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第二章 聖杯にまつわるお話
第258話
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農民さんの仕事が作物の世話ではなく、回収になりつつある件。
ドラゴンやスケルトンが増えたけど農地が広すぎて焼け石に水だしね。
「スケルトンはいいな、休眠を必要としない」
『ブラック農家!』
「死んでも働き続ける社畜の鑑です!」
「同情して止めるべきなのか、もっと増やせと言うべきなのか、どっちだと思う刀雲?」
「アー君の領地だから、好きにやらせておけばいい」
「やったー! 今度の休日、死霊系ダンジョン行ってくる!」
夕食の席でパパ達に本日の武勇伝を語る涼玉達に、騎士様が困ったように刀雲に助言を求めている。
箱庭(この)世界の持ち主なのに自宅ではヘタレな所あるよね。
「樹、今日のお米光ってない?」
「本日の採れたて新鮮黄金の米です」
「小麦じゃないの?」
「パンを美味しく食べたイネスがネヴォラと追いかけっこした副産物です」
「いつもよりスピード出ました!」
黄金のパンを食べたイネスが爆走した結果、まぁ酷いことになって人間も魔物も関係なく号泣してました。
「俺、明日仕事休んで稲刈りしてこようか?」
「一人でやると途中で気力が折れますよ」
水平線の彼方までキラキラですから。
「なら騎士団を動かそう、最近は平和で体も鈍っているだろうし、いい鍛錬になる」
笑顔で強制鍛錬を提案する刀雲、そう言えば前回の遠征はロデオと涼玉が大暴れして、降り注ぐ野菜で死人が出そうになったんだっけ。
最終的に漬物まで降ってきて参加した冒険者が泣いてたなぁ。
「神薙に食べてもらうのはダメなの?」
「小麦食べても美味しくない」
神薙さんに消費してもらうには作物を刈って、加工、調理しないとダメなんですよ。
「パパ、光ってる」
「え?」
『ぴかぴかー』
「さすが人外代表、発光してるな!」
「この状態でエステしたらどうなるんでしょう、試してみたいです!」
イネスの発言に子供達の好奇心が刺激され即採用された。
当人の意見?
誰も聞いちゃいません。
「行きましょう、今すぐ!」
「まだ食事中だよイネス」
『磨くの!』
「どこまで光るか実験だな!!」
「ちょっと待って、お酒もまだ飲んでな――」
「パパ早く、夕食ならエステ受けながらでも食べれるだろ」
一応抵抗したものの、子供達の我儘を跳ねのける事が出来ずに連れて行かれました。
きっと終わる頃にはイネスもびっくりな光る騎士様になっているでしょう。
食事中に発光始めた騎士様が悪い……と思う。
「刀雲、明日の遠征お弁当はいる?」
「そうだな、俺たちの分を頼む。あと成績優秀者に特別報酬として進呈する特別な料理があるといい」
「分かったドリちゃんと相談してみるね」
ピザが好評だったし、黄金のピザとかどうだろう。
あっ、なんか面白そうだしそれにしちゃおう。
参加者全員に普通のピザ配って、優秀者には追加で黄金ピザ!
ピザといえば皇帝の顔が浮かんだから、後でイグちゃんにお願いして声をかけておこう、きっと来る。
ドラゴンやスケルトンが増えたけど農地が広すぎて焼け石に水だしね。
「スケルトンはいいな、休眠を必要としない」
『ブラック農家!』
「死んでも働き続ける社畜の鑑です!」
「同情して止めるべきなのか、もっと増やせと言うべきなのか、どっちだと思う刀雲?」
「アー君の領地だから、好きにやらせておけばいい」
「やったー! 今度の休日、死霊系ダンジョン行ってくる!」
夕食の席でパパ達に本日の武勇伝を語る涼玉達に、騎士様が困ったように刀雲に助言を求めている。
箱庭(この)世界の持ち主なのに自宅ではヘタレな所あるよね。
「樹、今日のお米光ってない?」
「本日の採れたて新鮮黄金の米です」
「小麦じゃないの?」
「パンを美味しく食べたイネスがネヴォラと追いかけっこした副産物です」
「いつもよりスピード出ました!」
黄金のパンを食べたイネスが爆走した結果、まぁ酷いことになって人間も魔物も関係なく号泣してました。
「俺、明日仕事休んで稲刈りしてこようか?」
「一人でやると途中で気力が折れますよ」
水平線の彼方までキラキラですから。
「なら騎士団を動かそう、最近は平和で体も鈍っているだろうし、いい鍛錬になる」
笑顔で強制鍛錬を提案する刀雲、そう言えば前回の遠征はロデオと涼玉が大暴れして、降り注ぐ野菜で死人が出そうになったんだっけ。
最終的に漬物まで降ってきて参加した冒険者が泣いてたなぁ。
「神薙に食べてもらうのはダメなの?」
「小麦食べても美味しくない」
神薙さんに消費してもらうには作物を刈って、加工、調理しないとダメなんですよ。
「パパ、光ってる」
「え?」
『ぴかぴかー』
「さすが人外代表、発光してるな!」
「この状態でエステしたらどうなるんでしょう、試してみたいです!」
イネスの発言に子供達の好奇心が刺激され即採用された。
当人の意見?
誰も聞いちゃいません。
「行きましょう、今すぐ!」
「まだ食事中だよイネス」
『磨くの!』
「どこまで光るか実験だな!!」
「ちょっと待って、お酒もまだ飲んでな――」
「パパ早く、夕食ならエステ受けながらでも食べれるだろ」
一応抵抗したものの、子供達の我儘を跳ねのける事が出来ずに連れて行かれました。
きっと終わる頃にはイネスもびっくりな光る騎士様になっているでしょう。
食事中に発光始めた騎士様が悪い……と思う。
「刀雲、明日の遠征お弁当はいる?」
「そうだな、俺たちの分を頼む。あと成績優秀者に特別報酬として進呈する特別な料理があるといい」
「分かったドリちゃんと相談してみるね」
ピザが好評だったし、黄金のピザとかどうだろう。
あっ、なんか面白そうだしそれにしちゃおう。
参加者全員に普通のピザ配って、優秀者には追加で黄金ピザ!
ピザといえば皇帝の顔が浮かんだから、後でイグちゃんにお願いして声をかけておこう、きっと来る。
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