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第三章 世界に降りかかる受難
第624話
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いや、その気になればアンデッドを倒す事も可能なのよ?
実際にぺっかぺっか光ったイネスが単独で滅びた大地を一つ浄化したエピソードあるし、でもね、最近はただ浄化するよりもああいう感じにした方が楽しいって気付いちゃってね、下手に威力調節出来るようになってからはもう何が何だか。
「そういう訳で浄化はしても成仏するとは限らないのでござる」
「素直に成仏しろよ!」
涙目でこちらを睨む社畜戦士、背後にはハートマークを飛ばすアンデッド系がたくさん。
気を利かせた護衛さんが配った応援団扇やタスキ、はちまきを身に着けているんだけど……もしや最初からイネスを選ぶと読んでいた? それとも個人の持ち物なのだろうか、追究するのやめとこ。
「ゾンビとか普通に怖い! 腐ってるし!」
「浄化で綺麗にして骨だけにすればスケルトン」
『聖水を浴びれば腐った肉落ちるよ』
「ママ、聖水降らせていいですか?」
「カイちゃん、部屋の隅でいいので適当な大きさの穴掘ってください」
「ハイハイ」
学園の教室ほどではないけれど、決して狭くはないはずの空間にアンデッドが押し寄せてちょっと窮屈。
ここで聖水降らされたら僕まで濡れちゃうので嫌です、水場を用意するからそっちで手を打って欲しい。
カイちゃんが地面に穴を開けてくれたので、次はヨムちゃんにお願いして水を出してもらい、さらに次をお願いする前にイネスがビカッとすれば聖水温泉の完成です。
「ほらほら、アンデッドたちを誘導してください」
「俺がやるの!?」
「田中様ファイトー、これも修練の一つですよ」
「護衛だよね、投げやりすぎない!?」
「あははー」
渋々立ち上がったお兄さんはそのまま出来上がった温泉までアンデッドを率いて移動し、ここに入って汚れを落としてお願いだからと懇願している。
懇願しなくても言うこと聞くのにね。
「あ、あぁぁぁ!!」
「ギャアアアア!!」
「いやぁぁぁんえっちぃぃぃ!!」
温泉に入った途端響く悲鳴。
これで成仏するんじゃないかと期待したお兄さん、残念! それで成仏したら誰も苦労しない!
「スケルトンは骨がピカピカになったね」
ここが洞窟とは思えない色白な骨の出来上がりである。なんなら薄っすら光っている。さすが聖水。
色白になったスケルトンが頬を染めてチラチラお兄さんを見てるよ、必死に視線を逸らしてないで褒めてあげてほしい。
「ゾンビは案の定スケルトンになったなー」
『ゴースト、幽体だから効果ないの』
腐った肉は温泉の中に落ちた訳ではなく、温泉に浸かった瞬間に蒸発してました。
あれでダメージを受けてないのだから世の中不思議な事もあるよね。
そんな感じで大量のスケルトンとゴースト、階層が浅いから弱めの子しかいないの仕方ないね。
でもちょっと寂しいから、お風呂上りで一息付いているスケルトンにフード付きのローブを着せてみました。魔法を使うアンデッドの代表、リッチの完成である。
おお何かいい感じ、ついでだから出羽亀トレントの枝で作った杖もあげちゃう。うむうむ。
「なぁ、リッチが誕生してるんだけど」
「いつもの事ですよ田中様」
『僕もやる。このゴーストとスケルトンを混ぜてー、闇属性のリッチ、ダークリッチの出来上がりー!』
「なぁ、リッチの上位種が爆誕してるんだけど」
「いつもの事ですよ田中様」
「じゃあ俺はじいちゃんから貰った古い鱗とゾンビの犬を混ぜて、ドラゴンゾンビだ!」
「なぁ、あれ」
「いつもの事ですよ田中様」
「私もやります! カイちゃんこの魔石に魔力ください」
「はいどうぞ」
「これをゴーストに食べさせます!」
「なぁネクロマンサーじゃないかな、あれ」
「いつもの事ですよ田中様!!」
楽しい工作のお時間です、愉快、愉快。
社畜戦士も楽しんでいるようで何より。
実際にぺっかぺっか光ったイネスが単独で滅びた大地を一つ浄化したエピソードあるし、でもね、最近はただ浄化するよりもああいう感じにした方が楽しいって気付いちゃってね、下手に威力調節出来るようになってからはもう何が何だか。
「そういう訳で浄化はしても成仏するとは限らないのでござる」
「素直に成仏しろよ!」
涙目でこちらを睨む社畜戦士、背後にはハートマークを飛ばすアンデッド系がたくさん。
気を利かせた護衛さんが配った応援団扇やタスキ、はちまきを身に着けているんだけど……もしや最初からイネスを選ぶと読んでいた? それとも個人の持ち物なのだろうか、追究するのやめとこ。
「ゾンビとか普通に怖い! 腐ってるし!」
「浄化で綺麗にして骨だけにすればスケルトン」
『聖水を浴びれば腐った肉落ちるよ』
「ママ、聖水降らせていいですか?」
「カイちゃん、部屋の隅でいいので適当な大きさの穴掘ってください」
「ハイハイ」
学園の教室ほどではないけれど、決して狭くはないはずの空間にアンデッドが押し寄せてちょっと窮屈。
ここで聖水降らされたら僕まで濡れちゃうので嫌です、水場を用意するからそっちで手を打って欲しい。
カイちゃんが地面に穴を開けてくれたので、次はヨムちゃんにお願いして水を出してもらい、さらに次をお願いする前にイネスがビカッとすれば聖水温泉の完成です。
「ほらほら、アンデッドたちを誘導してください」
「俺がやるの!?」
「田中様ファイトー、これも修練の一つですよ」
「護衛だよね、投げやりすぎない!?」
「あははー」
渋々立ち上がったお兄さんはそのまま出来上がった温泉までアンデッドを率いて移動し、ここに入って汚れを落としてお願いだからと懇願している。
懇願しなくても言うこと聞くのにね。
「あ、あぁぁぁ!!」
「ギャアアアア!!」
「いやぁぁぁんえっちぃぃぃ!!」
温泉に入った途端響く悲鳴。
これで成仏するんじゃないかと期待したお兄さん、残念! それで成仏したら誰も苦労しない!
「スケルトンは骨がピカピカになったね」
ここが洞窟とは思えない色白な骨の出来上がりである。なんなら薄っすら光っている。さすが聖水。
色白になったスケルトンが頬を染めてチラチラお兄さんを見てるよ、必死に視線を逸らしてないで褒めてあげてほしい。
「ゾンビは案の定スケルトンになったなー」
『ゴースト、幽体だから効果ないの』
腐った肉は温泉の中に落ちた訳ではなく、温泉に浸かった瞬間に蒸発してました。
あれでダメージを受けてないのだから世の中不思議な事もあるよね。
そんな感じで大量のスケルトンとゴースト、階層が浅いから弱めの子しかいないの仕方ないね。
でもちょっと寂しいから、お風呂上りで一息付いているスケルトンにフード付きのローブを着せてみました。魔法を使うアンデッドの代表、リッチの完成である。
おお何かいい感じ、ついでだから出羽亀トレントの枝で作った杖もあげちゃう。うむうむ。
「なぁ、リッチが誕生してるんだけど」
「いつもの事ですよ田中様」
『僕もやる。このゴーストとスケルトンを混ぜてー、闇属性のリッチ、ダークリッチの出来上がりー!』
「なぁ、リッチの上位種が爆誕してるんだけど」
「いつもの事ですよ田中様」
「じゃあ俺はじいちゃんから貰った古い鱗とゾンビの犬を混ぜて、ドラゴンゾンビだ!」
「なぁ、あれ」
「いつもの事ですよ田中様」
「私もやります! カイちゃんこの魔石に魔力ください」
「はいどうぞ」
「これをゴーストに食べさせます!」
「なぁネクロマンサーじゃないかな、あれ」
「いつもの事ですよ田中様!!」
楽しい工作のお時間です、愉快、愉快。
社畜戦士も楽しんでいるようで何より。
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