634 / 1,238
第三章 世界に降りかかる受難
第623話
しおりを挟む
ヨムちゃんは問答無用で却下された。
加護を貰わなくても助けてもらえることを護衛がチクったので一番に却下されました。
アー君とカイちゃんも物騒で怖いと敗退。
魔物がいる世界、力こそ正義だろと抗議したけどダメだった。
残ったのはシャムス、涼玉、イネスの三名。
「俺シャムス様好きですけどねー」
『見る目がある護衛なの』
「じゃあ俺か、俺だな!」
「涼玉様もいいですよ、神子の能力にぴったり!」
「俺、音楽の才能皆無なんだ」
涼玉まさかの敗退、歌はカラオケでも10点以下、体が硬くて踊りには向いておらず、盆踊りもまるでブリキノダンスみたいだと言われたことがあるらしい。
涼玉もお兄さんと相性悪いかぁ。
「じゃあ私ですね! みゃっ!!」
「まっ!」
大人のずる賢さでイネスも断ろうとしたのかもしれない、けれどイネスが聞くわけがない、むしろ警戒心を解くために良く我慢したと思う。
すぴゃんっと華麗なジャンプでお兄さんの額に肉球アタック、不意打ち加護成功です。
「さぁ力の試運転行きましょう!! ダンジョンゴーです! アー君お願いします」
「よし来た!」
「待っ、うわぁああああああ!!」
社畜戦士田中が悲鳴とともに消えました。
アー君だけじゃなくカイちゃんとヨムちゃんもいません、残された本日の護衛がシャムスを撫でまわしながら呆然としています。大丈夫、責任問題にはならないから、犯人の一人がアー君だから王様きっと許してくれる。
イネスの加護を試すならアンデッドが出るダンジョンかなぁ、でもハイテンションなイネスの存在に耐えられるアンデッドが出るダンジョンってどこだろう?
涼玉は優雅にティータイムを続行、華麗に咲き誇る花を見ながらとても満足そう。
僕はどうしようかなぁ、追いかけるのは可能だけど、僕らのために用意されたお菓子たちを残すのは心苦しい。
そうだ、机ごとダンジョンに持っていって、皆の活躍見ながらティータイムはどうだろう?
シャムスと涼玉に提案したら即採用、一度片付けてから、なんて手間はかけずに椅子に座ったまま護衛さんも巻き込んでダンジョンに転移しました。ノータイムで転移したえっちゃん流石。
「あ、ママ来たんだ」
「イネスが張り切って暇だったんだー、俺らもおやつ食べよう」
「そうですね、今日はイネスに活躍の場を譲りましょう」
転移先は洞窟型ダンジョン、アンデッドが出るだけあって薄暗くどんよりした雰囲気――なんてものはどこにもなく、イネスが散々ぺっかぺっかしたのだろう、全体的に眩しい、日当たりのよい庭園よりもさらに眩しい、騎士様でも発光させているのかってぐらい眩しい。
あまりの眩しさに目を細めていたら、僕らに気付いたアー君たちが寄ってきた。
三人の周囲だけ薄っすらと黒くて薄いカーテンのようなものがかかっている。なるほどサングラス代わりね、あれいいね、えっちゃんお願いします。
「こっちくんなよぉぉ!!」
「今度はそっちです、強めにぺかぁです!」
アー君たちが席についた所で悲鳴が聞こえてきて、そちらを見たらイネスを頭に乗せた社畜戦士が疲労を忘れて全力ダッシュしていた。
追いかけているのはアンデッド、基本的に声なんてないはずの骸骨やゾンビ、ゴーストがきゃぁきゃぁ言いながら追いかける光景を見て察しました。多分あれイネスのせいだ。
「社畜様ぁぁ」
「こっちみてー!」
「聖なるキッスで成仏させてぇぇん」
「いやぁぁぁ、こわいぃぃぃ!! 騙されたぁぁぁ!」
アー君曰く、イネスの加護の力を試すため、アンデッドに光魔法を放ったらああなったらしい。
アンデッド系を魅了する聖なる光。うむ、それはイネスの力で間違いないのでござる。
加護を貰わなくても助けてもらえることを護衛がチクったので一番に却下されました。
アー君とカイちゃんも物騒で怖いと敗退。
魔物がいる世界、力こそ正義だろと抗議したけどダメだった。
残ったのはシャムス、涼玉、イネスの三名。
「俺シャムス様好きですけどねー」
『見る目がある護衛なの』
「じゃあ俺か、俺だな!」
「涼玉様もいいですよ、神子の能力にぴったり!」
「俺、音楽の才能皆無なんだ」
涼玉まさかの敗退、歌はカラオケでも10点以下、体が硬くて踊りには向いておらず、盆踊りもまるでブリキノダンスみたいだと言われたことがあるらしい。
涼玉もお兄さんと相性悪いかぁ。
「じゃあ私ですね! みゃっ!!」
「まっ!」
大人のずる賢さでイネスも断ろうとしたのかもしれない、けれどイネスが聞くわけがない、むしろ警戒心を解くために良く我慢したと思う。
すぴゃんっと華麗なジャンプでお兄さんの額に肉球アタック、不意打ち加護成功です。
「さぁ力の試運転行きましょう!! ダンジョンゴーです! アー君お願いします」
「よし来た!」
「待っ、うわぁああああああ!!」
社畜戦士田中が悲鳴とともに消えました。
アー君だけじゃなくカイちゃんとヨムちゃんもいません、残された本日の護衛がシャムスを撫でまわしながら呆然としています。大丈夫、責任問題にはならないから、犯人の一人がアー君だから王様きっと許してくれる。
イネスの加護を試すならアンデッドが出るダンジョンかなぁ、でもハイテンションなイネスの存在に耐えられるアンデッドが出るダンジョンってどこだろう?
涼玉は優雅にティータイムを続行、華麗に咲き誇る花を見ながらとても満足そう。
僕はどうしようかなぁ、追いかけるのは可能だけど、僕らのために用意されたお菓子たちを残すのは心苦しい。
そうだ、机ごとダンジョンに持っていって、皆の活躍見ながらティータイムはどうだろう?
シャムスと涼玉に提案したら即採用、一度片付けてから、なんて手間はかけずに椅子に座ったまま護衛さんも巻き込んでダンジョンに転移しました。ノータイムで転移したえっちゃん流石。
「あ、ママ来たんだ」
「イネスが張り切って暇だったんだー、俺らもおやつ食べよう」
「そうですね、今日はイネスに活躍の場を譲りましょう」
転移先は洞窟型ダンジョン、アンデッドが出るだけあって薄暗くどんよりした雰囲気――なんてものはどこにもなく、イネスが散々ぺっかぺっかしたのだろう、全体的に眩しい、日当たりのよい庭園よりもさらに眩しい、騎士様でも発光させているのかってぐらい眩しい。
あまりの眩しさに目を細めていたら、僕らに気付いたアー君たちが寄ってきた。
三人の周囲だけ薄っすらと黒くて薄いカーテンのようなものがかかっている。なるほどサングラス代わりね、あれいいね、えっちゃんお願いします。
「こっちくんなよぉぉ!!」
「今度はそっちです、強めにぺかぁです!」
アー君たちが席についた所で悲鳴が聞こえてきて、そちらを見たらイネスを頭に乗せた社畜戦士が疲労を忘れて全力ダッシュしていた。
追いかけているのはアンデッド、基本的に声なんてないはずの骸骨やゾンビ、ゴーストがきゃぁきゃぁ言いながら追いかける光景を見て察しました。多分あれイネスのせいだ。
「社畜様ぁぁ」
「こっちみてー!」
「聖なるキッスで成仏させてぇぇん」
「いやぁぁぁ、こわいぃぃぃ!! 騙されたぁぁぁ!」
アー君曰く、イネスの加護の力を試すため、アンデッドに光魔法を放ったらああなったらしい。
アンデッド系を魅了する聖なる光。うむ、それはイネスの力で間違いないのでござる。
40
あなたにおすすめの小説
【完結】ルガルの星―冷徹な社長は、僕の運命を知っていた―
綾波絢斗
BL
この世界には、二つの特別な称号を持つ者たちが存在する。
一つは、絶対的な権力を持つ王の称号――ルガル(lugal)。
もう一つは、ルガルと対をなし、その力を補う「番」――ムル(mul)。
ルガルは生まれながらに選ばれし存在。
国家からエリート教育と地位を与えられ、能力に応じて厳格なランク分けが行われる。
最上位のルガルは、政治さえも動かす絶対者だ。
一方で、ムルは生まれた瞬間にはその正体がわからない。
遺伝子検査や学力テストを経て候補が絞られるが、
最終的に「真のムル」かどうかを見極められるのは――ルガルだけ。
ムルが覚醒したとき、同じ場所に「紋章」が現れ、その瞬間から、ルガルとムルの力は共鳴し始める。
ムルの能力はルガルの力を最大限に引き出す。
ゆえにルガルたちは、自らのムルを求め、時には他人のムル候補を奪い合う。
そして、すべての出生データと遺伝情報を管理するのは、
巨大企業イルジオン――国家をも超える存在。
その頂点に立つ社長、一条レイ。
冷徹なルガルの頂点に君臨する彼が「自分のムル」と出会った。
【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。
N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間
ファンタジーしてます。
攻めが出てくるのは中盤から。
結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。
表紙絵
⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101)
挿絵『0 琥』
⇨からさね 様 X (@karasane03)
挿絵『34 森』
⇨くすなし 様 X(@cuth_masi)
◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。
【完結】ここで会ったが、十年目。
N2O
BL
帝国の第二皇子×不思議な力を持つ一族の長の息子(治癒術特化)
我が道を突き進む攻めに、ぶん回される受けのはなし。
(追記5/14 : お互いぶん回してますね。)
Special thanks
illustration by おのつく 様
X(旧Twitter) @__oc_t
※ご都合主義です。あしからず。
※素人作品です。ゆっくりと、温かな目でご覧ください。
※◎は視点が変わります。
不幸体質っすけど、大好きなボス達とずっと一緒にいられるよう頑張るっす!
タッター
BL
ボスは悲しく一人閉じ込められていた俺を助け、たくさんの仲間達に出会わせてくれた俺の大切な人だ。
自分だけでなく、他者にまでその不幸を撒き散らすような体質を持つ厄病神な俺を、みんな側に置いてくれて仲間だと笑顔を向けてくれる。とても毎日が楽しい。ずっとずっとみんなと一緒にいたい。
――だから俺はそれ以上を求めない。不幸は幸せが好きだから。この幸せが崩れてしまわないためにも。
そうやって俺は今日も仲間達――家族達の、そして大好きなボスの役に立てるように――
「頑張るっす!! ……から置いてかないで下さいっす!! 寂しいっすよ!!」
「無理。邪魔」
「ガーン!」
とした日常の中で俺達は美少年君を助けた。
「……その子、生きてるっすか?」
「……ああ」
◆◆◆
溺愛攻め
×
明るいが不幸体質を持つが故に想いを受け入れることが怖く、役に立てなければ捨てられるかもと内心怯えている受け
異世界で孵化したので全力で推しを守ります
のぶしげ
BL
ある日、聞いていたシチュエーションCDの世界に転生してしまった主人公。推しの幼少期に出会い、魔王化へのルートを回避して健やかな成長をサポートしよう!と奮闘していく異世界転生BL 執着最強×人外美人BL
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました!
最終17位でした!応援ありがとうございます!
あらすじ
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
もふもふ獣人転生
* ゆるゆ
BL
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で死にそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。
もふもふ獣人リトと、攻略対象の凛々しいジゼの両片思い? なお話です。
本編、完結済です。
魔法学校編、はじめました!
リクエストのお話や舞踏会編を読まなくても、本編→魔法学校編、でお話がつながるように書いています。
リトとジゼの動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントなくてもどなたでもご覧になれます
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
第12回BL大賞さまで奨励賞をいただきました。
読んでくださった方、応援してくださった皆さまのおかげです。ほんとうにありがとうございました!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる