神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

文字の大きさ
437 / 1,238
第二章 聖杯にまつわるお話

第428話

しおりを挟む
 女神様に度数が高いお酒を飲ませて酔わせた上で、カボチャ消費に協力することを約束させました。
 酔いが覚めてから「やっぱなし」と言われても聞かない、その時は持てる権力を使って言うことを聞いてもらいます!

「カボチャを帝国に押し付けて帰宅したら増えていた」
「アー君のお休みまだですか?」
『カボチャ恐怖症になっちゃう』
「ハロウィンこえぇぇ」

 イネスのためならばと死霊部隊が張り切ったようで、帰宅したらカボチャの在庫が倍増してた。
 もちろんそれ以外のドロップ品もあるけどね、圧倒的に多すぎる。

「イネス、とりあえず死霊部隊を一旦休ませよう」
「っは、その手がありました!」

 すでにお亡くなりになっているため、休み要らずの死霊部隊、放っておくと24時間休まず働きます。
 そのせいでカボチャ地獄になっているんだけどね。

 僕の言葉にハッとしたイネスが、えっちゃんに頼んでハロウィンダンジョンに飛んで行った。
 これでしばらく大丈夫だろう。

 ふぅやれやれと流れてもいない汗を拭き、夕食のために餃子の大量生産を続行。
 ランダムで中身の具にカボチャが混ざってるのは気のせい。

「ママただいまです、お土産持ってきました」
「もうカボチャはいらないか……ら……」

 ぴょーんとえっちゃんの闇から飛び出したイネス、一歩遅れて闇が吐き出したのは、おくるみに包まれた生まれて間もない赤ん坊。
 久々に養子候補が現れた!
 ドリちゃんミルクを人肌で一本お願いしまぁす!

「森にポイってされてたのを死霊部隊が拾って保護してました」
「捨てられてた割には健康体だな!」
『顔見知りの冒険者に譲ってもらってたんだって』

 えっちゃんの報告をシャムスが聞き、それを霧ちゃんがまとめて教えてくれたのだけど、どうやらこの赤ん坊は数日前に森に捨てられ、それを死霊部隊が保護。
 保護したのはいいけれど、ハロウィンダンジョンには乳飲み子が食べれるものがない、困った死霊部隊は良く会う冒険者と身振り手振りで交渉し、ミルクとドロップ品を交換、今日まで育てていたらしい。

「いや、ドロップ品の納品ついでに赤ん坊も保護してもらえば良かったんじゃ……」
「死霊部隊は元近衛兵ですからね、王族の血を引くその子を本能的に守ろうとしたんだと思います」
「まさかの生き残り」
『最後の一人よ』
「これはあれだな、死霊部隊に守られながらダンジョンで育ち、成長した暁には国を取り戻すための旅に出る系の主人公!!」
「涼玉、女神様の蔵書読んじゃダメって言ってるでしょ」
「残念にいちゃの本!」

 そうだね、苦難を乗り越える系主人公はアー君の好みだね。
 でもアー君にラノベを教えたのは女神様だから……やっぱり教育に悪いなあの女神。

「勇者の復讐伝説が誕生しそこねたな!」
「新国王に教えたら引き取って王太子に指名しそうなので、黙って回収してきました!」
『めでたしめでたしなの』
「国を滅ぼした元凶の家に引き取るのってどうなんだろう?」

 滅ぼしたのは騎士様です。
 王国が滅んだ原因は召喚した学生が騎士様が地球で経営する学園の生徒だったからというのもあるけど、一番の原因は隷属させてダンジョンで戦わせようとしてたことかなぁ。
 いつか真実を知って国を取り戻そうとしても、今あの国を経営してるの麒麟なんだよね。
 色々と無理じゃない?

 我が家で引き取るのはちょっと因縁が深すぎるかもしれない、シヴァさんの所かなぁ。
 どっちにしろ刀雲に相談だね。
 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】ルガルの星―冷徹な社長は、僕の運命を知っていた―

綾波絢斗
BL
この世界には、二つの特別な称号を持つ者たちが存在する。 一つは、絶対的な権力を持つ王の称号――ルガル(lugal)。 もう一つは、ルガルと対をなし、その力を補う「番」――ムル(mul)。 ルガルは生まれながらに選ばれし存在。 国家からエリート教育と地位を与えられ、能力に応じて厳格なランク分けが行われる。 最上位のルガルは、政治さえも動かす絶対者だ。 一方で、ムルは生まれた瞬間にはその正体がわからない。 遺伝子検査や学力テストを経て候補が絞られるが、 最終的に「真のムル」かどうかを見極められるのは――ルガルだけ。 ムルが覚醒したとき、同じ場所に「紋章」が現れ、その瞬間から、ルガルとムルの力は共鳴し始める。 ムルの能力はルガルの力を最大限に引き出す。 ゆえにルガルたちは、自らのムルを求め、時には他人のムル候補を奪い合う。 そして、すべての出生データと遺伝情報を管理するのは、 巨大企業イルジオン――国家をも超える存在。 その頂点に立つ社長、一条レイ。 冷徹なルガルの頂点に君臨する彼が「自分のムル」と出会った。

【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。

N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間 ファンタジーしてます。 攻めが出てくるのは中盤から。 結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。 表紙絵 ⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101) 挿絵『0 琥』 ⇨からさね 様 X (@karasane03) 挿絵『34 森』 ⇨くすなし 様 X(@cuth_masi) ◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。 ★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

【完結】ここで会ったが、十年目。

N2O
BL
帝国の第二皇子×不思議な力を持つ一族の長の息子(治癒術特化) 我が道を突き進む攻めに、ぶん回される受けのはなし。 (追記5/14 : お互いぶん回してますね。) Special thanks illustration by おのつく 様 X(旧Twitter) @__oc_t ※ご都合主義です。あしからず。 ※素人作品です。ゆっくりと、温かな目でご覧ください。 ※◎は視点が変わります。

捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~

水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。 死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!? 「こんなところで寝られるか!」 極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く! ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。 すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……? 「……貴様、私を堕落させる気か」 (※いいえ、ただ快適に寝たいだけです) 殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。 捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!

【完結】テルの異世界転換紀?!転がり落ちたら世界が変わっていた。

カヨワイさつき
BL
小学生の頃両親が蒸発、その後親戚中をたらいまわしにされ住むところも失った田辺輝(たなべ てる)は毎日切り詰めた生活をしていた。複数のバイトしていたある日、コスプレ?した男と出会った。 異世界ファンタジー、そしてちょっぴりすれ違いの恋愛。 ドワーフ族に助けられ家族として過ごす"テル"。本当の両親は……。 そして、コスプレと思っていた男性は……。

【完結】※セーブポイントに入って一汁三菜の夕飯を頂いた勇者くんは体力が全回復します。

きのこいもむし
BL
ある日突然セーブポイントになってしまった自宅のクローゼットからダンジョン攻略中の勇者くんが出てきたので、一汁三菜の夕飯を作って一緒に食べようねみたいなお料理BLです。 自炊に目覚めた独身フリーターのアラサー男子(27)が、セーブポイントの中に入ると体力が全回復するタイプの勇者くん(19)を餌付けしてそれを肴に旨い酒を飲むだけの逆異世界転移もの。 食いしん坊わんこのローグライク系勇者×料理好きのセーブポイント系平凡受けの超ほんわかした感じの話です。

異世界で孵化したので全力で推しを守ります

のぶしげ
BL
ある日、聞いていたシチュエーションCDの世界に転生してしまった主人公。推しの幼少期に出会い、魔王化へのルートを回避して健やかな成長をサポートしよう!と奮闘していく異世界転生BL 執着最強×人外美人BL

処理中です...