神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

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第二章 聖杯にまつわるお話

第276話

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 ギルマスに何とかしてくれと泣きつかれました。
 かと言って魔王様がここにいる時点でカイちゃんへの情報流出は待ったなし、カイちゃんを止めるってどうやったらいいのだろうか?
 神薙さん止めるより難易度高くない?

「アー君が止めて」
「無理」

 即答だった。

「うーんカイちゃんを止めるなんて無謀なんじゃない?」
「怒りを治めてもらうなら元凶無くすのが一番、聖女召喚の代償を自分達の命で払うだけだって」

 いつの間にか注文した肉定食を食べながらアー君が物騒な発言をして、ギルマスがちょっと涙目になっている。
 ただカイちゃんを止めないとこの都市が良くて半壊、最悪滅びるので市民を守りたいみたいなので、神々の恐ろしさを知っているギルマスとしては何としても止めてもらいたいんだろうなぁ。

「でも片っ端から粛正したら帝国みたいにお仕事大変になっちゃうよ」
「それは人間の都合だからなぁ、カイには関係ないどころか、国ごと無くせば悩まなくてすみますよって笑顔で言い切られるぞ」

 粛正モードのカイちゃんって手厳しいんだね、どうしようかなぁ。

 ん?
 元凶無くせばカイちゃん無双しない?

「アー君、良いこと思いついた!」
「良いこと? ママが?」

 内容を話す前から疑われている……。
 でも今回の案はいい線いっていると思うんだ。

「シャムスのぺかぁ浴びせよう!」

 白い光でみんな綺麗。
 イネスとスラムでぺかぺかして多少加減出来るようになったらしいし、どうかな?

「まぁ、いっか!」

 採用されました。
 イェーイ。

「え、あの」
「良かったなギルマス、一人の死者も出さずに解決するぞ。一回で終わるようにパーティーでも開かせるか」
「その方法に危険は」
「俺の兄弟が張り切りすぎた場合、威力が強すぎて魂が初期化される。大丈夫、その場合は出家して教会に入れれば問題ない」

 あっ、ギルマスが胃を押さえた。

「全ての貴族が集まらせる大規模なパーティーの理由はどうするかなー?」
「魔王討伐したってことにするのは?」
「今日出発したばっかりだけど……まぁ記憶改ざんすればいっか!」

 きっと記憶改ざんのお仕事は騎士様がやるんだろうなぁ。

「戦利品あった方が信ぴょう性あるよな」
「じゃあ魔王の首持っていけばいいんじゃない?」

 僕のセリフに魔王様がビクッと肩を震わせた。

「シャムスのスライムに擬態してもらうのはどう?」
「よし面白そうだからこの案でいこう! ギルマスは早めに王弟を呼び寄せておけよ!」
「はい…………オイ、教会はどうした」
「要件を伝えたら「関わるな」という神託が下りたそうです」

 ギルマスの質問に別のテーブルの冒険者が答えた。
 女神様の逃げ足が速すぎる。

「戦士と魔法使いはどうする?」
「俺の領地で引き取るよ、全身鎧とローブ装備にすれば中身が別人でも気付かないだろ」

 そんな感じで本日の話し合いは終了。
 パーティーを開かせるための裏工作も、僕らの方の準備も多少時間が必要だからね。
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