神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

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第三章 世界に降りかかる受難

第532話

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 美味しく楽しく接待ピクニックを楽しんでおります!
 小さいっていいな、筋肉堪能しまくり、抱っこもしてもらえるし、もうずっとこのままでも……もふもふも全身で味わえるし、世の中全部もふもふになればいいのに。

「おわっ、いきなり胸毛がっ!」
「あたまあたま!」
「尻尾も!!」
「おやおや貴殿、もしや獣人の血が? これはうっかり」

 もふもふは正義。
 その次に筋肉。
 要するに筋肉のあるもふもふが世界の正義。これが自然の理よ。

「ぎゃー!!」
「おっさんのケモ耳!? 視界の暴力!」
「押さえれば引っ込まないかなこれ!?」
「諦めましょう」
「司祭テメェっ」

 いくら筋肉が素晴らしくても毛並みがボロボロなのはいただけない、やはり毛並みも重要、長毛種はサラッとふわり、風に流れる毛並み、短毛種はもふっとした感じが最高なのである。
 六本腕の熊さん元気だろうか、あのもふっとがっしりした腕で抱っこされたい。

「うっわっ手触りがシルク!! 触ったことないけど!」
「吸いつくような手触り!」
「触るな馬鹿ども!」
「おやおやこの尻尾は熊ですかな、もう運命としか言いようのない展開です」
「原因なんだよ! 元に戻せ!」
「神子様」
「――あい」

 司祭さんに呼ばれてハッした。
 うっかりもふもふに思いを馳せてしまった。

「どうやら本日の座椅子を務めた男が獣人の血を持っていたようで、ふっさふさになってしまったのですが、これは戻るのでしょうか?」
「ぜんれいないの」

 背中側がもふもふしていると思ったら、やってしまったようだ。
 しかも警備兵さんたちの悲鳴を聞くあたり、どうやら熊獣人っぽい、これはもう手の施しようがないですね。

「熊として強くいきてほしーな」
「戻せや!」
「お嫁さん紹介するからゆるして」
「……」
「ほほほ、ちょろいちょろい」

 紹介はお断りされなかった。
 司祭さんが楽しそうに笑っている。
 その周囲で警備兵さんたちが俺も俺もーと叫んでいる。

「今日はそれをお願いしたくてご招待したんです!」
「将軍ずるい!」
「神子様お願いしますっ!!」

 そうだったのか。

「今度うちの国でお見合いパーティーがあるの、参加する?」
「するー!」
「しまぁす!!」
「お相手は魔王城とその近隣で働く独身魔物さん」
「……嫁がもらえるなら人外でも」
「この国って亜人差別とかどうだっけ?」
「今なら法改正出来るよ、だめなら意識改造」
「僭越ながら、この爺が国王に進言してみましょう。ダメだったらお力を借りるということで」
「あーい」

 それまでは力を揮ってはダメですよ、とやんわり笑顔で念押しされました。
 了解です。
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