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限定奴隷の愛撫チャレンジ。あるいは、奴隷で始まる愛物語 3/5
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「まさか、あんたがそこまで敏感だとは……」
「くっ……言うな!」
「いやいや、言うよ。言わずにいられんよ」
まさか、乳房をお座なりに三分揉んだくらいで絶頂して崩れ落ちるとは、スリュージにも予想できなかった。いや、防犯用の罠に嵌まっていたマフィンを見つめてからこっち、予想通りにいったことなど、ひとつもないのだが。
「はぁ……はぁ……くっ、殺せ!」
「もうそれ、あんた、それ言い過ぎ。それ言ってれば格好が付くとか思っているんじゃないだろうな?」
「……付かないだろうか?」
「付いてると思っているなら、その感性は売り払え」
「ははっ、では買ってくれ」
「買わねえよ――いや、買うから帰ってくれよ」
「ははっ」
マフィン、最後は笑って誤魔化す。
「いや、誤魔化せてない。というか、誤魔化す誤魔化さないの次元じゃないだろ、あれは。俺、【性技】関係は全く上げてないのに、それで二百秒保たずに胸だけで絶頂するのは、あんたに原因があるとしか考えられないんだが?」
スリュージは、僅かな顔色の変化も見逃すまいと、マフィンを睨めつける。それに対してマフィンが取った反応は……逆ギレだった。
「うっ……い、いいではないか! だっ、だいたい、文句だったら私のほうにもあるのだからな!」
「……へぇ?」
「どうしておまえは、いきなり胸を鷲掴みにして揉みしだくような真似をしたのか!?」
「は?」
十分間愛撫するという話だったよな、と訝しむスリュージ。
「十分もあるのだから、まずは首とか腹とか、胸から、いわば外堀からじっくり触って様子見するのが定石だろう!? それをおまえは、いきなり本丸から攻めるとは、どこの虚け者か!」
「いま言ったろ、俺は【性技】に疎いと。そういう意味じゃ、まさその通り。俺は虚け者だな」
「むっ……」
「というか、だ。その言い方だと、首や腹から触っていたら絶頂しませんでした、と言っているみたいだが?」
「そう言っているからな!」
「そうか。ではその手順でもう一度だ」
「……えっ……あ、待って。タイム、ちょ、心の準備――あ、あぁ、あっひいぃ♥ 首筋ぞわじょわしゅりゅうぅッ♥ お腹もっ、脇腹っ♥ 駄目っ、りゃめっ♥ っふああぁ、あっ、っ……あぁ、いま待って、いまホントおっぱい、いま触られたりゃ……っはあぁあんにゃああぁッ♥♥」
Vフロントのレオタードから露出する腹筋をぎちぎちに軋ませ、ぴんと勃った乳首を誇示するかのように巨乳を弾ませて再絶頂したその姿にタイトルを付けるのならば、「女ドワーフは二度イく」だった。
「はぁ……はあっ……くっ――」
「殺せ云々はもういいから」
「……」
誤魔化しの常套句も言わせてもらなかったマフィンは、むすっと唇を引き結んでしまう。拗ねたというより、言い返す気力もない、というのが正しいような汗だくの顔になっていた。
二回目の十分間愛撫耐久チャレンジは、一回目と同じく約三分の記録で終わった。
周辺の肌を指先でくすぐるように撫でまわした上で、胸の大きな膨らみも同じような手つきでこしょこしょしたら、即イきだった。
「あ、あんなの反則だ……! このレオタードは布地が薄くて、フィット感ぴっちりなんだぞ。そんな性的防御力ゼロの服しか着ていないのに、じっくりことこと焦らした乳首を、指先で優しくしつこく捏ね捏ねこしょこしょしてくるなんて……うっ、うぅ♥ 思い出しただけでっ、うっ、っはぅあ……ッ♥」
洞窟の地面にぺたんとアヒル座りして、自分の身体を両手で抱いて身悶えているマフィン。
それを見下ろすスリュージの両目は……冷めているのを通り越して、どんより曇り果てている。
「レオタードは服というより下着じゃないのか? いや、そこはどっちでもいいや。そんなことより問題なのは、服がどうとか関係なしに、あんたが敏感すぎることだよ。……よくそれで、いままで普通に暮らしてこられたな」
スリュージとしては、それは呆れた気持ちを込めての言い草だったのだが、マフィンはなぜか偉そうに胸を張った。
「この身体は性的防御力を皆無に設定した代わりに、筋力や頑丈さが半端ないのだ。ゆえに、その筋力を活かして全身鎧を着込んでしまえば、弱点である敏感すぎる肌がエロ攻撃に晒されることもなくなる。つまり、メリットでデメリットを相殺してお釣りが来るという寸法なのだ。どうだ、賢かろう!」
「じゃあ、賢いあんたはなんで、自分から鎧を脱いじゃったのかね?」
「……ぶっちゃけ、甘く見ていたのだ」
「ん?」
「いやぁ、ほら。ずっと全身鎧で肌を隠していたから、魔物にエロい手つきで弄られるとかも、とんとご無沙汰だったので、自分がどれくらい敏感肌だったかを忘れていたわけではないのだが……少々、過小評価しすぎていたというかだな……」
「……虚け者は誰なのかね」
「はい、私です」
「素直だな。今更だが」
「今更だ! 悪かったな!」
「悪くはないが……一歩、いや二歩か? まあ、そのくらい遅かったんだよな……」
スリュージの吐き出す深い溜め息に、マフィンの吊り上がっていた眉も不安げに寄せられる。
「遅かった……?」
「限定奴隷の条件設定は原則、一度しかできないんだ」
「なにぃッ!?」
この新事実にはマフィンも叫ばずにいられなかった。
「すっ、するとなんだ? 私は十分間のお触り地獄に堪えきることができる日まで、永遠におまえの奴隷でいなければならないのか!?」
「永遠ではない――……いや、このままだと永遠かもな」
「酷い言われよう!?」
「違うというなら、そう言ってくれたほうが俺も嬉しいんだけど」
「……助けてくれ」
「それは俺も言いたい」
二人は顔を見合わせると、二人揃って深い深い溜め息を吐いた。
でも、マフィンはさっさと気持ちを切り替える。
「まあ、ここで四の五の言っていても奇跡は起きん。とにかく挑戦し続けるしかあるまい!」
「奇跡が起きることを待つのを挑戦と呼ぶのだろうか……」
「呼ぶさ! ――かりに呼ばなくたって、やるしかないじゃない……!」
騎士演技の継ぎ接ぎから垣間見えたのは、泣きたいのを必死に我慢している少女の姿だった。
「……次は触る箇所を事前に言いながら触るよ。そうすれば、堪えるための心構えも作りやすいだろ」
「あ……う、うむ! それならば、きっと上手くいくぞ!」
スリュージの提案を聞いたマフィンは、成功の予感に両手の拳をぎゅっと握り締めたのだった。
「――んああっあぁッ♥ どこ触られるのか言われるの、そこに意識が集中しちゃって感度アップしゅごいことにゃるにょおおぉッ♥ おっ、おぉ……っほおぉああぁ――ッ♥♥」
三回目の記録は二分と三十秒だった。記録更新だった。
「くっ……言うな!」
「いやいや、言うよ。言わずにいられんよ」
まさか、乳房をお座なりに三分揉んだくらいで絶頂して崩れ落ちるとは、スリュージにも予想できなかった。いや、防犯用の罠に嵌まっていたマフィンを見つめてからこっち、予想通りにいったことなど、ひとつもないのだが。
「はぁ……はぁ……くっ、殺せ!」
「もうそれ、あんた、それ言い過ぎ。それ言ってれば格好が付くとか思っているんじゃないだろうな?」
「……付かないだろうか?」
「付いてると思っているなら、その感性は売り払え」
「ははっ、では買ってくれ」
「買わねえよ――いや、買うから帰ってくれよ」
「ははっ」
マフィン、最後は笑って誤魔化す。
「いや、誤魔化せてない。というか、誤魔化す誤魔化さないの次元じゃないだろ、あれは。俺、【性技】関係は全く上げてないのに、それで二百秒保たずに胸だけで絶頂するのは、あんたに原因があるとしか考えられないんだが?」
スリュージは、僅かな顔色の変化も見逃すまいと、マフィンを睨めつける。それに対してマフィンが取った反応は……逆ギレだった。
「うっ……い、いいではないか! だっ、だいたい、文句だったら私のほうにもあるのだからな!」
「……へぇ?」
「どうしておまえは、いきなり胸を鷲掴みにして揉みしだくような真似をしたのか!?」
「は?」
十分間愛撫するという話だったよな、と訝しむスリュージ。
「十分もあるのだから、まずは首とか腹とか、胸から、いわば外堀からじっくり触って様子見するのが定石だろう!? それをおまえは、いきなり本丸から攻めるとは、どこの虚け者か!」
「いま言ったろ、俺は【性技】に疎いと。そういう意味じゃ、まさその通り。俺は虚け者だな」
「むっ……」
「というか、だ。その言い方だと、首や腹から触っていたら絶頂しませんでした、と言っているみたいだが?」
「そう言っているからな!」
「そうか。ではその手順でもう一度だ」
「……えっ……あ、待って。タイム、ちょ、心の準備――あ、あぁ、あっひいぃ♥ 首筋ぞわじょわしゅりゅうぅッ♥ お腹もっ、脇腹っ♥ 駄目っ、りゃめっ♥ っふああぁ、あっ、っ……あぁ、いま待って、いまホントおっぱい、いま触られたりゃ……っはあぁあんにゃああぁッ♥♥」
Vフロントのレオタードから露出する腹筋をぎちぎちに軋ませ、ぴんと勃った乳首を誇示するかのように巨乳を弾ませて再絶頂したその姿にタイトルを付けるのならば、「女ドワーフは二度イく」だった。
「はぁ……はあっ……くっ――」
「殺せ云々はもういいから」
「……」
誤魔化しの常套句も言わせてもらなかったマフィンは、むすっと唇を引き結んでしまう。拗ねたというより、言い返す気力もない、というのが正しいような汗だくの顔になっていた。
二回目の十分間愛撫耐久チャレンジは、一回目と同じく約三分の記録で終わった。
周辺の肌を指先でくすぐるように撫でまわした上で、胸の大きな膨らみも同じような手つきでこしょこしょしたら、即イきだった。
「あ、あんなの反則だ……! このレオタードは布地が薄くて、フィット感ぴっちりなんだぞ。そんな性的防御力ゼロの服しか着ていないのに、じっくりことこと焦らした乳首を、指先で優しくしつこく捏ね捏ねこしょこしょしてくるなんて……うっ、うぅ♥ 思い出しただけでっ、うっ、っはぅあ……ッ♥」
洞窟の地面にぺたんとアヒル座りして、自分の身体を両手で抱いて身悶えているマフィン。
それを見下ろすスリュージの両目は……冷めているのを通り越して、どんより曇り果てている。
「レオタードは服というより下着じゃないのか? いや、そこはどっちでもいいや。そんなことより問題なのは、服がどうとか関係なしに、あんたが敏感すぎることだよ。……よくそれで、いままで普通に暮らしてこられたな」
スリュージとしては、それは呆れた気持ちを込めての言い草だったのだが、マフィンはなぜか偉そうに胸を張った。
「この身体は性的防御力を皆無に設定した代わりに、筋力や頑丈さが半端ないのだ。ゆえに、その筋力を活かして全身鎧を着込んでしまえば、弱点である敏感すぎる肌がエロ攻撃に晒されることもなくなる。つまり、メリットでデメリットを相殺してお釣りが来るという寸法なのだ。どうだ、賢かろう!」
「じゃあ、賢いあんたはなんで、自分から鎧を脱いじゃったのかね?」
「……ぶっちゃけ、甘く見ていたのだ」
「ん?」
「いやぁ、ほら。ずっと全身鎧で肌を隠していたから、魔物にエロい手つきで弄られるとかも、とんとご無沙汰だったので、自分がどれくらい敏感肌だったかを忘れていたわけではないのだが……少々、過小評価しすぎていたというかだな……」
「……虚け者は誰なのかね」
「はい、私です」
「素直だな。今更だが」
「今更だ! 悪かったな!」
「悪くはないが……一歩、いや二歩か? まあ、そのくらい遅かったんだよな……」
スリュージの吐き出す深い溜め息に、マフィンの吊り上がっていた眉も不安げに寄せられる。
「遅かった……?」
「限定奴隷の条件設定は原則、一度しかできないんだ」
「なにぃッ!?」
この新事実にはマフィンも叫ばずにいられなかった。
「すっ、するとなんだ? 私は十分間のお触り地獄に堪えきることができる日まで、永遠におまえの奴隷でいなければならないのか!?」
「永遠ではない――……いや、このままだと永遠かもな」
「酷い言われよう!?」
「違うというなら、そう言ってくれたほうが俺も嬉しいんだけど」
「……助けてくれ」
「それは俺も言いたい」
二人は顔を見合わせると、二人揃って深い深い溜め息を吐いた。
でも、マフィンはさっさと気持ちを切り替える。
「まあ、ここで四の五の言っていても奇跡は起きん。とにかく挑戦し続けるしかあるまい!」
「奇跡が起きることを待つのを挑戦と呼ぶのだろうか……」
「呼ぶさ! ――かりに呼ばなくたって、やるしかないじゃない……!」
騎士演技の継ぎ接ぎから垣間見えたのは、泣きたいのを必死に我慢している少女の姿だった。
「……次は触る箇所を事前に言いながら触るよ。そうすれば、堪えるための心構えも作りやすいだろ」
「あ……う、うむ! それならば、きっと上手くいくぞ!」
スリュージの提案を聞いたマフィンは、成功の予感に両手の拳をぎゅっと握り締めたのだった。
「――んああっあぁッ♥ どこ触られるのか言われるの、そこに意識が集中しちゃって感度アップしゅごいことにゃるにょおおぉッ♥ おっ、おぉ……っほおぉああぁ――ッ♥♥」
三回目の記録は二分と三十秒だった。記録更新だった。
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