笑う。

「どっちが多くイかせられるか、決闘の第二ラウンド……どうですか?」
「女を勝負の道具扱いすんのはどうかと思うが――乗った」

 ゲキもまた、獲物を前にした虎の顔で笑う。

「今度は負けませんよ」
「悪いがこっちも自信ありでね」

 二人は不敵に笑いながら、乱交の輪の中へと飛び込んでいった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。 ──────── 自筆です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

入れ替わり夫婦

廣瀬純七
ファンタジー
モニターで送られてきた性別交換クリームで入れ替わった新婚夫婦の話

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

月弥総合病院

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

処理中です...