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Merle

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Gender Bender Bitches 4/7

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「へっへっ、さてさて、実際どんなもんか……ぁ……わっは♥ いいちんぽじゃん♥」

 ハウティの器用な指先がズボンと下着の中から手繰り寄せたちんぽは、ちんぽ、などという呼び方では可愛すぎると思えてくる、ずっしり重たい巨根だった。まだ萎えているのに、はっきり巨根だと分かるほどの質量を具えた巨根だった。
 その巨根が、絡められたハウティの指を押し返しながら、ぐんぐんと膨らみ、立ち上がっていく。

「お、おぉ……おっほ♥ これマジ、巨根だわ♥」
「VRちんぽ万歳ねぇ♥」

 キセノンは少し皮肉めいた顔で笑う。
 ゲーム内では課金やその他の方法で身体アバターの部位をある程度変化させることは、生身を弄るのとは比べものにならないほど簡単なことだからだ。

「……っつーか、こいつのちんぽ、VRちんぽのなかでも特にこう、なんつーか……VRっぽくない巨根だわ」

 だがしかし、ハウティはちんぽに顔を近づけてまじまじと見つめながら、真面目腐った声音でそう言った。
 確かにアバターの肉体を盛ったり削ったりするのは容易だ。だけど、そうやって後付けで変化された箇所というのには、何かしらの作り物めいた不自然さがついてまわる。ハウティほどのちんぽ鑑定家ソムリエともなれば、VRちんぽの大きさや形を論じることはない。もっと定量化不能ニュアンス的な生々しさを見出し、味わい、評価するのだ。
 さながら無数の贋作からたったひとつの真作を選び出すが如きハウティのちんぽ鑑定眼に、キセノンは全幅の信頼を置いていた。

「ハウちゃんがそう言うのなら、食べ応え良さそうだわぁ……ハウちゃんお墨付きチョイスの巨根に間違いものね♥」
「ちょー! あーしばっか巨根好きのガバマン女みたいに言わないでくださーい! お姉様だって好きっしょ、生々しい巨根」
「もっちろんよぉ♥ ――じゃあ、試食はもうしなくていいのかしら?」
「まっさかぁ。チェックするのは見た目だけじゃねー……しっ♥」

 食卓の下に潜り込んでいたハウティは、ゲキの足下にしゃがんだまま、椅子に座っているキセノンに言い返す。その最後の言葉と同時に、手コキで押っ立たせた雄々しい御柱ちんぽの裏筋をべろりと舐め上げた。

「んっ……おぉ……!」
「あぁら、気持ちよさそうな声だことぉ♥」

 キセノンには食卓の下で何が行われているのかが見えていないけれど、ゲキの熱い湯船に浸かったかのような溜め息に、だいたい察する。

「ハウちゃんったら、本当に味見しちゃってるのね。まったくもう、はしたないんだからぁ」
「んっふ、ふぁ♥ ……っはぁ♥ んなこと言って、お姉様、あーしに味見役を取られて悔しーんでしょ……んあぁ♥」

 ハウティは勝ち誇った笑いで言い返すと、熱い吐息を吹きかけながら、ぼこっとした太い筋の走っているちんぽの裏側を大きく舐め上げた。

「んぁ……っふは♥ ヤっべ、すっげぇぷりぷり♥ ……ん、んぅ、うぅ♥」

 竿と亀頭の付け根まで這い上がった舌先は、陰影のくっきりした裏筋の窪みへと差し込まれていき、汗染みを掻き取るようにれろれろと泳ぐ。

「んっ、むっ、おぉ……あぁ、こりゃあいいな。酒が欲しくなる気持ち良さだ」

 ゲキは熱っぽい呼気を吐いて口元を楽しげに緩ませると、酒の追加を頼もうとしたのだが、キセノンがそれを止めた。

「駄ぁ目よぉ。ハウちゃんが満足したらすぐ、宿に行くんだからぁ」
「なんだ、行くかどうかは味見の結果で決めるんじゃなかったのかい?」
「あっは♥ そんなの、ハウちゃんが味見したいと思った時点で決まったわよ」
「ほぅ……む、んぅ……なら、もう味見する意味はないってことにならねぇか……あぁ……ッ」

 ゲキは太い眉を揺らして相好を崩しながら、卓の下で自分の逸物に舌を這わせているハウティを見下ろし、苦笑する。

「ちゅ、んぁ……っんは♥ ……んーだよ、それ。そういうことは、この押っ立ってるちんぽを萎えさせてから言えっつの♥」
「そいつはちょいと無理そうだ」

 ゲキは厚めの唇を緩めて頬笑むと、その大きな手でハウティの髪を撫でながら、キセノンの妖艶な微笑を見やる。

「おまえさんみたいな美人さんに見つめられながら、こんな可愛いお嬢ちゃんに舐られているんだ。出すもん出さなきゃ、萎えようがねぇさ」

 その言葉に、男女おとめ二人は異口同音の悲鳴を上げた。

「あっらぁ♥ あなた、顔の割りに気障ねぇ!」
「うぅっわ♥ おっさん、それ自分の顔見てから言えっつの♥」

 茶化すような言い方ながら、二人の顔にあるのは嬉しげな、そして得意げな微笑だ。どう見ても会心の好感触パーフェクトコミュニケーションだった。

「ったく、しょーがねーおっさんだな。しょーがねーから、ここで一発抜いてやってもいいけどさぁ……」
「ん――ああ、心配するな。俺は一発や二発では終わらんから、安心して抜いてくれ」
「ハッ、巨根の上に絶倫ってか♥」

 ハウティは茶化すように、でも、で瞳が煌めくのを隠しきれずに笑うと、唾液の染みた裏筋をもう一度舌先でくすぐり、張り出したカリ肉を、むちゅっと唇で啄んだ。

「ん、ちゅ、っは……♥」
「お、おぉ……それ、こそばゆいな……っ、くぅ……!」
「……んっ、こそばい? へへっ♥ つまり、こーして欲しいんだ……なっ♥」

 最後のを声にしたときにはもう、ハウティの唇は亀頭の表面をにゅるんと滑って、カリ首の付け根までを口内に咥え込んでいた。

「おっ、っ……おぉ、あぁ……こりゃ、いいなっ……っ……ッ」
「ん♥ んふっ♥ ふっ、ん、んぁ……っはー……っつか、でかすぎ。キモいわ。先っちょしか咥えらんねーっつ……のっ! んぅ、んぅ! んうぅッ♥」

 ハウティはわざわざ、いったん口を離してから憎まれ口を叩いて、また亀頭をぱくりと咥える。
 むちゅっちゅ、ちゅぱ、じゅるるぅ――と、空気と汁気の混ざり合った音が聞こえてくるほど強く吸い立てて、太くて長い竿に相応しい傘の張った大振りな亀頭を、男にしては小さな口で目一杯に頬張った。

「んっ、ふっ……ふぁ……ぁ、んう、ぅ……っうむ♥ ちゅっ、む……ッ♥」

 唇の隙間から声とも音ともつかない卑猥な吐息を漏らしながら、ハウティはゲキの大きな亀頭を口内で舐めしゃぶる。
 食卓の下という窮屈さに、臍に向かって反り返ったちんぽということもあって、亀頭を咥えるのでも一苦労だった。いや、もっと楽な状況と体勢で咥えたとしても、ハウティの口では亀頭を咥え込むのがやっとだっただろう。それくらい、ハウティの口中でぽかぽかと熱を放っている亀頭は、見た目以上の存在感をハウティに実感させていた。
 ただ単に亀頭が大きいというだけではないのだ。亀頭の形が抜群に女殺しだった。

「ん、んんぁ、っはあぁ……ッ♥ あっ、あむっむっ、ちゅ……んぁ……♥」

 食卓の下から、くぐもった吐息と甲高い水音が聞こえてくる。

「おぉ……あぁ……こりゃ、言葉をなくしちまうな……んっ」
「うふふ♥ ですってよぉ、ハウちゃん。良かったわねぇ、褒められて」

 ゲキがやにがった顔で、感じているのを隠すことなく溜め息のような喘ぎを漏らすと、横で見ていたキセノンがハウティを揶揄して微笑する。

「んひゅ♥ ……んっ、はっ……当然だっつのー♥ ……っは、ぁあむ♥ んっ、ちゅむっ、んッ♥」

 亀頭から一瞬だけ口を離して得意げに嘯くハウティ。言うだけ言うと、またすぐに亀頭を頬張って、ちゅぷちゅぷと涎を混ぜるように舌を使っていく。
 ちゅっぷ、じゅっぷ、と高い音や濁った音が入り乱れるフェラ音が奏でられるなか、ぎょろりとした目を細めて快感に浸っていたゲキが、ふと気がついたように眉を上げてキセノンを見た。

「あら、なぁに?」
「いや……おまえさんは味見しなくていいのかね、ってな」
「あぁら、ハウちゃんのお口だけじゃご不満なのかしらぁ?」
「むうぅ!」

 キセノンが冗談めかして返した言葉に反応したハウティが、露出している肉竿を右手の指三本で摘まむように握って、シュッシュッと扱き始める。

「むっ!? おっ、おわっ……! すげぇ、なっ……この指使いっ、おぉ……!」
「ふふっ♥ ハウちゃんの指き、凄いのよぉ。これで三分持ったちんぽ、ないんじゃないかしらぁ?」
「っ……然もありなん、だなっ……こりゃ、おぉ……!」

 竿の根元を指扱きされながら、亀頭も続けて口内で舐めしゃぶられて――ゲキの顔から一気に余裕が失われていく。

「あぁら、いい顔。あたし、好きだわ。あなたみたいな男臭ぁいひとの、快感で歪んだ表情……大好物だわ、舐めちゃいたいっ♥」
「そこは――おっ」

 ゲキが、そこはじゃないのかい、と軽口を返すのを待たずに、キセノンは椅子から腰を浮かせて、彼にずいっと擦り寄り――その頬をべろぉんと大きく舐め上げた。

「んぅ……ぅ……わぁ、ほっぺた広ぉい♥」
「顔がデカくて悪かったな」
「あらぁ、いいじゃない。あたし、あなたの顔、すっごい好みよぉ……ちゅ、ん、っは♥」

 キセノンは他者ひとよりも少し長い舌を器用にくねらせて、頬から鼻の下へと肌を刮げるように舐っていき、くるりと輪を描くようにして唇と頤へと下りていき、そこもねっとりと舌で撫でまわす。

「ん……猫に懐かれている気分だな」

 ひくりと肩を竦めて微笑するゲキに、キセノンも舌を出したままで微笑み返すと、それまでわざと外していた唇を右端から左端へ、べろりと舐めた。

「……ん、ふっ♥」

 キセノンは舌と唇の隙間から蠱惑的な吐息を漏らすと、さらに舌を踊らせる。
 ゲキの厚ぼったい唇を、舌先で口紅を差すようにして丹念に舐っていく。

「ん、おぉ……」

 ゲキは何度か唇を開け閉めして、そこをくすぐる舌を食んでしまおうとする。だけど、唇ではむりと食いついた途端、濡れた舌はぬるりと逃げていってしまう。
 一方的に舐られ続けるだけで、自分からキスさせてもらえない焦れったさは、ゲキの本能をますます煽る。竿の根元を指で弄られ、亀頭を口内で舐られているちんぽは、ますます硬くなっていく。

「ん、むっ……なあ、おいっ……キス、させてくれ――!」

 フェラと手コキで快感が昂ぶるほど、ゲキは眉根を寄せた情けない顔になって、キセノンの舌と唇を強請る。

「んもぅ、しょうがないわねぇ……んっ、ん――……ッ♥」

 蠱惑的に頬笑んだキセノンの唇が、熱風のような吐息を漏らしているゲキの唇を、ちゅっと塞いだ。その慎ましやかな口付けは、ここを好きにしていいぞ、というゲキへの許可だった。

「ん――……っは! おっ……んぉ……ッ!」

 キセノンの唇が触れるや、ゲキのほうから激しく吸い付くと、自分の舌でキセノンの薄い唇を抉じ開けて奥へと潜り込ませ、自分の唇をさんざん舐って焦らしてくれたキセノンの舌を捕まえにかかった。

「ちゅ、っは……ぁ……♥」

 吸い付きあった唇の隙間から漏れる、ちゅっ、ぷちゅっ、という派手なリップ音。それに伴奏を付けるような鼻息が、互いの鼻先をくすぐっている。

「ん……ぅ……♥」
「はっ……っ、おぉ……」

 少しハスキーな女声低音アルトの吐息と、濁声の男声低音バスが口内で混ざって溢れ出す。そのしめやかな合唱は、口内で為されている舌と舌との絡み合いがどれだけ情熱的なものなのかを知らしめるものかのようで、ゲキの足下でフェラと手コキに勤しんでいるハウティの競争心をちくちくと刺激した。

「……んぅ、ん……んっ、っ、っ、んんッ!!」

 それまで、ちゅぽっちゅぽっ、のリズムだった亀頭フェラが回転数ギアを上げて、じゅぼじゅぼぶぼぶぼっ、まで一気に加速した。もちろん、竿の根元を玄妙な手つきタッチで的確に責め立てていた指の動きも、口淫に合わせてピッチを上げる。

「ふっごッ!? おっ……っ、おぉ……ッ!!」

 ゲキはキセノンと唇を開けたキスをして舌同士を擦り合わせながら、目を白黒させて肩を怒らせる。開いている両足も貧乏揺すりを始めて、上の粘膜おくち下の粘膜ちんぽで同時に味わう女装ビッチシーメールの口淫に限界が迫ってきていることを訴える。
 その訴えを触れ合う粘膜越しに感じ取ったからこそ、二人は行為を緩めるどころか加速させ、仕留めにかかる。

「ふんぅ! んっ、ん! ん、んんっ、んっ、っ……ッ!!」
「んっふ♥ んうぅ♥ うっ、っは……あ、あんっ♥ ん、んうぅッ♥」

 ハウティの奏でる激しいフェラ音と、キセノンが漏らす甘ったるいリップ音とが、ゲキを蕩かす。
 耳の内側までもを見えない舌で舐られたくっているかのような感覚に、この快楽をできるだけ長く楽しみたいという一心で硬くなっていた筋肉たちが降参していく。

「うっ、くぅ……ッ……――んぉ!?」

 ゲキは反射的に奥歯を噛み締めて堪えようとしたが、その寸前でキセノンの長い舌がゲキの口内に深くに差し込まれて、口を閉じることを許さなかった。

「ふぅ、んふ♥ ふっ、んぁ……ん、ちゅ、んんぅ……ッ♥」

 キセノンの舌は、指のような器用さでゲキの口内を弄り、口内粘膜に快感を叩き込んでいった。
 追い返そうとしたゲキの舌は逆に絡め取られると、舌の裏側付け根から先へと丹念に舐られて力を無くしていく。歯列や歯茎の内側を舌でなぞられるたび、そんなところにも性感があったのかと驚かされる。上顎を舌先でくすぐられれば、大柄で筋肉質な身体が一瞬で崩れた。
 ゲキが腰砕けになったのはその一瞬だけで、筋肉はすぐに緊張を取り戻したけれど、遅かった。

「――んんっぐうぅッ!!」

 ディープキスで強制的に開けられた唇から、錆びた扉を開けるような呻き声を迸る。だが、それと同時に、ゲキの太い両腕が刺すように伸ばされた。

「んごっ!?」

 亀頭を咥えていたハウティは後頭部を片手で抱え込まれて、竿の半ばまでを無理やり咥え込まされる。そしてもう一方の手は、キセノンの股間の膨らみをぎゅっと握り締めたのだった。

「ひぃんッ!?」

 喉を小突かれたハウティのくぐもった呻き声と、タイトミニの中で勃起していた急所を鷲掴みにされてキスを嬌声中断させられたキセノンの裏声が高らかに響く。
 そして、その二重唱を押し退けるように、ゲキも雄々しく吠えた。

「むっ、ぬぁ! あっ、っ……――ぐぅああぁッ!!」

 ――どぐっ! どっ、どっどっどどッ!!
 ゲキの巨根が急速に膨らみ、収縮し、脈打つ。
 その激しさに、肉竿に宛がわれていたハウティの指が弾き飛ばされる――が、ハウティはそんなことに構っていられなかった。

「ひゅぐッ!? んぐっ! んっ、んむっ、んんっ♥ んむうぅうッ♥♥」

 口内で荒馬の如く跳ね上がるちんぽが喉奥へとぶちまけられた、煮崩れるまで茹でた餅みたいな精液が喉に張りつき、ハウティを喘がせていた。
 ハウティは溺れるような息苦しさの中、ちんぽを咥えさせられたまま喘ぐたびに噎せ返ってくる精液臭アロマに嗅覚を犯されて、しゃがんだ体勢で腰を捻っている。牝のようにくねらせた腰の中心で、小面積のホットパンツと下着の裏地にちんぽを擦りつけ、身悶えている。
 ゲキは長い射精の間に腰を引っ込ませて、ちんぽの亀頭切っ先をハウティの喉奥から舌上へと戻していたけれど、それはハウティの味覚ベロに精液の風味を覚えさせる行為でもあった。

「んっ、ぐっむうぅ……ッ♥ う、っふ、んちゅ……んぅううぅ……んっ、んずっうぅッ♥♥」

 ハウティは口から出すには汚すぎる濁音を奏でさせて、亀頭から精液を啜り取る。最後の一滴までしっかり啜ると、そこでようやく、口内に溜まったミルクというかマヨネーズのような精液を飲み干しにかかった。

「……んっ、っ……んっはぁ、あぁ……すっ、げぇ……濃いっ♥ 粘るしっ……んぅ♥ ……っはあぁ♥」

 ハウティが精液を一気に飲まないで、少量ずつをごくんごくんと喉を鳴らしながら嚥下していったのは、味わったり見せつけたりするためというよりも、単純にそうしないと嚥下するどころではなかったからだ。粘膜へ餅のように粘り着くゲキの精液は、ただするだけでも一苦労の、頑固な精液だった。

「んっ、っ……んぅ、んっ……っは――……あぁ……♥」

 舌の上にもったりとこびり付いていた精液を噛むようにして唾液と混ぜ、やっとこさ全部を飲み下したハウティの、疲れを見せつつも満足感と多幸感とで蕩けた顔。

「ふぅ――……おう、いい顔だな」

 こちらも出すだけ出して晴れ晴れとした顔になっているゲキが、卓の下で目尻や口角をだらしなく緩ませているハウティを見下ろし、にやりと笑う。

「……ふっ、ふんっ♥」

 からかい顔で見下ろされたハウティは反射的に睨み返したのだけれど、そこにあったのは顰めっ面をしようとして失敗した蕩け顔だった。
 そんな顔をして牡臭い吐息を漏らすハウティを見下ろし、満足感を噛み締めていたゲキに、横から不満たらたらな尖り声が投げつけられる。

「あっ、っ……はっ、あぁ……んぅっもぉ! いきなり握るなんてマナー違反ノーマナーよぉ!」
「ん……あぁ、そうか? すまん、すまん。いや、ちょうどいいところに触り心地の良さそうながあったんで、つい、な」

 キセノンの非難に、ゲキは衒いなく笑って謝った。良く言えば彫りの深い、悪く言えば大味な顔立ちのゲキがそうやって破顔すると、良くも悪くも毒気を抜かれてしまう。

「……まぁ、べつにいいんだけどねぇ。減るもんじゃないし、ちょうど握りたくなる感じに大きくしちゃってたあたしも、まあ、百パーセント無過失なわけじゃないしねぇ」

 実際、キセノンが着ているのは、胸元が臍の辺りまでざっくり開いた超VネックVフロントかつ、股下5cmしか丈のないボディコンワンピなので、ちょっと勃起するとすぐに浮き出て、ついでにはみ出しかけてしまうのだ。射精間際の切羽詰まっていたゲキが咄嗟に掴めたのも、キセノンの勃起ちんぽが掴んで欲しそうに布地を盛り上げていて、在処が丸分かりだったからだ。

「む……というか、まだ押っ立ったままだな」

 ゲキはとっくに手を離していたけれど、キセノンの股間はボディコンワンピのぴったりした布地が亀頭の形に浮き上がっているままだ。股間そこ以外は肉感的な女性にしか見えない容姿体型をしているだけに、はひたすら異質で淫靡で目を惹くものだった。

「お嫌いかしら? ……って、ここまでしておいて、いまさら嫌いだなんて言わせないけどぉ」
「そーだぞ! っつか、こっちのジュニアは一発くらいじゃ全然足りねーって言ってんぞ!」

 ハウティが指摘したとおり、ゲキのちんぽはいま射精したことが嘘のように雄々しく勃起したままだった。

「うはッ♥ 絶倫巨根って設定盛りすぎかよっ♥」

 文句を付けているような台詞でも、その口調と表情は逞しい牡に媚びを売る牝のそれだ。

「いや、そりゃ俺の台詞だぜ?」

 と、ゲキ。

「おまえさんたちこそ、俺みたいなのの相手はやっぱ嫌だ、なんて今更言ってくれるなよ。こっちゃあ、いまの駆けつけ一発でスイッチ入って、すぐにでも続きをおっ始めたくて堪らないんだからよ」
「あら、もぉ……ッ♥ そんなこと言われたら、あたし、期待するわよぉ?」
「おう、いいぜ」
「うっは! どこまで自信過剰かよぉ!」
「過剰かどうかは、お嬢ちゃんが自分で確かめてくれや……っつうわけで、行こうか」

 いくらこのゲームがでも、時と場所を弁えなければ煙たがられる。ゲキはちんぽを仕舞って立ち上がると、二人に向かって軽く両手を広げた。

「んだよ、それ。キモいっつの♥」
「両手に花ねぇ♥」

 食卓の下から出てきたハウティが、笑顔で文句をつけながらゲキの右腕に抱きつくと、キセノンは左腕にそっと両手を絡ませて頬笑む。

「それも食べられる花だな」

 ゲキは自分で言って、がはは、と笑う。

「……あたし、その喩えはどうかと思うわ」
「普通にセクハラ、普通にキメーっつの」
「そうかそうか、がははっ!」

 二人の冷たい目つきもなんのその、ゲキは愉快げに笑いながら鍵を使用して、その場から宿の部屋へと転移ワープしたのだった。
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