神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

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第三章 世界に降りかかる受難

第680話

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 起きたら見知らぬお兄さんに抱っこされていました。
 お兄さん?
 おじさんにも見えるなぁ、もじゃヒゲで年齢不詳だからお兄さんと思っておこう。

「起きた」
『うむ、こちらへ』

 お兄さんから姑獲鳥へ渡され、再びの授乳タイム。
 誰得なんだろうこの状況。
 飲むけど。

『食事が終わったら儂はボス戦だ。この赤子の面倒は任せた!』
「分かった」

 キュイーキュキーって鳴いているようにしか聞こえないけど、お兄さんは会話してるよね。
 適当に返事をしているのか、何となくで理解しているのか、本当に分かっているのか、どれだろう。

 でもこのままだと僕と会話出来ないね。
 自分が現在喋れないのも忘れ、管理画面を開いてスキル付与、言語取得である。

「うむ、この赤子、今なにかしたな」
「……」
「ばぶ(玉子天ぷら食べたい)」
「歯もない赤子に固形物は無理である! 頑張って大きくなるといい!」

 なんだって!?
 とんでもない爆弾発言を残し、姑獲鳥はボス戦へと向かった。

 ヘラ母さんは状態異常攻撃が得意分野で相手を弱体化や無効化してから叩くんだよね、レイアさんや騎士様も一度は負けて「初見殺し」と嘆いていた。
 なんでも足を痺れさせて動きを封じた上で説教をされたらしい、子供達を甘やかしすぎだとか野菜も食わせろとか家事を少しは手伝ってみろとかそういう感じの。

 あの姑獲鳥はどんな戦いをするんだろうか?

 ところでこのダンジョンのボスはどういう仕組みなんだろう、死んだら終わり? それとも復活性? 
 今の僕でも謎能力が発動していれば何の心配もないけど、検証しないと分からな――

「終わったぞ! 赤子、貴様なにをした?」

 悩むより先に姑獲鳥が生還しました。
 謎能力もキチンと発動したようで何より、母乳をくれた相手が直後に死亡したら後味悪いもんね。

 頭を使ったらお腹が空きました。
 飯をよこせ飯を。

「……普通ではないのは分かっていたが、不遜すぎぬか?」

 文句を言いながらもお兄さんから僕を受け取り、乳を飲ませてくれる。
 うむ、だいぶこの味にも慣れてきた。
 ドリちゃんミルクより含まれる魔力が少ないせいか、補給はこまめにする必要があるね。

 その後、食っちゃ寝、食っちゃ寝して数日過ごした。
 迎えはまだない。

 これはあれです、何らかのテンプレ通りにしないと進めないパターン。
 今回はお兄さんが鍵かな。

 あー、でもなー王道ファンタジー系のテンプレは涼玉やアー君が好きなだけで、僕は良く分からないんだよね。
 何か語っていた時があるはず、思い出せ、思い出すんだ僕――赤ん坊の頭脳ではすぐ寝そうになっちゃう、困った時のえっちゃんである。
 ちょっと涼玉に聞いてきてくれない?
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