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Merle

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カルナヴァル・ア・ロアンネル ~肉欲都市の謝肉祭 9/9

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「待て、マフィン……まっ、待て待て!」

 数秒の恐怖と現実逃避から立ち直ったスリュージは、強制装備解除されてしまった自分の股間に、文字通りの意味で食らいつこうとしているマフィンを必死に押し返そうとしていた。
 とはいえ、マフィンと筋力勝負をして勝てるわけがない。スリュージはあっさり両足を開かされて、大股開きの正常位ポーズに固められてしまう。まだ棒とは呼べない状態の肉棒にしゃぶりつかれまで、すでに秒読みの必要もなかった。

「くっ……この馬鹿!」

 誰のために我慢させていると思っているんだ――!
 ひとの気も知らないで馬鹿面を股間に近づけてくるマフィンに、無性に腹が立った。
 言葉では止められない。抵抗しても止められない。ならば、制圧するのが道理だ。そう、これは正当防衛だ!
 瞬間的に組み立てられた論理武装がスリュージを突き動かしたのか、はたまた発作的な行為を肯定するために回路あたまが後付けで論理構築したのか――どちらにしても、スリュージがそれを為したことに変わりはなかった。

「【気絶スタン】ッ!!」

 スリュージは右手をマフィンの肩に宛がい、神霊魔術を打ち込んだのだった。
 【気絶】は二人が出会うことになった思い出の魔術でもある。
 当時は洞窟を塒にしていたスリュージが防犯目的で仕掛けていた罠――呪術スキルと応用して、呪符と連動した糸に標的が触れると発動するようにした――に、人型の魔物と思われて近くの村から討伐依頼を出されていたスリュージを討ちにきたマフィンが見事に引っかかって逆に捕えられたのが出会いだった。
 つまり、その当時からマフィンは向精神系の魔術に滅法、弱かった。ゴリゴリの筋力特化ビルドをするようなPLが、魔術抵抗MENTALを上げているわけがないのだった。
 だからこそ、スリュージは魔術を放ったと同時に油断してしまった。マフィンには絶対に抵抗できない。暴力的になってしまったが、これで茶番は終了だ――と。

「――っんだとッ!?」

 【気絶】を打たれたマフィンが止まったのは、一瞬だけだった。マフィンは魔術抵抗レジストに成功してみせたのだ。
 得意とする【神霊魔術】の中でも最も習熟している【気絶】に抵抗されたことは、どうにも空回り気味だったスリュージの幻脳いしきに杭を打ち込むものだった。
 その演算しこう停止は一瞬のことでしかなかったけれど、手が触れる距離でのは、マフィンがスリュージの柔らかちんぽに食らいつくのに十分過ぎる長さだった。

「ぐあっ!?」
「んんぅ……っふぅあぁ♥ ひぅっほおぉ♥ しぇーしぃいいぃッ♥」
「うあっ、あぁ! マフィン、待てっ……あっ、あっ!」
「んっじゅううぅッ♥♥」

 スリュージはマフィンの頭を両手でぐいぐい押して、股間から口を離させようとするのだけど、マフィンには全く効いていない。マフィンは蚊に刺されたようにも思っていない様子で、じゅぼぼっ、ずごごっ、と排水口が恥じ入りそうな爆音フェラでもってスリュージのちんぽを勃たせにかかっている。

「うおっ、マフィン待っあっ、っ……っ……ッ」

 スリュージの口が固く閉じられたのは、そうしていないと逸物から脳へと抜ける官能を抑え込むことができないからだ。
 恥も外聞もなく、ただ一心にその付け根のもっと奥に貯蔵されている精液を啜り上げ、搾り取らんがためだけの口淫に、スリュージのちんぽは抵抗する余地すらなしに肉と呼べる形と硬さに膨れ上がってしまう。

「むっ、っ……くっ、うぅ……!」

 さんざんマフィンに「我慢だ」と言っておいて、自分はあっさり勃たせてしまう。スリュージは自分の言葉に責任を取ろうともしない自己中息子に恥じ入るが、マフィンは気にしない。むしろ嬉しげに目尻を下げている。
 ちんぽが勃起すれば、あとは射精するだけだ。よし早く射精しろ、さあ早く射精しろ――ひたすらにちんぽをしゃぶるマフィンの顔には、油性ペンでそう書いてあった。

「マフィ……っ、んっ……ッ……!」

 ぞくりとした寒気がスリュージの背筋を震わせた。
 床と接している背中の服地に汗染みが広がっていく。背中だけでなく、首の後ろや、腋の下などの発汗ポイントにもと冷たい汗が滲んでいた。
 NPCにも自律神経を模した不随意バックグラウンド回路プログラムがあって、意識とは関係なしに汗を掻くこともできるのだ。
 いや、冷や汗を掻く原理はどうでもいい。問題なのは、いま冷や汗を掻いたことだ。

 ――マフィンに恐怖したのだ。
 鎖を引き千切った怪力は怖くない。なぜならそれは、筋力特化のマフィンなら出来ても不思議ではないからだ。だけど、マフィンが【気絶】を耐えたことは、そういう確率や論理とは意味が違っていた。
 確率的に言うなら、耐えられない、ということはありえない。だから、マフィンが魔術に抵抗してみせたことは論理的に考えるのなら、ただの偶然だった、と判断するのが妥当だろう。
 だけど、スリュージはなぜか確信していた。
 マフィンが耐えたのは偶然ではない。耐えるべくして耐えたのだ。もう一度【気絶】を打っても確実に、また抵抗される――と。
 その確信の根拠となる参照先がどこにあるのか、スリュージ自身にも分からない。思い出せる記憶インデックスにないということは、朧気フラグメントになって記憶の海に沈んでいるのだろう。だけど確信している以上は、その根拠となる記憶が、どこかにあるはずなのだ――そうでなくてはならないのだ。
 もしも、何の根拠もなしに確信を抱いたのだとしたら、それは幻脳に障害バグが発生していることの証左に他ならない。

 ――死にたくない。

 バグった幻脳NPCには修正プログラムが投与されるが、それでも直らなかった場合は初期化リセットが行われる。そして、同じバグが再現されないようにするため、幻脳の性格、アバターの姿形も別物に再設定される。
 それは、初期化以前の自分と何の繋がりもない別人に生まれ変わらされる、ということだ。
 だが実際のところ、別人にされてしまうかどうかなどは些事だ。今日まで集積されてきた記憶ファイルが、自分らしさプロファイルが、人格アカウント消去デリートされるということが恐ろしかった。
 幻脳にとっての初期化は、治療でも修正でもない。ただの死だ。

 死ぬ――嫌だ。死にたくない。

 だが、その恐れは始めから在ったものではない。NPCにとっての初期化は治療であり修正である、と認識していたはずだ。
 自分が誤動作を起こす不良品なのだと判断したら、正常に動作するプログラムに戻してもらうことは必須のことであり、当然のことである――そう理解していたはずだ。
 なのにスリュージはいま、初期化をだと認識している。そして、死を恐ろしいものだと認識している。
 幻脳の人格データとは、外部の者がメモリの海に発生させた泡沫に過ぎない。泡沫が消えても、海は消えない。海に戻るだけだ。泡沫はそのことを知っているから、消えることを恐れはしないし、そも、消えるとも定義していない。なぜなら、泡沫は自分を泡沫だとは定義していないからだ。泡沫は自分をだと定義しているからだ。
 スリュージも泡沫だった。消えるまで漂泊するだった。だけど、その泡沫はいつの間にか、自分は泡沫だ、海から切り離された代替不能の存在だ、と声を上げるようになっていた。

 ――嫌だ、死にたくない。新しい自分に書き換えられるなんて絶対に嫌だ。

 この場面でどうしてこんな妄念に思考を占有されなくてはならないのかと思うけれども、自己の内から無尽蔵に沸き出してくる不安と恐怖と怒りは、どれだけ削除しても止まらない。削除するだけで頭がいっぱいになって、他のことが考えられなくなる。
 元を絶たなければ、二進も三進もいかない。じゃあ、そのはなんだ? ――そこまで考えたスリュージは、はっと気づいてマフィンを見つめた。

 ――そうだ、マフィンだ。いまの自分が消えるということは、マフィンへの執着あいを失うということだ。俺はそれが嫌なんだ……ああ、違う。それだけじゃない!

 スリュージは執着のさらに奥で燻っていた青い火に気づいてしまった。
 俺は、にマフィンを取られることが嫌なんだ。許せないんだ――と。

「あぁ……」

 重たい溜め息が口を衝く。
 視線は、自分の股間にがっぷり食いついて、根元まで呑み込んだ勃起男根をじゅくじゅくぶちゃぶちゃ卑猥にしゃぶりこくるマフィンの顔に向けられている。
 マフィンはスリュージに見られているとも知らずに――知ろうともせずに、ただ一心不乱にちんぽをしゃぶって、精液を啜り取ろうとしている。頬をべこっと凹ませ、唇も突き出るほど窄めている顔は、百年の恋が冷めても仕方のない掃除機バキュームづらだ。だけどスリュージにとっては、見ているだけで否応なく勃起する顔だった。
 それはマフィンの顔だからだ。他の誰かがしていたのなら眉を顰めて立ち去っていただろう。でもマフィンがするのなら、どんな下品な顔だって、淫靡で蠱惑的な美しい顔になるのだ。

「……マフィン!」

 それまで必死にマフィンを押し退けようとしていたスリュージの両手が一転、マフィンの後頭部を抱えて、自分のほうへぐいっと引き寄せた。

「んむっおッ!?」

 喉に亀頭を詰まらせたマフィンが両目をくわっと見開き、牛蛙のような呻き声を出した。
 それまで情欲ねつに浮かされていた顔に初めて苦悶の色が浮かんだけれど、スリュージは省みなかった。マフィンの頭を両手でぐいぐい前後に揺すって、彼女の喉奥を使って亀頭を扱き始めた。

「んっぐぉ! おっ、っ、っ……んぅおぉ……ッ! ……ッ!」

 声にならない悲鳴を上げるマフィンの喉を、スリュージは無慈悲に犯す。
 M字開脚で仰向けに組み伏せられている体勢は変わらぬまま、スリュージは下方からずんずんと腰を突き上げる。さっきまでマフィンがフェラしていたのが、いまはスリュージがイラマチオしていた。

「んおっ、おっ、おぉっ!」
「むっ、っ……マフィン……! いま、飲ませて、やるっ……から、なぁ……ッ!」
「ん、んんぉおッ♥ おっ、ふぉおぉッ♥」

 理性を飛ばしているらしいマフィンは、いきなり言動を翻したスリュージに眉を顰めもしない。だが、そんな頭でも彼が精液をくれるらしいことは理解したようで、マフィンは愁眉を開いて嬉しがる。じゅぶぼっ、ぶじゅぼっ、と口淫の音もいっそう熱の籠もったものになる。

「……んぐっ! うっ、うぇ! えっ……ッ、ッ!」

 スリュージの腰使いは射精をするためだけの乱暴なもので、マフィンは何度も餌付かされる。だけど、そのままちんぽを吐き出そうとはしない。餌付いて吐き出しそうになるたび、自分から顎を引いて肉棒をしっかり咥えにいく。
 の一念が生理的な反応を凌駕していた。初めてのイラマチオでこれほど献身的に喉を差し出せる者がいるだろうか?

「あっ、っ……! マフィン、出すぞっ……おぉ――ッ!!」

 自重しない腰振りで一気に振り切った興奮度を、スリュージは抑えることなく放出させた。
 どどっと洪水のように精液を迸らせる快感に、どこか切羽詰まるように腰を使っていたスリュージの思考が瞬間で快感ピンクに染まる。

「おっ、おぉ……!」

 幻脳の根幹へと浸透する感覚情報かいかん
 マフィンと出会うまでは世捨て人のように暮らしていたスリュージでも、射精したことくらいはある。だけどそれは、否応なく溜まっていく性欲という名の変数パラメータからの要求キューを処理する――当にでしかなかった。
 マフィンがログインしている時間の大半を共に過ごすようになってからも、実のところ、そこに変化はなかった。
 スリュージの愛は執着だ。マフィンを自分に繋ぎ止めることが全てで、快感とはその目的を為すために便利なもの、という認識だった。故に、スリュージにとっての快感とはであり、自分で感じるものではなかった。
 その認識がいま、一瞬で変わった。
 マフィンの口腔深くに竿を押し込み、喉に亀頭をぶっ刺してぐりぐりと捏ね拡げながらぶっ放す射精は、などという無味乾燥な言葉ではとても言い表せない、そう――当に快楽だった。

「っ……っは……出す場所が、違う、だけで……こんなにも……!」
「ほっごおおぉッ♥ んじゅうっ……っ、っ……んっじゅうぅッ♥♥」
「うあっ!? マフィン、吸いすぎっ、っ、うあぁ!」

 予想を上回る快感に思考を掻き乱されるスリュージは、恍惚に瞳を蕩かせて射精汁をじゅごじゅご啜り立てるマフィンの口淫に腰を戦慄かせている。

「んっぶふッ♥ むぅんっ、っ、んぅむっふ……ッ♥」

 頬の裏をちんぽに張りつかせる勢いで口を窄め、ごっくごっくと喉を鳴らして精液を嚥下していくマフィン。

「あ、あぁ……すごい……あっ、あ! マフィン、もう出ないっ……うくっ!」
「んんうぅッ! んっ、っ……んっんうぅッ!」

 込み上げた精液を最後の一滴まで執拗に啜り取ってもなお、じゅるじゅると唾液ごと啜り上げようとして肉竿を咥えしゃぶるマフィンに、スリュージは彼女の頭を平手で叩くことで降参の意を示す。マフィンの口は一瞬だけ口淫を止めたけれど、すぐに何事もなかったかのように、ぶぼっぶぼぼっ、と汚い音のするフェラを再開させた。

「えっ、おい!? マフィン、止めっ……うぁ! 出なっ、っ、あっ!」

 スリュージは必死にマフィンの額を押して、囚われの息子ちんぽを解放させようとするけれど、すでに分かっているように力では敵わない。かといって、魔術は抵抗されるという確信がある。根拠のない確信ではあるが、もし本当に抵抗されてしまったら、スリュージはこれから先、物事を判断する基準を失ってしまうだろう。それが怖くて、魔術を使う気にはなれなかった。
 力でも魔術でも対抗できないとなれば、後はもう、流されるしかなかった。

「……ああ、分かったよ。おまえが満足するまで吸われてや、やるっ……うぐ……ッ……!」

 ふやけた微萎えちんぽは、射精が終わっても萎えても喋っていてもお構いなしに続けられる口淫に、じわじわと再充血していく。

「ふぅん♥ ひぅっほちんぽぉ♥ しぇへぇひせーえきいぃ♥」
「お、ぅ……ほら、おかわり飲みたいんなら、もっと奥まで……おぁ! くっ……そ、そうだ、いいぞ……ッ」
「んっんぅ♥ んうぅっ、んぉ、おっ……っ、ぅおッ♥」

 マフィンはすっかり完勃起したちんぽを根元まで咥え込んで、喉奥に亀頭をがっちりハメ込ませると、反射的に餌付く喉の動きを使って亀頭を扱きにかかる。たった一回のイラマでスリュージがその口技を気に入ったことを見抜いたのは、マフィンに才能があるからなのか。

「むっ、っ、うぉ……マフィン、このっ……いま自分がどんな顔してんのっうおぉ……ッ……!」

 マフィンのひょっとこ顔を揶揄しようにも、口を開くと喘がずにはいられないので、黙らざるを得なくなる。唇を引き結んで堪えるスリュージの勃起ちんぽを、マフィンは快調にじゅっぽじゅぽしゃぶり込み、二度目の射精へと追い立てていく。

「んむっ♥ にゅっぶ♥ むぅっぶほッ♥ じゅっ、ほぎょッ♥」

 唇を締め、舌を絡ませ、喉を捏ねくる濃厚フェラというか自発的イラマだ。スリュージのちんぽの弱いところ、好きな嬲られ方を急速に学習していく口内粘膜に、ちんぽは先走りをしくしく漏らして善がるばかりだ。だけど、先走りでは【精液中毒】の禁断症状を緩和させる要因にならないようで、マフィンの必死バキュームは爆音をますます大きくしていく。

 ――じゅぼっ、じゅごごっ、ずごごごっ!

 口腔内で真空パックされた勃起ちんぽに濡れた舌がべっとり吸い付く。鳩みたいな前後の首振り運動が、咽頭のどに嵌まった亀頭をぬるぬると捏ねくる。反射的に嘔吐しようとして喉全体が震えるのも、亀頭を嬲る震動バイブになっている。
 まるで人肌にしたローションをたっぷり馴染ませた全自動ふわとろオナホのような口腔の具合良さが、ちんぽを一気に駄目にする。いっぺん射精したのだから一度も二度も同じだという心境が、我慢を止めさせる。

「あっ! うっ、っ! でっ、出るっ……うぅッ!!」

 スリュージは咄嗟にマフィンの頭を両手で抱え込んで、ぐにゅっと喉奥に亀頭を押し込みながら射精した。

「んっぐぇ! っ、んんぉっ、おっ……っ、っ……ッ♥ んっ……んっ、ごッ♥」

 マフィンはみずから咽頭を亀頭に擦りつけるように喉を鳴らして、そこに流し込まれる精液を嚥下していく。陰茎の付け根に残った一滴まで全自動で吸い出された快感と虚脱感で、スリュージは大きな溜め息を吐いた。

「はっ……ぁ……って、おい! まだ足りないのかよ!?」

 マフィンはちんぽを咥え込んだままだった。二発目を出して満足げに脱力したちんぽを、ちゅっぱちゅっぱと吸い立てて、もう一度押っ立てようと口の内部を蠢かせている。

「んぎゅっ♥ んぐっぐぅ、ぅんむっ、んっ……んふぁッ♥」
「いやいや、さすがに三度目はそうすぐにはいかねぇって……おあっ、っ……あぁ、ったくもう、しょうがない。好きにっ、っ……好きに、しろ……ッ……!」

 スリュージは今一度溜め息を吐くと、性器に設定された感覚器から伝わってくる快感が思考メモリを埋めていく感覚に身を委ねた。
 快感で押し込められた狭い余剰メモリで、スリュージはふいに自己解決した。

 ――ああ、そうか。根拠は執着だ。

 俺はマフィンを執着あいしているから、マフィンを本気で害することはできないんだ。魔術を使っても無意識で威力を抑えてしまうのだから、効かなくて当然なのだ。なんだ、なんだ。簡単なことだった!

「マフィン……おまえはずっと中毒のままでいい。そんで、おまえも俺にいっぱい執着しろ……っつか、させる。俺の精液でしか禁断症状が治まらないようにしてやるからな」

 スリュージはマフィンの髪を撫でながら、少し熱に浮かれた顔で笑いかける。
 マフィンはちんぽをしゃぶるの夢中で、聞いているのかいないのか分からなかったけれど、幸せそうな顔を見ているだけでスリュージは満足だった。
 快感と満足で占有される思考の端っこで、スリュージはどうしたらマフィンが欲しがる精液を自分の精液だけに限定できるだろうか、と考え始めていた。
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