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カルナヴァル・ア・ロアンネル ~肉欲都市の謝肉祭 4/9

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「お姉様、お姉様。あそこにヤベぇ変態がいるし」
「しっ! ハウちゃん、見ちゃ駄目よ」

 異性体型シーメールアバターのPC二人組であるキセノンとハウティは、全裸にガーターストッキングとブーツの女性が両手でパンツを振りまわして男性淫魔を追いかけていくのを、通りの端から見送った。

「変態ヤベぇ、マジこわーっ」
「あたしらが言うなぁ、って感じだけどねぇ」

 本気とも冗談ともつかない様子で息を吐くハウティの隣で、キセノンは艶めかしく肩を竦めた。
 比べて小柄なほうのハウティは、金とピンクの縦縞という派手派手しい髪をツインテールにしている。いや、毛先が縦巻きだから、ツインドリルと言ったほうが分かりやすいか。
 一方のキセノンは鮮やかな空豆色の髪を、ゆるふわのワンレングスにしている。指先で髪を掻き上げる仕草が様になっている。
 見た目はどこからどう見ても完璧な、水も滴るような美少女と美女の二人だけど、アバターの性別的にはどちらも男性だ。無論、股間も男性だ。性的趣向は両刀だ。男も女も、突くも突かれも活殺自在だ。
 そんな二人が謝肉祭カルナヴァルに参加したのは、淫魔たちと千本組み手するためではない。

「ねえ、お姉様。どうして、あーしらが売らないといけねーんすかねー?」
「それはねぇ、ハウちゃん。あたしが整理券の抽選に当たってしまったからよ……ごめんねぇ」
「お姉様、それは言わない約束だっつの」

 がっくり肩を落としたキセノンに、ハウティはと皮肉っぽく笑んだ。
 キセノンが整理券の抽選に申し込んだときは、純粋にセックスしに行くためだった。ところが、ごく最近になって事情が変わったのだ。彼女たちが所属している結社サークル、略称GBBに協力者が出来た。【奴隷ハーレム王】の称号を持つ好色一代男ドンファンとして、その筋ではわりと有名人なのだそうだが、その彼がじつは肉体改造の大家でもあることは意外と知られていない。GBBが彼を知遇することができたのは偶然だったのだが、おかげでGBBのアバター女体化技術は一歩も二歩も大躍進した。
 その彼が謝肉祭当日の今日から数えて二日前、もし可能なら頼みたいのだが、とGBBに相談を持ちかけてきた。そして、その相談解決のために、たまたま謝肉祭の整理券チケットが当たったと自慢していたキセノンに白羽の矢が立てられてしまったのだった。

「はあぁ……本当もう、なんであたし、セックスしないでオナホ売ってんのぉ……?」
「お姉様、溜め息は幸運が逃げていくグッドラックってーの」
「グッドラックしちゃったから溜め息吐いてんのよぉ……はあぁ……」
「もーッ! あーしだって溜め息吐きたいの我慢してんだっつのーッ!」

 思い出したように溜め息を繰り返すキセノンに、ハウティがとうとう切れた。右手に持ったオナホを振り上げ、ぎゃーっと喚いた。
 そう――オナホだ。
 この妖精を加工して作られたオナホさえなければ、彼女たち二人から謝肉祭で乱痴気騒ぎハッピーハロウィンしていたはずだったのだ。

「ってか今更もう何度目かよーって話だけど、やっぱなんで、あーしらがこんなん売らなきゃなんねーわけ?」
「それはね、ハウちゃん。この妖精オナホを作ったのが、あたしたちの美容にとおぉっても貢献してくれた【奴隷ハーレム王】だからよぉ」
「お姉様、それ答えになってるようでなってねーってのー」
「んじゃあ、その奴隷ハーレム王さんが、お祭り中の肉欲都市ここでならオナホが売れるんじゃなかろうかと考えたけど抽選に漏れちゃって、それなら当選した人を探して委託販売してきてもらおう――って考えたからよぉ」
「お姉様、お姉様。そんな事実言われても、なんの慰めにもなんねーんすけどーっ!」
「ハウちゃんが聞いてきたから答えたんじゃない!」
「お姉様が溜め息ばっかだから、あーしも愚痴っただけだし! べつに本気で聞いたわけじゃねーし!」
「あぁら、そぉ! じゃあ、本気で答えちゃって悪ぅございましたぁ!」
「なにそれ、べつに謝ってとか言って――……ぅあー、止め! 止めよー、お姉様。これ、すんごく不毛ハゲるわ」
「……そうね。止めましょ」

 妖精オナホが全然売れない鬱憤をぶつけ合っていた二人だが、すぐに空しくなって口を閉ざした。もっとも、どちらの口からも、閉ざしたそばから溜め息が隙間風のように漏れてくる。

「はぁ……」
「ふひー……」

 どちらからともなく目を見合わせると、二人してもう一度大きな溜め息を吐きながら縁台の端に突っ伏した。この縁台は、一番安い露店セットに含まれている商品棚だ。いまはその中央に、全長20cmほどの背中から羽の生えた人形が山積みにされている。キセノンとハウティの二人は、その山の左右で突っ伏していた。

「っつか、売れない理由って百パーっしょ」

 ハウティが頬を縁台に付けたまま、視線だけでを指す。

「そうねぇ。百二十パー、のせいねぇ」

 キセノンからはオナホの山が邪魔になって、は視界に入ってこなかったけれど、目を瞑ればいくらでも思い浮かべることができた。は一度でも見れば、嫌な意味で記憶に焼き付いてしまうものだった。
 それは、手を横にして三つ重ねたくらいの小さな立て看板に大きく表示された生産者の顔写真だ。
 厳つい顔のおっさんが立派すぎるカイゼル髭を弾ませて大笑いしているその写真を一言で評するのなら、悪魔の嘲笑、だった。そんな悍ましい顔写真の下に、ご丁寧にも『私が作りったオナホです』と書いてあるのだから、誰が買うのかという話だった。

「っつか、お姉様。この看板ポップ、撤去できねーん?」
「ハウちゃん、それは何度も何度も何度も試したことじゃない……というかなんで、オナホに生産者表示しようと思ったのよぉ!」

 この看板はアイテムとして独立して存在しているものではなく、妖精オナホが「販売時に生産者表示する」とチェックされていることに対応して自動で出現しているものだ。だから、キセノンたちが縁台から退かそうとしてもまったく動かないし、布を被せて見えなくさせようとすると布のほうが落ちてしまのだった。

「っつうかー、百万歩譲って写真はアリとしてもさー……この写真はねーよ。百億歩譲っても、ねーよ」
「そうよねぇ。これさえなければ、もうちょっとは売れそうなのにぃ……あっ」
「え、なになにお姉様?」
「いま思いついたんだけどぉ、あたしたちが買っちゃえば良くなぁい?」
「……は?」
「だからぁ、あたしとハウちゃんでお金折半して、このオナホを全部……じゃなくても半分くらいでいいのかしらぁ? とにかく、そのくらい買い取っちゃうの。そしたらノルマ終了で、後は普通に遊びまわれるでしょ」
「おぉ!」

 と目を輝かせたハウティだが、すぐに眉を顰める。

「……って、買うの? お金は?」
「もちろん、あたしとハウちゃんで出すのよぉ」
「いーやーッ!!」
「だったら、ハウちゃんも売り方考えてよぉ!」
「考えてって言われて考えつくなら、言われるまでもなく言ってるっつー……あっ」
「あら、なんか思いついた?」
「うんうん。あんね――」
「ほぅほぅ」

 ハウティの考えを聞いたキセノンは、うんうんと何度か頷いて、むふっと唇を笑わせた。

「ハウちゃん、それ採用。早速始めましょ♥」
「はーい、お姉様♥」

 ●

「さあさぁ、寄ってらっしゃい見てらっしゃーい。誰でも絶倫になれる妖精オナホの実演販売中よぉ!」

 キセノンはそこらで青姦している人たちに向けて声を張り上げながらも、腰をぬこぬこと前後させている。

「使えば誰でも、祭の間ずぅっと腰振り余裕だしー♥」

 ハウティも同じように声を上げながら、腰をくいっくいっと前後させている。
 キセノンとハウティは向かい合って腰を振っていた。
 キセノンはミニスカートを捲って、ハウティはホットパンツを下げている。二人とも下着は履いたままだが、元から面積極小の下着なので、ギンギンにいきり立った勃起男根は何もせずとも下着からはみ出してしまう――しまうのだけど、周りには二人のちんぽが隠されていた。
 腰を振る二人の間には、下着のような衣装をまとった女性淫魔サキュバスが四つん這いになっていて、二人のちんぽはそれぞれ、彼女の膣と口とに埋め込まれていたからだった。

「んんぅ♥ んっ、んんうぅッ♥」

 前後から貫かれているサキュバスは抵抗することもなく、唇の隙間から媚び媚びな嗚咽を漏らして腰をくねらせている。
 背後からキセノンの巨根に貫かれて、ぱんっぱんっ、とリズミカルに腰を打ちつけられている尻は、そのリズムに合わせてプリンのようにぷるぷる波打ち、そのしなやかな肢体がどれだけ柔らかいのかを見せつけている。
 正面からハウティの短小ちんぽを咥えている口唇おくちからは、ちゅぽちゅぽくちゅくちゅ、とせせらぎの音が漏れている。ときどき唇から覗く舌が、短小ちんぽの裏側をべろんちょと舐めては口内に戻っていったりもしている。

「ふ、ふっ、っ……んん、んんぅ――ッ♥♥」

 キセノンが先に達した。淫魔の丸尻に押しつけた腰をぷるぷるっと武者震いさせている。

「……っふあぁ♥ 出したわぁ♥」

 満足を声に出しながら、ゆっくりと腰を引いていく。半分ほど柔らかくなった肉棒は、重力に屈してずるりと抜け落ちる。中出しした証拠の精液が、ちんぽが抜けた後の膣口からぽたぽたと零れ落ちている。

「っと、このように射精したちんぽは萎えちゃうわけよねぇ。でもこれじゃ、せっかくのお祭りを最後まで楽しめない――そうでしょお?」

 キセノンは近くで青姦しながら、いちおう声が聞こえてはいるらしい連中に向かって語りかける。がっつり見られていなくとも、少しでも興味を持ってくれているひとがいるのなら御の字だ――と、キセノンは笑顔で売り口上を続ける。

「あぁ、もちろん。みんなもちんぽの回復アイテムを持ち込んでいるんでしょうけど、それだって限りがあるわよねぇ。あるいは、用意はしてきたけどお高いものだから、できればあんまり使いたくない、とか思っていたりするんじゃないかしらぁ? でも、このオナホなら大丈夫」

 そう言って、キセノンは縁台に置いていた妖精オナホをひとつ手に取った。縁台に載っている生産者表示の写真については触れない。全力で無視だ。
 妖精オナホは全長20センチほどで、目を閉じて眠っているみたいな様子をしている。キセノンをこれを片手で鷲掴みにして、反対の手で支えた半勃起ちんぽをぐいっと押し込む。

「ひゅっふぉおおおぉッ♥♥」
「妖精を加工して作った、この魔法のオナホなら、緩んだちんぽも三擦り半で……あら、ギンギン! はい、この通りぃ!」

 体格に不釣り合いな大型サイズのちんぽを押し込まれた妖精が阿呆みたいな嬌声を上げたけれど、これも無視だ。

「んっ♥ んっ♥」

 と、リズムを付けて妖精オナホを上下させる。

「にゅほっ♥ ひゅふぉッ♥」

 いちいち喘ぐ妖精のお腹はぽっこり膨らみ、割れ目まんこは骨盤がないかのように大きく拡げられている。いや実際、骨盤などないのだろう。どんなちんぽでも使えるように肉体改造された妖精なのだから。

「んっ、っ……はぁい、復活ぅ」

 数回ほど上下に使ったところで、キセノンは無造作にオナホをちんぽから引っこ抜いて縁台にポイ捨てた。にゅおぉっ、とか妖精の逝き声が上がったけれど、無視だ。キセノンの顔は、ちらほら向けられている見物客のほうを向いている。
 いや、向けているのは顔ではなかった。股間に聳えるちんぽだった。

「はいこの通り、いま出したばっかのぐったりちんぽも、三擦り半でフル勃起ぃ♥」

 淫魔の腰に見物客から見て奥側になるほうの手を添えたまま、手前側の手でねっとり濡れた勃起ちんぽを自慢げにひと撫で。それから、尻の穴PC筋を開け閉めして、ちんぽを根元から、ぶんっぶんっと縦振りさせる。大きく風を切るちんぽの勃起っぷりを、少し増えた見物人らに見せつける。
 なお、見物客はぱっと見で男しかない。女は打ち止めを気にしないが、男はとても気にしているということだ。

「お疲れちんぽも三擦り半で即勃起。そんな癒やしのオナホを、いまなら特別価格でご提供よぉ」

 価格を告げると、小さくだけど見物する男たちが初めて響めいた。オナホはポーションより安いのが普通だけど、【奴隷ハーレム王】が指示してきた売値は相場よりも少しだけ安い。元が取れるのか疑問だけど、きっとどんな値段でも売れれば御の字という不良在庫なのだろう。

「さて、お客さんには、お祭り価格で値上げしないで値下げするのは一体どういう了見か、なんて怪訝に思ってらっしゃるかたもいるでしょう!」

 だんだん乗ってきたキセノン。なんだか口調も寅さんフーテン風味変わっているけど、このほうが舌の滑りがいいのでいいかぁ、とブレーキから足を離しちゃうキセノン。

「お姉様、ノリすぎー。ちょっとキモぉ」

 淫魔のお口をまったり堪能しているハウティが苦笑するけど、一足遅い。もうブレーキは踏まないのだ。
 キセノンは硬くなったちんぽを再び、淫んこに挿入イン

「んっ……このオナホ、どうして安くなったの、かっ、とっ……言う、とっ……!」

 ぱっこんぱっこんと腰を打ちつけ、ぴっしゃんぴっしゃんと尻を鳴らさせながらの講釈だ。

「このオナホ、本当だったら時間をかけて、じっくり高値で売っていこうというものだったの。けれども偶々、カルナヴァルへの参加ができた。そしたらもうほら、お祭りよ? 見渡すかぎりに、ちんことまんこよ。そりゃもう誰でも、猿に負けじとハメてハメられ出して出されてぐっしょぐしょよぉ! んあっ、っ……それで気がつきゃ、金玉タンクがすっからかんよ。穴はこんなに転がってるのにっ、っ……突っ込む棒がないと来た日にゃ、ぁ……せっかく当てたチケットが草葉の陰で泣き出すわ。そんなの嫌でしょ、嫌よねぇ? あたしもそんなの、可哀相すぎて見てらんないわ。だから決めたの、ここはあたしが涙を呑もうじゃないのとっ、っ、おっ……んぉあぁ――ッ♥♥」

 キセノンの腰振りが止まって、淫魔の尻に股間を密着させたまま、ぶるるっと排尿直後みたいに背筋が震えた。つまり、いま中出し決めました、ということだ。

「んっ……ぅ……はっあぁ……ッ♥ ……っと、二連射ちんぽのお疲れちんぽも、オナホに素早くハメ込めば……ん、ん、んぅ♥ ……っは、はい、この通り。ギンギンちんぽに再チャージぃ♥」

 二個目の妖精オナホがアヘ啼きしながら縁台に転がされて、キセノンのちんぽは三度、完全フル勃起。元気に反り返った肉棒を、どうしたって生粋の女性より大きめになってしまう手でさらさらと何度か撫でて、また少し増えている見物客に勃ち具合を見せつけると、女性淫魔の肉穴まんこにゆっくり差し込んでいく。

「んっ……ん、んんぅッ♥」

 長口上の間もずっとハウティのものをしゃぶりっぱなしの淫魔リップから、甘えた吐息が漏れてくる。まんこのほうもキュッと締まって、先の中出し汁をぶちゅっと溢れさせてくる。それを手伝うかのように、キセノンは腰をゆっくり大きく使って、肉傘カリで精液を奥から掻き出していく。

「っふぅ♥ んぅ、ううぅ……ふうぅッ♥」

 淫魔は気持ちよさそうに呻いて尻をくねらせ、膣肉をぎゅっぎゅっと締めつけながら、口淫おくちのほうもいっそう過激に舌を使って、じゅるじゅるじゅぼじゅぼ、爆音フェラで仕留めにかかる。

「あっ、ああぁっ……っく、あーイく! イくっ、っ……んんッ♥ んっ、んぅ――ッ♥♥」

 ハウティの両手が淫魔の髪を握り締める。淫魔の鼻面に股間をぐぐっと押しつけて、爪先で両足跳びするように震えた。

「ふっ、ふっ……ふっひぃー……はあぁー♥ すっきりー♥」

 ごっくごっくと喉を鳴らして精飲している淫魔の口から、硬さの抜けたちんぽを抜こうとする。淫魔の唇は蛸のように伸びて最後までちんぽに吸い付いていたけれど、それを力尽くで引き剥がして、ちゅっぽんと引き抜いた。

「んはっ……おとと、こっちもオナホに……ん、あ、ちょっと難しい……んっ」
「ひゅにゅあぁッ♥」

 硬度を失ったちんぽを妖精まんこに押し込むのは少し骨が折れたけれど、勢いをつけて一気にハメたら嵌められた。

「おっ、おっ、お、おぉッ♥」

 ハウティが妖精の腰を鷲掴みにして、がっしがっしと上下に振るのに合わせて上がる、可愛いアヘ声。その声が唐突に途切れたのは、ハウティが妖精をちんぽから引っこ抜いたのと同時に空間収納に戻したからだ。

「えっと……はーい、あーしみたいなチビっこいちんぽでもこの通り、ちゃんと使えまーす」

 再勃起したちんぽを指でつついて示したハウティは、その切っ先で淫魔の顔をぺちぺち撫でると今一度、彼女のお口にちんぽをお邪魔させた。

「はーい、このように連続プレイも出来ちゃいまーす……んっ、んっ……あーきもちいいー」

 ちょっと棒読みになっていたけれど、【癒やしのオナホ】の回春効果はばっちり伝わったようだ。いつの間にか割りと増えていた見物の男たちは、小さな歓声を漏らしたら、頻りに頷いたりしていた。

 ――予想以上に好感触!

 キセノンの気持ちは天井知らずに盛り上がる。淫魔の膣にがっぽり嵌まった巨根もグンッと持ち上がって、淫魔の尻もビクッと跳ねる。
 ちんぽからの気持ち良さと、不良在庫オナホが売れそうな雰囲気とで、気持ちも身体もアゲアゲ盛り盛りだ。その最高潮に上がりまくった情動ゴーストが、ここが勝負の懸けどころ、と囁いた。

「んんっ、みなさぁん! 誰でも絶倫になれちゃう【癒やしのオナホ】、いまならお買い上げの方全員にぃ、あたしたちがサービスしてあげちゃうわぁ♥ あっ♥ あっ、あぁはぁ――ッ♥♥」

 キセノンが淫魔に二度目の中出しを決めながら叫んだ三十秒後、見物客は綺麗さっぱり消えていた。
 女性淫魔も男性淫魔も入れ食いなのに、わざわざ女性体型の男性アバターと掘りつ掘られつしようという奇特な男は一人もいなかったのだった。

「……お姉様」
「ハウちゃん、何も言わないで」

 ひゅるりと回転草が転がっていきそうな空しさのなか、ハウティがじっとりした目つきでキセノンを睨む。キセノンは顔を背けたのだけど、それで許すわけもなく。

「お姉様、馬鹿なの?」
「……はい」
「実演に使ったオナホ、あーしらで買い取りなんだけど?」
「ハウちゃんの分も、あたしが払うわ」
「売れ残った分はどーするわけ?」
「……それも、あたしが買い取るわよ……ええ、買い取るわよぅ!」

 涙目で吐き捨てるキセノンに、ハウティはゆるゆると頭を振った。

「んーん、お姉様。二人で半額ずつ出そ」
「え……いいの?」

 はっとハウティを見やったキセノンに、ハウティは笑顔で親指を立ててみせた。

「もち♥ そんで、いまから買ったオナホの在庫がなくなるまで犯りまろーぜー!」
「ハウちゃん……!」

 キセノンは感極まってハウティに抱きつく。

「おっと……お姉様、泣いてる暇はねーぞー。時間を無駄にしちゃった分、いまから全力で挽回しねーとなんだし」
「ん……そうね。ちょっと遅くなっちゃったけど、いまから全力で楽しみましょ! ペース配分は無し! オナホの貯蔵は十分よぉ!」

 キセノンは大きく右手を振り上げる。

「いくわよ、ハウちゃん! サキュもインキュも千人斬りよぉ!」
「おー!」

 ハウティも一緒に右手を突き上げた。
 生産者表示の看板に写るオナホ職人が、それでいいのだ、とカイゼル髭を揺らして笑っていた――かどうかは知らない。


 オナホを湯水の如くに使い捨てていくスタイルで、女淫魔サキュ男淫魔インキュもお構いなしにハメ倒していった二人は、謝肉祭の取りを飾るレイドボスが出現するまでの時間を、使ったお金を忘れるくらい楽しんだのだった。
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