神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

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第二章 聖杯にまつわるお話

第137話

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 今日はのんびり予定だったんだけどなぁ。

「おお、呪い師の言う通り召喚されたぞ!」
「ミノタウロスを解き放て!」
「贄に捧げよ!」

 家の中にいても強制召喚されるってどういう事だろうか。
 闘技場っぽい場所の中央に召喚され、開いた門から巨大な斧を引きずるミノタウロスが姿を現した。
 空気を震わせる咆哮にちょっと鼓膜が痛いです。

「その者を殺せ!」
「運命を捻じ曲げるそれを殺せば神の祝福が我らに与えられるのだ!」

 なぜか僕に対する殺意が高いのだけど、なぜ?
 あとミノタウロスなんだけど……腰蓑一丁ってどういう事でしょうか、野生のミノタウロスの方がマシな装備している気がする。

「目のやりどころに、困る」

 激しく動いて腰蓑がスポーンってならないのか心配です。

「?」

 ミノタウロスの咆哮が一度上がったっきりなので不思議に思って視線を向けたら、照れながら斧で体を隠そうと努力してくれていた。
 広い闘技場のど真ん中で、もじもじする僕とミノタウロス、誰得なんだろうか。

 僕を召喚した人達が何か言っているっぽいけれど、放送禁止用語が混ざっているのか聞き取れない。

「ええい、大臣たちよ、奥の手を使え!」
「「はは!!」」

 誰かが命令を飛ばすのと同時に観客席にいた人達が呪文を唱え始めた。同時にミノタウロスが僕を庇うように前に立ってくれた。
 いやん、お尻の筋肉が丸見え。
 やっぱり腰蓑はハレンチ!!

「「Gyaooooooo!!」」

 闘技場に響くドラゴンの咆哮、わぁ人間がドラゴンになっちゃった。禁術系かな。

「ママ一言どうぞ!」
「ドラゴン、カッコイイ!!」

 ん、今アー君の声が聞こえたような?

「よっしゃいけぇぇ! かあちゃを浚った馬鹿どもに制裁を!」
『やっちゃえ! やっちゃえ!!』
「手柄は譲ってあげます、ボッコボコにするです!」

 気のせいではなかったようだ、えっちゃんからポンポンと涼玉、シャムス、イネスも飛び出してきた。
 今日は自分達では動かず、その場に座ってお菓子を食べながら声援を送っている。

 現状に危険はないってことでいいのかな?

「すげー、謎能力すげー」
「ドラゴンになって力加減出来ないはずなのにな」
『半殺し出来てるね』
「やれ、そこだ! 回転尻尾!!」

 なぜだろう光属性を持つイネスが一番格闘好きっぽいのですが。
 とりあえず警護はミノタウロスに任せ、僕も子供達と一緒に座ってティータイム。

 血しぶきとか内臓ぶしゃーとかいった残酷な描写がないためか、モザイクもかからずに戦闘を観戦しています。
 なんていうかアクションが派手なプロレスを見ている感じ?

 おやつタイムが終わる頃、戦闘も終わってドラゴンが僕らの前に勢揃い。
 これ元は人間なんだけどどうするんだろう?

「ミノタウロスと一緒に連れ帰るとして、どうしようか」
『ゴブリン菜園』
「確かにゴブリン菜園なら異種族がスローライフしているし、それで決まりだな!」
「じゃあ帰ってお昼にしましょう!」
「イネスまだ食べるの?」

 成長期なのかな、小食だった頃が懐かしいぐらいイネスがよく食べる。
 帰りはえっちゃんではなくアー君の転移だった。

 転移で視界が切り替わる直前、僕らと入れ替わるように邪神一家が降り立った気がするけど見間違いかな?
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